《Qエンジン》PRA
 A 売買検証(条件表の評価)をしてみよう

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売買検証とは?

「売買検証」は、すでにある条件表を、一定の売買ルールにもとづいてトレードしたなら、どのような成績となるかを確かめるものです。「検証」のしかたは2通りあります。
  1. 1つは「新規検証」です。これは、条件表をひとつひとつ丁寧に確かめていく方法です。

  2. いま1つは「連続検証」で、複数の条件表を連続して「検証」します。その成績などは、後で「検証結果」で確かめます。

検証の目的は2つあります。
  1. その条件表は一定の売買ルールの下ではどのような成績を出すのか?(よい条件表なのか?)

  2. その条件表でよい成績を出すためには、どのような売買ルールにしたらよいのか?
「売買成績」は「売買ルール」と表裏一体です。一般銘柄を例にすると、いくら優れた位置で売買マークを出す条件表であっても、例えば売買後20日以内に+80%上昇したら利食い、という売買ルールではめったに利食いはできません。

また10日以内に-2%下落したら損切り、という売買ルールではたちまち損切りとなって、せっかくの売買マークの威力を発揮できません。

「売買検証」をすることによって、自分が決めた売買ルールに最も合致する条件表はどれなのか。あるいはこの条件表はどういう売買ルールで売買すれば最もすばらしい成績を残せるのか。を知ることができます。


(1)オートマで作った条件表の検証をする

前章で、日経先物用の(買い)の条件表と(売り)の条件表を生成し、、次図のように1つの条件表No.33にまとめました。



この条件表は日経先物をトレードするとき、はたして役立つのかどうか。どの程度の成績をだすのか。

「新規検証」してその成績を明らかにしてみましょう。
  1. 1009「日経先物」を選び、

  2. メニューの「検証(S)」→「新規検証」をクリックします。またはツールバーの「赤色の箱の絵」をクリック。

    次図のような「検証のしかた」の画面が現れます。

  3. 条件ファイルを(拡張4)に変更し、条件表No.33をクリックして紺色にし、

  4. 検証期間は、2001年1月1日〜2013年12月31日までとしました。

  5. 「売買共」(売りマークと買いマークの両方)を検証します。

  6. 「売買ルールを見る」というボタンは重要です。ここをクリックして、次図のように確認して下さい。

  7. 売買ルールを確認したら「実行」をクリックすれば検証が開始されます。


上図で「売買のルール」ボタンをクリックして売買ルールがどのような設定になっているのかを確認して下さい。条件表の成績は、売買のしかた(売買ルール)に依存します。

売買ルールでは「仕掛け」「時間切れ」「利食い」「損切り」の4 つの売買のしかたを決めることができます。ここでは図のような売買ルールとしました。
  1. 仕掛け は買いマークがついた日の翌日の始値で仕掛ける

  2. 買ってから5日が経過したら、翌日の始値で手仕舞いする

  3. 利食いはしない。
  4. 損切りもしない。

  5. 以上の売買ルールを指定したら「記憶」ボタンをクリック。

  1. 検証が開始します。

    @選択してある銘柄(ここでは日経先物だけ)の

    A2013年12月31日までの過去13年間について、

    Bトレードを繰り返し、

    C仕掛け→決済→損益 をリストに表示します。



  1. 検証が終わりました。図では買いが26件、売りが22件となっています。

  2. 検証のリストが何を表しているのかですが、上図の赤線をひいた44行目を例にすると以下のようなものです。

      @130419 に買いとなった(130419BのBが買い。Sは売り)
      Aそれは364日前のことで、株価は13590円であった(買値)
      Bその後最高の利益は+3.0%、最低は-0.7%の評価であったが
      C最終的には 130426に決済をして、+1.77%の利益が出た。
      Dこの間は5日を要した。決済の理由は「−時間切れ」である。

  3. いくつかのボタンが並んでいます。

    1. 全体の成績を知りたいときは「売買成績」ボタンをクリックして下さい。(下で説明)

    2. 「損益経過」ボタンで、売買の日付順に、どのように利益(損失)が膨らみ、利益率が変化していったのかを知ることができます。

    3. 「売買時期」ボタンで、この条件表はどうのような局面で買いマークや売りマークを出しているのかを、まとめてグラフ上で確認できます。

    4. このリストにある銘柄をクリックして紺色にしておいてから、「グラフ」ボタンをクリックすればグラフを見ることができます。

    5. 「売買グラフ」ボタンで、個別の銘柄について、どうのような局面で仕掛け(買い・売り)、どう手仕舞いしたのかをグラフ上で確認できます。







(2)売買成績を見る


「売買成績」ボタンをクリックすると、この条件表による売買成績を見ることができます。



「売買共の成績」が表示されます。この画面の数値で重要なものは以下のものです。
  1. 全体では48回の売買をし、うち利益が出た(勝ちトレード)のは34回、利益が出なかった(負けトレード)が14回。
  2. 累計利益率は、66%。
  3. 平均利益率は、全体では1.37%。勝ちトレードの場合は+3.03%、負けトレードの場合は-2.87%。
  4. 勝率は70.8%(勝ち34回÷全体48回X100)。
  5. プロフィットファクターは2.75倍。(総利益(103%)÷総損失(37%)=2.75倍)

「買いだけの成績」を見たいなら「買い成績」ボタンをクリックします。(「成績の評価」の部分だけを掲げます)

  1. 全体トレードは25件
  2. 累計利益率は、34%
  3. 平均利益率は、1.35%
  4. 勝率は、80.0%
  5. プロフィットファクターは、2.33倍
「売りだけの成績」を見たいなら「売り成績(S)」ボタンをクリックします。「売りの成績」が表示されます。

  1. 全体トレードは22件
  2. 累計利益率は、20%
  3. 平均利益率は、0.89%
  4. 勝率は、63.6%
  5. プロフィットファクターは、1.74倍
日経先物の売買成績(5日後に決済の場合)の良し悪しの判断の基準は、
    @平均利益率が2.0%以上
    A勝率が66%以上
    BPF(プロフィット・ファクター)が2.0倍以上
としています。この基準からすると、 「買い」の成績は、平均利益率が1.77%と少し不足していますが、勝率76.9%とPF5.23倍は、相当によい成績であるといえます。「売り」の成績は、平均利益率が0.89%と不足し、勝率も63.6%、PFも1.74倍と合格点に達していません。







(3)損益経過を見る


「損益経過」ボタンをクリックすると、「売買成績」に比べてより詳しい、実際的なトレードによる成績を知ることができます。次図にような「損益経過の指示」の画面が現れます。


重要な指示は、次のものです。
  1. 「理論金額で売買する」・・・・利益や平均利益は率(%)で計算される。
    例えば15600円で買って16000円で決済したときの利益は+2.56%となる。

    「一定株数で売買する」・・・・・利益や平均利益は(円)で計算される。
    例えば15600円で買って16000円で決済したときの利益は+400円となる。(日経先物向き)

  2. 片道手数料を(%)で指示する。
    例えば仕掛けた株価の0.1%とか0%とかを指示する。

    片道手数料を(円)で指示する。
    例えば仕掛けた株価に関係なく、1株当たり1円と指示する。(日経先物向き)

  3. @Aを指示したら「開始」ボタンをクリックすると、次図が表示されます。


  1. 48回のトレードをして、34勝14敗

  2. 累計利益は8468円

  3. 平均利益は176.4円

  4. 勝率70.8%

  5. PFは2.80倍

  6. 総手数料は51.8円

  7. 最大ドローダウンは-1263円

(a)(d)は「売買成績」と同じ数字になりますが、(b)(c)の単位は円で、(f)の手数料を考慮しているので(e)(の数字は異なっています。また「売買成績」にはない最大ドローダウンが表示されています。







(4)損益経過グラフを見る



この条件表による損益の経過(どのように利益が積み上がり、どのように損失が積み上がったのか)を見ることができます。

赤線は損益の推移のグラフです。(このほかに、建て玉の推移や現金の推移、全体の推移のグラフも描ける)

損益は順調に右上がりになっています。途中やや下向いたところがドローダウンです。この条件表を使ってトレードしたとき、最大のリスクはこのヘコミです。








(5)年別成績を見る



ここまでに見た「売買成績」や「損益経過」の成績は、2001年1月〜2013年12月の間の全体の成績(@トレード数、A平均利益、B勝率、CPF)です。

トレード数が48回あったとしても、ある年に集中して出ており、他の年のトレードはきわめて少ないというのでは、その条件表は実用になりません。「年別成績」でトレードの分布をチェックすることは重要なことです。


  1. 2001年〜2013年の13年間のうち、トレード数が0回だった年が、(2008年)(2010年)(2012年)の3年あります。もともとトレード数が48回しかないのは少なすぎますが、それでも13年間に3年もトレードしないような条件表は単独では実用になりません。

  2. トレード数が多い年は(2006年)の10回、(2009年)の9回、(2003年)の7回で、この3年間のトレード数は26回と全体の48回の半分以上を占めています。トレード数に偏りがありすぎます。

  3. (2011年)は5回のトレードになっていますが、1勝4敗で累計利益は-475.4円です。日経先物(ラージ)なら47.5万円、ミニなら4.75万円の損失です。この年もよくありません。


(6)売買マークが出た時期を見る


売買マークが一時期に集中していないか。まんべんなく出ているかを検討することは重要です。いくら成績がよくても3年に1度だけ一時期に集中して出るマークでは役に立ちません。

「売買時期」ボタンをクリックすると、売買マークが出た時期をグラフで表示します。


  1. ピンク色棒線は、買いマークが出た個数で勝ちトレードであったもの。

  2. 赤色折れ線は、買いマークが出た個数で負けトレードであったもの。

  3. 空色棒線は、売りマークが出た個数で勝ちトレードであったもの。

  4. 青色折れ線は、売りマークが出た個数で負けトレードであったもの。




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