条件表の設定例   (拡張8)No. No. 81... 順張り相場の買い

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                 ●(拡張8)条件表は《カナル24》の「アップデート」からダウンロードできます。



(13. 1.31) TOPIX 940P(+5)  日経平均 11138円(+24) 37.4億株 (2兆2788億円)

米国は、ADP調査の1月の雇用者数は+19.2万人(予想は+16.5万人)とよかったことやFOMCでこれまでどおりに400億ドルのMBS、450億ドルの財務省証券を買い入れることが決まったことの好材料がでた反面、10-12月のGDPが年率で-0.1%(予想は+1.1%)とマイナス成長であったという悪材料がありました。

米国市場はやや悪材料のほうを気にして小安い。 NYダウは13910ドル(-44)、ナスダックは3142P(-11)。

日経平均は米国株安と円安が進まなかったことから後場半ばまでは安く推移していたが、先物にまとまった買いが入り、連日の高値を更新。まだまだ外国人投資家は買い足りないと思っているようです。

今は順張りをすべき上昇相場の局面にあります。順張り上昇相場のときは、押し目を待っていてもナカナカ買うことはできない。また少し騰がったからといって利食いすると、その後の上昇の方が大きかったということが往々にしてあります。そこで、買い方や利食いのしかたは少し工夫せねばなりません。 誰でも明白にわかる買い場と利食い売りはのタイミングは、9日線を利用することです。つまり、「株価(終値)が初めて9日線を上回ったら買い、初めて下回ったら利食い売りをする」ことです。( 【注】利食いのしかたについては、株式講座No.3  「利を伸ばすには」で、「重要ポイント」を使った利食い水準を決めるやりかたもあります。)

問題はどういう局面が順張り上昇相場(つまりは上昇トレンド)と判断するのかです。順張り相場に転換したことを提示するチャートは数多くあります。例えば
  1. 2本の平均線がゴールデン・クロスをした。
  2. 平均線が上向いた。
  3. 一目均衡表の抵抗帯を株価が上回った。
  4. カギ足が陽転した。
  5. 新値足が陽転した。
  6. パラボリックが陽転した。
  7. 株価がツルーレンジを上抜いた(ケルトナーチャンネルやVボラストップ)。
などなどです。なにしろ相場の性格(相場つき)には「順張り相場」と「逆張り相場」しかないのだから、いつから順張り相場になったのか、いつから逆張り相場になったのかを的確に判断することが最も重要です。だが早めに判断すると、うまく当たれば利益が大きいが、ダマシに会う確率が高くなります。逆に慎重に判断すると、ダマシに会う確率は小さくなるが、利益が小さくなります。何を基準にして、順張り・逆張りを判断すればよいのかは永遠のテーマであり、永久に答えがでるものではありません。そこそこのところで満足するしかありません。

今日述べることは、順張りの上昇相場がいつ始まり、いつ終わったのかを判断する方法です。グラフを一見すれば、誰でも同じ判断ができます。簡単にいうと、いつも見ている条件表No.20「平均線と順位相関」のグラフを見て、
  1. 4本の平均線(9日・25日・75日・200日)のうち、最も高いところに9日線があり、その下に25日線があること。
  2. 200日線が上から3番目または4番目にあること。
この2つが条件です。平均線の位置関係でいうと、(a)型は9日→25日→200日→75日。(b)型は9日→25日→75日→200日 です。(a)は(b)よりも早く実現します。最後に(b)型になって「株価は絶好調」の時期をしばらく続け、この(b)のどこかで株価はピークを打ちます。

1812「鹿島」は(a)の日に4本の平均線が(a)型になりました。ここから「順張りの売買」が始まりますが、(a)以降、株価(終値)は一度も9日線を下回ることはありませんでした。

ついで(b)で4本の平均線は(b)型になりましたが、なお株価は9日線を下回らず、ザラバ高値299円まで上昇してしまい、その2日後にようやく9日線を下回りましたが、その後株価は9日線を上回ることはありませんでした。

そして(c)で9日線が25日線の下位になってしまったので、鹿島は当面「順張り」からは外れました。

5401「新日鉄」は(a)の日に(a)型となったので、株価が初めて9日線を上回る日を注目するところです。それは(a)の翌日(x)(終値188円)に早々と出ました。この翌日の始値(191円)で買いです。その後株価が9日線を下回ったのは(q)の前日です。翌日(q)の日の始値(219円)で利食いとなります。

ところが利食いをした(q)の翌日(y)で、再び株価は9日線を上抜き、買いが決定します。翌日の始値は233円でした。そして今日まで買い玉を保有しているわけです。(今日の終値は253円)

なお「重要ポイント」を利用したときの利食い水準は(p)の198円→(q)の215円→(r)の242円へと利食い目標はどんどん切り上っています。

7203「トヨタ」は(a)の日に(a)型となったので、株価が初めて9日線を上回る日を注目していると、(x)の日(終値3535円)に出ました。この翌日の始値(3525円)で買いです。その後株価が9日線を下回ったのは(y)の前日です。翌日(y)の日の始値(4200円)で利食いとなります。

ところが利食いをした(y)の日の終値は9日線を上抜き、再び買いが決定します。翌日の始値は4290円でした。そして今日まで買い玉を保有しているわけです。(今日の終値は4365円)

今後株価が9日線を下回ったら利食いしますが、「重要ポイント」を利用したときの利食い水準は(p)の4260円です。株価が4260円を完全に下回ると利食い売り(損切り)になります。

8306「三菱UFJ」は(a)の日に(a)型となり、ついで(b)で(b)型となりました。株価が初めて9日線を上回る日を注目していると、(x)の日(終値477円)に出ました。この翌日の始値(481円)で買いです。その後株価が9日線を下回ったのは(y)の2日前です。翌日(y)の日の始値(467円)で損切りとなります。-10円の損失が出ました。

ところが損切りをした2日後の(y)の日の終値は9日線を上抜き、買いが決定します。翌日の始値は482円でした。そして今日まで買い玉を保有しているわけです。(今日の終値は521円)

今後株価が9日線を下回ったら利食いしますが、「重要ポイント」を利用したときの利食い水準は(p)の425円、(q)の494円です。株価が494円を完全に下回ると利食い売り(損切り)になります。



(13. 2. 4) TOPIX 955P(+13)  日経平均 11260円(+69) 44.5億株 (2兆3399億円)


2013年1月31日に、順張りの上昇相場のときは「株価(終値)が初めて9日線を上回ったら買い、初めて下回ったら利食い売りをする」ということについて述べました。これは予め20〜30銘柄を選んでおいて、条件表No.20のグラフを見て、株価が9日線を上まわったかどうかをチェックし、上回ったときに買う・下回ったときに手仕舞いするというやりかたです。このときには、多くの選ぶ銘柄を選んでおく必要はありません。例えば
  1. 円安メリットのある銘柄
  2. 業績が上方修正された銘柄
  3. 株高でメリットがでる銘柄
  4. 定点観測の9銘柄(鹿島・新日鉄・住友鉱・ソニー・トヨタ・三菱UFJ・野村・NTT・ソフトバンク)
  5. TOPIXコア30銘柄
などから銘柄を選別しておけばよいでしょう。ただもっと手を広げて「短期取引をしたい」というユーザーには、例えば東証1部から「検索」によって目先上昇しそうな銘柄をピックアップしたいという要望があるようです。その条件表は実に簡単に設定できます。ただし9日線という短期の平均線で買いだ・利食いだということを決めるのですから、「検索」をしたときに1日に50も100もの銘柄が検索されることもあるでしょう。そのときどういうやって買う銘柄を絞るのか?という問題が出てきます。(初めから20〜30銘柄に絞っているならば、検索しても30銘柄以上はピックアップしないので、銘柄を絞る問題はさほどありません。)

1月31日に述べたことを条件表に設定すると、次のようになります。


まずNo.4行〜No.7行で、9日線・25日線・75日線・200日線を計算しています。あとは、この4本の平均線の位置関係と、株価が9日線を上まわったか下回ったかの判断を設定するだけです。
  1. 行はNo.4線(9日線)がNo.5線(25日線)より上にあるときに買い。
  2. 行はNo.5線(25日線)がNo.7線(200日線)より上にあるときに買い。
  3. 行はNo.7線(200日線)がNo.6線(75日線)より上にあるときに買い。
  4. 行は株価(終値)がNo.4線(9日線)を上まわった日に買い。
  5. 行は、そのとき前日は4日以上続けて株価(終値)がNo.4線(9日線)を下回っていないなら買い。
「クロス日数」に使い方に馴れて下さい。このグループ(A)は、平均線が上から順に9日→25日→200日→75日となっているときの買いです。

No.14行〜No.18行のグループ(B)は、、平均線が上から順に9日→25日→75日→200日となっているときの買いです。つまり株価上昇が絶好調のときの買いです(逆にいえば、どこかでピークを打つことを覚悟しての買い場です)。

この条件表(標準3)No.65または(拡張8)No.81「HP 順張り上昇相場の買い」をダウンロードしください。

5401「新日鉄」は、1月24日に買い。このときは9日線→25日線→75日線→200日線の「絶好調」のときの買い(Bグループ)でした。

5713「住友鉱」は、12年10月18日、11月2日、11月7日に買い。このときは9日線→25日線→200日線→75日線の「これからよくなるか?」のときの買い(Aグループ)でした。

7203「トヨタ」は、12年12月6日に買い。このときは9日線→25日線→200日線→75日線の「これからよくなるか?」のときの買い(Aグループ)でした。

続いて、2013年1月17日、1月24日に買い。このときは9日線→25日線→75日線→200日線の「絶好調」のときの買い(Bグループ)でした。

8306「三菱UFJ」は、2013年1月18日、1月25日に買い。これは9日線→25日線→75日線→200日線の「絶好調」のときの買い(Bグループ)。

8604「野村」は、12年12月6日、12月12日に買い。このときは9日線→25日線→200日線→75日線の「これからよくなるか?」のときの買い(Aグループ)。

続いて、2013年1月18日、1月24日に買い。このときは9日線→25日線→75日線→200日線の「絶好調」のときの買い(Bグループ)。

9432「NTT」は、2012年10月16日に買いが出たが、すぐにピークとなった。

2013年1月30日の(b')は、初めて株価が9日線を上まわったが、それまでに6日連続して株価が9日線より下位にあったので、条件表のNo.18行の制約(株価が4日を超えて9日線の下位になかったこと)を満足していないので、買いマークは出ていません。



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