条件表の設定例   (拡張8)No. 54... 小波動の切り上げP/Q

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                 ●(拡張8)条件表は《カナル24》の「アップデート」からダウンロードできます。


@会社四季報CD-ROMを使って割安株を選び出す

(04.12.15) TOPIX 1101P(+2) 日経 10956円(+40) 12.1億株 (1兆1223億円)


「会社四季報・新春号」が発売され、CD-ROMが届いたのでさっそく割安株のピックアップをしてみました。選択の基準はいつものとおり、(今期は05年3月期、来期は06年3月期です。)

@来期の営業利益が10%以上伸びる
A来期の純利益が20%以上伸びる
B1株利益が15円以上ある
CPERは15倍以下である。

東証1部について検索すると以下の59銘柄がありました。ただしグラフを見て、株価が200日線より大きく下回っているものは下降トレンドにある銘柄なので、すぐに動意づくことはないでしょう。

200日線の上位にあるもの、200日線の近辺にあるものは、図のピンク○をつけたものです。21銘柄あります。

いつもいうことですが、この銘柄が直ちに上昇するのではありません。この銘柄の中から、@上昇トレンドにあるもの(簡単には200日線より上にあるもの)、A小波動の安値・高値が切り上がったもの、を見つけて下さい。


A割安株はどこで買いが決定したのか

(05.1.25) TOPIX 1138P(-1) 日経 11276円(-12) 14.3億株 (1兆1130億円)

昨年12月15日に「割安株・05新春」として59銘柄のリストと結果ファイルを掲げましたが、すでに忘れられてしまっているでしょう。しかしたまにはこれらグラフを見て下さい。

なにを見るかというと、いつも同じことばかりいいますが、
  1. 株価が200日(または75日線)より上位にあるもので、

  2. 小波動のボトムが切り上がり、

  3. ピークが切り上がったもの。
を見つけるのです。例えば2322「NECF」は、@高値はa→bと切り上がっている。A安値がA→Bと切り上がったことが確認できたとき(「主な株価」がBの安値1975円を表示した日)のQの日が買いのチャンスです。

4088「エアW」は、@安値が(A→B)と切り上がっている。A高値aを上抜いたPの日が買いチャンスですが、これは11月のことなのでまだ割安株として掲げていません。

その後高値が(a→b)と切り上がったので、安値が(B→C)と切り上がったことが確認できた日(「主な株価」がCの安値675円を表示した)のQの日が買いチャンスです。簡単なことです。


(05.1.26) TOPIX 1144P(+6) 日経 11376円(+99) 16.5億株 (1兆1068億円)

昨日の「割安株・05新春」の続きです。59銘柄をコード番号の若い順にグラフを見ています。1銘柄のグラフを見て「これはよい、これはまだまだ」の判断は5秒もかかりません。

またつごうのよい銘柄だけを掲げているのではありません。ルールどおりのものを順次掲げています。

4215「タキロン」は高値が(a→b)で切り上がっていたので、安値Aが切り上がったことが確認できた日(「主な株価」がBの日に安値を表示した日)のQで、買いが決まります。

4544「富士レビ」も同じ形です。高値が(a→b)で切り上がっていたので、安値Aが切り上がったことが確認できた日(「主な株価」がBの日に安値を表示した日)のQで、買いが決まります。


5771「菱伸銅」は安値が(A→B)と切り上がっていたので、高値aが切り上がったことが確認できたPの日の(aの242円を上抜いた大陽線の日)に高値の切り上がりが確定します。

短期張りの方は、243円の逆指値の買いを出しておけば、243円(または少し高く)買うことができます。

5975「東プレ」も同じP形です。安値が(A→B)と切り上がっていたので、高値aが切り上がったことが確認できたPの日(aの780円を上抜いた大陽線の日)に高値の切り上がりが確定します

実に簡単ではありませんか。しかし「簡単」であるのは、
  1. 《カナル2》が「主な株価」を表示してくれているからです。インターネットでみるチャートには「小波動のピーク・ボトム」の表示はありません。ネット証券のチャートにもありません。もしあったとしても、それはあとからポンポンと表示さているのでは役に立ちません。これが第1点。

  2. どのような銘柄であっても単純に「安値が切上がり・高値が切上がり」となれば、株価が上昇するのかといえばそうではありません。確率は50%を少し上回る程度です。やはり素材としての銘柄の粗選別は必要です。この例では「割安株」という基準で選別されている銘柄だから、確率が高くなっているのです。
という理由があります。


(05.1.27) TOPIX 1141P(-2) 日経 11341円(-35) 13.9億株 (1兆 523億円)

昨日の4544「富士レビ」に続く銘柄は右の2銘柄です。

6310「井関農」は安値が(A→B)と切り上がっていましたが、次の(b→C)は(A→a)に「はらみ」となったので、(b→C)の小波動は無視できます。(BとCは241円の同値)。A(240円)→B(241円)と切上げ、a(258円)を上回ったPの日に高値の切り上がりが決定し、Pで買いが決定します。

6967「新光電工」は、安値が(A→B)で切り上がっていたので、高値aを上抜いたPの日に高値の切り上がったことが確認でき、ここで買いが決まります。(75日線または200日線を上回っていることをチェックすることも忘れないで下さい)。

(毎日「簡単」といっていますが)この2銘柄も、昨日まで掲げた6銘柄と同様に、簡単にして明瞭な買いの決定ができます。「主な株価」のおかげです。悩むことはありません。


(05.1.31) TOPIX 1146P(+5) 日経 11387円(+67) 15.8億株 (1兆2446億円)

7994「岡村製」は、ピークが(a→b)と切り上がっていたので、あとは(A→B)のボトムの切り上がりを確認するばかりでしたが、12月16日(Q)に「主な株価」はボトム789円の安値を表示しました。


ここでピーク・ボトムの切り上がりが確定し、買いになります。翌日の始値は820円。

その後950円で「主な株価」はピークを表示しましたが、まだ@ピークらしい足型はでていない、A687円のボトムから2段の上げでしかない、ことから3段目の上昇の可能性も大いにあります。


8803「平和不」も、ピーク(a→b)が切り上がっており、あとは(A→B)のボトムの切り上がりを確認できれば「買い」となります。Bの安値が表示されたのは12月2日(ピークcの日)のことです。ここで買いですが、まだこの時点では「割安株」として掲げていません。

その後(c→C)の波動は(b→B)の波動に「はらみ」となり、(c→C)の波動は無視してよいことがわかりました。

ここでは説明しませんが、(b→B)の波動はたったの3日間でしかなく、本来は小波動ともいえないものです。としても左側のグラフのPではbのピークを上抜いて、どこから見てもピーク・ボトムを切上げた形になりました。買い場です。その後の動きは右側のグラフのようになりました。


(05.2.1) TOPIX 1146P(+0) 日経 11384円(-3) 17.4億株 (1兆2777億円)

12月15日に「割安株・05新春」で掲げた59銘柄についてのフォローは今日で終わりです。ここまでに@75日線または200日線を上回っていて、A小波動のピークが切り上がり、B小波動のボトムが切り上がったときを「買い」とする。というルールに合致した銘柄を掲げてきました。以下の銘柄が合致していました。
  1. 2322「NECF」
  2. 40882「エアW」
  3. 4215「タキロン」
  4. 4544「富士レビ」
  5. 5771「菱伸銅」
  6. 5975「東プレ」
  7. 6310「井関農」
  8. 6967「新光電工」
  9. 7994「岡村製」
  10. 8803「平和不」
以上10銘柄に今日加える3銘柄で全部となります。
  1. 9740「CSP」
  2. 9787「Jメンテ」
  3. 9788「ナック」
9740「CSP」は(A→B)と安値を切上げてきて、高値aを上抜いたPの水準で買いが確定します。9787「Jメンテ」は(a→b)と高値が切り上がっているところに、Bの安値が表示された日に(A→B)の安値切り上がりが確定し買い場となりました。(しかしフォローの最後というのにほとんど上昇していないのは心残り。)

ユーザーからメールを頂戴しましたが、掲げた13銘柄のうちの4銘柄(富士レビ・岡村製・エアーW・平和不)をルールどおりに買って、順調に上昇している。ということでした。


昨年末に《カナルFCR》の発売を開始して、今年はもう新たな仕事をしないと決めた時期(時間の余裕があった)にたまたま相談があったので、
    @もうじき掲載する「割安株」について、

    Aルールに合致した銘柄がでたかどうかを毎日チェックされてはどうか、

    Bルールに当てはまるかどうかのチェックは一目(5秒とかからない)でわかるので、とにかく波動を見る練習をすることです。
といったことをアドバイスしていました。 それをちゃんと実行されたことはすばらしい。

さて最後の銘柄の9788「ナック」ですが、右図のどこで買いが決定したのでしょうか?私にとって「主な株価」が表示されていないグラフは実に使いづらく、この陰陽足を見てもにわかには判断できません。5秒で判断というわけにはいきません。


ところが「主な株価」が小波動のピーク・ボトムを表示してくれると、(a→b)の高値の切り上がりに続いて、(A→B)の安値の切り上がりが瞬間に理解できます。

ボトム(B)を表示したのは今年の大発会の1月4日のことでした。ここで買いが決定。翌日5日に買うと、6日からは上昇。現在はbの高値を上抜き、最近の最高値1310円の突破を視野にいれました。


B「ピーク・ボトム切り上げ」の条件表

(05.2.2) TOPIX 1151P(+7) 日経 11407円(+22) 18.8億株 (1兆2968億円)

「割安株05新春」のフォローをHPで書いている間に、やはりというべきか「どのように条件表を設定すればよいのですか」の質問を何件か受けました。《カナル2》の最も優れたところは、チャートの状況を条件表に設定して売買マークを出すことにあります。しかも「小波動」についての条件(切り上がった・切り下がった・はらんだ・つつんだ・高値を突破した・安値を突破した)を設定するとなると、これは他に類例がないほどのことができます。

フォローで述べたのは大別して2つの切り上がり方です。(「はらみ」の銘柄も掲げたが)ここで名称を決めると、
  1. 左図は「P型の切り上がり」ということにします。@高値がH3→H2→H1へ切り下がって、A安値がL3→L2へ切り下げた後に、BL2→L1と切上げる。C高値H1を株価(ザラバ高値)を上抜いた瞬間が買い場です。「P型」の特徴は、先に安値(L2→L1)を切上げていて、あとから高値(H1)を切り上げる。という点です。

  2. 右図は「Q型の切り上がり」ということにします。@高値がH3→H2へ切り下がって、A安値がL3→L2へ切り下げた後に、B高値がH2→H1と切上げる。ついでC安値がL2→L1と切上げる。DL1の安値を「主な株価」が表示した日が買い場です。「Q型」の特徴は、先に高安値(H2→H1)を切上げていて、あとから安値(L2→L1)を切り上げる。という点です。
条件表は次のようになります。フォローのときは以下の条件以外にも勘案したものがありますから、フォローした銘柄とまったく同じ銘柄が検索されるわけではありません。(ほとんどは、この条件表で検索できるが)





条件表は細かいことを設定すると汎用性がなくなります。精緻な条件表ほど時代が変われば役に立たなくなります。

一番よいのは何もかもの条件を条件表にぶち込むのではなく、必須のことだけを設定しておく。あとはグラフを見て時期(時代)に応じた判断を下す。その判断力を備えておくことです。

そのためには多くの銘柄のグラフを見るという経験が絶対に必要です。昨日アドバイスをしたことを3つをいいましたが、そのうちのB「波動を見る練習をする」ことが最も大切です。

このときも「条件表に設定して、合致した銘柄を検索できませんか?」と聞かれましたが、「まずは多くのグラフを見たほうがよい」と答え、条件表は提示しませんでした。条件表に頼ってしまうと、@グラフの形がよい悪いの判断力が養われない、A条件表が検索した(特定の状況にある)グラフしか見なくなり投資の機会を狭めることになる、B条件表が選択した銘柄にはよくないものも含まれているが、どれがよくてどれが悪いのかの応用ができない。



自分で設定した条件表は、その人のグラフの見方を注ぎこんだものですから 、これは大いに価値があります。しかし、私が設定した条件表をそのまま使うときは、@ABの点から弊害もあるわけです。

掲げた条件表を無批判に盲信することなく、応用力をもって銘柄の取捨選択ができるようになって下さい。

上図の8411「みずほ」は「Q型」の買いの例。右図の5713「住友鉱」は「P型」の例(今日買いがでたばかり)。



株式会社 東研ソフト