条件表の設定例   (拡張8)No. 49... 75日線と10%幅帯

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(04.7.30) TOPIX 1139P(+17) 日経 11325円(+208) 10.6億株 (1兆1511億円)

NYダウは10129ドル(+12)と小幅ながら3日続伸。NYダウやS&Pに遅れていたナスダックは1881P(+22)と反発。

シカゴ日経先物は大証比+120円高の11240円、円相場は111.95円。外国証券の寄り前のオーダーは+260万株の買い越し。

東京市場はひさびさの大幅高となりました。4-6月期の好調な決算が発表されていますが、米国株がグズグズしているので、市場は昨日まではこれを素直に受け止めなかった。

逆にこれほど決算数字が伸びているのは業績のピークであるに違いないと判断し、好業績を発表したハイテク株は新安値に落ち込むという有様でしたが、ようやく素直に評価しはじめました。外国証券の朝方のオーダーが連続して買い越しになったものプラス。

グラフは、@日経平均・TOPIXともに安値をつけた(小波動のボトムらしい)日の直近の陰線(図のa)の高値を上抜いてきた、A9日線を上回った、B昨日9日順位相関・25日順位相関がともに-80以下になっていた(図のb) などから、まずは小波動のボトムが出たようです。

ただし、C株価は中勢波動の基本である75日線より下にあり、D75日線は下向きに折れ曲がってきているので、E当面は75日線までの戻りが目標です。

「東研ソフト・ユーザー情報」は1996年7月から書き始め、今年で丸8年になりました。記事で使ってきたグラフは当初から「HP 平均線と順位相関」と「日経平均用'96」です。 「HP 平均線と順位相関」のチャートの組み合わせは過不足なく、自分にとっては最も使いやすいグラフです。ここには、@陰陽足(足型)があり、A小波動のピーク・ボトムがあり、B小勢・中勢・大勢の流れを表す25日線・75日線・200日線があり、C逆張り用の9日と25日の順位相関があります。

相場のことですから、異常なことも起きますが、たいていの場合は「HP 平均線と順位相関」で判断できます。(「今は判断できない」ということも含めてですが)

といっておきながら、以下のような条件表を設定しました。「HP 平均線と順位相関」を補完するグラフです。


ご覧のように簡単な設定です。
  1. No.3行で、75日平均線を「深緑」で描き、
  2. No.4行で、「10%幅帯」を「青色」で描く。
  3. No.5行は10%幅帯の下限線の数値を知るためのもの。

1812「鹿島」のグラフは右図のようになります。深緑色が75日線で、この10%上の水準(上限線と呼ぶ)と-10%下の水準(下限線と呼ぶ)が青色で描かれています。

見方は次のようになります。
  1. 株価は基本的には、上限線と下限線の間で動く。

  2. 下限線を下回ったときは相場は弱く、75日線が戻りの限度となる。

  3. 上限線を上回ったときは相場は強く、75日線が押しの限度となる。
基本は75日線です。株価は75日線を中心にして上下動を繰り返しますが、75日線から大きく離れたということを明瞭にするために、+10$%と-10%の水準に2本の青線を入れた、というだけのことです。しかしなかなかこれが役に立ちます。図で
  1. 下限線割れのaからbへの上昇は、75日線で止まった。
  2. bからcへの反落は下限線で止まった。
  3. cから75日線を突き抜けて、上限線のdで止まった。
  4. dからeの反落は75日線で止まった。
  5. eから上限線を突き抜けてfまで上昇した。(上限線を突き抜けてからは市場は楽観人気になり、加熱してきたといえます。)
  6. fからの反落は75日線のgで止まってよいところであったが、突き抜けてhの下限線を割り込むところまで下落した。(ここで楽観人気は剥げ落ちて、逆に悲観人気になったといえます。)
  7. hからの上昇は75日線の水準が戻りの限度だが、少し上のiで止まった。
  8. iからの下落は下限線が限度。すでにiで75日線まで戻しているので、次は75日線を上抜く可能性のほうが強い。
といったことが見てとれます。

絵に描いたような動きをしているのが7203「トヨタ」です。
  1. aは下限線までは落ちなかった(ということは75日線が限度ではなく、上限線までの上昇の可能性があるということです)
  2. bは上限線で止まった。
  3. bからの反落は75日線のcで止まった。
  4. cからの上昇は上限線のdで止まった。
  5. dからの反落は75日線のeで止まった。
  6. eからの上昇は上限線のfで止まった。
  7. fからの反落は75日線のgで止まった。
  8. gからの上昇は上限線のhで止まった。
  9. hからの反落は75日線より上位のiで止まったところから、次のピークは上限線を上抜く可能性が強く、上限線を上抜いてから市場は楽観人気になり、トヨタの天井が近づいてくる。ということになるのでしょう


(04.8.2) TOPIX 1135P(-3) 日経 11222円(-103) 10.0億株 (9829億円)

週末のNYダウは10139ドル(+10)と小幅ながら4日続伸。ナスダックも1887P(+6)と小幅続伸。米国4-6月期GDPが市場の予想平均の+3.7%に比べて悪い+3.0%であったこと、原油が史上最高値の43.85ドルをつけたこと、という2つの悪材料を跳ね返しての上昇でした。米国株は景気鈍化と原油高の材料については相当程度、相場に織り込んできたようです。

シカゴ日経先物は11295円、円相場は111.30円。外国証券の寄り前のオーダーは+490万株の買い越し。

米国GDPの予想を下回る成長率・原油高にもかかわらず、米国市場はプラスとなったのでしたが、テロの警戒レベルが引き上げられたとかで、東京市場は今夜のNY市場の波乱を予想して下落。ただ一時は-163円安があった日経平均も大引けにかけて戻り歩調になり、結局は先週末の+208円高の半分を崩した程度で終わりました。


「75日平均線の10%幅帯」の続きです。10%幅帯は要するに、株価は75日線を基準のにして変動するのだけれど、75日線から大きく離れたかどうかを端的に知ろうというものです。

@-10%〜+10%の間で動くのが通常の動きで、
A+10%の上限線を大きく上回ったときは楽観人気、
B-10%を大きく下回ったときは悲観人気、
ということです。

5401「新日鉄」を例にすると、
  1. は、下限線より上位で止まったので、一気に75日線を越して上限線まで上昇する可能性がありましたが、実際には
  2. の75日線でいったん上値が抑えられ、
  3. で再び 下限線より上位で止まっってから
  4. の上限線近辺まで上昇。

  5. も下限線より上位で下げとまって、
  6. まで上昇。上限線を超えてからは、楽観人気になっているので、ここからは新規に買えません。

  7. の75日線で止まってもいいところでしたが、fの楽観人気で買いついた分だけ投げ物が出て、
  8. で下限線を割り込みました。ただ大きく割り込んだわけではないので、下限線ギリギリとしてもよい。

  9. iは75日線までの戻り。
  10. jで下限線の上位で止まり、
  11. で75日線をわずかに上回ったものの、
  12. まで下落しています。この水準は下限線より上位ですから、次の上昇は75日線を超えて、上限線近辺まで上昇する可能性があります。


6758「ソニー」を例にすると、
  1. は、下限線をわずかに下回ること2日。(まあギリギリとしてよい)ここから上昇しますが、
  2. の75日線で止まるのが順当でしたが、75日線で保合うことわずか4日間で再上昇し、
  3. で上限線を突破。下限線から一気に上限線を突破するという珍しいことになりました。

  4. dは75日線より上位で止まり、
  5. で再び上限線を突破。

  6. fは上限線で止まり、
  7. で再三の上限線を突破。ここらあたりが楽観人気の最たるもので、この後は「宴のあと」がやってくる。

  8. の75日線で止まった後、
  9. の上限線近辺まで上昇するも、そこから急落。

  10. で下限線をわずかに下回り、
  11. の75日線が戻りの限界となりました。

  12. 現在は下限線より上位にありますが、jの安値を下抜いているので、次に上昇があっても75日線まで戻るのが精一杯でしょう。


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