条件表の設定例   (拡張8)No. 47... 3日で10%利食い

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(04.5.25) TOPIX 1115P(-15) 日経 10962円(-138) 10.6億株 (1兆1577億円)

昨日大手銀行が決算を発表し、当面の材料は出尽くしとなりました。銀行株は昨日の引け後に発表されましたが、前期(04年03月期)は大幅増益。しかしここには株式売却益、東京都の外形標準課税の戻りなど特別な利益が含まれていました。

肝心の今期の予想連結益は、みずほHが3300億円(-19%減)、三菱東京が3400億円(-39%減)、三井住友が3300億円(横ばい)、UFJが3300億円(黒字化)、と横ばいがせいぜいという発表でした。

買う材料がなくなり、見送り気分の強い中をTOPIXは下落。出来高も10億株すれすれ、売買代金は1兆1000億へとエナルギーは不足し、リバウンドの戻りはいっぱいであることを表明。

これまで掲げた条件表の多くは、「10日とか15日で+15%の利益がでる」ことを目標にしていますが、もっと短期間で決着するような条件表がほしいの要望もあるかと思います。今日はヒマであったので《Qエンジン》の「オートマ」を使って作ってみました。売買ルールは
  1. 買いマークがでたら、翌日の始値で買う。
  2. 3日以内に買値から+10%の利益が出たらザラバで利食いする。
  3. 3日以内に買値から-10%の損失が出たらザラバで損切りする。
  4. 3日たっても決済できないかったときは、4日目の始値で手仕舞いする。
というものです。以下のような42行にわたる条件表です。

実際にこのとおりの売買をすることは難しいし、売買検証では「利食い」が「損切り」より有利になっています。

(1日の株価データは始値・高値・安値・終値の4つしかなく、その日の高値が先についたのか安値が先だったのかは不明なので、同じ日に買値から+10%以上の高値があり同時に買値から-10%以下の安値があるときは、高値が先についたものとして「利食い」としています。実際には「損切り」が先であったかも知れません。)

このため「利食い」と「損切り」については「利食い」がやや過大な評価になっていると思いますが、売買成績は次のようになります。
  1. 全体では1550回 勝率(マイナスにならなかった率)は75.4% 平均利益率+4.3%
  2. 利食い 703回(全体の45.4%) 平均利益率+10.1%
  3. 時間切れ692回(全体の44.6%) 平均利益率+ 1.8%
  4. 損切り 155回(全体の10.0%) 平均利益率-10.7%
数字だけを見ると異常な好成績です。ほぼ2回に1回は3日間で10%の利益がでるし、損切りは10回に1回しかない。従って損得を通算して、1回につき+4.3%の利益がでるというのだから尋常ではありません。

ただしこの成績は、@先ほどいったように同一日では「利食い」を優先していること、A買いマークがでる時期は集中していること(年に1〜2回でる)という背景があってのものです。毎日まんべんなく買いマークがでるわけではありません。

そのうち役立つ時期もあるかと思いますから、条件ファイルを登録しておいて下さい。

(04.5.31) TOPIX 1139P(-2) 日経 11236円(-73) 11.1億株 (1兆1334億円)


週末のNYダウは10188ドル(-16)、ナスダックは1986P(+2)と小動き。シカゴ日経先物は11300円。為替は110.15円

今夜の欧米市場は休場とあって手がかりがなく、東京市場は小反落。日経平均・TOPIXともに25日線(75日線でもある)で頭を抑えられた格好です。

一時は東京の原油先物が上昇し、円高が進み、日経平均は-200円安があったものの、早くも押し目買いが入りたいした下げにはなりませんでしたが、この押し目買いはやや早すぎるのではないか。

日経平均は昨日の終値11309円から400円〜500円下げて押し目底となればわかりやすいと思っています。

5月25日に条件表No.29「HP 3日10%利食い」を掲げましたが、この説明をしていなかったので、少し説明を。

この条件表は3日で10%.の利益がでるような設定をしていますが、 売買ルールは
  1. 買いマークがでたら、翌日の始値で買う。
  2. 3日以内に買値から+10%の利益が出たらザラバで利食いする。
  3. 3日以内に買値から-10%の損失が出たらザラバで損切りする。
  4. 3日たっても決済できないかったときは、4日目の始値で手仕舞いする。
というものです。

図のように@過去4年間に延べ1550回の買いマークがでて、Aそのうちの703回は10%の利益が出て(45.4%のシェア)、B692回は3日経過して時間切れ(44.6%のシェア)、C155回が損切り(10.0%のシェア)というものです。なかなかよい成績です。

問題は「どういう時期にでたのか」です。過去999日間のうちに1か所だけに買いマークが集中しておれば、その時期だけに特化して、条件表をこの時期に合わせるように作ったことになります。つまり将来その時期と同じ状況にならない限り、買いマークはでません。

勝率が100%に近い条件表を設定することはそう困難なことではありません。 過去のチャートで最も極端な場面のチャートの条件を設定すればよいだけです。しかしそれは過去の最悪の場面に条件を合わせただけであって、@今後もそのような場面がでるのかどうか、Aその状況が再現したとき、同じような利益が出るのかどうか(もっと大きく下げることもある)。

つまりはその条件表が普遍性(恒常的に使える)を持つのかどうかが最も重要なポイントです。そうであれば、買いマークがある時期に集中して出るような条件表は普遍性を持っているとはいいがたいのです。

売買マークの出る位置はある程度バラついているのがよいのです。理想をいえば、
  1. 10%以下の小さな利益でよいのならば、1つの中勢波動で3回〜4回ほど出る。
    ある中勢波動では出たが、別の中勢波動ではまったく出ないというのはよくない。

  2. 10〜20%の利益を目指すならば、1つの中勢波動で1回〜2回出る。
    ある中勢波動では出たが、別の中勢波動ではまったく出ないというのはよくない。

  3. 20%以上の利益を目指すならば、1つの中勢波動で1回出る。
    ある中勢波動では出たが、別の中勢波動ではまったく出ないというのはよくない。
ということになるでしょうか。

右図は条件表No.29「HP 3日10%利食い」がどのあたりで買いマークを出したかの累計です。@2001年9月、A2001年12月、B2002年11月、C2003年11月、D2004年5月の5か所に集中していることがわかります。

図の赤丸が5か所ですが、いずれも@中勢波動の基準になる75日線を大きく下回ったときに出て、A75日線まで戻る過程で+10%の利食いをしています。

残念なのは2003年3月4月(d)の大底では買いマークがほとんで出ていないことですが、この時期は急激に下げて大底になったのではなく、チャート上のメリハリがなかったのでしかたありません。

今後も、@株価が75日線を割り込み→A中勢波動が下降転換した後、Bさらに大きく下落したときに、買いマークを出すことと思います。

買いマークがしょっちゅうでる条件表ではありませんが、急落したときは思い出して使ってください。

(04.6.2) TOPIX 1136P(-7) 日経 11242円(-54) 10.5億株 (1兆796億円)

3日のOPEC総会を控えて見送り気分が強く、全般は手仕舞い売りに押されました。しかし日本株は米国株よりも有利であるとの認識ができているので下げもせず。いちど下げればかえって上昇のバネになるのですが、少し下げればすぐに押し目買いが入り、それらしい押しを作りません。

5月25日に条件表No.29「HP 3日10%利食い」の条件表を掲げました。作った段階では、@10回買うと、A4回〜5回は+10%の利食いができ、A4回〜5回は時間切れだが平均的には+1.8%の利益が出る。B1回は-10%の損失がでる。D全体としては平均的に+4.3%の利益が出て、E全体としては仕掛けた75%は利益がでる。というナカナカよい成績がでていました。

しかし問題はここからで、今後ともこのような成績が維持できるのかです。いつもそうですが、こうして条件表を掲げると、その後条件表はどのようなときに買いを出したのかが、やはり気になります。 私としては条件表を作った当初の勝率が75%であったとすれば、半年〜1年後に検証し直したとき、当初の75%から10%ほど低下して65%(2/3は勝てる)でとどまるようであれば、その条件表は「使い物」になると思っています。

条件表をHPで掲げるのは、ユーザーの皆さんに、その条件表を使って買いマークを出した銘柄を検索し、その銘柄がどうなったのかを追跡してもらいたいからです。 追跡した結果、ドンドン外れていくようであれば、その条件表はそれまでのことだし、追跡することによって「こういうときはダメだが、こういう場合には役立つ」、あるいは「この条件表の買いマークが出た後、ああなれば買えばよい」などということがおわかりになるでしょう。この体験が重要です。見守ることでその条件表の性格がわかってくる。わずかの期間だけ注視して「あまり売買マークがでないから」とか「2度続けてはずれたから」といって簡単に条件表を反故にしてしまうのは早計です。

しかし短期間とはいえ条件表を注視しただけまだましです。 もっといけないのは、単に銘柄を聞き、目標値を聞き、という他人任せの売買です。これを繰り返しても自分の身につくものは何もありません。


で今回の条件表No.29ですが、条件表の設定内容から見て、そんなにしょっちゅう買いマークを出すものではなく、「大きく下げたな」と実感する場面で出るものと思っていました。ところが今日電話があって、「よく当たっている」との話でした。

私は「東証1部」についてしか見ないので、「最近の相場では買いマークは出ない」と思っていましたが、どうやら「全銘柄」について検索されているらしい。

私も「東証・大証の全銘柄」について検索をしてみました。条件表を掲げた5月25日の翌日から今日まで図の4銘柄が買いマークを出しています。
  1. 2758 「ワイアリ」は5月27日に買いマークを出し、翌日の始値(ここで買う)は490円。その後3日目の高値は577円を出し、+17.7%の上昇。文句なしの利食いです。

  2. 4327 「日本SH」は5月31日に買いマークを出し、翌日の始値(ここで買う)は255円。その後1日目(今日)の高値は305円を出し、+19.6%の上昇。文句なしの利食いです。

  3. 4815 「JDC」は5月28日に買いマークを出し、翌日の始値(ここで買う)は92円。その後3日目(今日)の高値は104円を出し、13.0%の上昇。利食いです。

  4. 6021 「ロビン」は5月31日に買いマークを出し、翌日の始値(ここで買う)は468円。その後2日目(今日)の高値は480円(終値は469円)を出しましたが、+2.5%の上昇でしかなく、明日515円の高値がつかなければ、時間切れで手仕舞いになります。


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