条件表の設定例   (拡張8)No. 45... ボリンジャ利用売買@

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(03.12.9) TOPIX 997P(-2) 日経 10124円(+78) 11.9億株 (8969億円)

東京市場は昨日の大幅下落の後にNYが100ドルの上昇となったので、寄り付きは高くはじまったものの案外に伸びず。日経平均こそは、後場になって前場の高値を上抜きましたが、TOPIXは前場の高値を上抜くことができずに終りました。

昨日の下げ幅に比べれば戻りは鈍く、単なる反動高の域を出ません。それもエネルギー不足から来るもので、今日の出来高は11.9億株とはいいながら、「あしぎん」が3.3億株含まれているので実質は8.6億株でしかない。売買代金は8900億円とまた減少。

今日の足は実体が短く、上下にヒゲがついた「こま足」となりました。こま足は十字足と同じく強弱が拮抗した様子を表現していますが、「拮抗」は必ずしも「転機」になるわけではありません。

図のA,B,Cでこま足が出ていますが、A,Cは下降する小波動の中間で現れています。半分下げたという位置でいったん息をついで再下落しています。Bは小波動のボトムで出ていますが、3日間にわたる大陰線を連ねて、TOPIXが10%の大幅下落をした後に出たという背景があります。

今日のこま足はA,Cのように中間点で出た感じです。今日が下落の中間点であるとすれば、あとさらに25P程度の下値を考えておかねばなりません。《デンドラ》の4%波動では、974Pが最も上位の下値メドになっているので、この あたりまで下げて止まればわかりやすい。

昨日掲げた(カナル共通)No.70「HP 買い@」とNo.68「HP カラ売り@」を合体させて、1本の条件表にまとめました。 これによってNo.71条件表だけで買い・売りの売買マークがでるようになりました。

以下に売りの検証をした結果を掲げます。売買ルールは
  1. 売りマークがでたら翌日の始値でカラ売りする
  2. 15日間(10日間)で決着をつける
  3. 利食いは+15%で行う(当日)
  4. 損切りは-10%で行う(翌日)
というものです。なお(カナル共通)No.68「HP カラ売り@」は検証ずみですが、その後株価データが少し加わったので、再度検証をしてみました。 「10日間」の成績と「15日間」の(売りの成績)の両方を掲げます。

売りの条件 @勝率 A利食い B時間切れ C損切り D平均利益率 E全売買回数
(S1) 15日間で+15%なら利食い 66.5% 86回
+ 15.1 (52.4%)
36回
+ 2.9 (22.0%)
42回
-17.8 (25.6%)
+4.0% 164回
(S2) 10日間で+15%なら利食い 69.5% 75回
+ 15.1 (45.7%)
53回
+ 3.5 (32.3%)
36回
-18.4 (22.0%)
+4.0% 164回

「15日間」でも「10日間」でも大きな違いはありません。だいたい4回仕掛けたなら、@2回は利食いでき、A1回は損切りとなるが、B全体では+4.0%の平均利益率になります。




(04.1.16) TOPIX 1058P(+14) 日経 10857円(+192) 13.3億株 (1兆1331億円)

NYダウは10553ドル(+15)と続伸。ナスダックは2109P(-2)とわずかに下落。シカゴ日経先物は10690円。為替は106.30円とやや円安へ。

昨日のGLOBEXが軟調であったので、てっきり昨夜のNYは下落するものと先取りして、昨日の東京市場は下落していましたが、米国市場は予想したようには下げず。 当然、東京市場は昨日の早トチリの修正の動きとなり、日経平均・TOPIXともに昨日の下げ分をそっくり取り返して終わりました。

電気・半導体・大手銀行・不動産が堅調。気になるには個人投資家がさわっている銘柄の質が悪化していることです。今日の出来高上位は、@不動建 104円、Aあしぎん 1円、Bナカノ 151円、Cりそな 131円、DSサイエンス 53円 であり、業績の裏づけがあって買う銘柄ではありません。

  昨年11月11日〜12月5日にかけて、《Qエンジン》でカラ売りの条件表を作る を連載しました。その後12月8日と9日に買いの条件を追加して、1本の条件表No.71にまとめ、買い・売りの売買マークがでるようにしました。



以来今日まで、この条件表による検索をして売買マークがでた銘柄が図の6銘柄です。買いマークがでたのは1719「ハザマ」、8327「西銀」、8340「九州親和」の3銘柄でしたが、これはすでに「小波動のボトムの判断」の例にして解説しました。
「カラ売りの条件表を作る」といいながら、作った条件表が売りマークを出したものかどうか。どういう位置で出したのか。といった実証はしていませんでした。

《Qエンジン》のオートマの使い方をしつこく説明したので、ちょっと気が抜けた。)これではいけないので、売りマークの実証かたがた、利用のしかたについて述べていきます。



(売りマークがついたのは、1972「三晃金」、7720「ソキア」、9110「新和海」の3銘柄です。まずはどのような位置で売りマークを出したのかを掲げます。

グラフを見ると、当面のピークでマークが出ているようですが、買いマークが出たからといってすぐに買えるものではなかったように、売りにおいてもピークらしいの判断なしに、売りマークに盲従することはできません。


(04.1.19) TOPIX 1072P(+13) 日経 11036円(+179) 14.5億株 (1兆2618億円)


先週末のNYダウは10600ドル(+46)と続伸。ナスダックも2140P(+31)と上昇してともに新高値。シカゴ日経先物は10915円。為替は106.60円と円安へ。

日経平均は3か月ぶりに終値で11000円台に乗り、TOPIXはなかなか上抜けなかった昨年11月の戻り波動のピーク1071Pを、今日ようやく上抜くことができました。これで両指標ともに昨年10月の最高値を次のターゲットとするわけです。

TOPIXは昨年8月の(A)の売りマークの出方と年末年始にかけて出た(B)の売りマークの出方は同じでした。(売りマークが途切れるのを待っているうちに、尋常ならざる強い上昇と判断して売りマークが消えた)

(A)の後の高値揉み合いと(B)の後の高値揉み合いも同じようになりました。となれば、その後の上昇も(A)以降が手本になってよく、2月に入るまでは堅調であってもおかしくない。

@カラ売りの仕掛け

条件表No.71の「HP ボリンジャ利用売買@」の売り条件は以下の売買ルールで成績を調べたところ、まずまず満足のいくものであったので「カラ売りの条件」として採用したのでした。売買ルールは、
  1. 条件表が売りマークを出した日の翌日の始値でカラ売りする。
  2. 10日たっても決着がつかないときは、11日目の始値で決済(買い戻し)する。
  3. カラ売りしてからザラバで+15%以上の利益(株価が下落)したときは、その値段で利食いする。
  4. カラ売りしてから終値で、-10%以上の損失(株価が上昇)したときは、その翌日の始値で決済する。
というもので、上記の売買ルールで仕掛け・手仕舞いしたときの成績は、以下のようになりました。

売りの条件 @勝率 A利食い B時間切れ C損切り D平均利益率 E全売買回数
(S2) 10日間で+15%なら利食い 69.5% 75回
+ 15.1 (45.7%)
53回
+ 3.5 (32.3%)
36回
-18.4 (22.0%)
+4.0% 164回


基本は、@10日の勝負である。A利食いはザラバで+15%のとき、B損切りは終値で-10%のとき、の3点です。これを守れば、4回の仕掛けのうち2回は利食いでき、1回が損切りになり、残り1回が損なしになります。

で、図の3銘柄について、この売買ルールに基づいて売買するならば、
  1. 1972「三晃金」はaの翌日の始値258円でカラ売りし、利食いの水準はザラバで219円。損切りの水準は終値で284円となりますが、まだどちらも実現できていません。

  2. 7720「ソキア」はaの翌日の始値259円でカラ売りし、利食いの水準はザラバで220円。損切りの水準は終値で285円となりますが、bの日に安値215円をつけたので、この日に220円で利食いできています。(+15%の利益)

  3. 9110「新和海」はaの翌日の始値279円でカラ売りし、利食いの水準はザラバで237円。損切りの水準は終値で307円となりますが、bの日に安値235円をつけたので、この日に237円で利食いできています。(+15%の利益)
なるほど、3銘柄のうち2銘柄はすぐに利食いできていますから、4回に2回の割合で利食いできるというのは、これまでの統計通りになっています。ただし問題は売りマークがでたときに、このように素直に売り実効できるかどうかです。(まずできない)


(04.1.20) TOPIX 1075P(+3) 日経 11103円(+66) 14.9億株 (1兆4262億円)

米国は休場。東京市場は、日々売買高が増加してエネルギーは十分のうえ、今年に入ってからの外国証券の朝方の買い注文は年末の2倍3倍となっていて、まだ買い足りない様子です。

日経平均が昨年10月21日にザラバ高値11238円をつけたときは、4700万株→4700万株→4400万株と3日間連続で4000万株以上の成り行き買いの注文が続きましたが、翌日から12月30日までの2か月間では買いが4000万株を超えたのはわずかに1日でした。

今年に入って4000万株超の買い注文は15日・16日(これは3990万株)・19日とほぼ3日連続です。(今朝の注文はまだ知らない)外国人買いは相当な勢いで入っているようです。

東証1部の25日騰落レシオはすでに、昨日から危険水域の125を超えていますが、これに類似した局面を探すと、@イ→ロ→ハ→ニ、Aホ→ヘ→ト→チ、Bリ→ヌ→ル→ヲがあります。いずれも@ロ→ハ、Aヘ→ト、Bヌ→ル の押しが浅く、それだけ買い意欲が強かったのですが、最後の上昇に移ったときに、25日騰落レシオは125以上になり、売りマークを連発しています。

初めて売りマークがでてからの日数をみると、@ハ→ニでは、売りとなってから8日目にピークを出し、Aト→チでもやはり8日目がピークになっています。熱狂し始めてから8日目くらいで熱狂は醒めるということでしょうか。

現在のBル→ヲでは、初めて売りマークが出て今日はまだ2日目なので、今週は熱狂が続く感じですが、来週は用心せねばなりません。

Aカラ売りのチャンスは一瞬である


「売りは買いに比べて難しい」とはよくいわれることです。買いのチャンスは上昇を開始したときにあり、売りのチャンスは上げ止まったときにありますが、上昇開始の時期の株価の動きは大きくありません。

図の3銘柄においても「小波動が転換か?」を判断できるのは図のXの場所であすが、このときの1日の上昇幅はまだ5円〜8円(3%〜5%)です。1日判断を遅らせて、より慎重にしても3%〜5%の利益が減るだけです。

ところがカラ売りをしようとする場面は1日の動きが大きくなっています。図の売りマークがでたピークaの前日比は、11%・13%・12%です。15%の利益を出そうとしているのに、1日で10%以上変化しているわけです。

つまり1日早くカラ売りすれば10%以上のマイナスになるし、1日遅れてカラ売りすれば10%以上の利益を失うことになります。カラ売りが難しい理由です。

図の3銘柄で小波動が「上げ止りか」の可能性が高いのは1972「三晃金」→9110「新和海」→7720「ソキア」の順であろうと思いますが、実際に15%の利益が出たのは、7720「ソキア」であり、ついで9110「新和海」でした。「上げ止り」の確率とは逆の順に利益がでたことになります。

だが実際のところ、aの日が小波動のピークであると「主な株価」が表示したのは、やはり1972「三晃金」だけです。あとの2銘柄はたまたまスリリングに利益が出ましたが、まだaがピークであったとは確定していません。

私が思うには、正しいカラ売りは、のちに「主な株価」が小波動のピークであると表示した三晃金のaの局面ですべきであり、いまだにピークを表示しないソキア・新和海のaではカラ売りすべきではないと思っています。この2銘柄が成功したのは、この条件表の利食い確率50%の範囲内での話であり、aで売らねばならない必然性はなかった。確率の世界での話であった。と思っています。


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