条件表の設定例   (拡張8)No. 39... 9日順位相関と9日V相対

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(03.5.23) TOPIX 826P(+10) 日経 8184円(+133) 11.1億株 (6520億円)
米国高に、外国証券の買い注文が3000万株を超え、シカゴの日経先物は8115円であったのでこれにサヤ寄せして高く始まりました。海外に連動するハイテク株が上昇。NECは4000万株の出来高が出来て466円(+23)。ソニーは先の小波動の高値の3030円を上回って3040円(+125)。

ここへ累損を一掃したと報じられた長谷工が100円(+30)のS高をするなど、小型材料株(再生株?)が賑わい、今週の東証出来高は5日とも10億株台となりました。売買代金も6500億円と増加。 日経平均・TOPIXともに25日線が押しの限界であったようで、こ先の小波動のピークを上抜いてくれば、ひさしぶりにニギヤカな相場になりそうです。


定点観測の7銘柄のグラフは、ずいぶんよくなりました。波動の高値・安値が共に切り上がって、上昇トレンド入りしたのは、@鹿島建、ついでANTTの順でしたが、B住友鉱が高値波動をクリアして上昇トレンドに入り、C今日は大物ソニーが波動の高値・安値を切上げて上昇トレンド入りです。

残り3銘柄も、DみずほFは安値を切上げており、あとは高値(787円)をクリアするかどうか。E野村も高値(1266円)をクリアすれば一気に高値・安値の切り上がりになります。F新日鉄も高値(142円)をクリアすれば一気に高値・安値の切り上がりになります。 こういう個別銘柄の力強い背景があるので、日経平均・TOPIXも期待が持てます。

1か月の実況中継も終わろうとしていますが、たぶん「もっと売買のチャンスは多くならないのか?」と不満をもたれる方もあるでしょう。(あまり銘柄が次々に出てくると、説明が散漫になるので、条件表No.52「200日線に接近後押し目」(この条件表は相当に局面を限定している)によって、グラフを見るべき銘柄をピックアップしましたが、この条件表が最もよいということではありません。

次の条件表を設定してみて下さい。多くの買いマークの銘柄がピックアップできます。


重要なことは、ピックアップされた銘柄のグラフを見て、 波動の高値・安値が切り上がっているかどうかをチェックすることです。 この休みの間に以下のことを試して下さい。
  1. 過去1か月(20日)の検索をして、
  2. グラフを見て、波動が切り上がっているときに出た買いマークを注目する。翌日の始値で買ったとして、
  3. 当初の損切り水準はいくらであるのか。
  4. その後の株価の推移によって、損切り水準がどう引き上げられ、利食い水準が決まってくるのか。
  5. どこで手仕舞うのか。
を追跡してみてください。(このルールは1ここ1か月でクドク説明しました)なんだ、私は、これまでなにを悩んでいたのか、ということになるのではなかろうか。「明日の相場を当てようとするのではなく、相場の変化にどう対応するのかを決めていく」ことが大切です。

その際に細かなことながら、注意点を述べておきます。

2501 サッポロ は、上記の条件表でピックアップされます。買いマークはA,B,C,Dの4か所で出ています。


  1. AとBは波動が切り下がっているので、買いとはならないことは明らかです。

  2. CとDは共に波動は切り上がっており、買いのチャンスです。しかしCとDとではリスクの違いが大きいことに注意して下さい。

  3. Cで買いマークがでた日の終値は240円でしたが、翌日の始値で買うと244円です。この値段で買ったとき、当面の損切り水準は前の波動の(a)220円になります。つまり買値244円に対して、24円のリスクを考えています。約10%のリスクです。

  4. この後株価が上昇したので、(b)226円が小波動の安値であると「主な株価」が知らせてくれます(bの日に226円と表示される)が、この時点で、損切りのリスクは、244円-226円=18円に狭まります。

  5. 一方Dの買いマークがでたときは、確かに波動は切り上がっていますが、Dの終値は285円。翌日の始値は284円です。この値段で買う前に、損切り水準を考えてください。先の小波動の安値は(b)の226円です。約60円の差があります。

  6. つまりサッポロがうまく上昇せずに、損切りをせねばならなくなったときは、-60円の損失を出すことになります。買値284円の20%以上の損失です。

  7. この-20%のリスクに耐えられるかどうかです。20%も損をしたくない方は、いくら波動が切り上がっているからといっても、Dで買ってはいけないのです。
昨日までいってきた、1515 日鉄鉱の当初の損切り水準(177円)は、買いマークがでた日の株価(188円)に近かったことを思い出して下さい。11円ほど損してもよいと思ったから投資できるのです。

8355 静岡銀 は残念なことに損切りという結果になりましたが、買いマークがでた日の株価(788円)に対して、先の波動の安値は769円でした。その差19円がリスクであったわけです。わずかなリスクです。

ということで、「単に波動が切り上がっていれば、なんでもOKということではありません。」あなたが受容できるリスクの範囲によって、買えるときと買えないときがあるのです。


(03.5.30) TOPIX 837P(+3) 日経 8424円(+49) 11.9億株 (7846億円)

NYは8711ドル(-81)と反落。しかしナスダックは1574P(+11)と続伸して5連騰。外国証券の寄り付きの成り行き注文は、売りが1870万株、買いは3500万株に膨れ、差し引き1630万株の買い越し。

シカゴ日経先物は8335円でしたが、外国証券の大幅買い越しがあって、日経平均・TOPIXともに続伸。ともに週足は26週線をクリアしました、これは昨年6月以来ちょうど1年ぶり。

出来高は11.9億株、売買代金は7800億円と市場に資金が流入してきました。日足においても業績(景気)を表す200日線が指呼の間に見えだし、目先は高値警戒感がでるにしても、上昇トレンドに入ったことはまず間違いありません。

先週末に、次の条件表No.185「9日順位・9日V相対」を掲げて、これで検索された銘柄の波動を調べ、損切りの水準・利食いの水準を決めてみてください、といいました。実際に条件表を設定された方も2割か3割はいらっしゃると思いますが、「少しも検索してこない」という方が何人かいらっしゃいました。むろん条件表の設定が間違っているのですが、多くは「以上・以下」の欄の設定でつまずいておられるようです。




上図で「以上欄」や「以下欄」が空白となっているところ(赤色□の部分)は、ちゃんと空白にしなければなりません。ここに「0」などの数字が入っていると間違いです。
  1. 以上欄を空白にするには、図の@欄に -99999 の数字を入力します。(Cの「-99999」ボタンをクリックすれば、一発で入力できます。)
  2. 以下欄を空白にするには、図のA欄に 999999 の数字を入力します。(Bの「999999」ボタンをクリックすれば、一発で入力できます。)
この条件表の売買条件ですが、
  1. No.3行で、出来高が50(千株)以上で買い。
  2. No.4行で、9日順位相関が、1日前〜3日前の間に-80以下があれば買い。(注目日が 3〜1 になっていることに注意)
  3. No.5行で、No.4線(9日順位相関)が前日より+3以上増加(上昇)していれば買い。
  4. No.6行とNo.7行で、9日V相対が、当日〜20日前の間に+80以上があれば買い。(注目日が 20〜0 になっていることに注意)
となっています。簡単にいえば、@当日の出来高が5万株以上、A順位相関が-80以下から3ポイント以上上昇した、B過去20日のうちに、V相対が+80以上の日があった。というだけのことです。


昨日の9752 ナムコ を例にすれば、
  1. Eの日に、出来高が5万株以上あり、@とAがOK
  2. Eの日から20日以内に、V相対が+80以上の日(F)があるので、BもOK。
これによって買いの@ABの条件が全て満足され、買いマークがでたわけです。

BのV相対が+80以上になるという条件は、前回の上昇局面で出来高が増加した銘柄を選びたいというもくろみです。つまり出来高を伴って上昇した銘柄は、@いったん注目されたわけであるから、A株価の調整が終わって、買いマークが出た後には、B再び注目されるであろう。ということを期待しているわけです。

そうであれば、V相対が+80以上になるのは、前回株価が上昇したGのあたりでなければなりません。ところが、この銘柄は株価が下落したFでV相対が+80以上になっています。

すなわち出来高を伴って投げ物がでたのがFであり、Gでの上昇はそれほど出来高を増加せずに上昇しています。昨日の1515 日鉄鉱のグラフを見て下さい。V相対(赤線)が+80以上になった(F)は、株価が上昇した(G)と同じ時期です。つまりGの上昇は出来高を伴った上昇であり、この後の買いマークのほうが注目されやすい。上昇しやすいといえます。

昨日、「よい買いである」といわずに「悪くない」といったのは、この点に物足りなさがあるからです。(とはいっても、今回の上昇で出来高が集まれば問題はないわけで、事実今日は最近では最も大きな出来高になっていますから、順調な上昇になったといえます。)

今日の上昇によって、「主な株価」は1627円の小波動の安値を表示しましたから、今後は1627円が損切りの水準になります。1627円を完全に株価が下回ったら損切りです。利食い水準は、1860円に達していないので、まだありません。


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