条件表の設定例   (拡張8)No.23... V相対力

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                 ●(拡張8)条件表は《カナル24》の「アップデート」からダウンロードできます。


(00.5.1) 18403(+429) 5.8億株

NYは-154ドル安と続落し10733ドル。ナスダックは+86Pの3860P。外国証券の朝方の注文は、月曜日にもかかわらず、売り2770万株・買い4870万株で、+2100万株の大幅な買い越しになりました。 金曜日に日立・東芝・富士通の決算が発表され、前期で底打ちが確認、今期の連結益は日立が4倍増、富士通が倍増、東芝は赤字から大幅黒字の予想となったため、これら3社は積極的に買われました。日立1389円(+99)、東芝1128円(+80)、富士通3340円(+280)。つられて三菱電も987円(+64)、NEC3090円(+150)と大幅上昇です。

一方ソニーは前期が-32%の減益、来期も1%減の予想で、前場はマイナスになっていましたが、後場は全面高となったためプラスに転じ、12580円(+170)。先週減益決算を発表した松下通は今日も続落し16350円(-590)。よい決算をだしたものは買われ、反対は売られるというごく素直な相場になってきました。

野村総研の予想では、1-3月のGDPは+2.4%(年率10.1%)となり、1999年度は政府見とおしの+0.6%を上回る+0.7%になるとか。最近は日経平均の下落を見て、景気の回復は本物なのかの疑問もでていただけに、それは心配無用であるの予想です。

「東建物」は昨年11月に安値165円をだし、75日線まで戻ったもののなかなか先の波動のピークを上抜けませんでしたが、4月に直前のピーク224円を上抜き、上昇波動入りとなりました。

これまではもっぱらモデル波動のどこに位置するか、ばかりを述べてきましたが、これだけでは買えるかどうかは材料不足です。波動に加えて何が必要かというと、それは出来高です。

出来高はその銘柄に人気があるかどうかを最も端的に表します。いくら株価だけが急上昇しても、出来高が少ないものは、その人気は一部の投資家に偏っており、その投資家が買い尽くせば相場は終わりです。 図で丸をつけたところはかなりの出来高になっています。D?をつける日に出来高は急増しました。まん悪く17日の日経平均の暴落にあってしまいましたが、D?の出来高は、この株を魅力的であると判断した投資家がこれだけいたということですから、再び人気となる可能性は大いにあります。

いくら波動の形がよくても、人気がでない銘柄は上昇はできません。人気がでるかどうかは、その銘柄が人気化する材料を持っているか、不当に安くなっていないかによりますが、人気がでる前に「人気化する」ことがわからなくても、人気化したばかりかどうかはわかります。

「日石輸」はA→Dに至るときに、最近では最高の出来高を見せ、明らかに人気化したことが伺えます。Dの後は75日線まで下落してEとなり、ここから再上昇となりました。

このようにA→Dへと波動が上昇波動になったことがわかったときは、ついでにD点の出来高がどのくらいできたのかを見ることが必要です。

(00.5.2) 18439(+36) 5.3億株
NYは+77と小反発し10811ドル。ナスダックは+97Pの3連騰で3958P。外国証券の朝方の注文は、売り1620万株・買い2780万株で、+660万株の買い越し。 5連休を控えて小動きに終始しました。東芝・日立・三菱電が商いを集めて続伸。富士通・NECは小安いといった具合で、3000円のものは回避して、1000円の水準のものを買おうという投信の方針のようです。

昨日の続きです。A→D点へ至ったとき、出来高が大きい銘柄は多くの投資家が注目しているのであるから、Dの出来高は大切であるという話ですが、出来高は一体どれくらいあればよいのでしょうか。銘柄によって発行株式数が違うし、浮動株も異なります。一律に300万株以上といった基準は設けられません。

となるとその銘柄ごとに判断せねばならないのですが、例えば過去100日間で最高の出来高をだしたとか、前回の天井時の出来高の1/5程度できたとか、過去の出来高を基準にするのも1つの方法です。

ここでは「出来高相対力指数(V相対)」を使って、出来高が多いか否かを判断します。図は昨日掲げた東建物ですが、D点の「V相対」は90%を超えていることがわかるでしょう。V相対が90%を超えていれば、出来高が(過去に比べて)相対的に大きいと判断します。


V相対は図のような設定をします。 通常、相対力指数(RSI)は株価がどれくらいの勢いで上昇・下落しているか(加速度)を見るために使います。V相対は出来高の(増加・減少の)加速度を表していると思ってください。

出来高が急速に増加するときは、9日V相対力は90%に達します。出来高が増加するのは、株価が上昇するときばかりではなく、急落したときにも増加するのですが、出来高が増加したときは、よいにつけ悪いにつけ、注目度が高いわけです。

同じく昨日掲げた「日石輸送」ですが、D点でV相対は90%を超えており、注目度が高いことが一瞥してわかります。今日は228円(+26)と急伸しましたが、その背景にはD点で注目されていた、あるいは大勢の投資家に人気があった、ことがあります。

V相対を使ってこのような判断をすることは、《カナル》CD-ROMに収められている「相場の見方ガイド」の「初押し買い」の章で説明していますから、時間があればお読み下さい。


(00.5.8) 18199(-239) 5.1億株
GW中のNYは、10731(-80)→10480(-250)→10412(-67)→10577(+165)とやや下降気味。ナスダックも2785(-172)→3707(-78)→3720(+12)→3816(+96)と、大きく下げた後、4割ほどの戻り。

外国証券の朝方の注文は、連休中の注文がまとまったためか、売り3900万株・買い5700万株と大きく、+1800万株の買い越し。

GW中のNYは弱かったとはいえまずまずの戻りとなったため、寄り付きはハイテク・ITを中心に強含みでしたが、次第に値を下げていきました。決算のよかった旭化成・オークマなどが上昇したものの、値嵩株・特に225新採用30銘柄には安いものが多く、新採用30銘柄の下落率は-6.1%、平均下げ巾は-473円となりました。平均下げ巾は新日経平均が始まった4月24日からは最大の下げ巾です。あと少しで思っている-650円に到達し、ここで後遺症が無くなるのでは、と期待しています。


5日連休でダレれしまいましたので、これまでの復習をしておきます。「買い」を決める手順について書いてきたのですが、その順番は、
  1. 売上が過去最高になった銘柄で、
  2. モデル波動に当てはめて、上昇波動となった銘柄で、
  3. D点に特化するなら、D点で出来高が増加しているもの。
D点で出来高が増加していることを簡単に見分けるために、9日V相対を使うというところまで述べました。

V相対を取り上げると、この指標だけを注目してしまう方があります。@上昇の要素をもつ(ここでは売上高最高の銘柄)、A上昇波動入りしている(ここではD点が確認できたこと)の前提があって、BD点の出来高が大きいこと(V相対が90以上)、であるのですから、単にV相対が大きいだけでは、買いを検討するには値しません。


上図および右図の青丸はV相対が90以上の個所ですが、この位置では上昇波動入りしたことは確認できていません。

したがっていくらV相対が90以上になっていようとも、この後の株価の押し目を買っていくことはできません。波動が第1、出来高が第2です。


(00.5.9) 17844(-355) 5.0億株
NYは+25高の10603ドルでしたが、ナスダックは-147P安の3669Pと下落。外国証券の朝方の注文は、売り3820万株・買い3720万株と-100万株の売り越し。

日経平均は年初来の新安値となりました。今日の値上がり銘柄数は594銘柄・値下がりは622銘柄と全体的にはそれほどの下げではないように思われますが、アドテスト-2000円、松下通-700円、東エレク-700円、セブン-510セブン-510円、TDK-500円と、この6銘柄で合計-4920円の下げです。平均除数20.34で割ると-241円。6銘柄だけで日経平均を-241円も引き下げています。

新日経平均がスタートした後の4月25日と26日に、「新採用銘柄は平均して1317円上昇しているので、この半分の650円ほど下げないと、日経平均は落ち着かないのではないか」と言っていましたが、今日はようやくこの現象になりました。旧日経平均最後の日である4月21日から、新採用30銘柄は今日で-7.3%・平均-650円の下げです。

新採用30銘柄は、採用されたことによって平均1317円上昇したのですが、これは需給によるものなので、この半分の-650円分は剥げ落ちねばならないと思っていたのですが、半分剥げれば妥当なのか、2/3剥げればよいのか、それはわかりません。半分というのは私の感でしかありません。半分が剥げ落ちるまでは、日経平均の波動がどうの、下値目標値がどうの、は言えないと思っていましたが、今日・明日で日経平均は下値の水準になったようだの感触を持っています。


さて71銘柄についてです。D点を取ったときに、V相対が90%を超えている銘柄は存外に少ないものです。ざっとみたところ10銘柄程度のようです。 今日はもう少しV相対がOKのグラフを掲げ、V相対の中身をチェックしてみます。

「JT」は新採用30銘柄の1つです。図のようにA→B→Cときて、Dへ上昇するのですが、C点から2本の陽線は4月13日・14日のことです。3本目の陽線は4月17日で、新採用30銘柄が発表された後の初めての取引の日ですが、この日の出来高は急増し、この結果V相対は90%を超えました。

この出来高急増は、JTの企業価値の見なおしではなく、225銘柄に採用されるという需給にもとづくものですから、人気がでたと判断してはいけません。


「日本板紙」はD点で出来高が急増し、Dからの押しも浅く、350円の高値をつけた後もD点の水準を維持しています。文句なく人気化したことを、V相対はきちんと表しています。

JTの出来高急増はダメで、日本板紙はよいということは、グラフだけではわかりません。グラフだけですべてのことが解決できるわけではありません。出来高ができた背景は知っておくべきです。

特にクロス商いがあったときは、突飛な出来高になり、V相対が跳ね上がることがあります。これを見て、人気がで始めたと判断するのは間違いの元になります。特殊な要因でV相対が90を超えてもしょうがありません。

(00.5.10) 17701(-143) 5.4億株

NYは-66安の10536ドル。ナスダックも-84と続落して3585P。外国証券の朝方の注文は、売り3300万株・買い3700万株で+400万株の買い越し。 米国が安かったのに加えて5月限オプションSQが12日と迫ってきました。新日経平均に移行して初めてのSQですが、新採用30銘柄が最後の仕上げとばかりに下げ、日経平均のザラバ安値は17393円。新採用30銘柄は今日で平均して-7.5%、平均下げ巾は-753円となりました。十分な下げ巾になったと思います。

それにしても20833円をつけていたのはわずか1か月前のことです。この1か月弱で3400円も下げてしまいました。指数採用銘柄を避け、米国市場に影響を受ける銘柄を避け、の結果、内需株が買われました。造船・機械・素材・鉄道・銀行が概ね高く、日経平均はマイナスですが、値上がり銘柄数は695銘柄・値下がりは524銘柄です。オプションのSQでこれだけ右往左往するとなると、来月6月の6月限日経先物のSQが思いやられます。


@上昇する素質をもっている銘柄が、A上昇波動入りし、Bこのとき出来高が急増した、銘柄が見つかった後の話です。

いまは、Aの上昇波動入りはモデル波動のD点で確定するとしています。モデル波動では、図のようにD点の後は75日平均線まで下げ、これが押し目となります。

いうまでもありませんが、いつでも75日線でピシャリと止まって反発するわけではありません。上昇力が強ければ、75日線よりやや上位で下げ止まります。戻り売りが強ければ、75日線を下回ることも多くあります。いいだせばキリがないので、ここでは下げのメドは75日線への下げとしておきます。


「日研化」は1月に、A点から上昇し、75日線を上抜き、先の波動のピークを上抜いてD点をつけました。急上昇タイプの底打ちです。

D点からの下げは、図の緑丸印のように75日線まで下落し、ここから反発しました。75日線のメドはあっていました。


「東建物」は先日も掲げました。「日研化」と同じく、A点からいきなりD点に到達した急上昇タイプの底打ちです。

D点後の下げは75日平均線の190円あたりが目標でしたが、例の暴落によって17日には瞬間的に75日線を割り込み、翌日は復帰したもののジリ安になって、5月1日には安値180円(この日の75日線は192円)まで下げました。

もし上昇波動のスタートであるA点の166円を下抜くようであるなら、そのときに上昇波動ではなくなりますから、これ以降は買うことはできません。しかし180円を安値として反発。今日で5連続陽線となって207円で引けていますから、75日線をメドとして買っていても報われた勘定になります。



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