1183 チャート事典

  [1183] アルーン・インジケーター(アルーン・アップとアルーン・ダウン)


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意味

図はアルーン・アップ(赤色線)とアルーン・ダウン(青色線)です。パラメータは10日としています。

アルーン・インジケーターはトウーシャー・シャンデ(Tushar Chande)が開発した指標でトレンドが発生しているかいないか、またトレンドの強さを図るものです。

アルーン・インジケーターは0〜100の数値をとります。アルーン・アップは上昇トレンドを表し、数値が0のときは上昇トレンドはない。100のときは強い上昇トレンドにあると見ます。

同じくアルーン・ダウンは下降トレンドを表し、数値が0のときは下降トレンドはない。100のときは強い下降トレンドにあると見ます。

また数値が50以下のときはトレンドは発生していない、とも判断します。

明瞭な判断のしかたは、アルーン・アップとアルーン・ダウンがクロスした日にトレンドが転換したとすることです。
  1. アルーン・アップがアルーン・ダウンの上位に出たなら上昇トレンドに転換した。(図のa,b,c,d)
  2. アルーン・ダウンがアルーン・アップの上位に出たなら上昇トレンドに転換した。(図のA,B,C,D)
(a)でアルーン・アップは80(アルーン・ダウンは40)となったので、上昇トレンドに転換したと判断しましたが、その後のアルーン・アップは70→60→50→40と低下し、50を下回りました。50以下になった日に上昇トレンドは失われました。この日(a')に買い目は無くなります。

(A)でアルーン・ダウンは70(アルーン・アップは20)となったので、下降トレンドに転換したと判断します。その後のアルーン・ダウンは60→100→100となって、強い下降トレンドであることが確認されました。売り持続です。(A')の日にアルーン・ダウンは40へ低下したので(A')で決済してもよいし、まだアルーン・ダウンはアルーン・アップとりも上位に位置しているので売りを持続し、アルーン・アップが上位になった(A'')の日に決済するかです。


規則 (アルーン・アップ/アルーン・ダウン)

元データ株価
No.1〜No.150線
副データ 
加 工アルーン・アップ/アルーン・ダウンを計算する
パラメータX日  +Xのときザラバ高値・ザラバ安値を使う
X日  -Xのとき終値を使う
単 位% (0〜100)
使用例・アルーン・アップとアルーン・ダウンがクロスした日に買い(売り)
・アルーン・アップが50以上になったら買い、50以下になったら決済
・アルーン・ダウンが50以上になったら売り、50以下になったら決済


計算方法

アルーン・アップは一定期間(N日)の高値(ザラバ高値・ザラバ安値または終値ベース)が当日から過去何日目にあったかを調べ、
(N日-何日目)÷N×100 で算出します。

10日アルーン・アップのときは、1日多い11日間の高値が当日(0日目)から何日目にあるかを調べます。図のa,b,c,dの日に11日間の高値があったとき、当日(a)の日のアルーン・アップは次のように計算されます。
  1. は当日(0日目)なので、(10-0)÷10×100=100 %
  2. は3日目なので、(10-3)÷10×100=70 %
  3. は9日目なので、(10-9)÷10×100=10 %
  4. は10日目なので、(10-10)÷10×100=0 %
当日が11日間の新高値になっていれば100%になり、高値が10日前にあれば0%になります。

10日アルーンだから10日間の高値を調べると、(a)から10 間で最も古い(c)の日に高値があったときは10%となり、0%にはなりません。この方法ではアルーン・アップは10〜100%になります(この方法をとるチャートも多い)

アルーン・ダウンは安値の日を調べます。図のa,b,c,dの日に11日間の安値があったとき、当日(a)の日のアルーン・ダウンは次のように計算されます。
  1. は当日(0日目)なので、(10-0)÷10×100=100 %
  2. は3日目なので、(10-3)÷10×100=70 %
  3. は9日目なので、(10-9)÷10×100=10 %
  4. は10日目なので、(10-10)÷10×100=0 %
要するに当日が11日間の新安値になっていれば100%になり、安値が10日前にあれば0%になります。

計算例

図の(a)の日の10日アルーン・アップは次のようになります。
  1. No.11の(a)の日を含めて11日間の高値を探すと、No.1の9380円だった。
  2. それは10日前(No.11-No.1)に当たる。Br>
  3. (a)の日のアルーン・アップは、(10-10)÷10×100=0%
(b)の日の10日アルーン・アップは次のようになります。
  1. No.12の(b)の日を含めて11日間の高値を探すと、No.8の9290円だった。
  2. それは4日前(No.12-No.8)に当たる。Br>
  3. (b)の日のアルーン・アップは、(10-4)÷10×100=60%
(c)の日の10日アルーン・アップは次のようになります。
  1. No.13の(c)の日を含めて11日間の高値を探すと、No.13の9310円だった。
  2. それは0日前(No.13-No.13)に当たる。Br>
  3. (b)の日のアルーン・アップは、(10-0)÷10×100=100%



設定例@ アルーン・アップとアルーン・ダウンのクロスによる売り・買いの設定



設定のポイント
No.3線 14日アルーン・アップを計算し、赤色で描画する。
No.4線 14日アルーン・ダウンを計算し、青色で描画する。
No.5線 No.3線(アップ)とNo.4線(ダウン)のクロス日数を計算し、アップがダウンより上位になった日に買い
No.6線 アップがダウンより下位になった日に売り




グラフ@

図のA,B,Cで売り、a,bで買いになっています。

設定例A RSIのアルーン・アップとアルーン・ダウンのクロスによる売り・買いの設定



設定のポイント
No.3線 14日K相対力(RSI)を計算し、緑色で描画する。
No.4線 No.3線(RSI)の20日アルーン・アップを計算し、赤色で描画する。
No.5線 No.3線(RSI)の20日アルーン・ダウンを計算し、青色で描画する。
No.6線 No.4線(アップ)とNo.5線(ダウン)のクロス日数を計算し、アップがダウンより上位になった日に買い
No.7線 アップがダウンより下位になった日に売り

このようにRSIや順位相関・ベクトルなどを対象にしてアルーンを計算することができます。


グラフA

緑色線は14日RSI。アルーン・アップ、アルーン・ダウンは21日間のRSIの最高値・最安値の日数について調べ、計算されています。

図のA,B,C,Dで売り、a,b,cで買いになっています。


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