1137 チャート事典

  [1137] 累計


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意味

「累計」は元データを合計します。合計は最もよく使われる計算です。例えば株価の25日「平均」は、@25日間の株価を合計し、A合計値を25で割って求められます。また10日「+−倍率」は、10日間のうちのプラス値の合計とマイナス値の合計の倍率です。「平均」「+−倍率」など多くの加工には、一連の計算の中に合計(累計)が含まれています。

「累計」は、単に合計するという計算をさせるためのものですが、使い方は2通りあります。
  1. 元データの最初のデータから順次加えていく。(合計していく)
  2. n日間の合計を計算する。
1.2.の違いは下の計算例にあります。




規則 (累計)

元データ株価
出来高
信用買残・売残
共通銘柄(終値)
No.1〜50線
副データなし
加 工元データの合計を求める。
パラメータ×日間(0日間としたときは、はじめからの累計を計算する)
単 位元データと同じ
使用例・OBV線
・75日OBV線


計算方法

図では、@元データをはじめから順次合計していく方法(図の累計**欄)と、A5日間の累計(図の5累計欄)の2通りを計算しています。@はじめからの累計は、
  1. No.13の274円が当日の累計値であり、
  2. No.12の累計値は、これに274円を加えた548円となり、
  3. No.11の累計値は、270円を加えた818円となります。
5日間の累計は、
  1. No.13〜No.9の5日分の合計値1418円がNo.9の日の累計値になり、
  2. No.12〜No.8の5日分の合計値1446円がNo.8の日の累計値になり、
  3. No.11〜No.7の5日分の合計値1474円がNo.7の日の累計値になりなす。
@のはじめからの累計を計算するときのパラメータは「0日」とし、Aのn日間の累計を計算するときのパラメータは「n日」と設定します。


設定例@ 本来のOBV線の設定



設定のポイント
No.3線 株価の前日比を計算する。
No.4線 前日比(No.3線)がプラス値(上昇)であれば+1、マイナス値(下落)であれば-1を与える。これが「+−符号」。
No.5線 +−符号(No.4線)と出来高を掛けると、出来高の値は変わらず、+か-の符号がつく。(符号つきの出来高)
No.6線 符号つきの出来高(No.5線)をはじめから累計する。これがOBV線。(パラメータを0日にしている)

この例題は+値割合のOBV線の設定例として掲げました。


グラフ@

図は8802 菱地所のOBVです。上の設定のように、符号つきの出来高の累計のパラメータは「0日」になっているので、はじめから累計していきます。これが本来のOBV線です。


設定例A 75日OBV線の設定



設定のポイント
No.3線 株価の前日比を計算する。
No.4線 前日比(No.3線)がプラス値(上昇)であれば+1、マイナス値(下落)であれば-1を与える。これが「+−符号」。
No.5線 +−符号(No.4線)と出来高を掛けると、出来高の値は変わらず、+か-の符号がつく。(符号つきの出来高)
No.6線 符号つきの出来高(No.5線)の75日間の累計を計算する(パラメータは75日となる)。これが75日のOBV線。



グラフA

図は8802 菱地所の75日のOBVです。@はじめからの累計は上図でしたが、右図は75日の出来高の累計を計算しています。

上図の@本来のOBVは、株価のトレンドとOBV線の動きはほぼ同じ歩調をとっていますが、右図のA75日間ずつのOBVは75日に限定されているので、株価のトレンドとは一致していません。

@本来のOBVは、トレンドを表わす平均線に似ており、A75日OBVは、行き過ぎを表す相対力やサイコロジカルに似ている、といえます。



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