1130 チャート事典

  [1130] +−符号


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意味

元データは株価や出来高のように、いつもプラスの値であるとは限りません。例えば株価の前日比較(X円高・X円安)はある日はプラス(+15とか)であり、ある日にはマイナス(-3)となります。《カナル24》には、元データの値のプラス・マイナスを判別した上で一定の計算をする加工として
  1. +値割合
  2. +−倍率
  3. +−符号
  4. 絶対値
の4つの加工が用意されています。

「+−符号」は、元データの値がプラス値のときは+1を、マイナス値のときは-1を与えます。例えば前日比が+25(円高)のとき、この日の「+−符号」は+1となり、前日比が-3(円安)のとき「+−符号」は-1となります。データの大きさは問題にせず、単に+1か-1になります。(元データが0のとき、「+−符号」は0になります。)

図は5713「住友鉱」OBV線です。OBV線は出来高を累計したものですが、単純に出来高を加えていくのではなく、@株価が前日より上昇したときは累計にその日の出来高を加え、A株価が前日より下落したときはその日の出来高を累計から引く、という計算をします。

上昇した日の出来高は+(プラス)、下落した日の出来高は-(マイナス)するので、株価の上昇・下落に応じて、出来高の符号を+にしたり、-にしたりする必要があります。「+−符号」を使えば、この操作ができます。





規則 (+−符号)

元データ株価
出来高
信用買残・売残
共通銘柄(終値)
No.1〜50線
副データなし
加 工元データがプラス値であれば+1とし、マイナス値であれば-1とする。
パラメータ  0 のとき、元データがプラス値なら+1とし、「0」のときは0とし、マイナス値なら-1とする。
+1 のとき、元データがプラス値なら+1とし、0またはマイナス値なら 0とする。
-1 のとき、元データがマイナス値なら-1とし、0またはプラス値なら 0とする。
単 位なし
使用例・OBV線
・陰陽ボリュームレシオ


計算方法

OBV線を計算してみましょう。OBVは値上がりした日の出来高を加え、値下がりした日の出来高を引く、という単純な計算でできます。

  1. No.9は株価が前日比+1円高なので、+-符号は+1になります。これに出来高(20)を掛けると+20です。この日がOBVの計算開始の日なので、OBVは+20です。

  2. No.8は株価が前日比+1円高なので、+-符号は+1になります。これに出来高(24)を掛けると+24です。前日の+20に+24を加えて、この日のOBVは+44。

  3. No.7は株価が前日比-1円安なので、+-符号は-1になります。これに出来高(24)を掛けると-24です。前日の+44に-24を加えて、この日のOBVは+20。

  4. No.6は株価が前日比-1円安なので、+-符号は-1。これに出来高(11)を掛けると-11。前日の+20に-11を加えて、この日のOBVは+9。

設定例@ OBV線の設定


設定のポイント
No.3線 株価の前日比を計算する。
No.4線 前日比(No.3線)がプラス値(上昇)であれば+1、マイナス値(下落)であれば-1を与える。これが「+−符号」。
No.5線 +−符号(No.4線)と出来高を掛けると、出来高の値は変わらず、+か-の符号がつく。(符号つきの出来高)
No.6線 符号つきの出来高(No.5線)を累計する。これがOBV線。(パラメータが0のときは、データのはじめから合計していく。パラメータが例えば20のときは、当日を含む過去20日間の合計をする)

グラフ@

図は8802 菱地所のOBVです。aとbの株価を比べると、aは1070円、bは1035円となっていますが、OBVではbはaの水準よりかなり上位にあります。a→Pへ上昇したときの累計の出来高に比べて、P→bへの下落時には出来高が少なかったわけです。ここからが問題ですが、
  1. P→bの出来高が少ないということは、売り物が少ないということだから、株価の下値は固く、したがって押し目買いが有利である。

  2. b時点では、a→Pの過程で買ったものは全部損失になっている。P→bの出来高が少ないということは、まだ投げておらず、整理が不十分である。
正反対の判断ができます。OBV線はそう決め手になるチャートではありません。

なお「+−符号」を使った設定例は、 でも利用しています。



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