1129 チャート事典

  [1129] +−倍率


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意味

元データは株価や出来高のように、いつもプラスの値であるとは限りません。例えば株価の前日比較(X円高・X円安)はある日はプラス(+15とか)であり、ある日にはマイナス(-3)となります。《カナル24》には、元データの値のプラス・マイナスを判別した上で一定の計算をする加工として
  1. +値割合
  2. +−倍率
  3. +−符号
  4. 絶対値
の4つの加工が用意されています。

「+−倍率」は、例えば10日間の元データのうち、プラス値の合計とマイナス値の合計をそれぞれ別に計算し、プラス値の合計をマイナス値の合計で割ったものです。

図は6503 三菱電の「陰陽VR(ボリュームレシオ)」とでもいうチャートです。加工の1つとして「大和VR」がありますが、これは一定期間のうち(株価が前日より上昇したときの出来高の合計)を(株価が前日より下落したときの出来高の合計)で割り、100倍したものです。

大和VRは、一定期間の出来高を、株価の前日比によって(上昇した日の出来高)と(下落した日の出来高)に区分していますが、前日比で区分するかわりに、当日が陽線であるか陰線であるかによって区分することもできます。これが「陰陽VR」です。

陰陽VRは、(陽線の日の出来高の合計)を(陰線の日の出来高の合計)で割り、100倍したものです。

図の赤線は25日の大和VR、紺色が陰陽VRです。おおよそは大きく違うところはありませんが、一方は前日比、他方は陰陽で出来高を区分しているので、細かな違いはでてきます。図でa,b,cはVRが50以下のところですが、大和VRも陰陽VRもともに50%以下で買い、の条件をつけると、まずまず適切なところで買い場になります。




規則 (+−倍率)

元データ株価
出来高
信用買残・売残
共通銘柄(終値)
No.1〜50線
副データなし
加 工ある期間のデータのうちプラス値の合計をマイナス値の合計で割る。
パラメータ×日間
単 位倍(0〜999倍)
使用例・陰陽ボリュームレシオ
・平均ボリュームレシオ



計算方法

10日陰陽VR(陰陽ボリュームレシオ)を計算してみましょう。陰陽VRは、n日間のうち、陽線の日の出来高の合計(A)と陰線の日の出来高の合計(B)を計算し、A÷B×100で計算できます。
  1. 当日が陰線か陽線かを判別します。陰線であれば-1、陽線であれば+1とします。

  2. 出来高に陰線陽線の区分である-1または+1を掛けると、陽線の日の出来高はプラス値、陰線の日の出来高はマイナス値になります。
  3. No.15〜No.6までの10日間の符号つきの出来高を見ると、プラスの出来高は225,270,1769,236,225で、合計は2725となっています。マイナスの出来高は-328,-268,-264,-242,-484で、合計は-1586です。

  4. No.6の日の陰陽VRは、2725÷1586×100=171.8となります。

設定例@ 25日の陰陽ボリュームレシオの設定



設定のポイント
No.3線 株価の始値を取り出す。
No.4線 株価(終値)-始値(No.3線)を計算する。
No.5線 (終値-始値)の値(No.4線)がプラスの値であれば+1、マイナス値であれば-1とする。
No.6線 +1か-1(No.5線)と出来高を掛けあわせる。(出来高に+か-の符号がつく)
No.7線 符号つきの出来高の25日「+−倍率」を計算する。
No.8線 No.7線をX100倍すれば陰陽VRになる。紺色描画する。100以上で買い。
No.9線 陰陽VR(No.8線)が過去20日間で最大になった日に買い。
No.10線 陰陽VRが19日前〜1日前には最大になっていないこと。(初めてVRが最大(高)になった日だけを買いとする)
No.11線 出来高が昨日か当日に100(千株)以上あるとき買い。
No.12線 株価が過去10日間の高値であること。
No.13線 株価の75日平均を計算し、深緑色で描画する。
No.14線 株価が75日線の下位にあるか、75日線を超えて3日以内であること。


グラフ@

図は3402 東レの「25日陰陽VR」です。図の2か所で買いマークがついていますが、主な買いの条件は、
  1. 75日線より下位。上抜いても3日まで。(これによって株価が上昇し始めたばかりのものに狙いを絞る。)

  2. 陰陽VRが100以上で、かつ20日(約1か月)間で最大になる。(陽線の日の出来高が増加してきて、陰線の出来高より大きくなったことで、株価の動意を見る)
です。



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