1121 チャート事典

  [1121] a−b


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意味

《カナル24》には、2つのデータを加減乗除する加工として
  1. a+b
  2. a−b
  3. a×b
  4. a÷b
の4つの加工が用意されています。

図は、平滑平均の例として取り上げたMACDの図です。MACDの計算方法は、
  1. 9日平滑平均と25日平滑平均を計算する。
  2. 9日平滑平均−25日平滑平均のカイリ差を計算する。
  3. 次にカイリ差の9日平滑平均を計算する。
  4. 売買条件はカイリ差の線とカイリ差の平滑平均がクロスした日を買い・売りの条件とする。
「a−b」は2.の(9日平滑平均−25日平滑平均)の演算をするときに使っています。

規則 (a−b)

元データ株価
出来高
信用買残・売残
共通銘柄(終値)
No.1〜50線
副データ元データと同じ
加 工元データから副データの値を引く(減じる)。
パラメータなし
単 位元データの単位
使用例・9日平滑平均線から25日平滑平均線を引く
・高値から安値を引く


計算方法

「a−b」は、元データの数値−副データの数値の演算をします。図では9日平滑平均値と25日平滑平均値が計算されていますが、9日平滑平均を元データとし、25日平滑平均を副データとして「a−b」の演算を行えば、9日平滑平均と25日平滑平均の引き算が行えます。
  1. No.12 の25日平滑平均値は1246円、75日平滑平均値は1261円なので、「a-b」は-14円である。

  2. No.1 の25日平滑平均値は1199円、75日平滑平均値は1225円なので、「a-b」は-26円である。

設定例@ 9日平滑平均と25日平滑平均とMACDの設定



設定のポイント
No.3線株価の9日平滑平均を描画する
No.4線株価の25日平滑平均線を描画する
No.5線9日平滑平均(No.3線)と25日平滑平均(No.4線)の差を計算し、紺色で描画する。
No.6線平滑平均の差(No.5線)の9日平滑平均を計算し、赤色で描画する。
No.7線平滑平均の差(No.5線)の線と、差の9日平滑平均(No.6線)のクロス日数を計算し、ゴールデンクロスした日に買い。
No.8線クロス日数(No.7線で計算ずみ)がデッドクロスした日に売り。

グラフ@

設定例@「MACDの設定」のグラフです。画面下部の紺色は「株価の9日平滑平均と25日平滑平均の差」です。9日平滑平均の値が478円で、25日平滑平均の値が453円のときの差は、478-453=25円となります。9日平滑平均の値が449円で、25日平滑平均の値が453円のときの差は、449-453=-4円となります。

赤線は、この差を9日平滑平均して、さらに滑らかにしたものです。売買のタイミングは
  1. 紺色が赤色の下になった(デッドクロスした)日に売り、紺色が赤色の上にでた(ゴールデンクロスした)日に買い、としてもよいし

  2. 赤色の方向が下向きになった日に売り、上向いた日に買い、としてもよいでしょう。
1.の場合、紺色は9日平滑平均と25日平均の「差」なので、株価が10000円のときの「差」が50円あったとしても、それは驚くべきことではありませんが、400円の株価にとっては異常に大きな「差」になります。

図でACはまずまずよい売りマークで、Bはよい買いマークですが、その他のクロスした4か所のマークは適切ではありません。これを防ぐには、紺色が+10(円)以上でクロスしたときに売り、紺色が-10(円)以下でクロスしたときに買い、と条件を追加すればよいように思われますが、平滑平均の差の大小は、その株価水準に依存しますから、このような条件は銘柄によってはまったくあてはまらなくなります。

原因は、条件表のNo.5線で、「差」(a-b)を設定していることにあります。No.5線を「カイリ率」とすれば、「差」ではなく「率」になるので、多くの銘柄に共通する条件表ができます。

なお「a+b」を使った設定例は、 などで利用しています。


設定例A 2銘柄間のサヤ取りの設定



設定のポイント
No.1線選択された銘柄の陰陽足を描画する。(ここでは例として 6702 (富士通)を選択する)
No.2線6701 (NEC)の折れ線を黒色で描画する。(元データがC6701 となっているのは共通銘柄である)
No.4線No.1線(富士通)−No.2線(NEC)の株価の差を計算し、青色で描画する。(富士通とNECの株価のサヤである)
No.5線No.4線(サヤ)の13日平均を計算し、赤色で描画する。
No.6線No.4線(サヤ)の42日平均を計算し、黄色で描画する。
No.7線No.5線(サヤの13日平均)とNo.6線(サヤの42日平均)のクロスを調べる。クロス日数が1以上 1以下のとき(ゴールデンクロスした日)に買い。
No.8線クロス日数が-1以上 -1以下のとき(デッドクロスした日)に売り。

グラフA

6702富士通と6701NECのサヤ(青色)はどんどん低下しています。つまり富士通がNECに比べてより大きく下げている(富士通はNECの上昇ほどには上げていない)ということです。こういうときは、
  1. より上昇している銘柄(NEC)を買い、たいして上昇していない銘柄(富士通)を売る。

  2. あるいは、より下落している銘柄(富士通)を売り、たいして下落していない銘柄(NEC)を買う。
どちらにしても、NECを買い・富士通を売るという「サヤ取り」をすればよいのです。

ただ富士通とNECのサヤはどれほどが妥当なのかはわかりませんから、という決め方ができます。ここでは13日平均線と42日平均線の2本を使って、という決め方をしています。図のAがデッドクロスした日ですが、この日の富士通は363円。NECは432円。そのサヤは-69円でした。最新の日の富士通は534円。NECは843円。そのサヤは-309円ですから、富士通売りで534-363=171円の損失。一方NEC買いで843-432=411円の利益。通算すれば240円の利益となります。


設定例B 三点同事の足型の設定

三点同事の足というのは、3日続けて同じ安値となった、あるいは3日続けて同じ高値となった状態をいいます。波動のボトムやピークででることがあります。


設定のポイント
No.3線当日の株価安値(ザラバ安値)を取り出す。
No.4線No.3線(安値)を1日先行する。(前日の安値である)
No.5線No.3線(安値)を2日先行する。(前々日の安値である)
No.6線No.3線(当日の安値)−No.4線(前日の安値)の差が0円(0以上 0以下)ならば同じ株価なので買い。
No.7線No.3線(当日の安値)−No.5線(前々日の安値)の差が0円(0以上 0以下)ならば同じ株価なので買い。(これで3日同じ安値であるときに買いの条件になる)
No.8線当日の株価高値(ザラバ高値)を取り出す。
No.9線No.8線(高値)を1日先行する。(前日の高値である)
No.10線No.8線(高値)を2日先行する。(前々日の高値である)
No.11線No.8線(当日の高値)−No.9線(前日の高値)の差が0円(0以上 0以下)ならば同じ株価なので売り。
No.12線No.8線(当日の高値)−No.10線(前々日の高値)の差が0円(0以上 0以下)ならば同じ株価なので売り。(これで3日同じ高値であるときに売りの条件になる)
No.13線75日間の株価の最小値(ザラバ安値)を取り出す。
No.14線No.13線(75日間のザラバ安値)−No.3線(当日の安値)の差が0円(0以上 0以下)ならば、三点同事の安値は75日間の安値でもあるので買い。
No.15線75日間の株価の最大値(ザラバ高値)を取り出す。
No.16線No.15線(75日間のザラバ高値)−No.8線(当日の高値)の差が0円(0以上 0以下)ならば、三点同事の高値は75日間の高値でもあるので売り。

「三点同事」を探すだけならNo.12行までの設定でよいのですが、ここでは75日間の最安値をつけたときに安値の三点同事を出したら買い、ここでは75日間の最高値をつけたときに高値の三点同事を出したら売り、という条件をNo.13〜No.16行に追加設定しています。


グラフB

aで安値が3日連続して等しくなり、三点同事の足型になりました。aの日は過去75日間の最安値でもあるので買いマークが出ています。

bで高値が3日連続して等しくなり、三点同事の足型になりました。bの日は過去75日間の最高値でもあるので売りマークが出ています。



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