1115 チャート事典

  [1115] 陰線重要ポイント


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意味

株価データには@始値、A高値、B安値、C終値の4つの値段があります。その日の陰陰足が長い(大きい)かどうかは、高値と安値の差で計ることができます。

図は5403 川鉄 のグラフです。特に長い陰線を青色で描いています。abは下げ波動の終局の位置であり、c,dは上昇をした後の崩れ始めとして出現しています。

図では@その日の高値と安値の差が、Aその日の終値の6%以上の値巾がある陰線を「長大陰線(ちょうだいいんせん)」と決めて、「陰重要P」の加工を使ってグラフにしました。このように長大陰線が明示されていると、グラフを見る際に、以下のようなことがすぐにわかります。
  1. 株価が大きく上昇した後で長大陰線が出たときは、下落開始の信号

  2. 株価が大きく下落した後で長大陰線が出たときは、下降波動の最終場面(底が近い)

  3. 長大陰線は売り人気が強い日に出るが、この後株価がこの水準を上回ったときは、売り人気が否定されたことになり、従って今後株価は上昇する確率が高い。







規則 (陰線重要ポイント)

元データ4本値
副データなし
加 工長大陰線あるいは重要ポイントの水準を取り出す。
パラメータX%(長大陰線かどうかを決める)
単 位円(株価)
使用例・長大陰線を別色で表示する。
・重要ポイント(長大陰線の高値水準)を描画する。
・株価が陰線の重要ポイントを上回ったら買い








計算方法

「陰重要P」は、長大陰線の重要ポイントを取り出します。長大陰線の重要ポイントとは、@通常は長大陰線の日の高値ですが、A前日の安値より当日の長大陰線の高値のほうが安いとき(窓を空けているとき)は、前日の安値を重要ポイントとします。
  1. 図のaの長大陰線の高値は前日の安値より高いので、aの重要ポイントは長大陰線の高値です。

  2. cの長大陰線の高値は、前日のbの安値よりも安いので、cの重要ポイントはbの安値になります。
なお長大陰線であるかどうかの判断は、
  1. aのように窓があいていないときは、(aの高値-aの安値)÷aの前日の終値X100がn%(例えば6%)より大きいどうかで判断します。
    aの高値が650円・aの安値が600円・aの前日の終値が630円のとき、(650-600)÷630x100=7.93%なので長大陰線です。

  2. bとcのように窓があいているときは、(bの安値-cの安値)÷bの終値X100がn%(例えば6%)より大きいどうかで判断します。
    bの安値が520円・cの安値が485円・bの終値が515円のとき、(520-485)÷515x100=6.80%なので長大陰線です。



設定例@ 長大陰線の日を別の色で描画する設定



設定のポイント
No.3線 長大陰線(6%で判断)を取り出す。(数値は重要ポイントを記憶)
長大陰線を「青色」で描画する。


終値の何%の値巾があれば長大陰線と判断するかは、パラメータに設定します。6%とすれば、上下の値巾がそのその日の終値の6%以上の大きさのときに長大陰線と判断します。図では6%とせずに-6%としていますが、描画するときに次のような意味があります。
  1. -6のようにマイナス値を設定したときは、長大陰線の日(だけ)を別の色で描画します。
  2. 6のようにプラス値を設定したときは、次の設定例のように、重要ポイントの水準を折れ線で描画します。




グラフ@

図は6471 日精工です。当日の値巾が前日終値の6%以上の値巾がある日を長大陰線とします。パラメータに-6と設定しているので、長大陰線は「青色」で描画されます。(他は陰線は赤色、陰線は黒色で描画されている)

図では、a,b,c,d,e,f,g,h,iと9か所が長大陰線になっています。

設定例A 長大陰線の重要ポイントの水準を描画する設定



設定のポイント
No.3線 長大陰線(6%で判断)を取り出す。(数値は重要ポイントを記憶)
重要ポイントの水準を「薄青色」で描画する。

パラメータ欄は6となっています。プラス値を設定したときは、重要ポイントの水準を折れ線で描画します。

グラフA

図も6471 日精工です。重要ポイントの水準は、
  1. 前日と当日の陰陰足に窓が空いていないときは、長大陰線の日の高値が重要ポイントの水準

  2. 前日の安値より当日の長大陰線の高値のほうが安いとき(窓を空けているとき)は、前日の安値が重要ポイントの水準
ですから、長大陰線が出るたびに重要ポイントの水準は変化します。図の薄青色の折れ線が重要ポイントの水準です。

図の赤○の日に株価は重要ポイントの水準を上回っています。初めの赤○のaより以前の2か月間は、いったん株価が重要ポイントの水準以下になったときは、なかなか重要ポイントの水準を上回ることはできない、ということを示しています。aで重要ポイント水準の上にでて、株価は上昇の態勢が整ってきたことがわかります。


設定例B 株価が陰線の重要ポイントの水準を上抜いた日に買いの設定



設定のポイント
No.3線 長大陰線(6%で判断)を取り出す。(数値は重要ポイントを記憶)
長大陰線を「青色」で描画する。(パラメータは-6)
No.4線 長大陰線(6%で判断)を取り出す。
重要ポイントの水準を「深緑色」で描画する。(パラメータは+6)
No.5線 株価と重要ポイントの水準(No.4線。No.3線でも同じ)がクロスして何日目かを計算し、はじめてゴールデンクロスした日(1以上 1以下)に買い


No.3線もNo.4線もどちらも、6%の長大陰線の重要ポイントの水準を計算し記憶しています。-6と+6は描画の違いです。(-6は長大陰線の日だけを別の色で描画し、+6は長大陰線の重要ポイントの水準を描画する)


グラフB

長大陰線が出現したら、重要ポイントの水準は定まります。この後新たな長大陰線がでるまでは重要ポイントの水準は同じ値が続きます。新たな長大陰線が出現したら、重要ポイントの水準が決まるので、図のように重要ポイントの水準は水平→上か下かに移動→水平→上か下かに移動→水平、の繰り返しになります。

株価が快調に下落しているときは、重要ポイントの水準を上回ることはありません。逆に株価が重要ポイントを上回ったときは、株価の下降トレンドは終ったと判断できます。



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