1091 チャート事典

  [1091] ピボット


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意味

グラフは4505 第一薬の3日ピボットです。抵抗帯ピボット定数帯%巾帯偏差帯ハイロー帯は上限線と下限線の2つの線で構成されています。

例えば平均線は、この1本を使って、@株価のトレンドを計り(向き)、A株価の支持線や抵抗線としますが、平均線が615円のとき、株価が614円になったら上昇トレンドが崩れたと直ちにいえるのかというとそうでもなく、当然に誤差(ダマシ)があります。そこで株価が平均線を1%以上上回ったら買い転換とする、1%以上下回ったら売り転換とするなどの緩衝巾を設けて、よりダマシを防ごうとしているのが通常です。

ピボットのように2本の線を使うのは、@売り転換・買い転換をより慎重に判断する、A2本の線を下値・上値の目標値とする、という理由によります。

右のグラフを見ると、a,b,cで株価(終値)はピボットの上限線を上抜いており、aから上昇トレンドが始まったことがわかります。dで下限線を割り込み売り転換しましたが、翌日eでは再び上限線を上抜き、昨日の弱気勢力を一蹴しました。ここからfまで上昇を続け、fでも上限線を突破していますが、ここがピークになり、その後はg,hで下限線を下回り、売り転換しました。

ピボットは目先の順張り用のチャートであり、主に先物で利用されます。ピボットの見方は以下の通りです。
  1. 株価がピボット上限線(抵抗ライン)を上回ったときは上昇相場
  2. 株価がピボット下限線(支持ライン)を下回ったときは下降相場


規則 (ピボット)

元データ株価
副データなし
加 工ピボットの上限線(抵抗ライン)と下限線(支持ライン)を計算する(上下2つの線の値を計算する)
パラメータ0×××日ピボット(このときは第1抵抗ラインと第1支持ラインを計算する)
1×××日ピボット(このときは第2抵抗ラインと第21支持ラインを計算する)
単 位円(株価の単位)
使用例・3日ピボットを描画
・12 日ピボットを描画


計算方法

ピボットは「帯」ですから、上下2本の線があります。2本の線を上限線・下限線とすると、n日ピボットの第1抵抗ラインと第1支持ラインは
  1. 上限値(第1抵抗ライン)=P×2−n日間の最安値
  2. 下限値(第1支持ライン)=P×2−n日間の最高値
ただしPは次の計算によります。
P=(n日間の最安値+n日間の最高値+終値)÷3 (12日ピボットのときは、n日間の部分が12日間になります。)

n日ピボットの第2抵抗ラインと第2支持ラインは
  1. 上限値(第2抵抗ライン)=(P-第1支持ライン)+第1抵抗ライン
  2. 下限値(第2支持ライン)=P−(第1抵抗ライン−第1支持ライン)

図の例で3日ピボット(第1抵抗ラインと第1支持ライン)を計算してみます。
  1. No.11の日では、No.13〜No.11の日の間の最高値をみつけます(445円)。同じくNo.13〜No.11の日の間の最安値をみつけます(420円)
  2. No.11の日の終値は420円なので、3日間の高値・3日間の安値・当日の終値の平均値を計算すると、(445+420+420)÷3=428.3円になります。
  3. No.11の日の上限線は、428.3X2-420=436.7円。
  4. No.11の日の下限線は、428.3X2-445=411.7円。

  5. 同様にして、No.1の日の、3日間の高値(425円)、3日間の安値(406円)、終値(412円)から、3つの値の平均値は412.7円が求まります。
  6. No.1の日の上限線は、412.7X2-412=419.3円。
  7. No.1の日の下限線は、412.7X2-425=400.3円。
ただしグラフに描画するときは、1日先にずらして描きます。すなわちNo.11の日の上限線の値436.7円はNo.10の日に描かれ、No.10の日の上限線になります。下限線も同じく1日先行させます。

No.1の日に計算した上限線・下限線は、、その翌日の上限線・下限線になりますから、ピボットは最新日より1日だけ先に描画されます。


設定例@ 3日ピボット(第1抵抗・支持ライン)で順張りの買い・売りの設定



設定のポイント
No.3線 3日ピボットを計算し、緑色で描画する。上限線の値を「印字」する。
No.4線 ピボットは上下2本の線から成り立っていますが、「印字」を「する」と設定したときは、上にある線の値を表示します。もし下限線の数値を見たいときは、No.4行のように、「帯下値」を使います。
No.5線 株価(終値)が上限線を上抜いた日に買い。
No.6線 株価(終値)が下限線を下抜いた日に売り。(No.5線で位置日数は計算されているので、No.5線の「加工なし」とすればよい)

グラフ@ 3日ピボット

3日ピボットを設定したものです。最新日に株価は下限線を下回っており、売りマークが出されています。注意すべきは、ピボットは1日先行させてあるので、明日の株価の位置にも上限線・下限線が描かれていることです。


設定例A 12日ピボット(第1抵抗・支持ライン)で逆張りの買い・売りの設定



グラフA 12日ピボット

上図は3日ピボットでしたが、右図は12日ピボットです。ご覧のように上限線・下限線の巾は広がります。(3日間の高値・安値よりも、12日間の高値・安値のほうが値が多くなるので)

この結果、株価はなかなか上限線・下限線を突破することは難しくなり、図では買いマークがついたときに売り、売りマークがついたときに買い、としてもよいほどです。

マークを逆に出すには、設定例AのNo.5行の買いを「売り」に、No.6行の売りを「買い」にすればよく、こうすればピボットを逆張りのチャートとして利用することができます。



設定例B 1日ピボット(第2抵抗・第2支持ライン)の設定



通常のピボットのパラメータは(1日)を使います。
  1. 第1抵抗ライン・第1支持ラインを計算するときのパラメータは、(1日)とか(3日)とか、その日数をパラメータとします。

  2. 第2抵抗ライン・第2支持ラインを計算するときのパラメータは(1日)の前に1000を加えて(1001日)、(3日)の前に1000を加えて(1003日)とします。(1000が加わっていたら第2抵抗ライン・第2支持ラインを計算します)

設定のポイント
No.3線 3日ピボットの第2抵抗ライン・第2支持ラインを計算し、紺色で描画する。上限線の値を「印字」する。
(パラメータは1000+1日としているので、第2抵抗ライン・第2支持ラインが計算されます。)
No.4線 ピボットは上下2本の線から成り立っていますが、「印字」を「する」と設定したときは、上にある線の値を表示します。もし下限線の数値を見たいときは、No.4行のように、「帯下値」を使います。

グラフB

図は1日ピボットの第2抵抗ライン・第2支持ラインです。第1抵抗ライン・第1支持ラインに比べると、その上下の幅が広くなります。



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