1085 チャート事典

  [1085] クロス波動


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意味

図は5713「住友鉱」のグラフです。25日平均線が描かれています。株価と同じ位置に描かれている空色の折れ線は「クロス波動」によって決定した波動です。

画面下部は緑色で13日K相対力、赤色でその7日平均線が描かれています。青色の折れ線「クロス波動」によって決定した波動です。

「クロス波動」とは株価や指数が平均線より上位にあるときにピークを見つけ、下位にあるときにボトムを見つけます。その際に、1日でも上位にあればピークの候補とするのではなく、例えば「3日連続」して上位にあったときにピークを見つけ、「3日連続」して下位にあったときにボトムを見つけるといった制限をつけます。

株価を見てください。(a)は25日平均線より(3日以上)下位にあるうちで最も株価(終値)が安い日なのでボトムになっています。(b)は25日平均線より(3日以上)上位にあるうちで最も株価(終値)が高い日なのでピークになっています。 「主な株価」とはピーク・ボトムを決める方法が異なるので、「クロス波動」のピーク・ボトムは違ってきます。

K相対力も同様で、K相対力が7日平均(赤色線)よりも(3日以上)上位にあるうちからピークを決定し、(3日以上)下位にあるうちからボトムを決定します。

指数の波動を決定することは1106 高値波動1107 安値波動でもできますが、この2つは指数のカギ足の転換によって波動を決定しているので、「クロス波動」によるピーク・ボトムとは違う位置がピーク・ボトムになることもあります。

波動(ピーク・ボトム)を決定することができる「加工」は次の5つです。
1070 主な株価・・・株価のザラバ高値・安値を含めた波動を決定する。
1074 IR高安 ・・・株価のザラバ高値・安値を含めた波動を決定する。
1106 高値波動・・・指数の波動を決定する(株価のときは終値ベースでの波動を決定する)
1107 安値波動・・・指数の波動を決定する(株価のときは終値ベースでの波動を決定する)
1085 クロス波動・・・指数の波動を決定する(株価のときは終値ベースでの波動を決定する)
以上の5つのどれかによって波動が決定されていれば、そのピーク・ボトムの値や日柄を取り出すことができます。
1075 主な高値・・・ピークの値を取り出す
1076 主な安値・・・ボトムの値を取り出す
1077 主な高日・・・ピークから当日までの日数(何日経過しているか)を取り出す
1078 主な安日・・・ボトムから当日までの日数(何日経過しているか)を取り出す
1158 ピーク日付・・・ピークをつけた日は最新日から何日前だったかを取り出す
1159 ボトム日付・・・ボトムをつけた日は最新日から何日前だったかを取り出す

規則 (クロス波動)

元データ1100 クロス日数を設定している行No.
副データなし
加 工株価や指数のピーク・ボトムを決定する(波動を決定する)
パラメータXX日。
株価や指数が平均線から連続して何日以上上位(下位)にあるとき、ピーク(ボトム)とするのか
単 位なし。上昇波動のときは+1、下降波動のときは-1の数値を持つ
使用例・株価と25日平均線によって波動を決定する
・K相対とその7日平均によって波動を決定する


計算方法

「クロス波動」は、平均線より上位にあるもののうちかから最も高い株価(数値)をピークとし、平均線より下位にあるもののうちから最も安いい株価(数値)をボトムとするだけのことなので、特に難しい計算をしてはいません。

重要なことはピーク・ボトムが決定される時期です。図の(a〜d)を例にして説明します。(ここでは「3日連続」で転換としている)
  1. でK相対(緑色線)が7日平均(赤色線)を3日連続して下回ったので、この日から下降波動に転換します。この日に、当面は(a)がボトムとされます。

  2. で、3日連続して平均線を上回ったので、(a)がボトムであったことが確定しました。この日から上昇波動に転換しました。同時に(b)から遡って平均線を上回っているときのK相対の数値を調べ、当面は(B)がピークであるとします。
    その後(B')で(B)よりも高い数値が出たので、当面は(B')がピークとされます。

  3. で、3日連続して下回ったので、この日から下降波動に転換します。(B')がピークであったことが確定しました。同時に(c)から遡って平均線を下回っているときのK相対の数値を調べ、当面は(c)がボトムであるとします。
    その後(C)で(c)よりも低い数値が出たので、当面は(C)がボトムとされます。

  4. で、3日連続して平均線を上回ったので、(C)がボトムであったことが確定しました。この日から上昇波動に転換しました。同時に(d)から遡って平均線を上回っているときのK相対の数値を調べ、当面は(d)がピークであるとします。

設定例@ ベクトルのピーク・ボトムの切り上がり・切り下がりの設定

次のような売買条件を設定します。
  1. 5日ベクトル(青色線)が10日ベクトル(赤色線)を下抜いたら売り。

  2. ただし直近の5日ベクトルのピークが、その前の5日ベクトルのピークよりも切り下がっているときに限る。

  3. 5日ベクトル(青色線)が10日ベクトル(赤色線)をue上抜いたら買い。

  4. ただし直近の5日ベクトルのボトムが、その前の5日ベクトルのボトムよりも切り上がっているときに限る。
図の(f)で売りマークが出ています。これはこの日に5日ベクトルが10日ベクトルを下抜いたので、ベクトルのピークを見ると、(d→e)へと切り下がっていたので、売りマークを出しています。

図の(c)で買いマークが出ています。これはこの日に5日ベクトルが10日ベクトルを上抜いたので、ベクトルのボトムを見ると、(a→b)へと切り下がっていたので、買いマークを出しています。

次のような条件表になります。



設定のポイント
No.3線 株価の5日ベクトルを計算し、青色で描画する。
No.4線 株価の10日ベクトルを計算し、赤色で描画する。
No.5線 5日ベクトル(No.3線)と10日ベクトル(No.4線)の「クロス日数」を計算する。
5日ベクトルが10日ベクトルを上抜いた日から+1,+2,+3,+4日・・・、下抜いた日から-1,-2,-3,-4日・・・という数値を持つ。
No.6線 クロス日数(No.5線)から「クロス波動」によって、5日ベクトルの波動(ピーク・ボトム)を決定する。波動は空色の折れ線で描画する。
No.7線 5日ベクトルの「0本前の主な高値」を取り出す。(直近の5日ベクトルのピークの数値)
No.8線 5日ベクトルの「1本前の主な高値」を取り出す。(直近のピークよりも1本前のピークの数値)
No.9線 5日ベクトルの「0本前の主な安値」を取り出す。(直近の5日ベクトルのボトムの数値)
No.10線 5日ベクトルの「1本前の主な安値」を取り出す。(直近のボトムよりも1本前のボトムの数値)
No.11線 クロス日数(No.5線)が+1以上+1以下になったら買い。(5日ベクトルが10日ベクトルを上抜いた日)
No.12線 直近のベクトルのボトム(No.9線)−1本前のベクトルのボトム(No.10線)を計算し、2以上なら買い。( 直近のボトムの数値が1本前のボトムよりも2以上高いとき買い)
No.13線 クロス日数(No.5線)が-1以上-1以下になったら売り。(5日ベクトルが10日ベクトルを下抜いた日)
No.12線 直近のベクトルのピーク(No.7線)−1本前のベクトルのピーク(No.8線)を計算し、-2以下なら売り。( 直近のピークの数値が1本前のピークよりも-2以上低いとき売り)



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