1076 チャート事典

  [1076] 主な安値


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意味

図は6501「日立」のグラフです。ここには「主な株価」と「主な株価」によって決定した株価の波動が黒色の折れ線で描画されています。

画面下部の緑色の線は「13日K相対力」です。ここにも空色の折れ線でK相対の波動を描画しています。このようになんらかの方法によって波動を抽出することができたならば、
  1. ピークやボトムの値を取り出すことができます。(「1075 主な高値」はピークの値を取り出し、「1076 主な安値」はボトムの値を取り出します)

  2. ピーク・ボトムが決まると、ボトムとボトムの差を比較することによって、ボトムが切り上がっているのか切り下がっているのかを判定することができます。(ピークとピークの切り上がり・切り下がりも同じ)

  3. ピークとボトムの差を比較すれば、そのk下降波動の大きさを計ることができます。(ボトムとピークの差で上昇波動の大きさを計ることができる)

  4. 現在の株価が直前の株価のボトムを下回ったかどうかを判定することができます。(現在の株価が直前の株価のピークを上抜いたことを判断するのも同じ)

  5. ついでにいえば、「1077 主な高日」「1078 主な安日」はピークやボトムの日数を取り出すことができるので、ピークとボトムの間の日柄、ピークとピークの間の日柄、ボトムとボトムの間の日柄を計ることができます。
取り出したいピークやボトムは、現在から「何本前のピーク」だとか「何本前のボトム」(「1076 主な安値」のとき)の指定をします。上図で、H1(368円)と振ったピークが「1本前のピーク」であり、H2(378円)と振ってあるピークが「2本前のピーク」です。

Aの日の株価は、1本前のボトムであるL1を下抜いています。新しいボトムができたことは明らかですが、まだどこまで安くなるのかはわかっていないので、Aの日がボトムであるとは決まりません。Aの日は暫定的なボトムであるのです。

現在進行中の暫定的なボトムを取り出すには、「0本前のボトム」と指定します。これによって、 H1(1本前のピーク)から現在(A)までの間の安値を取り出すことができます。

Aの時点での「0本前のボトム」は図の青色のL0ですが、Bの時点での「0本前のボトム」は図のピンク色のL0です。

波動(ピーク・ボトム)を決定することができる「加工」は次の5つです。
1070 主な株価・・・株価のザラバ高値・安値を含めた波動を決定する。
1074 IR高安 ・・・株価のザラバ高値・安値を含めた波動を決定する。
1106 高値波動・・・指数の波動を決定する(株価のときは終値ベースでの波動を決定する)
1107 安値波動・・・指数の波動を決定する(株価のときは終値ベースでの波動を決定する)
1085 クロス波動・・・指数の波動を決定する(株価のときは終値ベースでの波動を決定する)
以上のどれかによって波動が決定されていれば、そのピーク・ボトムの値や日柄を取り出すことができます。
1075 主な高値・・・ピークの値を取り出す
1076 主な安値・・・ボトムの値を取り出す
1077 主な高日・・・ピークから当日までの日数(何日経過しているか)を取り出す
1078 主な安日・・・ボトムから当日までの日数(何日経過しているか)を取り出す
1158 ピーク日付・・・ピークをつけた日は最新日から何日前だったかを取り出す
1159 ボトム日付・・・ボトムをつけた日は最新日から何日前だったかを取り出す

規則 (主な安値)

元データ@株価(この場合は「主な株価」が波動を決定する)
A「主な株価」を設定している行No.(「主な株価」が波動を決定する)
B「IR高安」を設定している行No.(「IR高安」が波動を決定する)
C「高値波動」を設定している行No.(「何%カギ足」が波動を決定する)
D「安値波動」を設定している行No.(「何%カギ足」が波動を決定する)
E「ゼロバランス」を設定している行No.(「主な株価」または「IR高安」が波動を決定する)
副データなし
加 工@ボトムのザラバ安値を取り出す。(元データが@ABのとき)
A指数のボトムの値を取り出す。(元データがCDのとき)
パラメータX本前(のボトム)。1本前〜500本前。
0本前としたときは、まだ確定していない現在進行中のボトムの値を取出す。
単 位波動を決定する対象が、株価のときは(円)、指数のときは指数の単位。
使用例@1つ前のボトムの値を取り出す。
A2つ前のボトムの値を取り出す。
B現在進行中のボトム(まだボトムと確定はしていない)の値を取り出す。



計算方法

「主な高値」は、過去の波動のボトムの値を取出すだけです。図では「主な株価」によって株価の波動を決めてあるので、A,B,C,Dのボトムが確定しています。重要なことはいつボトムの値が決まるのかということです。

例えば最新日の「1本前の主な安値」は(A)1156円ですが、どの時点で「1本前の主な安値」が(A)の1156円であると決まったのでしょうか?
  1. (A)がボトムであるとわかったのは図の青色の(a)の日でした。よって(a)以降現在まで「1本前の主な安値」はずっと(A)1156円を取り出しています。

  2. (a)の前日はまだ(A)がボトムであるとはわかっていないので、(a)の前日に「1本前の主な安値」を取り出すと、(B)1290円が取り出されます。

  3. (B)がボトムであるとわかったのは図の青色の(b)の日でした。よって(b)以降(a)の前日までの間の「1本前の主な安値」はずっと(B)1290円になります。

  4. (b)の前日はまだ(B)がボトムであるとはわかっていないので、(b)の前日に「1本前の主な安値」を取り出すと、(C)1238円が取り出されます。
右の表は「1本前の主な安値」の数字です。No.28 2010年6月14日が上図の(a)の日で、この日に(A)のボトムが確定しました。よってこの日から「1本前の主な安値」は(A)の1156円になりますが、(a)の前日までの「1本前の主な安値」は(B)の1290円になっています。

設定例@ 直前の波動の安値を下抜いた日に売りの設定


設定のポイント
No.2線 主な株価を表示する。(元データを「4本値」にしたのは波動の折れ線も描画させるため)
No.3線 当日の株価安値(ザラバ安値)を取出す。
No.4線 1つ前の波動の安値を取出す。(パラメータは1本前)
No.5線 当日のザラバ安値(No.3線)が「1つ前の波動の安値」(No.4線)を下回った日に売り。
(クロス日数が-1以上・-1以下とする)

グラフ@

図のように、直前の波動の安値を下抜いた日に売りマークが打たれています。

設定例A 主な安値が20%以上切り上がっているときに売りの設定



設定のポイント
No.3線 2本前の波動の安値を取出す。(パラメータは2)
No.4線 1本前の波動の安値を取出す。(パラメータは1)
No.5線 1本前の波動の安値(No.4線)÷2本前の波動の安値(No.3線)を計算する。1本前の波動の安値が1.2倍以上のとき売り。
No.6線 9日順位相関を計算し、紫色で描画する。80以上になっていれば売り。
No.7線 9日順位相関(No.6線)が前日より-2ポイント以上小さくなったら売り。
No.10線 9日順位相関(No.6線)の「+80」の水準に赤色の水平線を描画する。(順位相関が+80以上になっているかどうかを明示するため)



グラフA

L2のボトムは936円、L1のボトムは1130円です。L1÷L2=1.207であるので、L1はL2よりも20%ほど切り上がっています。

こういう状況下で、9日順位相関(紫色線)が80以上で、少し下がった日に売りマークがでています。

なおL3(836円)→L2(936円)への切り上げは1.12倍(12%)なので、L2からの上昇波動では売りマークはでません。

設定例B 13日K相対のボトムを下回ったとき売りの設定



設定のポイント
No.3線 13日K相対力を計算し、深緑色で描画する。
No.4線 13日K相対力(No.3線)について「15ポイント波動」を計算し、空色の折れ線で、13日K相対力の波動を描く
No.5線 13日K相対力の波動の波動(No.4線)から1本前のピークの値を取り出す。
ピークの値が+90以上なら売り。
No.6線 13日K相対力の波動の波動(No.4線)から1本前のボトムの値を取り出す。
No.7線 13日K相対力(No.3線)と1本前の(K相対の)ボトムの値(No.6線)を比較し、初めてボトムの値を下回った日に売り。(K相対とK相対のボトム値とでクロス日数を調べる。Dクロスした日が下回った日)


グラフB

13日K相対力は深緑色線です。空色で波動の折れ線が描画されています。

13日K相対力が直前(1本前)のボトムを下抜いたのは(a,b,c)の3か所ですが、(a)の直前のピークの値は80.9、(c)の直前のピークの値は47.4であるので、売りマークは出ません。

(b)の直前のピークの値は91.0なので(b)だけが売りマークを出します。


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