1074 チャート事典

  [1074] IR高安


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意味

株価の波動がわかる加工には、@主な株価とAIR高安 があります。(IR高安は、旧バージョンでは「スイング」という名称でしたが、Ver.3からは「IR高安」に変更しました)

図は6502「東芝」の「主な株価」による株価の波動のピークとボトムです。

次図は「7日IR高安」による株価の波動のピーク・ボトムです。

「主な株価」による波動と、「IR高安」による波動は、その取り出し方のルールが違っているので、違う波動になっています。右図の(d)と(D)は「IR高安」では取り出していませんが、次図の(b)と(B)は、「主な株価」では取り出していません。


「IR高安」は、ラリー・ウィリアムズが提唱している波動の取り出しかたです。(IRとは、Important Recorded High(Low)の略) 次のルールによって株価の波動のピークとボトムを決めます。
  1. 7日間の最高値を更新した日に、この7日間のうちの最安値を波動のボトムとし、

  2. 7日間の最安値を更新した日に、この7日間のうちの最高値を波動のピークとする。


「IR高安」に関係する「加工」は次の9つがあります。
1072 主な日柄 (「主な株価」や「IR高安」のピーク・ボトムの間の日柄を表示する)
1075 主な高値 (「主な株価」や「IR高安」のピークの株価高値を取り出す)
1076 主な安値 (「主な株価」や「IR高安」のボトムの株価安値を取り出す)
1077 主な高日 (「主な株価」や「IR高安」のピークは何日前にあるかを取り出す)
1078 主な安日 (「主な株価」や「IR高安」のボトムは何日前にあるかを取り出す)
1158 ピーク日付 (ピークをつけた日は最新日から何日前だったかを取り出す)
1159 ボトム日付 (ボトムをつけた日は最新日から何日前だったかを取り出す)
1087 均衡日柄 (「主な株価」や「IR高安」のピークとボトムの間の日柄から将来の株価の転換日の見当をつける)
1088 ラリーW日柄 (「主な株価」や「IR高安」のピークとボトムの日柄から将来の転換日の見当をつける)
1089 フィボナッチ日柄 (「主な株価」や「IR高安」のピークとボトムの間の日柄から将来の転換日の見当をつける)
1084 ゼロ・バランス (「主な株価」や「IR高安」の波動から将来の波動の見当をつける)

規則 (IR高安)

元データ株価(または4本値)
副データ 
加 工IR高安による株価のピーク・ボトムをグラフに表示する
元データを「株価」としたときは、ピーク・ボトムの株価を表示する。
元データを「4本値」としたときは、ピーク・ボトムの株価と、ピーク・ボトムを結ぶ折れ線(波動)も描画する。
パラメータX日  (1日以上の日数が設定できるが、ラリーウィリアムズは7日としている)
単 位なし。波動が上昇中のときは+1、下降中のときは-1を記憶している。
使用例波動が上昇に転換したとき買い、下降に転換したときに売り。



計算方法

7日IR高安によってピーク・ボトムを見つけてみましょう。
  1. 7日IR高安のボトムは、当日のザラバ高値が、過去7日間の高値を更新したときに決定されます。過去7日間の最安値がボトムになります。

    図の(イ)にザラバ高値は、過去7日間(青色線の期間)の高値を更新しました、そこで過去7日間のザラバ安値のうち最も安いザラバ安値を見つけると、(A)の427円です。これがボトムになります。

  2. 7日IR高安のピークは、当日のザラバ安値が、過去7日間の安値を更新したときに決定されます。過去7日間の最高値がピークになります。

    図の(ロ)にザラバ安値は、過去7日間(ピンク色線の期間)の安値を更新しました、そこで過去7日間のザラバ高値のうち最も高いザラバ高値を見つけると、(b)の512円です。これがピークになります。

  3. 図の(ハ)にザラバ高値は、過去7日間(青色線の期間)の高値を更新しました、そこで過去7日間のザラバ安値のうち最も安いザラバ安値を見つけると、(B)の487円です。これがボトムになります。
というルールでピーク・ボトムが決定されます。

(イ)の日に(A)がボトムであることが決まりましたが、それは(A)の2日後のことでした。また(ロ)の日に(b)がピークであることが決まりましたが、それは(b)の翌日から6日目のことでした。(B)の2日後の(ハ)の日に(B)がボトムであると決まりました。

このようにピークやボトムは少し後になって決まりますが、「7日のIR高安」としたときは、最大に遅れても7日です。

設定例@ IR高安の設定


設定のポイント
No.2線 7日IR高安を描画する。「描画」欄を「する」にしていないと、表示しないので注意。

グラフ@

1001「日経平均」の7日IR高安のグラフです。最後の波動のピーク9807円はピークから2日後に表示されています。(「主な株価」では、まだピークは決定していない)



設定例A IR高安と波動の折れ線を描画する設定



設定のポイント
No.2線 元データを「4本値」とし、
7日IR高安を、 「青色」で描画する。
「描画」欄を「する」にしていないと、表示しないので注意。

グラフA

ピーク・ボトムの株価は「青色」で表示されています。

元データを「4本値」としたときは、波動の折れ線も描画されます。

設定例B 波動が上昇転換したら買い・下降転換したら売りの設定



設定のポイント
No.2線 7日「IR高安」から波動を決定する。
元データ欄に「4本値」を設定すると、主な株価を表示するとともに、ピーク・ボトムを結んぶ波動を描画する。この行には
@ピークが確定した(つまり波動が下降転換した)ときから+1の数値を記憶し、
Aボトムが確定した(つまり波動が上昇転換した)ときから-1の数値を記憶している。
当日が+1なら買い。
No.3線 IR高安(No.3線)が前日(注目日が1〜1)-1であれば買い。
(No.2行の当日が+1で、この行で前日が-1としているので、波動が上昇転換した日に「買い」となる)
No.4線 1本前のピークの日数を取り出す。
No.5線 1本前のボトムの日数を取り出す。
No.6線 ピークの日数−ボトムの日数を計算し、30以上であれば買い(ピーク→ボトムまで30日以上下降している)
No.7線 IR高安(No.3線)が当日(注目日が0〜0)-1であれば売り。
No.8線 IR高安(No.2線)が前日(注目日が1〜1)+1であれば買い。
(No.7行の当日が-1で、この行で前日が+1としているので、波動が下降転換した日に「売り」となる)
No.9線 ピークの日数−ボトムの日数(No.6行で計算している)が-30以下であれば売り(ボトム→ピークまで30日以上上昇している)


グラフB

Aの日に下降転換した。(a→b)の上昇日数は30日(ボトムの(a)は含めない)なので、Aで売りマークが出ている。

Bの日に上昇転換した。(c→d)の下降日数は33日(ピークの(c)は含めない)なので、Bで買いマークが出ている。


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