1070 チャート事典

  [1070] 主な株価


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意味

陰陽足と出来高はグラフの基本です。陰陽足を描いたときは、同時に「主な株価」も表示させてください。主な株価が表示されていると、
  1. 過去の高値・安値が一目でわかる
  2. 波動が簡単にわかる
  3. 波動がわかれば、トレンドがわかる
というチャートを見るうえで最も重要なことがつかめます。

図は5713「住友鉱」のグラフですが、パッと見ただけで、以下のことがわかります。
  1. 最近の高値は(e)1463円である。
  2. 高値からの波動は、ピークがe→f→gと切り下がり、ボトムがF→G→Hと切り下がっており、下げ波動にある。
  3. 今後波動が上昇波動になるには、先の高値(g)1265円を上回ることが必要である。
  4. (e)からの下落は(e→F)(f→G)(g→H)と3段の下落を重ねてきたので、(H)で当面の安値が出る可能性がある。
などなどです。「主な株価」は波動を簡単に取り出せるところに重要な役割があります。

波動を取り出すほかの加工に「1074 IR高安」があります。これは、ラリー・ウィリアムスが提唱している波動の取り出しかたです。

@7日間の最高値を更新した日に、この7日間のうちの最安値を波動のボトムとし、A7日間の最安値を更新した日に、この7日間のうちの最高値を波動のピークとします。

上図の「主な株価」による波動と、「IR高安」による波動は、その取り出しかたのルールが違っているので、違う波動になっています。右図では「主な株価」が取り出していた(d)(E)(F)(f)は波動として取り出していません。

どちらが良いということではありませんが、波動を上昇トレンドや下降トレンドを決定するために用いると、「住友鉱」の例では
  1. 「主な株価」は(d)のピークを株価が上回った日に上昇トレンドになったと判断でき、株価が(F)のボトムを下回った日に下降トレンドになったと判断できますが、

  2. 「IR高安」は、(C→e)の上昇は上昇トレンドになったとは判断できません。(a)から(H)まではずっと下降トレンドにあると判断します。
「主な株価」に関係する「加工」は次の9つがあります。
1072 主な日柄 (「主な株価」や「IR高安」のピーク・ボトムの間の日柄を表示する)
1075 主な高値 (「主な株価」や「IR高安」のピークの株価高値を取り出す)
1076 主な安値 (「主な株価」や「IR高安」のボトムの株価安値を取り出す)
1077 主な高日 (「主な株価」や「IR高安」のピークは何日前にあるかを取り出す)
1078 主な安日 (「主な株価」や「IR高安」のボトムは何日前にあるかを取り出す)
1158 ピーク日付 (ピークをつけた日は最新日から何日前だったかを取り出す)
1159 ボトム日付 (ボトムをつけた日は最新日から何日前だったかを取り出す)
1087 均衡日柄 (「主な株価」や「IR高安」のピークとボトムの間の日柄から将来の株価の転換日の見当をつける)
1088 ラリーW日柄 (「主な株価」や「IR高安」のピークとボトムの日柄から将来の転換日の見当をつける)
1089 フィボナッチ日柄 (「主な株価」や「IR高安」のピークとボトムの間の日柄から将来の転換日の見当をつける)
1084 ゼロ・バランス (「主な株価」や「IR高安」の波動から将来の波動の見当をつける)

規則 (主な株価)

元データ株価(または4本値)
副データ 
加 工主な株価をグラフに表示する
パラメータなし
単 位なし。波動が上昇中のときは+1、下降中のときは-1を記憶している。
使用例波動が上昇に転換したとき買い、下降に転換したときに売り。



計算方法

主な株価は以下のルールによって決定されます。
  1. 3日「HL転換」を計算し、上昇転換の日・下降転換の日を決める。(2035 HL転換 を参照。)
    図で上昇転換した日は、a,c,e。下降転換した日は、b,d,f。

  2. 上昇転換した(a)と下降転換した(c)の間に波動のピークがあるので、(a〜c)の高値を調べるとAがピークであることがわかる。

  3. 下降転換した(b)と上昇転換した(c)の間に波動のボトムがあるので、(b〜c)の安値を調べるとBがボトムであることがわかる。

  4. 上昇転換した(c)と下降転換した(d)の間に波動のピークがあるので、(c〜d)の高値を調べるとCがピークであることがわかる。

  5. 下降転換した(d)と上昇転換した(e)の間に波動のボトムがあるので、(d〜e)の安値を調べるとDがボトムであることがわかる。

  6. 上昇転換した(e)と下降転換した(f)の間に波動のピークがあるので、(e〜f)の高値を調べるとEがピークであることがわかる。
最後のEの高値が決定するのは。(f)の下降転換が判明してからです。Eの日にすぐにピークであるとわかるわけではありません。(この例ではEとfの間には4日のずれがあります。Eをつけて4日後にピークであったとわかったわけです。)

なお日足では3日HL転換をつかいましたが、週足では2週HL転換、月足では1月HL転換を使っています。


設定例@ 主な株価の設定



設定のポイント
No.2線 主な株価を描画する。「描画」欄を「する」にしていないと、表示しないので注意。



グラフから表示

「主な株価」は重要な加工であるので、どの条件表においても設定しておくことをお勧めします。

なおグラフ画面のメニュー「表示(T)」→「主な株価」をクリック、または「旗」の絵のツールバーをクリックすれば、その場で主な株価を表示することができます。


設定例A 主な株価と波動を描画する設定



設定のポイント
No.2線 元データ欄に「4本値」を設定すると、主な株価を表示するとともに、ピーク・ボトムを結んぶ波動を描画する。(「描画」欄を「する」にしていないと、表示しないので注意)


元データが「株価」のときは、主な株価だけを表示する。

元データが「4本値」のときは、主な株価を表示し、さらにピークとボトムを結んだ波動の折れ線を描画する。

設定例B 波動が上昇転換したら買い・下降転換したら売りの設定



設定のポイント
No.2線 元データ欄に「4本値」を設定すると、主な株価を表示するとともに、ピーク・ボトムを結んぶ波動を描画する。この行には
@ピークが確定した(つまり波動が下降転換した)ときから+1の数値を記憶し、
Aボトムが確定した(つまり波動が上昇転換した)ときから-1の数値を記憶している。
当日が+1なら買い。
No.3線 主な株価(No.3線)が前日(注目日が1〜1)-1であれば買い。
(No.2行の当日が+1で、この行で前日が-1としているので、波動が上昇転換した日に「買い」となる)
No.4線 1本前のピークの日数を取り出す。
No.5線 1本前のボトムの日数を取り出す。
No.6線 ピークの日数−ボトムの日数を計算し、30以上であれば買い(ピーク→ボトムまで30日以上下降している)
No.7線 主な株価(No.3線)が当日(注目日が0〜0)-1であれば売り。
No.8線 主な株価(No.2線)が前日(注目日が1〜1)+1であれば買い。
(No.7行の当日が-1で、この行で前日が+1としているので、波動が下降転換した日に「売り」となる)
No.9線 ピークの日数−ボトムの日数(No.6行で計算している)が-30以下であれば売り(ボトム→ピークまで30日以上上昇している)


Aの日に下降転換した。(a→b)の上昇日数は38日(ボトムの(a)は含めない)なので、Aで売りマークが出ている。

Bの日に上昇転換した。(c→d)の下降日数は30日(ピークの(c)は含めない)なので、Bで買いマークが出ている。


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