1062 チャート事典

  [1062] 出来高倍率


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意味

出来高に関係するチャートには、
  1. 出来高の水準を見るもの
    ・出来高1日の棒グラフ(加工は「加工なし」)
    ・出来高のX日平均(加工は「平均」)
    出来高回転率

  2. 出来高の変化を見るもの
    ・出来高の前日比(出来高の過去比率
    出来高倍率
    ・V相対力(相対力の設定例)

  3. 株価の変化と出来高の増減を見るもの
    ワコーVR
    大和VR
    ・OBV線(+−符号の設定例)
があります。本章の「出来高倍率」は当日の出来高が最近の平均出来高の何倍できているかを計るものです。

5日出来高倍率は、当日の出来高÷昨日までの5日平均出来高 で計算されます。最近の平均出来高に比べて、当日の出来高はどう変化したのかを知る(上記の2.の)チャートです。

出来高の多寡は、各銘柄の@発行株式数、A浮動株式数、B額面、などによって異なりますから、一律に1000(千)株できたからといって、出来高が多い・少ないとはいえません。しかし出来高倍率は日頃の出来高に比較して、出来高が多いのか・少ないのかを知ることができるので、出来高に関するよいチャートです。

図は 5331 ノリタケの@出来高、A5日出来高倍率(紺線)、B75日出来高倍率(赤線)、の3つを描画したものです。

出来高は株価の動きに比べて急増・急減がはなはだしいのですが、それでも出来高が増加しだすと3〜5日は持続します。5日出来高倍率と75日出来高倍率を比較すると、
  1. 出来高が低水準のときは、5日出来高倍率のほうが大きくなる。(図の8月・9月・10月前半)

  2. 出来高が増加してきたときは、75日出来高倍率のほうが大きくなる。(図の10月前後半・11月・12月)
ことがわかります。 5日出来高倍率・75日出来高倍率ともに、日々の出来高の動きと同じ動きをすることは変わりませんが、出来高が小さいときに5日出来高倍率が拡大されることは注目に値します。上昇のスタートがつかめるからです。

また期間が長い75日出来高倍率の動きは、ほぼ日々の出来高と同じ動きになっています。これは株価ピーク時に、例えば「75日出来高倍率が5倍以上のときは売り」のような条件を設定することができて、個々の出来高水準を売り条件にするよりも一般性があり有利です。


規則 (出来高倍率)

元データ出来高
副データ 
加 工当日の出来高が昨日までのX日の平均出来高の何倍できているか
パラメータ×日の出来高倍率
単 位倍(0〜999)
使用例・5日出来高倍率
・75日出来高倍率



計算方法

出来高倍率は次の算式によって計算します。

n日の出来高倍率=当日出来高÷前日までのn日出来高平均

株価の「5日出来高倍率」を計算してみましょう。 図のようなNo.10〜No.1の10日間の株価があります。
  1. 出来高の5日平均を計算し(「5Vav」欄)、これを1日先にずらします。(「A5Vav」欄)

  2. No.5の出来高は318、昨日までの5日出来高平均は357なので、出来高倍率は349÷357=0.9となります。

  3. 同様にしてNo.4の出来高倍率は、341÷349=0.8となります。







設定例@ 出来高倍率での買い・売りの設定



設定のポイント
No.3線 5日出来高倍率を紺色で描画する。2.5倍以上のとき買い。
No.4線 株価の75日平均を計算する。
No.5線 株価が75日平均線の下にはいって25以上経過したら買い。
No.6線 75日出来高倍率を赤色で描画する。4.0倍以上のとき売り。
No.7線 No.5(株価と75日平均線のクロス日数)が25以上で売り。





グラフ@

「出来高倍率の設定」のグラフは図のようになります。紺色が5日出来高倍率、赤色が75日出来高倍率。

上記の設定は、
  1. 買いは、@株価が75日線の下位になって25日以上経過していて、A5日出来高倍率が2.5倍以上になったとき、

  2. 売りは、@株価が75日線の上位になって25日以上経過していて、A75日出来高倍率が4.0倍以上になったとき、
です。図のような位置で買いマーク・売りマークがでています。



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