1053 チャート事典

  [1053] VL相対力(VL-RSI)


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VL相対力はK相対力をアレンジしたものです。K相対力 (相対レシオを計算)もあわせて読んでください。

意味

図は、2202「明治菓」のグラフです。画面下部に3本のチャートが描かれています。
  1. 7日K相対(赤色)
  2. 14日K相対(緑色)
  3. 28日K相対(青色)
です。ここに、各K相対力が75以上のとき売り、25以下のとき買い の条件をつけています。

赤色↑↓は7日K相対が出したもの、緑色↑↓は14日K相対が出したもの、青色↑↓は28日K相対が出したものです。

売買マークを見ると、時期によってどれかのK相対がよくあっていたり、あわなかったりしていることがわかります。
  1. は7日がよく、
  2. は28日がよく
  3. は7日と14日がよく
  4. は14日と28日がよく
  5. は7日がよく、
  6. は7日と14日がよく、
  7. は14日と28日がよく、
  8. は7日がよく、
と時期によって役にたったり立たなかったりします。理想としては(a)の時期には7日K相対を計算しており、(b)の時期には28日K相対力を計算しており、(c)(d)の時期には14日K相対力を計算していることですが、これに近いことをするのが「VL相対力」(Variable Length Relative Strength Index)です。(VL-RSIともいう)


規則 (VL相対力)

元データ株価
出来高
信用買残・売残
共通銘柄終値
No.1〜No.150線
副データ 
加 工NN日変動のXX日のK相対力を計算する。
パラメータ2種類をセットで設定する。(NNXX)のNNは変動を見る期間(上記の例では5日)、XXはK相対の基準の期間(上記の例では14日)
単 位%(0〜100)
使用例・株価の5日変動の14日VL相対力


計算方法

VL相対力の仕組みは
  1. K相対力の期間を14日としたとき、株価の変動が激しい時期にはK相対力の期間を短く(7日)し、変動がない時期はK相対力の期間を長く(28日)します。7日(14日の半分)から28日(14日の2倍)の期間を時期に応じて使い分けます。

  2. 株価の変動の大きさは、最近5日間の標準偏差を計算し、この10日平均との倍率を求めます。日によって1.1倍、1.2倍、1.5倍、1.3倍、1.0倍、0.8倍、0.7倍のような数値が求まります。

  3. 基準の14日をこの倍率で割ったものを、その日のK相対力の期間とします。1.1倍の日は(14÷1.1=12.72)の計算から12日を使い、1.5倍の日は(14÷1.5=9.33)の計算から9日を使い、 0.8倍の日は(14÷0.8=17.50)の計算から17日を使います。

    求めた期間は最短・最長の制限があります。基準の期間の半分以上、2倍以下です。14日を基準にするなら、半分の7日が最短期間で28日を最長期間とします。
計算例の(a)の行は、
  1. 5日間の標準偏差が12.5だった
  2. この10日平均は8.2だったので、
  3. 変動の大きさを表す倍率は1.5倍(=12.5÷8.2)になる。
  4. 基準の14日を倍率で割ると9.2(=14÷1.5)になるので、
  5. (a)の日のK相対力の期間は(9日とする)
計算例の(b)の行は、
  1. 5日間の標準偏差が4.7だった
  2. この10日平均は8.1だったので、
  3. 変動の大きさを表す倍率は0.6倍(=4.7÷8.1)になる。
  4. 基準の14日を倍率で割ると24.1(=14÷0.6)になるので、
  5. (b)の日のK相対力の期間は(24日とする)




設定例@ 5日変動の14日VL相対力で売り・買いの設定



設定のポイント
No.3線 5日変動の14日VL相対力を計算し、赤色で描画する。K相対力が25以下で買い。
パラメータ欄は(NNXX)となることに注意。NNは変動を見る期間(例では5日)、XXはK相対の基準の期間(例では14日)あわせて 0514(514)と設定する。

なお5日変動(標準偏差)としたときは、平均期間は2倍して10日平均になります。(平均期間はNNで設定した2倍の期間になる)
No.4線 VL相対力が75以上で売り。
No.5線 VL相対力の75の位置に薄紫の注意水準線を引く。
No.6線 VL相対力の25の位置に青色の注意水準線を引く。



グラフ@

設定例@「14日VL相対力」のグラフは図のようになります。

a〜hの日のK相対の期間は何日を採用していたかを調べると次のようでした。( )は、一番上の3つのK相対力のうちでよかった期間。
  1. 22日(7日)
  2. 12日(28日)
  3. 7日(7日・14日)
  4. 21日(14日・28日)
  5. 9日(7日)
  6. 7日(7日・14日)
  7. 23日(14日・28日)
  8. 14日(14日・28日)
(a)と(b)があってほしい期間と違っていますが、(c〜h)はあってほしい期間に近いものでした。

なおVL相対が自動的に決めるK相対の期間を調べるために、次のような条件表を設定しました。

数値表示の「期間」にVL相対が決定する期間が表示されますが、基準期間の半分以下の数字のときは半分の期間を使います。基準期間の2倍以上の数字のときは2倍の期間を使います。



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