1050 チャート事典

  [1050] ADX


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意味

前項で+DMIと−DMIを計算しましたが、+DMIと−DMIの差がその日のトレンドの大きさになると仮定できます。

トレンドの大きさを相対化するために、(+DMIと−DMIの差)の絶対値を(+DMIと−DMI の合計)で割って100%の範囲になるようにしたものをDXと呼びます。

図は1801 大成建のDX(紺色)です。DXの水準が高いほど大きなトレンドを持ち、DXの水準が低いほどトレンドがない、と判断します。図でA,B,Cの位置のDXは低いので、トレンド(方向性)がないと判断できますが、DではDXは低いのに、株価は急上昇しており、トレンドがないと判断するのは間違いです。この間違いはDXを算出する元になっている+DMIと-DMIが9日を基にして計算されているからです。Dの日からは株価は5連騰していますが、その前の4日間は保合っています。この保合いがあったためにDの日にはトレンドはない、ということになってしまいました。

このようにDXは遅効性を持ちます。(+DMI-DMIを5日とかの短期にすれば、すぐにDXの値は変化しますが、変化が激しすぎることになります。)

なおDXは1日の+DMIと-DMIの「差の割合」ですから、その値は滑らかではありません。そこで、実際には、DXを5日平均するなどして滑らかにしたもの(ADXと呼ぶ)を使います。カナルの加工では「ADX」となっていますが、計算値はDXです。ADXにするには、次の行で、「DXのXX日平均」の設定をする必要があります。


規則 (ADX)

元データ株価
副データ 
加 工ある期間のDXを計算
パラメータ×日のDX
単 位%(0〜100)
使用例・株価の12日DX
・株価の12日DXの6日平均(=ADXという)


計算方法

例)9日のDX

前章のDMIで+DMIと−DMIを計算例を掲げましたが、同じ例題を使います。図のように+DMIと−DMIが計算されているとき、
DX=(+DMIと−DMIの差)の絶対値÷(+DMIと−DMI の合計)X100

で計算されます。
のようにDXは計算されます。






設定例@ 12日DXの6日平均(ADX)の設定



設定のポイント

No.3線 株価の12日ADX(実際はDX)を計算し、紺色で描画する。
No.4線 No.3線のDXを6日平均し、赤色で描画する。(これがADXになる)


グラフ@

「12日DXの6日平均(ADX)の設定」のグラフは図のようになります。

紺色はDX、赤色はDXの6日平均(ADX)です。 ADXは滑らかな曲線になります。図でADXが高い水準にあるのは、A,B,C,Dの4か所で、大きなトレンドを持っているのですが、上昇トレンドであるのか下降トレンドであるのかは、株価を見ながら決めねばなりません。

AとDは株価が下落しているので、下降トレンドです。Bは株価が上昇しているので、上昇トレンドです。Cはどうでしょうか。

株価は4連続陰線となっていて、下降トレンドといえるようでもあり、大きく見ればなお上昇トレンドにあるようにも見えます。このようにADXだけではこの判断がつきにくいときがあります。

そこで、上の条件表に+DMIと-DMIを描画する設定を追加すると、次の設定例Aになります。




設定例A ADXと+DMI,-DMIの設定



グラフA

赤色は上図と同じADXです。紫色は+DMI、青色は-DMIです。

DMIからは、+DMIが-DMIより高い水準にあるときは上昇トレンド、+DMIが-DMIより低い水準にあるときは下降トレンド、と判定されますから、これを併用すれば上昇トレンドか下降トレンドかの判断はできます。

不明であったCのトレンドですが、Cの日では+DMIのほうが-DMIより高い位置にあるので、上昇トレンドにあると判定します。(実際には株価は下落したが)



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