1049 チャート事典

  [1049] DMI


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意味

図は6758 ソニーのDMIのチャートです。DMIは、Directional Movemnt Indexの略で、トレンドの大きさをつかもうとするものです。上昇トレンドの大きさは+DMIが表し、下降トレンドの大きさは−DMIが表します。

株価が上昇しているときに上昇している指数が+DMIで、株価が下降しているときに上昇している指数が−DMIです。

基本的には+DMIが上向き始めたときから上昇トレンド入りしたとし、下降に転じたときから下降トレンドが始まったと判断します。

同様に−DMIを見て、−DMIが上向き始めたときから下降トレンド入りしたとし、下降に転じたときから上昇トレンドが始まったと判断することもできます。

もっと簡単には、+DMIが−DMIを超えた(クロスした)ときから買いになり、−DMIが+DMIを超えた(クロスした)ときから売りになります。図ではaから下降トレンドに入り、bで終了。ここから上昇トレンドと判定されたが、その上昇期間は短期間に終わり、cから再び下降トレンド入り。その後dで上昇トレンドに入ったことを表しています。




規則 (DMI)

元データ株価
副データ 
加 工ある期間の+DMIまたは-DMIを計算
パラメータ×日のDMI
単 位%(0〜100)
使用例・株価の12日+DMI
・株価の12日-DMI



計算方法

n日+DMIの計算式は、n日間の上昇方向の増加分(+DM)の合計÷n日間の変動巾(TR)の合計であり、n日-DMIの計算式は、n日間の下降向の増加分(-DM)の合計÷n日間の変動巾(TR)の合計で計算されます。

@このとき変動巾(TR)は図のA1,A2,A3のうちの最も長いものを採用します。
  1. 当日の高値と安値の差
  2. 当日の高値と前日の終値の差
  3. 当日の安値と前日の終値の差
(差がマイナスのときは絶対値をとる)

A上昇方向の増加分(+DM)および下降方向の増加分(-DM)は図の@ABCのいずれかになります。

計算例

株価の「9日の+DMIと-DMI」を計算してみましょう。 図のようなNo.15〜No.1の15日間の株価があります。
  1. No.14の変動巾(TR)は、
    • A1は(211-207=4)
      A2は(211-212=-1)
      A3は(207-212=-5)
      なので絶対値の大きいA3の5円がこの日の変動巾になります。
    • この日の+DMは(211-215=-4)なので、上昇の増加分はなく、+DMは0になります。
    • この日の-DMは(205-207=-2)なので、下降の増加分はなく、-DMは0になります。

  2. No.13の変動巾(TR)は、
    • A1は(212-198=14)
      A2は(212-211=1)
      A3は(211-198=13)
      なので絶対値の大きいA1の14円がこの日の変動巾になります。
    • この日の+DMは(212-211=1)
    • この日の-DMは(207-198=9)なので、+DMより-DMのほうが大きいため、+DMは0,-DMは9になります。

  3. No.12の変動巾(TR)は、
    • A1は(206-202=4)
      A2は(206-204=2)
      A3は(204-202=2)
      なので絶対値の大きいA1の4円がこの日の変動巾になります。
    • この日の+DMは(206-212=-6)
    • この日の-DMは(198-202=-4)なので、上昇・下降ともに増加分はありません。+DMと-DMはともに0になります。

  4. このようにNo.14〜No.6までの9日間のTR、+DM、-DMを計算し、No.14〜No.6の9日間のそれぞれの合計を計算すると、
    • ΣTR=85
    • Σ+DM=19
    • Σ-DM=26
    になります。ここから
    • +DMI=19÷85×100=22.4
    • -DMI=26÷85×100=30.6

    が計算されます。NO.5以降も同様の計算をします。



設定例@ 9日+DMIと-DMIの設定



設定のポイント

No.3線 株価の9日+DMIを計算し、紫色で描画する。
No.4線 株価の9日-DMIを計算し、薄青で描画する。


グラフ@

「9日+DMIと-DMIの設定」のグラフは図のようになります。

簡単にいえば、+DMIは9日間のうちに前日に比べて高値がどれだけ上に伸びたのか、-DMIは9日間のうちに前日に比べて安値が下にどれだけ伸びたのかの指数です。前日と今日の高値・安値を比べるチャートには、篠原CRがありますが、狙いはこれと同じです。

ただ実際のところ、+DMI・-DMIによってトレンドの転換を知ったときは、株価は大分上げ(下げ)た後であることが多く、このチャートを使っての売買のタイミングをとるのは難しい、という印象です。



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