1047 チャート事典

  [1047] サイコロジカル


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意味

チャートには、大別すれば@トレンドを捉えようとするものと、A株価の行き過ぎを捉えようとするもの、の2つがあります。

主として@は株価が上昇したときに買い・下落したときに売る、という「順張り」で用います。「株価の流れに乗ろう」とする方針です。Aは株価が上昇(し過ぎた)ときに売り、下落(し過ぎた)ときに買う、とうい「逆張り」で用います。「人気に逆らおう」という方針です。

逆張り用のチャートはそれぞれの着眼点があります。例えば相対力は前日比、ベクトルは株価の変化率、サイコロジカルは値上がり日数、ストキャスとオシレータは株価の位置関係に注目して指数を計算します。

サイコロジカルは、一定期間のうちで株価が前日より上昇した日が何日あるかを数え、それを100%の割合にしたものです。例えば12日間に値上がりした日が9日あれば、9÷12X100=75の計算によって、この日のサイコロジカルは75%であるとされます。まったく簡単な計算ですが、他の指標の多くが株価や株価の変化巾といったアナログな数値を元にしているのに対して、サイコロジカルは前日に比べて上昇したか・下落したかだけに注目します。計算の手間がかからないだけによく利用されるチャートです。サイコロジカルでは次の水準を目安とします。 グラフは5802 住友電工 の12日サイコロジカル(紺色)を描画したものです。図のa,b,cがサイコロジカルが75以上になったところで、d,e,fが25以下になったところです。この銘柄は上昇トレンドにあるので、a,b,cは全部、途中の株価の高値近辺で出ており、A,B,Cといった肝心の上昇波動のピークではサイコロジカルは50〜60台で止まっています。株価が本当の高値を出すのは、値上がり日数が多くなったときではなく、上げたり下げたりの波乱を繰り返した後であることが多いので、サイコロジカルで上昇トレンドにある株価の高値をつかむことは難しいといえます。

一方上昇トレンドにあるときの安値をみつけることには効力を発揮しています。d,eはそのときの株価のボトム近辺ででています。それではサイコロジカルはボトムに強い指数かというと、そうではなく、この銘柄の株価が上昇トレンドを持っていたためです。

図のfは株価が下降トレンド入りした位置で出ていますが、株価が下降トレンドにあるとき「サイコロジカルの75以上で売り」の方針は効力を発揮し、「サイコロジカルが25以下で買い」の方針はまったく裏目にでてしまいます。ちょうど上昇トレンドにあるとき「サイコロジカルが75以上で売り」が間違っていたのと同じ関係です。

サイコロジカルに限らずすべての逆張り用のチャートは、株価が上昇トレンドにあるのか、下降トレンドにあるのか、トレンドがないのか、の判断をした上で使うべきです。(トレンドがないときが最も逆張り用チャートがあてはまる時期です)












規則 (サイコロジカル)

元データ株価
出来高
信用買残・売残
共通銘柄終値
No.1〜No.150線
副データ 
加 工一定期間の元データが上昇(増加)した日の割合を計算する
パラメータ×日のサイコロジカル
単 位%(0〜100)
使用例・株価の12日サイコロジカル
・出来高の12日サイコロジカル




計算方法

サイコロジカルは次の算式によって計算します。

n日のサイコロジカル=(n日のうち上昇した日数)÷n×100

株価の「12日サイコロジカル」を計算してみましょう。 図のようなNo.13〜No.1の13日間の株価があります。
  1. No.12〜No.1の前日比を計算すると、表の「前日比」欄のようになります。
  2. No.12〜o.1の前日比がプラスの日を数えると6日ありますから、No.1の日のサイコロジカルは、6÷12x100=50.0 となります。




設定例@ 12日サイコロジカルの設定



設定のポイント
No.3線 株価の25日平均を紺色で描画する。
No.4線 株価の75日平均を深緑で描画する。
No.5線 株価の200日平均を黄土色で描画する。
No.6線 12日サイコロジカルを紺色で描画する。

グラフ@

「12日サイコロジカルの設定」のグラフは図のようになります。

逆張り用の指数は、株価が上昇トレンドにあるとき、あるいは下降トレンドにあるときによって、判断の基準を変えたほうがよいので、トレンドを見るために、25日・75日・200日の平均線を合わせて描いています。

サイコロジカルは、トレンドがないとき、75以上で売り、25以下で買いというのが一般的な基準ですが、 のように基準を引き上げ、あるいは引き下げたほうがよいでしょう。



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