1046 チャート事典

  [1046] 篠原CR


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意味

チャートには、大別すれば@トレンドを捉えようとする順張り用チャートと、A株価の行き過ぎを捉えようとする逆張り用チャート、の2つがあります。逆張り用のチャートの1つに「篠原CR」(しのはらCレシオ)があります。(ほかに篠原AR・篠原BRがありますが、この2つは加工にはありません。)

篠原CRは、前日の仲値(高値と安値の中間値)を基準にして、当日の高値まで何円上昇し、当日の安値まで何円下落したかを調べ、X日間の上昇値巾と下落値巾の比率を計算したものです。狙いは当日高値-前日仲値を上昇力とし、前日仲値-当日安値を下落力として、上昇力と下落力のバランスを見ようとするもので、過去増減相対力で述べた「簡略の相対力」に似ています。

図は4534 持田薬 の26日篠原CRのグラフです。CRの単位(目盛り)は0〜9999であるのが特徴です。(ときとしてマイナス値になることもある)図のa,dは株価がピークのときですが、aは197.3、dは241.9になっています。多くの逆張り用のチャートの単位は0〜100とか、-100〜100とかのように100を満点とするものが多いので、200とか250とかの数値になるとやや戸惑います。単位が0〜100のものとの比較ですが、篠原CRの計算式にあるように、CRが197.3というのは、上昇力が197.3で、下落力が100であることですから、0〜100の単位に換算すれば、197.3÷(197.3+100)X100=66.3になります。同様に241.9は100%に換算すれば70.7になります。だいたいCRの240は相対力の70に匹敵します。

図のbは画面の中で最も低い数値の31.3になっています。しかしbでは株価は反発気味であり、bの最低値は841円→680円へ大巾下落したときの下落力が遅れてでた(26日平均しているので)ものです。図のcは40.3で、ほぼ株価のボトムと一致しています。篠原CRの31.3を100%に換算すると、31.3÷(31.3+100)X100=23.8%に当り、40.3は28.7に当ります。(100%換算の30%は篠原CRでは、30÷70X100=42.8になる)


規則 (篠原CR)

元データ株価
副データ 
加 工ある期間の(当日高値-前日仲値)の合計と(前日仲値-当日安値)の合計の比率を計算する
パラメータ×日の篠原CR
単 位%(0〜999)
使用例・株価の26日CR



計算方法

篠原CRは次の算式によって計算します。

n日の篠原CR=(当日高値−前日仲値のn日合計)÷(前日仲値−当日安値のn日合計)×100

算式でザラバの高値・安値を使うので、ストキャクティクスK%と同じく、元データは「株価」しか使えません。(元データに株価以外のものを使うことができる相対力指数や順位相関に比べて拡張性がない。)

株価の「9日篠原CR」を計算してみましょう。 図のようなNo.10〜No.1の10日間の株価があります。


  1. まず(高値+安値)÷2の計算で、No.10からNo.1までの仲値を計算します。例えばNo.10の日の仲値は(高値748+安値731)÷2=739.5です。「仲値」欄に表示されています。

  2. 次に当日の上昇力と下落力の計算をしますが、このとき前日仲値を基準にするので、「N」欄に前日の仲値を1日ずらしています。No.9の「N」欄には前日仲値の740が入り、No.8のはNo.9の仲値の727が入っています。

  3. 当日の上昇力は、高値-前日仲値で計算され、これは「H-N」欄に表示されています。No.9の日の上昇力は、733-740=-7です。

  4. 当日の下落力は、前日仲値-安値で計算され、これは「N-L」欄に表示されています。No.9の日の下落力は、740-720=+20です。

  5. 各日の上昇力・下落力が計算できたら、9日間の上昇力の合計、下落力の合計を計算します。No.9〜No.1の上昇力の合計は84、下落力の合計は135になります。

  6. No.1の篠原CRは、84÷135X100=62.2と計算されます。


設定例@ 篠原CRとCベルトの設定



設定のポイント
No.3線 株価の26日篠原CRを計算し、紺色で描画する。
No.4線 26日篠原CR(No.3線)の10日平均を計算する。
No.5線 それ(No.4線)を4日先行して、赤色で描画する。
No.6線 26日篠原CR(No.3線)の20日平均を計算する。
No.7線 それ(No.6線)を9日先行して、薄紫色で描画する。
No.8線 26日篠原CR(No.3線)の40日平均を計算する。
No.9線 それ(No.8線)を16日先行して、青色で描画する。
No.10線 26日篠原CR(No.3線)の62日平均を計算する。
No.11線 それ(No.10線)を25日先行して、黄土色で描画する。



グラフ@

「篠原CRとCベルトの設定」のグラフは図のようになります。

篠原CRを@10日平均し4日先行した線、A20日平均し9日先行した線、B40日平均し16日先行した線、C62日平均し25日先行した線、の4つの先行した線を「Cベルト」と呼びます。(このX日平均、XX日先行は標準的なパラメータです。)

図のように26日篠原CRと4本の先行線が描画されます。基本的な売買の転機は、26日篠原CRがCベルトを下抜いて売り、上抜いて買い、となります。図のaではよい買い場となっています。



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