1044 チャート事典

  [1044] 順位相関


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意味

グラフは1803 清水建 の9日順位相関(紺色)と25日順位相関(紫色)を描画したものです。

チャートには、大別すれば@トレンドを捉えようとするものと、A株価の行き過ぎを捉えようとするもの、の2つがあります。主として@は株価が上昇したときに買い・下落したときに売る、という「順張り」で用います。「株価の流れに乗ろう」とする方針です。Aは株価が上昇(し過ぎた)ときに売り、下落(し過ぎた)ときに買う、という「逆張り」で用います。「人気に逆らおう」という方針です。

順位相関は逆張り用のチャートです。逆張り用のチャートには、相対力順位相関ベクトルストキャスティクスサイコロジカルオシレータなどがありますが、相対力は前日比、ベクトルは株価の変化率、サイコロジカルは値上がり日数、ストキャスとオシレータは株価の位置関係、とそれぞれの着眼点が違います。この中で順位相関は株価と時間の順位に注目するというやや特異なチャートです。

順位相関は逆張り用のチャートの中でも相当にすぐれたチャートであるといえます。図には「主な株価」が表示されていますが、主な株価が表示されている日に株価は高い・安いと表明するものが優れた逆張り用のチャートです。図で主な株価の高値が表示されているa,c,e,gの日に9日順位相関は+80以上になっており、主な株価の安値が表示されているb,d,f,hで-80以下向きになっており、逆張り用の役目は十二分に果たしているといってよいでしょう。

順位相関では次の水準を目安とします。




規則 (順位相関)

元データ株価
出来高
信用買残・売残
共通銘柄終値
No.1〜No.150線
副データ 
加 工ある期間の元データの数値の順位と、日の順位の「順位相関」を計算する
パラメータ×日の順位相関
単 位%(-100〜100)
使用例・株価の9日順位相関
・出来高の5日順位相関



計算方法

順位相関は統計学で使われる「スピアマンの係数」を株式に応用したもので、次の算式によって計算します。

n日の順位相関=(1-(6×Σdの2乗)÷(nの3乗-n))×100 (ただしdは順位の差)

順位相関が特異なのは、他のチャートが株価の値段とか値段の差とかのアナログな数値(間隔尺度という)を元にして計算するのに対して、数値の大きさは問題にせずに、その大きさの順位(順位尺度という)を問題にすることです。

「スピアマンの係数」とは順序尺度で表されている2つの要因に、どの程度の相関があるのかを示すものです。順位相関はこれをX100倍して単位を%に変換したものです。

株価の「9日順位相関」を計算してみましょう。 図のようなNo.9〜No.1の9日間の株価があります。
  1. このデータの日付の順位はNo.9〜No.1の番号と同じです。

  2. 株価(終値)を高いものから順に順位をつけると、表の順位欄のようになります。最も株価が高いのはNo.7の2655円なので順位は1となり、2位はNo.8の2640円、3位はNo.9の2620円です。

  3. 9日間の日付の順位と株価の順位の差を計算します。No.9であれば、(9-3)=6、No.8は(8-2)=6、No.1は(1-4)=-3となります。

  4. この差を2乗したものを「2乗」欄に表示しました。No.9は(+6)X(+6)=36、No.2は(-5)X(-5)=25、No.1は(-3)X(-3)=9となります。

  5. 9日間の2乗値を合計すると、186になります。これで、順位相関に必要な数値が求まりました。順位相関の式に、数値を当てはめると

    (1-(6X186)÷(9X9X9-9))X100
    =(1-(1116÷720)X100
    =(1-1.55)X100=-55
    No.1の日の順位相関は-55(%)となります。


別のデータで「9日順位相関」を計算してみましょう。 図のようなNo.9〜No.1の9日間の株価があります。
  1. 株価(終値)を高いものから順に順位をつけますが、最も高い株価は2850円で、No.4とNo.1の2か所のあります。このときはともに1.5位(1位と2位の中間)とします。

  2. 9日間の日付の順位と株価の順位の差を計算し、この差を2乗したものを「2乗」欄に表示します。

  3. 9日間の2乗値を合計すると、15.5になります。これで、順位相関に必要な数値が求まりました。順位相関の式に、数値を当てはめると

    (1-(6X15.5)÷(9X9X9-9))X100
    =(1-(93÷720)X100
    =(1-0.129)X100=87.1
    No.1の日の順位相関は+87.1(%)となります。




設定例@ 9日順位相関と25日順位相関の設定



設定のポイント
No.3線 株価の9日順位相関を紺色で描画する。順位相関が-80以下のとき買い。
No.4線 株価の25日順位相関を赤色で描画する。順位相関が-70以下のとき買い。
No.5線 9日順位相関(No.3)の向き日数が、上向いた日に買い。
No.6線 9日順位相関(No.3線)が+80以上のとき売り。
No.7線 25日順位相関(No.4線)が+70以上のとき売り。
No.8線 9日順位相関の向き日数(No.5線)が下向いた日に売り。



グラフ@

「9日順位相関と25日順位相関の設定」のグラフは図のようになります。















設定例A 「HP 平均線と順位相関」の設定



設定のポイント
No.3線 株価の9日平均線を紫色で描画する。
No.4線 株価の25日平均線を紺色で描画する。
No.5線 株価の75日平均線を深緑色で描画する。
No.6線 株価の200日平均線を黄土色で描画する。
No.7線 株価の9日順位相関を紫色で描画する。
No.8線 株価の25日順位相関を紺色で描画する。



グラフA

最も愛用しているスタンダードな設定(「HP 平均線と順位相関」)のグラフは、弊社HPで毎日掲載しています。
  1. 順張り用のチャートである平均線が4本あります。
    • 目先の波動を見る9日線
    • 小勢の波動を見る25日線
    • 中勢の波動を見る75日線
    • 大勢の波動を見る200日線

  2. 逆張り用のチャートである順位相関が2本あります。
    • 目先の転換を見る9日線
    • 小勢の転換を見る25日線
以上のチャートで、ほとんどすべての局面の判断の材料がそろうオールラウンドな設定です。



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