1040 チャート事典

  [1040] 過去増減


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意味

チャートを見るのは、過去の動きはどうであったのかを第一に知ることですが、これを今日と比べることによって、株価が安いか高いかの判断材料にするのが次なる目的です。

株価や出来高の過去と現在を比較する加工に、過去増減と過去比率 があります。過去増減は、当日とX日前のデータの差(当日株価-X日前株価)であり、過去比率は当日とX日前のデータの比率(当日株価÷X日前株価X100-100)で計算します。

株式の加工したデータで、最もよく使われるのは前日比(+5円高・-8円安)ですが、これは「1日前過去増減」です。ついで値上がり率ランキングで値上がり率の大きい銘柄の上位10銘柄などが発表されていたりしますが、これは「1日前過去比率」です。

図は、5001 日石三菱 の1日前過去増減(紺色)と、25日前過去増減(赤色)をグラフにしたものです。1日前過去増減の動きを見ると、日ごとにプラスになったりマイナスになったりしており、上の陰陽足の表示がなければ、いったいこの銘柄は上昇しているのか下落しているのかはわかないほどです。1日前の過去増減だけを見ていると、株価はランダム(でたらめ)に動くと思われてもしかたがありません。

ところが25日前過去増減を見ると、過去増減がプラスになった日からしばらくはプラスが持続し、マイナスになったからは、マイナスが持続していることが明らかです。株価にはトレンドがあります。トレンドを持つ以上、株価はランダムではなありません。(トレンドの出方はランダムであるといってもよいかも知れないが)

なお25日前過去増減とは、当日の株価と25日前の株価の差ですから、遅行線で述べた、遅行線と株価の比較と同じものです。




規則 (過去増減)

元データ株価
出来高
信用買残・売残
共通銘柄終値
No.1〜No.150線
副データ 
加 工X日前の元データをもとにした過去増減を計算する。
過去増減=当日データ-X日前データ
パラメータX日前
単 位%(-9999〜99999)
使用例・株価の1日前過去増減
・信用残の1週前過去増減



計算方法

株価の5日前過去増減を計算してみましょう。この計算はまったく簡単です。

図のような10日間の株価があります。5日前過去増減とは、当日株価-5日前株価で計算されます。
  1. No.1の日の過去増減は、No.1の株価575円-No.6の株価549円=+26円。

  2. No.2の日の過去増減は、No.2の株価587円-No.7の株価542円=+45円。



設定例@ 株価の前日比較の設定



設定のポイント
No.3線 1日前過去増減を計算し、紺色で描画する。



グラフ@

設定例@「1日前過去増減の設定」のグラフは図のようになります。

図のように1日前過去増減の動きはでたらめであり、1日前過去増減そのものを見ても、何も得るものはありません。意味をもつのは、25日前過去増減のように少し先の日との比較をするか、1日前過去増減を何日か集めて、これに何らかの加工をしたときです。





設定例A モーメンタムの設定

(当日株価とX日前の株価)の差、あるいは(当日の平均値とX日前の平均値)の差を計算したものをモーメンタムと呼びます。


設定のポイント
No.3線 25日前過去増減を計算し、紺色で描画する。(株価のモーメンタム)
No.4線 25日回帰曲線を計算し、ピンク色で描画する。
No.5線 No.4線(25日回帰曲線)の25日前過去増減を計算し、紫色で描画する。(回帰曲線のモーメンタム)



グラフA

モーメンタムとは(当日株価とX日前の株価)の差、あるいは(当日の平均値とX日前の平均値)の差であるので、この値がプラス値であるときは上昇トレンドにあり、マイナス値になったときは下降トレンドになったといえます。

グラフ下部の目盛りの0以上のところが上昇トレンドで、0以下のところが下降トレンドです。



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