1039 チャート事典

  [1039] パラボリックC


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意味

図は1038 パラボリックです。パラメータは標準の(初期値=0.02、加速係数=0.02)を使っています。

パラボリックは、ザラバ高値が上限線(ピンク色)を上抜いたときひ買い、ザラバ安値が下限線(青色)を下抜いたときに売りとなります。

図の売買マークに従って売買すると、
  1. 利益がでているのは、(a買い→A売り)(B売り→C買い)(e買い→E売り)(E売り→f買い)の4回です。

  2. 損失がでているのは、(A売り→b買い)(b買い→B売り)(c 買い→C売り)(C売り→d買い)(d買い→D売り)の5回です。
株価が大きく上昇または下落をしない限り利益はでません。小幅な動きのときはことごとくがダマシにあっています。 このことはトレンド系のチャート全般にいえることですが、特にパラボリックはダマシが多い感じです。これはパラボリックがザラバ高値・ザラバ安値を使っているからだと思われます。

右図は本章の「パラボリックC」のグラフです。パラメータは上図のパラボリックと同じ(初期値=0.02、加速係数=0.02)を使っています。

この売買マークは上図に比べて圧倒的に優れています。(a買い→A売り)(A売り→b買い)(b買い→B売り)(B売り→c買い)の4回の売買はことごとくが利益になります。

上図の5回のダマシは1度も出ていません。

「パラボリックC」はザラバ高値・ザラバ安値を使いません。終値だけを使います。@上限線・下限線の水準を決めるも終値であり、A上限線・下限線の突破も終値で判断します。これによってかなりのダマシから逃れることができます。


規則 (パラボリックC)

元データ株価
副データ 
加 工パラボリックCの上限線・下限線を計算し、株価がこれを突破してからの日数を計算する。
上昇トレンドに入った日が+1,翌日から+2,+3,+4,+5・・・
下降トレンドに入った日が-1,翌日から-2,-3,-4,-5・・・
パラメータSSKK(SSは初期値2桁(SS/100)。KKは加速係数の増加分2桁(KK/100)
通常のパラメータは、初期値が0.02なのでSSは02、加速係数も0.02なのでKKは02。よってパラメータのSSKKは 0202 となる。
(入力できるパラメータは、0101〜2020まで)
単 位
使用例・上昇トレンド入りした日に買い・下降トレンド入りした日に売り


計算方法

パラボリックと同様の計算方法ですが、終値だけを使う点が異なります。(「終値」とあるところが相違点)

パラボリックのトレンド線(SARとする。Stop And Reversの略)は、以下の算式によって計算されます。

SAR(当日)=SAR(前日)+(EP-SAR(前日))×AF
SAR:トレンド線の値
    (この説明では、上昇トレンドにあるときは下限線、下降トレンドにあるときは上限線と呼ぶこともある)

  1. 上昇トレンドになったときの初期値は、前回の下降トレンドにあるときの株価の「終値」。
  2. その後、1日経過するごとに上記の算式によって、数値が変化していく。

  3. 下降トレンドになったときの初期値は、前回の上昇トレンドにあるときの「終値」。
  4. その後、1日経過するごとに上記の算式によって、数値が変化していく。
EP:極大値
  1. 上昇トレンドのとき、初期値は初めて上限線を突破した日の「終値」。
  2. その後「終値」で(「終値」ベースでの)新高値を更新すれば、「終値」がEPになる。

  3. 下降トレンドのとき、初期値は初めて下限線を突破した日の「終値」。
  4. その後ザラバで(「終値」ベースでの)新安値を更新すれば、「終値」がEPになる。
AF:加速係数(加速因数)
  1. 上昇トレンドや下降トレンドに転換したとき、AFは初期値に戻る。
    (初期値は、通常0.02 であるが、ユーザーは(0.01〜0.2の間の数字に設定できる)
  2. 上昇トレンドにあるとき、株価が(「終値」ベースでの)新高値を更新したら、AFは0.02ずつ増加する。
  3. 下降トレンドにあるとき、株価が(「終値」ベースでの)新安値を更新したら、AFは0.02ずつ増加する。
    (通常の増加分は0.02であるが、ユーザーが0.01〜0.2の間の数字に設定できる)
  4. 新値を更新するごとにAFは増加していくが、最大0.2以上にはならない。(0.2で打ち止め)

計算例

1038 パラボリックを参照。(ザラバ安値・ザラバ高値を「終値」に置き換える。)


設定例@ パラボリックCによる売り・買いの設定



設定のポイント
No.3線 パラメータ 202 でパラボリックCを計算し、上昇トレンドに転換した日に買い。
No.4線 No.3線(パラボリックC)が下降トレンドに転換した日に売り。
No.5線 No.3線(パラボリックC)の「帯下値」を取り出す。(パラボリックCの場合の帯下値は、上限線・下限線をまとめて取り出す。)

加工の「パラボリックC」が計算するのは、トレンドが転換してからの日数(上昇転換したときは、+1,+2,+3,+4,+5・・・。下降転換したときは、-1,-2,-3,-4,-5・・・)です。

パラボリックC(トレンド線)の数値を知りたいときは、No.5行のように「帯下値」の設定をして下さい。

グラフ@

設定例@「パラボリックCの設定」のグラフは図のようになります。パラボリックCの色は「薄紫色」に設定していますが、これは上限線の色です。(下限線の色は青色で固定されている)

図で利益が出たのは(A売り→a買い)(a買い→B売り)(c買い→D売り)の3回。

損失になったのは、(B売り→b買い)(b買い→C売り)(C売り→c買い)(D売り→d買い))(d買い→E売り)(E売り→e買い)の6回。 ダマシが出る時期も当然にあります。

右図は「パラボリック」によるグラフです。「パラボリックC」とだいたい同じ日に売買マークが出ていますが、青色○の4か所でダマシがでています。このダマシの分だけ「パラボリック」の成績は劣ります。

また上図では(A売り→a買い)は利益になっていますが、右図の 画面左端のダマシによって、(A)から(a)の間の3回の売買は全部損失になっています。

「パラボリックC」のほうがましです。


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