1037 チャート事典

  [1037] インジケータ


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意味

経済統計では、ある基準の年の統計値を100として、その後は101.5→101.3→102.3→104.7になったなどと表現するものが多くあります。

例えば鉱工業生産指数がそれですが、その統計値の推移を知るには、鉱工業生産額を並べるよりも、指数化したほうがわかりやすいためです。

また指数化していれば、他の指数化した統計値と比較することができます。例えば小売業の販売の指数と鉱工業生産指数を対比すれば、この関係がわかります。

図は2000年の日経平均のグラフです。2000年の日経平均の高値(終値)は4月12日の20833円でしたが、ここから年末まで株価は下がり続けました。

年末12月29日の株価は13785円でしたから、高値を100とすると、年末には66.2%まで下落したことが計算できます。(13785÷20833X100=66.2)

これだけなら、(13785÷20833X100=66.2)の計算をすればよいだけですが、8月15日の株価は高値と比較してどうだったのか、11月1日はどうだったのか、など高値以後の指数化した日経平均の動きを見るには「インジケータ」を使います。

インジケータを計算しておけば、例えばソニーは日経平均が高値をつけた4月12日を基準として何%の位置まで下落したのか。あるいは4月12日の株価より10%以上高くなっている銘柄は何なのか。などを調べることができます。






規則 (インジケータ)

元データ株価
出来高
信用買残・売残
共通銘柄終値
No.1〜No.150線
副データ 
加 工X日前の元データをもとにしたインジケータを計算する。
パラメータX日前(基準日は最新データの何日前か)
単 位%(0〜100〜999)
使用例・株価の250日前インジケータ





計算方法

株価の5日前インジケータを計算してみましょう。
図のような15日間の株価があります。5日前インジケータとは、
  1. 最新データから5日前のデータを100基準とする。最新データはNo.1なので5日前はNo.6であり、この日の株価286円が基準値となる。

  2. No.5のインジケータは、283÷286X100=99.0。No.4のインジケータは、294÷286X100=102.8となる。

  3. 基準日よりも前のNo.7も同様にして、294÷286X100=102.8。No.8のインジケータは、296÷286X100=103.5となる。
インジケータと似た加工に「過去比率」があります。
5日過去比率は5日前の株価と今日の株価の変化率(%)です。上記の例では、No.1の株価が293円なので、293÷286X100-100=2.4となります。インジケータの102.4から100を引いたものです。

この点では過去比率とインジケータは同じもののようですが、大きな違いは、インジケータは基準日の株価で各日の株価を割り算しますが、過去比率には基準日はなく、各日の5日前の株価で割るところにあります。例えばNo.2のインジケータは299÷286(No.6)X100=104.5ですが、No.2の過去比率は299÷294(5日前のNo.7)X100-100=1.7となります。

設定例@ 179日前を基準にしたインジケータの設定


設定のポイント
No.3線 179日前インジケータを計算し、紺色で描画する。

179日前としたのは、現在の株価データは2000年12月29日ですが、4月12日はこの日より179日前(最新日をいれると180日目)であったからです。

グラフ@

設定例@「179日前インジケータの設定」のグラフは図のようになります。

2602 日清油 は4月12日を基準として、その後は下落し、年末のインジケータは78.3%になっていますが、日経平均の66.2%よりはましです。



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