1035 チャート事典

  [1035] P&F(ポイント&フィギュア)


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意味

株式投資において最も重要なことは、@株価は上昇トレンドにあるか、下降トレンドにあるかの判断と、A将来どの程度の上昇・下落(時間と値巾)があると予想するか、の2つにつきます。

トレンドの転換を端的に知るための加工の1つにP&F(ポイント&フィギュア)があります。P&Fの作図のしかたはカギ足に似ています。

図は 1333 マルハ のP&Fですが、ここでは@5円を1枠(ポイント)とし、A株価が3枠(ポイント)以上反対方向に動いたときに転換(陰転・陽転)したとします。

図のX印は陽転中(陽線)のもので、○は陰転中(陰線)のものです。カギ足と同じように、陽線から陰線へ、あるいは陰線から陽線に転換したときには、行を変えて描画します。


P&Fの形は、カギ足(時間無視のもの)によく似ています。カギ足においても、カギ足の形を見ましたが(カギ足カギ足肩抜)、P&FにおいてもP&Fの形(フィギュア)を見ます。
  1. 水平方向に枠(ポイント)が何個並んでいるか。(並んでいるほど、長い持合である)
  2. 垂直方向に枠(ポイント)が何個並んでいるか。(Xが並んでいるほど強い相場。○が並んでいるほど弱い相場)
  3. 傾向(Xや○の安値あるいは高値から45度の傾向線を引く
などが注目点です。


P&Fの作図のしかた

枠(ポイント)は、例えば5円を1枠と決めたときは、200円〜204円が1つの枠(P205という枠名を使う)で、195円〜199円が1つの枠(P200という枠名を使う)というふうに5円ごとの株価の範囲が決められます。

株価が188円であるときは、図のP190の枠にあり、これが208円へ上昇したなら、P210の枠まで×がつけられます。P190,P195,P200,P205,P210の5つの枠にXが付くことになります。3つ以上のXがついたので陽転中であることがわかります。

陰転するには、3枠以上の株価下落が必要です。いまの株価の高値はP210にありますから、ここから3枠下(P205→P200→P195)のP195の枠まで株価が下がらねばなりません。P195は株価が190円〜194円の範囲なので、194円以下になれば陰転し、○が3つつけられます。

ここから陽転するには、P195の位置にあるので、(P200→P205→P210)とP210の位置(205円〜209円)まで株価が上昇せねばなりません。

なおカナルの加工の「P&F」では、1枠をX円と自由に設定ができますが、3枠で転換することに固定されています。(2枠転換とか5枠転換とかの設定はできません。)




規則 (P&F)

元データ株価
副データ 
加 工X円P&F を作成し、転換してからの日数を計算する。ただしグラフは日数ではなく、P&Fを描く。
パラメータX円(転換の基準)
単 位日(0〜999)
陽転中は、+1,+2,+3,+4.....
陰転中は、-1,-2,-3,-4.....
使用例・株価の5円P&F
・株価の30円P&F



計算方法

株価の5円枠のP&Fを作り、転換日数を計算してみましょう。

図のような29日間の株価があります。(「株価」の場合は終値ベースです。ザラバの高値・安値は使いません。)
  1. No.29の179円をスタートします。179円はP180の枠に位置しています。

  2. No.28で182円になり、P185の枠になりました。ついでNo.27で187円になってP190の枠になりました。これでP180→P185→P190と3枠のXができたので、この日から陽転し、転換日数は+1になります。

  3. No.26ではP195になり、No.25ではP200になり、No.23ではP205になりました。陰転するには、P200→P195→P190まで株価が下がらねばbなりません。

  4. No.16の株価は186円になって、P190の枠に達しましたから、陰転です。この日にP200,P195,P190の3つの枠に○(陰線)を書き込みます。この日の転換日数は-1になります。

  5. No.15からNo.12までは、P190(185円〜189円)の範囲の株価なので、新たな○はつかず、転換日数だけが加えられて、No.12は-5となります。

  6. No.11には184円になってP185の枠に入ったので、○がつけ加えられます。
表の「BOX」欄は、いまの株価がどの枠(P190とか)にあるのかを表し、「陰陽」欄は、P&Fの陰線(-1)・陽線(1)の区別が表示されています。「陽転」欄と「陰転」欄には、株価がどの枠にはいれば、陽転・陰転するのかが表示されています。

右端に、転換してからの日数が表示されています。陰転した日は-1で、陰転中である限り、-2,-3,-4,-5となります。陽転したは+1で、陽転中である限り、+2,+3,+4,+5となります。


設定例@ 10円枠のP&Fの設定



設定のポイント
No.1線 株価の10円枠のP&Fを計算し、赤色(陽線の色。陰線の色は灰色に固定されている)で描画する。

グラフ@

設定例@「10円枠のP&Fの設定」のグラフは下図のようになります。右図はその一部分を拡大したものです。

例では1枠を10円としました。もしパソコン画面でなくグラフ用紙に1円を1ミリとするなら、1枠の縦の長さは10ミリになります。横軸の行の長さを同じ10ミリの長さとするならば、(1枠の縦横の長さは同じなので、)P&FのXから○に転換したときの角度は-45度であり、○からXに転換したときの角度は+45度になります。

これが何を意味するかというと、図の陽線Xのピークaから陰転して○が3つついた時点で、aをピークにして-45度の線を引くと、これが下降トレンドの線になります。通常トレンド線を引くときは、波動の高値と、そこから離れた別の波動の高値を線で結びます。すなわち1つのピークだけではトレンド線は描けないのが普通ですが、P&F%では、陰転が確認できた日にトレンド線が引けるわけです。

同じように、図のCのボトムからdで陽転が確認されたときは、cから45度の線を引けば、これが上昇トレンド線になります。


早めにトレンド線が確定することは、@早めに下落時の支持線や上昇時の抵抗線がわかる、Aトレンド線の引き直しをしなくてよい、という点ですぐれています。

図はパソコン画面に描いたP&Fなので、株価(枠の上下)の目盛りと行(横軸)の目盛りは等しくありません。したがってトレンド線は45度の角度にはなりませんが、すべての上昇トレンド線は同じ角度になり、すべての下降トレンド線は同じ角度になります。(Bからの上昇トレンド線とCからの上昇トレンド線は同じ角度で、平行になる)

Aからの下降トレンド線は、その後aで戻りの限界となって、抵抗線の役割を果たしました。Bからの上昇トレンド線は、その後bで押し目の限界となって、支持線の役割を果たしました。今後はCからの上昇トレンド線が下げの支持線(Bのトレンド線もまだ有効であるが)になります。



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