1033 チャート事典

  [1033] カギ足肩抜日数


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意味

株式投資において最も重要なことは、@株価は上昇トレンドにあるか、下降トレンドにあるかの判断と、A将来どの程度の上昇・下落(時間と値巾)があると予想するか、の2つにつきます。

トレンドの転換を端的に知るための加工の1つに「カギ足」と「カギ足肩抜き」があります。ともにカギ足を作図します。カギ足は@カギ足が「転換してからの日数」を計算し、Aカギ足肩抜きは、カギ足が直前のカギ足の高値を上抜いたとき、あるいは直前のカギ足の安値を下抜いたときからの日数(「肩抜き日数」)を計算します。

カギ足についての説明は、前章のカギ足と同じものですから、合わせてお読み下さい。


上図は1801 大成建 のグラフですが、ここには「カギ足肩抜き」が描かれています。陽転中・陰転中の線の色のつけ方が、前章のカギ足のとは違っています。前章のカギ足を右図に掲げましたが、2つの図を比較対照すると、@かぎ足の形は同じであるが、A陽転・陰転の時期が違う、ことがおわかりでしょう。

カギ足肩抜きは、
  1. 直前のカギ足の高値の水準を、今度のカギ足が上抜いたときから陽転し、

  2. 直前のカギ足の安値の水準を、今度のカギ足が下抜いたときから陰転します。
上図のaで、先のカギ足の安値Aを下抜いたので、aの日に陰転し、bで先のカギ足の高値Bを上抜いたので、bの日に陽転します。陰転中の時期はaの日からbの前日までであり、陽転中の時期はbの日から現在まで持続中です。

単純な5円カギ足は株価が5円ほど反対方向に進むと陰転・陽転するので、右図のように陰転・陽転が何度か繰り返されますが、同じ5%カギ足であっても「カギ足肩抜き」の転換のルールでは、上図のように陰転・陽転の回数は少なくなります。

規則 (カギ足肩抜き)

元データ株価
No.1〜No.150線
副データ 
加 工X%(またはX円)カギ足を作成し、肩抜き転換してからの日数を計算する。ただしグラフは日数ではなく、カギ足を描く。
パラメータ×%またはX円(転換の基準)
単 位日(0〜999)
陽転中は、+1,+2,+3,+4.....
陰転中は、-1,-2,-3,-4.....
使用例・株価の5%カギ足肩抜
・株価の30円カギ足肩抜
・株価の5日平均の10%カギ足肩抜
・株価の1日平均の10円カギ足肩抜

カギ足の作り方は前章の1032 カギ足と同じものですから、合わせてお読み下さい。「カギ足肩抜き」の場合は転換のしかたが違います。


計算方法

株価の5円カギ足を作り、肩抜き日数を計算してみましょう。通常のカギ足は「カギ足陽転」・「カギ足陰転」と呼び、カギ足肩抜きでは「肩抜き陽転」・「肩抜き陰転」の用語を使いますから注意して下さい。

図のような24日間の株価があります。(「株価」の場合は終値ベースです。ザラバの高値・安値は使いません。)
  1. No.24の247円をスタートします。スタートなので247円はそれまでの高値でもあり安値でもあるとします。247円の5円高い252円以上になればカギ足は陽転、5円安い242円以下になれば,カギ足陰転が確定します。

  2. No.23では241円になり、カギ足は陰線になります。この日に前のカギ足の陽線の高値は247円が決まります。No.22には安値が240円に更新されます。

  3. No.21では、安値240を5円以上上抜く246円になったので、カギ足は陽線になり、高値は246円となります。同時にこの日に前のカギ足の陰線の安値は240円であることが決まります。

  4. No.20は249円となり、高値は249に更新されます。またこの日の249円は前のカギ足の陽線の高値247円を上抜いたので、カギ足陽転となり、肩抜き日数は+1になります。

  5. No.19の株価は248円でカギ足の陽転・陰転には無関係でしたが、肩抜き日数は+2になります。

  6. No.18の株価は241円に反落し、カギ足は陰線になります。この日に前のカギ足の陽線の高値は249円が決まります。まだ肩抜きが発生していないので、肩抜き日数は+3になります。

  7. No.15には安値が236円に更新されます。同時に前の陰線カギ足の安値240円を下抜いたので、この日にカギ足陰転となり、肩抜き日数は-1になります。

  8. No.14では、安値236を5円以上上抜く243円になったので、カギ足は陽線になり、高値は243円となります。同時にこの日に前のカギ足の陰線の安値は236円であることが決まります。

このように、 表の「陰陽」欄は、カギ足の陰線(-1)・陽線(1)の区別が表示されています。また右端に、肩抜き転換してからの日数が表示されています。肩抜き陰転した日は-1になり、翌日から肩抜き陰転中である限り-2,-3,-4,-5となります。肩抜き陽転した日は+1になり、翌日から肩抜き陽転中である限り+2,+3,+4,+5となります。





設定例@ カギ足肩抜きが陽転してから30日以内の押し目買いの設定



設定のポイント
No.3線 株価の1日平均線を計算する。
No.4線 その(株価の1日平均線)(No.3線)の5%カギ足を作り、ピンク(陽線の色。陰線の色は灰色に固定されている)で描画する。肩抜き日数が30日以下(肩抜き陽転してから30日まで)のとき買い。
No.5線 9日順位相関を計算し、赤色で描画する。9日順位相関が-70以下のとき買い。
No.6線 9日順位相関(No.5線)が上向いた日に買い。


(No.3線)でわざわざ株価の1日平均線を計算し、(No.4線)で、この新値日数を描画する、としたのは陰陽足とカギ足の時間を合わせるためです。(カギ足を参照。)

この設定は新値日数で説明した設定例@「3本新値足が陽転して25以内の押し目買いの設定」と考え方は同じです。要は陽転したばかりのときの「初押し買い」の設定です。


グラフ@

設定例@「カギ足肩抜きが陽転してから30日以内の押し目買いの設定」のグラフは図のようになります。

株式を買う場合に最も安全で値巾がとれるのは、@株価(トレンド)が上昇し始めたときの、A押し目買い、です。図のような位置で買いマークがついています。


注目すべきカギ足の型@

カギ足を見るときの着眼点については、前章カギ足の「意味」で述べましたが、これを集約してパタンとしたものを2つ掲げます。図は「2つ肩抜き」といわれるものです。

カギ足肩抜きは直前のカギ足の高値を上抜けば、肩抜き陽転しますが、念をいれて、2つの順上がりにあるカギ足の高値を上抜いたときに買いとします。

図では2→4が順上がりになっていますが、安値も順上がり(1→3→5)となっているほうがもっとよいのです。


注目すべきカギ足の型A

図は「両窓」です。窓とは図のX(高値)とy(安値)ののように、高値xの株価よりも、安値yの株価のほうが高い関係をいいます(上窓と呼ぶ)。陰線においても同じことで、上図のv(安値)とw(高値)を比べると、安値vのほうが高値wより高くなっています。(下窓と呼ぶ)

カギ足で上窓をあけたときは、たいした押し目を作らずに上昇してたいうことですから、上昇力は強いものがあります。逆に下窓をあけたときは、ほとんど戻りがなかったということですから、かなり強い下落力であるといえます。

図はaで下窓をあけ、bで上窓をあけています。両窓というわけです。両窓が完成するのは、cでカギ足が上向きになったとこです。ここから買っていけばよいのです。(なおcでは同時に上の「2つ肩抜き」でもあります。)


注目すべきカギ足の型B

図も両窓です。aで上窓・bで下窓を作っていますから、これ以降は弱い相場が長く続くと思わねばなりません。



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