1032 チャート事典

  [1032] カギ足


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意味

株式投資において最も重要なことは、@株価は上昇トレンドにあるか、下降トレンドにあるかの判断と、A将来どの程度の上昇・下落(時間と値巾)があると予想するか、の2つにつきます。

トレンドの転換を端的に知るための加工には、以下のものがあります。
  1. 株価平均線の向きまたはクロス
  2. コスト平均線の向きまたはクロス
  3. 平滑平均の向きまたはクロス
  4. 回帰曲線の向きまたはクロス
  5. コポック平均線の向きまたはクロス
  6. 仲値の向きまたはクロス
  7. 新値本数
  8. 新値日数
  9. カギ足
  10. カギ肩抜
  11. P&F
  12. HL転換
  13. パラボリック
図は1331 ニチロ のグラフですが、ここには2種類の5%カギ足が描画されています。@陰陽足と同じ時間にあわせたカギ足(ピンクと灰色の折れ線)と、A時間を無視したカギ足(赤色と灰色)です。

カギ足は、例えば5%カギ足の場合、5%以内の株価の変化は切り捨て、5%以上の反対方向への動きがあったときに転換したとします。したがって図のカギ足のピークからボトム、ボトムからピークの高低巾は必ず5%以上の値動きになります。

カギ足は細かな日々の株価の動きを省略したラフスケッチあるいは(日々の株価の動きを肉づけとすれば)株価の骨格といってよいでしょう。

カギ足は陽線と陰線が交互に現われますが、以下の点が判断の材料になります。
  1. 陽線・陰線の長さは、長いほど上昇力・下落力が大きい
    図のb→cは結構長いが、d→eはさらに長く、より上昇力を増した。

  2. 陽線と次の陽線の関係では、ピークが切り上がっているか、切り下がっているか。
    図のc→eは大きく切り上がり、大巾に高値を更新した。

  3. 陰線と次の陰線の関係では、ボトムが切り上がっているか、切り下がっているか。
    >図のb→d→fは切り上がり、順調な上昇を表している。

  4. 陽線と次の陰線の関係では、ピークとボトムの間に窓があるかどうか。
    図のcとfは株価の重なりはなく、窓をあけているので、強い上昇力である。







規則 (カギ足)

元データ株価
No.1〜No.150線
副データ 
加 工X%(またはX円)カギ足を作成し、転換してからの日数を計算する。ただしグラフは日数ではなく、カギ足を描く。
パラメータ×%またはX円(転換の基準)
単 位日(0〜999)
陽転中は、+1,+2,+3,+4.....
陰転中は、-1,-2,-3,-4.....
使用例・株価の5%カギ足
・株価の30円カギ足
・株価の5日平均の10%カギ足
・株価の1日平均の10円カギ足


カギ足の作り方を説明しましょう。5%カギ足を例にすれば、
  1. 株価(終値)が安値から5%以上上昇したときに「陽転」し、カギ足は上へ折れ曲がり、この日の株価がカギ足の高値となる。

    陽転中は、さらに高い株価になったときはカギ足を上方へ伸ばし、新しいカギ足の高値とする。

  2. 高値から5%以上株価が下落したときは「陰転」し、カギ足は下へ折れ曲がり、この日の株価がカギ足の安値となる。

    陰転中は、さらに安い株価になったときはカギ足を下方へ伸ばし、新しいカギ足の安値とする。
図では、となります。













計算方法

株価の5%カギ足を作り、転換日数を計算してみましょう。

図のような26日間の株価があります。(「株価」の場合は終値ベースです。ザラバの高値・安値は使いません。)
  1. No.26の197円をスタートします。スタートなので197円はそれまでの高値でもあり安値でもあるとします。197円の5%高い206.8円以上になれば陽転、5%安い187.2円以下になれば陰転が確定します。

  2. No.25では201円という高値がついたので、陰転するには、201円の5%下の190.9円以下になればよくなります。(187.2円→190.9円に引き上げられた)

  3. No.24では、196円の安値がついたので、陽転するには、これより5%上の205.8円以上になればよくなります。(206.8円→205.8円に引き下げられた)

  4. No.21とNo.20であいついで安値が更新され、これに伴って陽転するための株価は205.8円→202.7円→201.6円に引き下げられます。

  5. No.18の株価は186円になりました。これは陰転するための株価190.9円以下の株価です。この日に「陰転」が確定し、186円が安値になります。陽転する株価水準は、186円の5%上の195.3円になります。

  6. No.16は185円で安値が更新しました。陰転するための株価水準は185円の5%上の194.2円になります。

  7. No.13・No.12で、安値が更新され、陰転するための株価水準は194.2円→193.2円→192.1円に引き下げられました。

  8. No.11の株価は195円になり、陽転の水準の192.1円を上抜きました。この日に「陽転」が確定し、195円が高値になります。陰転する株価水準は、195円の5%下の185.2円になります。
表の右端に、転換してからの日数が表示されています。陰転した日には-1になり、陰転中である限り翌日から-2,-3,-4,-5となります。陽転した日は+1になり、陽転中である限り翌日から+2,+3,+4,+5となります。



設定例@ 2種類の5%カギ足の設定



設定のポイント
No.3線 株価の1日平均線を計算する。
No.4線 その(株価の1日平均線)(No.3線)の5%カギ足を作り、ピンク(陽線の色。陰線の色は灰色に固定されている)で描画する。
No.5線 元データを「株価」にして5%カギ足を作り描画する。


(No.3線)でわざわざ株価の1日平均線を計算し、(No.4線)で、このカギ数を描画する、としたのは陰陽足とカギ足の時間を合わせるためです。(これを時系列カギ足という)(No.5線)のように「株価」の5%カギ足としたときは、時間無視のカギ足が描画されます。(非時系列カギ足という)

グラフ@

設定例@「2種類の5%カギ足の設定」のグラフは図のようになります。画面左が時間無視のカギ足で、これは(No.5線)で描画されたものです。陰陽足と時間を一にした時系列カギ足は(No.3線)と(No.4線)で描画されます。

時系列カギ足は陰陽足に時間を合わせて描画するので、いつ転換したかがはっきりわかります。

設定例A 20円で転換のカギ足の設定



設定のポイント
No.3線 株価の1日平均線を計算する。
No.4線 その(株価の1日平均線)(No.3線)の20円カギ足を作り、ピンク(陽線の色。陰線の色は灰色の固定されている)で描画する。
No.5線 元データを「株価」にして20円カギ足を作り描画する。


設定例@と設定例Aの違いは、転換を%(5%)とするか、円(20円)とするかの違いです。パラメータ欄に、5のようにプラスの値を入力しているときは%の転換を計り、パラメータ欄に-20のようにマイナスの値を入力しているときは、円の転換を計ります。

20円カギ足は、安値から20円上昇したら陽転し、高値から20円下落したら陰転します。

グラフA

円での転換のカギ足と、%での転換のカギ足とは、転換の基準が違うだけで、できたカギ足は同じものです。(転換の時期は当然に異なるが)








設定例B 10ポイントで転換の順位相関のカギ足の設定



設定のポイント
No.3線 株価の17日順位相関を計算する。
No.4線 順位相関(No.3線)の10ポイントカギ足を作り、ピンク(陽線の色。陰線の色は灰色の固定されている)で描画する。カギ足が陽転した日に買い。
No.5線 順位相関のカギ足(No.4線)が陰転した日に売り。


株価ばかりでなく、他の指数を元データにしてカギ足を描くことができます。この設定は「順位相関のカギ足」の例です。パラメータが(-10)とマイナス値になっていることに注意してください。

設定例@では5%カギ足、設定例Aでは20円カギ足としましたが、(+5)のようにプラス値をパラメータにしたときは、%で転換を決めます。200円→210円になったときは5%の変化をしているので陽転します。(-20)のようにマイナス値をパラメータにしたときは、株価が20円動いたときに転換します。

元データが株価以外のときは、パラメータはマイナス値にしてください。パラメータを(-10)としたとき、順位相関が-80→-70へ10ポイント変化したら転換となります。相対力なら25→35へ10ポイント変化したら転換します。




グラフB

順位相関のカギ足(10ポイントで転換)が陽転した日に買いマークがつき、陰転した日に売りマークがついています。



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