1031 チャート事典

  [1031] 新値日数


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意味

株式投資において最も重要なことは、@株価は上昇トレンドにあるか、下降トレンドにあるかの判断と、A将来どの程度の上昇・下落(時間と値巾)があると予想するか、の2つにつきます。

トレンドの転換を端的に知るための加工には、以下のものがあります。
  1. 株価平均線の向きまたはクロス
  2. コスト平均線の向きまたはクロス
  3. 平滑平均の向きまたはクロス
  4. 回帰曲線の向きまたはクロス
  5. コポック平均線の向きまたはクロス
  6. 仲値の向きまたはクロス
  7. 新値本数
  8. 新値日数
  9. カギ足
  10. カギ肩抜
  11. P&F
  12. HL転換
  13. パラボリック
図は1812 鹿島 のグラフですが、ここには3本新値足(ピンクと灰色のボックス)と25日平均線(紺色)の2つが描かれています。これを使ってトレンドの転換を確認することは、前章の新値本数で述べました。本章の新値日数は新値本数と同じ新値足を利用します。新値足に作り方などの説明は新値本数とまったく同じものです。



規則 (新値日数)

元データ株価
No.1〜No.150線
副データ 
加 工X本新値足を作成し、転換してからの日数を計算する。ただしグラフは新値の日数ではなく新値足を描く。
パラメータ×本(転換の基準)
単 位日(0〜999)
陽転中は、陽転した日から+1,+2,+3,+4日.....
陰転中は、陰転した日から-1,-2,-3,-4日.....
使用例・株価の3本新値日数
・株価の5日平均の4本新値日数


3本新値足の作り方を説明しましょう。図で紺色の数値が1.2.3.4と振ってあります。これは株価(終値)が新安値になるたびに、灰色のボックス(前の安値と当日の安値を□で囲む。陰線ボックスと呼ぶ。)を描いていったものです。当日が新安値でないときはボックスは描きません。

灰色の4.から株価は上昇し始めたのですが、このとき株価(終値)が、灰色のボックスを3つ分上回れば、「陽転」としてピンク色のボックス(陽線ボックスと呼ぶ)を描きます。灰色のボックスを3つ分とは、4→3→2の3つで、図のAの水準を株価が上回ったときが陽転した日です。


新値足が陽転した後は、以下のようになります。
  1. 株価が新高値をとるたびにピンクのボックスを描いていく。図では赤色の数字の1で陽転した後、2.3.4.5.6.とピンクのボックス(陽線ボックスと呼ぶ)が加えられています。

  2. 新値足が陰転するのは、株価がピンクのボックスを3つ分下抜いたときです。図でピンクのボックス3つ分とは、6.5.4.で、Bの水準以下になったときに「陰転」となります。

  3. 3本新値足は、ようするに3つのボックスの値巾を超える株価の変転があれば、転換と認めるわけです。それでは、ボックスが3つなかったときはどうなるのかですが、例えばビンクのボックス1つ目をつけたあと株価が下落したときは、紺色の数値4.(直近の最も安い灰色のボックス)の水準以下になったときに「陰転」したとします。図ではCの水準以下になったときです。
例では3つのボックスの値巾以上に株価が反対方向に動いたときが「転換」とされましたが、4つのボックス、5つのボックスに基準を変えれば、4本新値足、5本新値足になります。

新値足の作り方は以上のようですが、これではグラフを見て判断するだけです。新値足の様子を数値化するために、「新値本数」と「新値日数」の2つが用意されています。

計算方法

株価の3本新値足を作り、新値日数を計算してみましょう。

図のような21日間の株価があります。(「株価」の場合は終値ベースです。ザラバの高値・安値は使いません。)ボックスを作ってみましょう。3本新値は3つの同方向のボックスができて初めて機能します。
  1. No.21の300円をスタートとして、これより高い株価がでれば陽線ボックス、安い値段がでれば陰線ボックスとします。No.20は296円なので1つ目の陰線ボックスです。No.19はさらに安い292円なので、2つ目の陰線ボックスになります。No.18はさらに安い290円であるので、3つ目のボックスができ、ここで初めて「陰転中」であることがはっきりしました。

  2. 陰転中であることがわかったので、No.17からは@株価が新安値になれば、陰線ボックスを加え、A株価が陰線ボックス3つ分を上抜けば「陽転」する、という2つのことに注意しながら、ボックスを作っていきます。No.17は292円なので、陰線ボックスは追加されません。また3つ前のボックス(300-296)の高いほうの300円を上抜いていないので、陽転もしません。

  3. No.15では5つ目の陰線ボックスができており、陽転するには292円を上回ればよいことがわかっています。

  4. No.12で295円となり、陰線ボックス3つ分を上抜いたので陽転し、1つ目の陽線ボックス(289-295)ができます。このとき陰転するためには、(まだ陽線ボックスが3つないので)、直前の陰線ボックスの安値の286円を下抜けばよいことに注意して下さい。

  5. No.11とNo.12で2つの陽線ボックスを加えたので、ここで3つの陽線ボックスができ、陰転するには3つ目の陽線ボックス(289-295)の289円を下回ればよいことになります。

「新値日数」は陽転あるいは陰転してからの日数ですから、新値本数とは違い、新値を取っていない日でも日数としてカウントされます。No.12は+1、No.11は+2、No.10は+3、No9は新値を更新してはいませんが日数は経過しているので+4、No.8は+5、No.7は+6が、新値日数の計算値です。


設定例@ 3本新値足が陽転して25日以内の押し目買いの設定



設定のポイント
No.3線 株価の1日平均線を計算する。
No.4線 その(株価の1日平均線)(No.3線)の3本新値足を作り、ピンク(陽線の色。陰線の色は灰色に固定されている)で描画する。新値日数が25日以下(陽転してから25日まで)のとき買い。
No.5線 9日順位相関を計算し、赤色で描画する。9日順位相関が-70以下のとき買い。
No.6線 9日順位相関(No.5線)が上向いた日に買い。


(No.3線)でわざわざ株価の1日平均線を計算し、(No.4線)で、この新値日数を描画する、としたのは陰陽足と新値足の時間を合わせるためです。(新値本数を参照。)

グラフ@

設定例@「3本新値足が陽転して25日以内の押し目買いの設定」のグラフは図のようになります。新値足が陽転してまだ25日しかたっていないのは、「初動」であるということです。この時期に9日順位相関が-70まで下落したときは、「押し目」としてよいでしょう。

押し目を作るかに見えたが、さらに株価が下落したときは、新値足が陰転しますから、この段階で押し目買いではなくなります。

さらに念を入れて、9日順位相関が上向いたときに買いの条件がつけてあります。

図のa・bは陰転中なので、買いマークはつきません。cは陽転してから25日以内に順位相関が-70まで低下し、上向いたので買いマークがつきました。



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