1008 チャート事典

  [1008] 遅行線


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意味

一目均衡表(いちもくきんこうひょう)では以下の4つの線をグラフにします。
  1. 遅行線 (計算値を後(過去)へずらす)
  2. 転換線 (9日間の仲値)
  3. 基準線 (26日間の仲値)
  4. 抵抗帯 (52日間の仲値の先行と転換線・基準線の先行)
グラフは5331 ノリタケ の一目均衡表です。今日の株価を基準にしてみると、 ことがわかります。このように均衡表では、ある線を過去にずらしたり、将来へ先行したりします。

均衡表の日数の勘定のしかたは、少し異なっています。
  1. 5日先行するとは、今日を1日目として、2.3.4.5と遡り、5日前のものを当日までずらします。N5→N1というわけで、4日分ずらしていることになります。
  2. 5日遅行するとは、今日を1日目として、2.3.4.5と遡り、当日の値を5日前までずらします。N1→N5というわけで、やはり4日分ずらしていることになります。
遅行線は、株価を26日遅行させたものです。(当日のN1がN26の位置にくる)株価と遅行線の関係をみるときは、a'の遅行線とa'の日の陰陽足を比較することになります。図ではa'の日には遅行線(これは現在の株価)がa'の陰陽足(これは26日目(実際は25日前である))よりも高い位置のありますから、現在株価は26日前より高い、とわかります。

遅行線が陰陽足より上位になったとは、26日前の株価より高くなったことですから、この日より株価が上昇を開始したと判断できます。図では、初めて遅行線が株価を上回った日はc'です。(実際には遅行線のc'はcの影ですから、cの日に上昇開始と判断できます。)

株価と遅行線の位置関係は、株価と先行線線の関係とまったく同じですから、この点では遅行線でなければならないという存在意義はありません。ところが一目均衡表では、遅行線と転換線・基準線の関係、遅行線と抵抗帯の関係にも注目します。例えば図のb'で遅行線が抵抗帯の上にでたのですが、これをもって上昇トレンド入りの確認となります。(実際にはbの日に確認できる)これは先行線ではできないことです。


規則 (遅行)

元データ株価
副データ 
加 工元データを×日先へずらす
パラメータ×日の遅行(当日を含む日数の勘定のしかたに注意)
単 位元データが株価なので、円
使用例・株価の26日遅行




計算方法

株価の「5日遅行」を計算してみましょう。 図のような5日間の株価があります。株価の5日遅行とは、当日の株価を4日前の位置にずらすことです。
  1. No.1の株価(630円)を5日目のNo.5の位置にもってくる。
  2. No.6を入れて5日目のNo.10の位置にNo.6の株価(611)円をもってくる。
したがってNo.1〜No.4の日には遅行線の値はありません。株価と遅行線の関係はNo.5の日以前のものについて調べることができます。

通常、検索(計算)では、当日の順位相関がどうとか、当日のカイリ率がどうとか、当日の関係についてチェックしますが、当日の遅行線の値はないので、遅行線を使って当日の検索はできません。したがって遅行線は、視覚的なもので、グラフで見るというのが本筋です。

設定例@ 26日遅行線を描画する設定



設定のポイント
No.3線 株価を25日先行線を描画する。
No.4線 株価の26日遅行線を描画する。


グラフ@

設定例@「26日遅行線を描画する設定」のグラフは図のようになります。@紺色は25日先行線、A灰色は26日遅行線です。

条件表には@25日先行、A26日遅行線、の2つを設定しましたが、これは先行のパラメータと遅行線のパラメータの違いをはっきりさせるためです。当日をN1、昨日をN2、その前をN3,N4,N5と名付けたとき、
  1. 「株価を25日先行する」というのは、N26をN1の位置にもってくるということです。(26-1=25だから25日分先行するという意味になる)

  2. 「株価の26日遅行線」は、N1の株価をN26の位置にもってくるということで、25日分過去へずらすということになります。
「先行」と「遅行線」のパラメータの違いには注意して下さい。


設定例A 遅行線が抵抗帯の上にでた日に買いの設定



設定のポイント
No.5線株価の26日遅行線を計算し、灰色で描画する
No.6線抵抗帯を計算し、深緑で描画する
No.7線遅行線が抵抗帯の上に出た日に買い


(No.7線)で使っている「位置日数」は抵抗帯の上限を突破した日が+1、翌日も上位にあれば+2、+3・・・という日数をカウントします。たったいま遅行線が抵抗帯の上に出た日に限定するには、「位置日数が、1以上、1以下」の条件になります。

遅行線は、すでに述べたように当日を含む26日間はグラフ上に存在しませんから、最低でも26日前の遅行線と抵抗帯の関係しかわかりません。そこで(No.7線)の注目日は「25〜25」と設定してあります。注目日が0というのは当日を表し、注目日が1というのは昨日を表します。遅行線は当日も入れて26日目(25日前)にあるので、当日に買いマークを出そうと思えば、注目日は25〜25日とせねばなりません。(このところはなかなか難しいところです。)


グラフA

設定例A「遅行線が抵抗帯の上にでた日に買いの設定」のグラフです。

図のAに日に買いマークがついています。Aの日の遅行線は、25日前(当日を含めて26日目)のaの位置にあります。この日に遅行線は抵抗帯の上に出てきました。買いマークはAの日につけられます。










検索A

設定例Aの「遅行線が抵抗帯の上にでた日に買いの設定」の条件表を使って、今日(2000年12月25日)現在で、遅行線が抵抗帯の上に出た銘柄を検索してみました。図のような銘柄がピックアップされています。



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