1006 チャート事典

  [1006] 仲値


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意味

ある期間の株価を代表する値を1つ決めるとき、いくつかの方法があります。
  1. 平均
  2. コスト
  3. 平滑平均
  4. 回帰曲線
  5. コポック平均
  6. 仲値
この章の仲値は、ある期間(例えば50日間)の高値と安値の2つの平均を計算します。図は3405 クラレ の50日仲値線です。現時点はCですが、
  1. Cから過去50日間のうちの高値A(ザラバ高値)の1110円と
  2. 過去50日間のうちの安値B(ザラバ安値)の903円を加え、
  3. (1110+903)÷2=1006.5円をCの日の仲値とします。
仲値は、高値と安値のちょうど真ん中の株価水準です。グラフを見たとき、最も目につくのは、表示期間中の高値と安値ですから、今後の株価の目標値を考えるとき、
  1. 先の高値を今回の上げの目標とし、先の安値を今回の下げの目標とするのは自然なことで、最も重要な目標値となります。

  2. 次にわかりやすい目標値は、高値と安値の半分である仲値です。株価が下落した後の戻りの目標は、高値→安値の下げ巾の半分とされます(半値戻し)が、これは仲値まで戻るということです。図のXは株価が仲値まで戻って、頭打ちとなったことを表しています。

  3. 株価が上昇した後の下げの目標は、安値→高値の上げ巾の半分とされます(半値押し)が、これは仲値まで下げるということです。図のYは株価が仲値まで下げて、小反発しています。半値押しを意識して押し目買いが入ったのです。(その後は再度の下げとなったが)
このように一定期間の高値と安値の半分の水準である仲値は、簡単ではあるけれども、よく役立つ代表値です。なお「株価」の仲値は、ザラバ高値とザラバ安値の半分になりますが、「出来高」や「順位相関」のように、ザラバの値段がないものは、期間内の(出来高の)最大値と最小値の半分の値になります。



規則 (仲値)

元データ株価
出来高
信用買残・売残
共通銘柄終値
No.1〜No.150線
副データ 
加 工一定期間の仲値を計算する。仲値=(最大値+最小値)÷2
パラメータ×日の仲値
単 位元データの単位と同じ(株価なら円、出来高なら株)
使用例・株価の25日仲値
・出来高の5日仲値
・25日順位相関の10日仲値=25日順位相関の値の10日仲値



計算方法

株価の「5日仲値」を計算してみましょう。 図のような5日間の株価があります。株価の仲値はザラバ高値とザラバ安値を問題にしますから、その日のザラバ高値とザラバ安値の2つの値段を表示しています。No.6の日の仲値は、
  1. No.10〜No.6の5日間うちのの最高値を見つけると、999円である。
  2. No.10〜No.6の5日間うちのの最安値を見つけると、945円である。
  3. したがってNo.6の日の仲値は(999+945)÷2=972.0円である。


出来高「5日仲値」を計算してみましょう。株価と違って出来高にはザラバ高値・安値はありませんから、5日間の最大出来高(最大値)と最小出来高の仲値になります。
  1. No.10〜No.6の5日間うちのの最大値を見つけると、1124(千株)である。
  2. No.10〜No.6の5日間うちのの最小値を見つけると、771(千株)である。
  3. したがってNo.6の日の出来高の仲値は(1124+771)÷2=947.5(千株)である。






設定例@ 株価の25日仲値と出来高の10日仲値を描画する設定



設定のポイント
No.3線 株価の25日仲値を描画する。
No.5線 出来高の10日仲値を描画する。


グラフ@

設定例@「株価の25日仲値と出来高の10日仲値を描画する設定」のグラフは図のようになります。

株価が上昇トレンドにあるときは、途中で株価の反落があっても、25日仲値線が下値の支持線になることが多くあります。図のABCは仲値線が押し目の限界になっていますが、Dでは仲値線を割り込み、その後4日間にわたって仲値線の下にあるということは、上昇トレンドが終ったと判断できます。

設定例A 短期・長期の仲値線を見る設定


設定のポイント
No.3線株価の25日仲値を描画する
No.4線株価の75日仲値を描画する
No.5線株価の100日仲値を描画する
No.6線株価の150日仲値を描画する

グラフA

「短期・長期の仲値線を見る設定」のグラフです。

投資期間によって区別するなら、@短期投資は1か月〜3か月、A中期投資は6か月〜1年、B長期投資は1年以上、となるでしょうか。 チャートに最もなじむのは、短期・中期投資ですが、この中でも、投資家によっては、1か月で10%とか、3か月で20%とか、半年で30%とか、投資期間と利益目標はさまざまです。図には、25日・75日・100日・150日の4つの期間の仲値線を描いています。この期間で投資するときのそれぞれの目標値が表示されているわけです。例えば以下のような判断ができます。
  1. Aの段階では25・75・100・150日間のどれも押しなべて損失勘定になっていたが、
  2. Bで25日の投資家は利益勘定に変わった。
  3. Cで全部の投資家がプラス利益になった。
  4. Dで、短期の25日の投資家は損失が発生しているが、
  5. このまま株価が下落するかどうかは、Eの75・100・150日の投資家が押し目買いをするかどうかにかかっている。



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