1005 チャート事典

  [1005] コポック平均


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意味

グラフは1332 日水 の25日平均線と25日コポック平均を描画したものです。

ある期間(例えば75日間)の株価は75個の終値を持っていますが、75日間を代表する値を1つ決めるとき、いくつかの方法があります。
  1. 平均
  2. コスト
  3. 平滑平均
  4. 回帰曲線
  5. コポック平均
  6. 仲値
この章のコポック平均も単純な平均ではなく、ウェートつきの平均です。コポックでは新しいもの(株価など)ほどウェートを高くしますが、このウェートのルールは簡単です。例えば5日コポック平均のウェートは、5日前の株価X1・4日前の株価X2・3日前の株価X3・2日前の株価X4・1日前(当日)の株価X5、となります。

5日コポックでは、5日前のウェートと当日のウェートは5倍の開きがあります。当日の株価は5日前の株価に比べて5倍も価値がるとしているわけですが、果たしてこれが妥当なものかは、やや疑問があります。

ともかく最近のものから順にウェートが高くなっているので、コポック平均の性格は平滑平均と同じものです。

図には、4本の線が描かれています。同じ25日の@回帰曲線(黒色)、Aコポック(紫色)、B平滑平均(緑色)、C平均線(紺色)、ですが、この順に株価に近い位置にあります。ということは線の向きの転換もこの順に早くなるわけで、事実、株価がA点でピークをつけた後、この順に線は下向きになっています。

株価が下落したときは、同じく上記の順に株価に近づきますから、B点では、@回帰曲線平均(黒色)、Aコポック(紫色)、B平滑平均(緑色)、C平均線(紺色)の順に線が低い位置にあります。

こうして比較してみると、@回帰曲線は株価の転換を見るには最も優れており、C平均線は、図のXでは支持線、Yでは抵抗線として機能していますが、AコポックとB平滑平均は、@Cに比較して特長が薄いといえます。

図のAコポックとB平滑平均は実際のところ同じような曲線を描くので、どちらか1つがあれば充分です。


規則 (コポック平均)

元データ株価
出来高
信用買残・売残
共通銘柄終値
No.1〜No.150線
副データ 
加 工コポック式のウェートを与えた平均を計算する
パラメータ×日のコポック平均
単 位元データの単位と同じ(株価なら円、出来高なら株)
使用例・株価の25日コポック平均
・出来高の5日コポック平均
・25日順位相関の10日コポック平均=当日の25日順位相関の値の10日コポック平均

計算方法

株価の「5日コポック平均」を計算してみましょう。 図のような5日間の株価があります。1日目は177円、2日目は179円、3日目は167円、4日目は168円、5日目は173円です。1日目のウェートは5(5日コポックだから)、2日目のウェートは4、3日目のウェートは3、4日目のウェートは2、5日目のウェートは5になります。株価の5日コポック平均は、
  1. 株価Xウェートの合計 (173x1+168x2+167x3+179x4+177x5=2611)
  2. ウェートの合計 (1+2+3+4+5=15)
  3. 当日のコポック平均は、2611÷15=174.1
当日のウェートは5で、ウェート合計は15なので、当日の株価の重要度は、5/15=0.3333です。5日平滑平均の当日のウェートも0.3333であったので、上図のAコポック(紫色)とB平滑平均(緑色)が同じような線であったも道理です。わずかな違いは、平滑平均は連鎖的(帰納的)な計算をするが、コポックは平均線と同様の計算をするので、どこから計算しても同じ計算値が求まる、という点です。


設定例@ 株価の25日コポック平均と出来高の10日コポック平均を描画する設定



設定のポイント
No.3線 株価の25日コポック平均を描画する。
No.5線 出来高の10日コポック平均を描画する。


グラフ@

設定例@「株価の25日コポック平均と出来高の10日コポック平均を描画する設定」のグラフは図のようになります。

コポック平均は、平滑平均とほぼ同じなので、使い方は平滑平均と同じです。すなわち平均線のように、株価下落時の支持線・株価上昇時の抵抗線としての役割は期待できませんから、トレンドの転換を見つけるためのチャートとして使うことになります。



設定例A 過去比率のコポック平均がクロスした設定



75日前の株価と当日の株価を比べて、何%上昇しているか、下落しているかは「過去比率」で計算できます。これをコポック平均すれば、75日前に比べて株価が上昇しようとしているのか、下落しようとしているのかの判断材料になります。計算方法は、
  1. 75日前過去比率を計算する。
  2. 75日前過去比率の9日コポック平均を計算する。(a)
  3. それをさらに9日コポック平均を計算する。(b)
  4. (a)と(b)のクロスした日を買い・売りの条件とする。
設定のポイント
No.3線株価の75日前過去比率を計算する
No.4線それ(No.3線)の9日コポック平均を計算する。-20%以下のとき買い。
No.5線さらにそれ(No.4線)の9日コポック平均を計算する
No.6線(No.4線)と(No.5線)クロスを調べ、ゴールデンクロス(No.4線がNo.5線を上抜く)したとき買い。
No.7線No.4線(9日コポック平均)が+20%以上のとき売り。
No.8線(No.4線)と(No.5線)クロスを調べ、デッドクロス(No.4線がNo.5線を下抜く)したとき売り。



グラフA

「過去比率のコポック平均の設定」のグラフです。
  1. 画面下部の紺色は「株価の75日前過去比率(No.3線)」
  2. 赤色は、過去比率を9日コポック平均して、滑らかにもの(No.4線)
  3. ピンクは、さらに9日コポック平均して、さらに滑らかにしたもの(No.5線)
紺色の線が元の過去比率ですが、これを9日コポック平均しても、ピーク・ボトムはそう変わっていません。9日コポック平均線は、ピーク・ボトムは元の75日過去比率と変わらないにもかかわらず、その線は滑らかになっているので、ダマシになることが防げます。

さらに9日コポック平均をとったピンク線は、当然 に赤線よりもピーク・ボトムがずれて、遅行性がでてきますが、トレンド反転の確認にはいくぶんかの遅行性は必要です。

デッドクロスしたAで売り、ゴールデンクロスしたBで買いのマークがでています。



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