1001 チャート事典
  [1001] 平均

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意味

グラフは1812 鹿島の25日と75日の株価の移動平均線を描画したものです。

株価の平均線はチャートの中でも最も多用されるものの1つです。株価の25日平均線を例にするなら、以下のことが手がかりになります。
  1. 株価は平均線に比べて上にあるのか、下にあるのか

    25日平均とは過去25日間、毎日この銘柄の株価を1単位ずつ購入したときの平均コストです。現在株価が25日線より上位にあるとは、平均的に利益が出ていることであり、株価が平均線より下位にあるとは損失勘定になっていることを意味します。

    利益がでているときは売りの意欲は少なく、株価はいっそう上昇しがちであり、損失勘定になっているときは、できるだけ損失を少なくして手仕舞おうとするので、平均線以下になった株価が、平均線まで戻ってきたときは、ここで頭打ちになりがちです。

  2. 株価が平均線からどの程度離れているか

    これはカイリ率の分野です。株価が平均線より上位にあるときは、投資家は強気になりますが、それも程度の問題で、例えば株価が25日平均線から15%も上位になったときは利食いの売りが出がちです。25日間の平均コストから15%の利益(1か月に15%)がでる投資対象は、そうあるものではありません。したがって一定のカイリ率になったときは、株価の上伸力は失せるのが普通です。

    一般的な目安としては、25日線からのカイリ率は15%、75日線からのカイリ率は20%(3か月で20%の利益ということ)でしょう。ただし全般の株価の変動が小さい時期は、それぞれ10%、15%のように小さく見積もらねばなりません。

  3. 平均線の向きは、上向きか下向きか。

    これは向き日数の分野です。25日平均線が上向いているとは、平均コストが高くなるにもかまわず、その株を買っている投資家がいるということです。今よりも株価が上がると予想しているということです。そうであれば、この銘柄は売り急ぐことはありません。むしろ平均線まで反落したときには、押し目買いをするのがよいのです。

    逆に平均線が下向きになっているときは、先安の予想ですから、持ちつづければそれだけ損失が増加しがちです。株価が平均線まで戻ったときは手仕舞うところです。










規則 (平均)

元データ株価
出来高
信用買残・売残
共通銘柄終値
No.1〜No.150線
副データ 
加 工平均
パラメータ×日の平均
単 位元データの単位と同じ
使用例・株価の10日平均=10日間の終値の合計÷10
・出来高の25日平均=25日間の出来高の合計÷25
・25日順位相関の13日平均=25日順位相関の13日間の合計÷13



計算方法

株価の5日「平均」を計算してみましょう。図のように10日間の株価(終値)があります。前欄の10.〜1.の数字は現在を1.として、10.日前の株価であることを意味します。
  1. No.10〜No.6までの株価の合計を計算すると、1349になります。
  2. この日(No.6)の株価の平均は、1349÷5=269.8です。
  3. 翌日(No.5)の株価の合計は、No.9〜No.5の合計を1356と計算してもよいが、次の方法でも計算できます。
      1349(No.10〜No.6の合計)
      -268(No.10)
      +275(No.5)
      =1356
  4. (No.5)の株価平均は1356÷5=271.2




設定例@ 株価の25日平均と出来高の5日平均を描画する設定



設定のポイント

No.3線 株価の25日平均を描画する。(元データが「株価」)
No.4線 出来高の5日平均を描画する。(元データが「出来高」)


グラフ@

設定例@「株価の25日平均と出来高の5日平均を描画する設定」のグラフは図のようになります。

設定例A 25日順位相関の10日平均線


「平均」の元データには「No.XX線」(加工したチャート)の平均も計算できます。

設定のポイント
No.4線 25日順位相関を計算して、紺色で描画する。
No.5線 No.4線(25日順位相関)を10日平均し、赤色で描画する。

グラフA

設定例A「25日順位相関の10日平均線」のグラフは図のようになります。

紺色の25日順位相関を10日平均した赤線は、一層滑らかの線になります。順位相関は、
  1. +80以上のとき高い
  2. -80以下のとき安い
と判断しますが、+80以上になったからすぐに売る、-80以下になったからすぐに買う、というものでもありません。株価がさらに上昇し、順位相関が+80、+85、+90と上伸していくことは多くあります。順位相関が頭打ちになったと認めてから売る、順位相関が底打ちしたと認めてから買うのがよいやりかたです。

いつ順位相関が頭打ちになったと判断するかですが、+85.6のものが+85.4に下がったときは、頭打ちしたのでしょうか、+84.0になったならどうでしょうか、数値が連続している(アナログ)ときは、「3.0ポイント下落したら頭打ち」のように何かの基準で頭打ちを決めつける必要があります。

図をみると、紺色(25日順位相関)が80以上の水準で、赤色(10日平均線)の下に潜った(デッドクロスした)ときに頭打ちとしてよく、逆に-80以下の水準で紺色が赤色を上に抜いた(ゴールデンクロスした)ときに、底打ちしたと判断してもようでしょう。このほうが、クロスするかしないかの2つに1つ(デジタル)の判断なので簡単です。
●「クロス」についてはクロス日数を参照。

設定例B 株価平均線の収束を見る設定


設定のポイント
No.3線株価の13日平均を描画する
No.4線株価の25日平均を描画する
No.5線株価の75日平均を描画する
No.6線株価の150日平均を描画する
No.7線株価の200日平均を描画する
No.8線株価と200日平均線のカイリ率を計算し、カイリ率が0〜4%のとき買い。
No.9線13 日平均線と200日平均線のカイリ率を計算し、カイリ率が0〜2%のとき買い。
No.10線25 日平均線と200日平均線のカイリ率を計算し、カイリ率が0〜2%のとき買い。
No.11線75 日平均線と200日平均線のカイリ率を計算し、カイリ率が0〜2%のとき買い。
No.12線150 日平均線と200日平均線のカイリ率を計算し、カイリ率が0〜2%のとき買い。
No.13線200日平均線の「向き日数」を計算し、上向いているとき買い。

グラフB

設定例B「株価平均線の収束を見る設定」のグラフです。13日・25日・75日・150日・200日の5本の平均線を使いましたが、各平均線は13日間の平均コスト、25日間の平均コスト・・・を表しています。

短期の売買を意識している投資家の勘定は株価が13日(25日)線に比べてどうであるかが関心事であり、中期の売買をする投資家は75日線、長期の売買をする投資家は200日線と株価の兼ね合いが問題なのです。

通常は短期の13日線と中期の75日線と長期の200日線は同じではありません。ところが短期・中期・長期の平均コストが同じになるときがあります。このとき株価が平均線(例では5本)を超えてくると、短期・中期・長期の方針の投資家はいっせいに強気になり、逆に株価が平均線を下抜いてくると、いっせいに弱気になります。

短期・中期・長期の平均線が収束したときは、株価は上下にブレやすくなります。 この例では、「買い」としましたが、少し条件(カイリ率や200日線の向き)を変更すれば、「売り」の条件になります。


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