1186《カナル24》操作事典
 [1186] 一次回帰(直線)を描く

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傾向線・水平線の種類

「登録数値」のうち傾向期間の項目は、図のように16個あります。このうち株価の傾向や水準を表示するものは、赤枠の線です。

《カナル24》は任意の期間の株価の一次回帰(直線)を描くことができます。(ただし登録することはできない)

一次回帰とは?

図のように株価(終値)が推移しているとしましょう。このうち赤○の株価を1本の直線で代表させるなら、どのような直線になるのかが、青色線で示されています。この青色線を一次回帰線と呼びます。

青線は右上がりであるので、赤○の株価は次第に上昇していることがわかります。

この青色線を株価のトレンドだとしてもよいのですが、このトレンドの決め方はあまりにも恣意的です。赤○の日だけに限定した理由がありません。

赤○の左にある緑○を加えて一次回帰を描かせると、青色直線は図よりも上昇角度は小さくなります。採用する期間(株価の個数)によって一次回帰線の形はすぐに違ったものになります。 もしこの青線を赤○がついていない株価のトレンドの判定に使おうと思うなら、それは役に立ちません。

トレンドを見たいのなら「高値傾向線」「安値傾向線」のほうが役立ちます。

右図は同じ銘柄の安値傾向線です。傾向線も、どの株価とどの株価を結ぶのかによって形は違ってきます。この点で「恣意的」であり、誰もが同じ傾向線を引くことはできません。

ただ図のように「主な株価」が表示されている小波動のボトムとボトムを引くというルールがあれば、多くの人が同じ傾向線を引くことができます。 (だとしても、どのボトムとボトムを結ぶのかは、やはり恣意的になる)

上図の一次回帰線(青線)に比べると、右図の安値傾向線(ピンク色線)は見方が明快です。この傾向線を下回った(c)から上昇トレンドが崩れたと判断できるからです。

一次回帰線の設定

一次回帰線は、
  1. 「水平・傾向」のリストから「一次回帰」をクリックし

  2. 開始点(青色)

  3. 終了点(紫色)の順にグラフ上の位置を決め、

  4. 「表示」または「登録」ボタンをクリックすると、

  5. 指定した期間の株価(終値)を代表する直線(回帰線)を描画します。
この青線は図の(a-b)の間の株価を代表するものであって、(b)より右側にある株価には何の関係もありません。(a-b)の期間の株価が今後のトレンドを示していると仮定して(b)以降へ延長させることは意味がありません。

このように一次回帰線は株価を判断する際に、何の意味もないと私は思っていますが、これを描けるネット証券のチャートソフトがあるようで、《カナル24》のも入れてほしいという要望があったので入れましたが、すぐに役立たないことがお分かりになるでしょう。

回帰曲線のほうがよほど優れている

(a-b)間は30日分の株価があります。この30日分の株価から一次回帰線を求めると青線のようになったのでした。

図には緑色の曲線は「30日回帰曲線」です。30日回帰曲線とは、
  1. 直近の30日間の株価から一次回帰式を求め、

  2. 最も新しい日の株価の推計をし、

  3. この推計した株価を結んでいったものです。
30日間の株価の推計値とは何でしょうか?

(c)の赤○を見てください。(a-b)間の一次回帰線は(c)の水準を通っています。つまり(a-b)間の株価から(b)の日の株価を推計すると、(c)の株価が推計されます。(推計値は593円です)。

(b)の日の緑色の30日回帰曲線も(c)を通っています。30日回帰曲線も(b)の日の日の推計値は(c)593円であると計算しています。
  1. (b)の日に限れば、一次回帰線(青線)も30日回帰曲線(緑色)も、ともに同じ(a-b)の30日間の株価を使って一次回帰式をつくっているので、(c)の推計値は同じ数字になります。

  2. (b)の翌日になっても、一次回帰線(青線)は(a-b)の株価データから作った一次回帰式をそのまま使うので、青線は(a-b)の延長になります。

  3. 一方30日回帰曲線(緑色)は(a)の株価を捨て、(b)の翌日の株価を取り込んだ30日間の株価データから、一次回帰式を作り、(b)の翌日の株価を推計します。よって株価に変化があれば推計値も変化します。
どちらがよいチャートであるかは、明らかです。

回帰曲線の見方使い方は、チャート事典の1004 回帰曲線を参照して下さい。


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