1246《Qエンジン》操作事典
 [1246] 検証リストから注目点や雑音点を追加する

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注雑追加の意味

「売買検証」の主たる目的は、
    @売買成績を知る
    A売買時期を見る
    B損益経過を調べる
の3つです。これらはできた条件表の性格や成績を知るためのものです。1200 売買検証とは?1243 新規検証と検証結果で述べました。

「売買検証」をして売買結果リストが表示されたとき、メニューの「リスト」→「注雑追加(Z)」があります。「注雑追加」は条件表をよりよくするための手段のひとつです。本章ではこの説明をします。

オートマに関係する

「注雑追加」は、「オートマ」と連繋します。すなわち「注雑追加」と「オートマ」を使うことによって、よりよい条件表を作ることができます。どうして「注雑追加」することによって、よりよい条件を作ることができるかの理由を簡単に述べます。

1520 (日経)@買いの条件表を作る
1521 (日経)A指示書の内容の注意点
1522 (日経)B新規実行(買い)
1523 (日経)C買い条件ができた
1524 (日経)D買い条件の売買検証をする

で、「オートマ指示書No.80」を使って、(拡張4)の条件表No.1に「事典1523(日経)(B)」を生成しました。次図は、これとほぼ同じ内容の「オートマ指示書No.93」です。

記憶する注雑ファイルがNo.6(元はNo.1)になり、生成先条件表がNo.6(元はNo.1)になっただけで、ほかの指示はまったく同じです。生成される条件表の内容は、同じものになります。(単に条件表No.1に生成するか、No.6に生成するかの違いだけです。)


生成した(拡張4)条件ファイルの条件表No.6「事典1560(日経)(B)注雑追加」の検証をしてみます。
  1. No.6を指定すると、

  2. 条件表No.6の内容が表示されますが、これは条件表No.1と同じものです。

  3. 検証期間は、1524 (日経)D買い条件の売買検証をすると同じ期間です。

  4. 売買ルールも同じにします。
売買ルールは1524 (日経)D買い条件の売買検証をすると同じものです。すなわち
  1. 仕掛けは、買いマークが出た「翌日の始値」で買う。

  2. 時間切れは、買ってから5日が経過したら、「翌日の始値」で売却する

  3. 利食いは「当日のザラバ値で行う」

  4. 利食いAは、買値から3%の利益が出たとき、ザラバで売却する。

  5. 損切りは「当日のザラバ値で行う」

  6. 損切りZは、買値から-3%の損失になったとき、ザラバで売却する。
条件表No.6の「売買成績」を見ると次図のようになっていました。
  1. 決済種別は
    • 利食いAは18件
    • 時間切れが 9件
    • 損切りZが 7件
  2. トレード数は 34件
  3. 累計利益率は 32%
  4. 平均利益率は 0.93%
  5. 勝率は 64.7%
  6. プロフィット・ファクターは 1.89倍
当然ながら条件表No.1と同じ成績です。(1524 (日経)D買い条件の売買検証をする)

これまでに、条件表の売買成績を向上させるための2つの手段を説明しました。
    1つ目は売買ルールを変更して売買成績をアップさせる。
    2つ目は「オートマ指示書」の内容を変更してもう一度オートマにかけて、新しい条件表を生成して売買成績をアップさせる(1531 Kよりよい条件表に改良するにはを参照)
ことでした。 特に2つ目のオートマ指示の変更は
  1. 注目点の条件を変更してみる
  2. 波動の大きさを変更してみる
  3. 使う描画用条件表を変更してみる
  4. 計算用条件表を変更してみる
  5. 注目点の位置を変更してみる
  6. 雑音点の位置を変更してみる
  7. 生成基準を変更してみる
  8. 生成ルールを変更してみる
などいくらでも工夫の余地があります。
さて「注雑追加」ですが、これは上記の5.「注目点を変更してみる」や6.「雑音点を変更してみる」に似ていますが、これらのように一律・画一的に注目点・雑音点を変更するのではなく、必要な位置に注目点を追加し、必要な位置に雑音点を追加します。

売買結果リストで失敗している日は雑音点である

次図は条件表No.6の売買結果リストです。赤字は「●損切りZ」をした仕掛けです。 これらの日に買い仕掛けをしたということは、その日に買いマークが出ていたということです。もしこれらの日に買いマークが出ないようにできれば、成績は向上するはずです。

条件表No.6を使って、日経平均のグラフを描くと、買いマークが出ていることが確かめられます。(大文字は利食いできたもの、小文字は損切りしたもの)

どうしてこのような位置で買いマークを出すような条件表ができたのでしょうか?

オートマが条件表を生成するための根本は注目点と雑音点です。注目点は「売買マークを出したい位置」であり、雑音点は「マークを出したくない位置」です。No.6を生成するときに、どのような位置を注目点とし、どのような位置を雑音点としていたのかを見ると、次図のようになっていました。(このグラフは、「注雑個別設定」(1601 グラフ上で注雑点を見るを参照)を使って表示しました。)

ピンク色の縦線が注目点の位置で、緑色の縦線が雑音点の位置です。条件表No.6を生成する際に使った「オートマ指示書」では、このような位置を注目点・雑音点としていました。(注雑ファイルNo.6に残っている)
  1. A,B,Dは注目点(ピンク線)の日または1日前の買いマークがでて、成功している。
  2. cは注目点でも雑音点でもない日に買いマークを出している。
cで買いマークが出た原因は、この日に雑音点が設定されていなかったために、この位置で出してはならないという条件が盛り込まれなかったと思われます。もしcの日を雑音点としていたならば、オートマは別の内容の条件表を生成し、これらの位置で買いマークを出さなかったかも知れません。

そのためには「損切りZ」(や「時間切れ」)となった仕掛けの日は雑音点であるとして「雑音点の追加」をし、新しい注目点・雑音点を土台にしてオートマで条件表を生成させればよいのです。

これまでの説明は、「失敗した買いマークの日を雑音点とする」という雑音点の追加についてだけをしましたが、同じ考えで、もともとは注目点として設定されていなかった日に買いマークが出て、それが成功したときは、その買いマークが出た日を注目点として追加すれば、よりよい条件表ができる可能性もあります。

「注雑追加」では、
  1. 結果的に失敗となったマークが出た日を雑音点として追加する
  2. 結果的に成功となったマークが出た日を注目点として追加する
の2つのことができます。



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