1235《Qエンジン》操作事典
 [1235] 「損益経過」で株価単位・売買単位を考慮する

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実際の株価と売買単位を使って「損益経過」を調べる

「損益経過の指示」で、株価単位と売買単位を考慮するか、しないかの指定ができます。

株価単位は、《カナル24》の株価データは65000円以上のものは記憶できないので、これを超えるときは1/10に桁落としをしています。正しい株価は株価データを10倍(株価単位)した価格です。

売買単位とは、現在のところ一般銘柄は100株単位か1000株単位になっているので、銘柄によって売買金額が違ってきます。実際の売買金額は株価×売買単位です。
(株価単位と売買単位については、1430 株価単位と売買単位とは? を参照)

株価単位と売買単位を使ったときと使わないときとでは、成績が変わります。

図の「仕掛けの単位」(青色枠)で3通りの損益経過を調べることができますが、結論を先に言えば「使う」とした場合、次のようになります。
  1. 理論金額(千M)で売買する → 成績は変わらない

  2. 一定株数(千株)で売買する → 銘柄ごとに決まっている売買単位で売買するので成績は変わる(「使わない」はどの銘柄も1000株で売買する)

  3. 一定金額(千円)で売買する → 実際の株価と銘柄ごとに決まっている売買単位から売買する枚数が決まるので成績は変わる(「使わない」はどの銘柄も、株価データ×1000株から売買できる枚数を決める)
最もよい「検証」は1)の「理論金額で売買する」であるので、「検証」においては「実際の株価と売買単位」を使う必要はありません。( 2)と3)の検証は「お遊び」に近い)

株価・売買単位を「使う」「使わない」による成績の違いの例

次図は「新規検証」によってできた検証結果(検証リスト)です。ここには、株価単位や売買単位が違う銘柄の売買が表示されています。それぞれの銘柄について、株価単位や売買単位を考慮したときとしていないときの違いを掲げます。

  1. 2035「N日経VI」はETFです。仕掛けの株価が13990円、決済の株価が14150円になっていますが、実際の株価は10倍した139900円と141500円です(株価単位が10倍)。また売買単位は1株です。

    1. (T)「一定株数」と指定したときの損益は、
      「使わない」は(14150-13990=)160円×1000株の計算がされるので、160,000円の利益になります。

      「使う」を採用するとは(141500-139900=)1600円×1株の計算がされるので、1600円の利益になります。

    2. (K)「一定金額」(ここでは1,000,000円とする)と指定したときの損益は、
      「使わない」は仕掛けの代金が13990円×1000株=13,990,000円になるので、一定金額の1,000,000円を超えてしまい、この売買はできません。

      「使う」の仕掛け代金は139900円×1株=139,900円なので、一定金額の1,000,000円では7枚の仕掛けができます。利益は+11,200円(=1600円×7倍)になります。

  2. 2269「明治H」は売買単位は100株です。仕掛けの株価が4950円、決済の株価が4690円になっています。これは実際の株価と同じです。

    1. (T)「一定株数」と指定したときの損益は、
      「使わない」は(4950-4690=)260円×1000株の計算によって、利益は260,000円になります。

      「使う」を採用すると、(4950-4690=)260円×100株の計算によって、利益は26,000円になります。

    2. (K)「一定金額」(ここでは1,000,000円とする)と指定したときの損益は、
      「使わない」は仕掛けの代金が4950円×1000株=4,950,000円になるので、一定金額の1,000,000円を超えてしまい、この売買はできません。

      「使う」を採用したときは、仕掛け代金は4950円×100株=495,000円なので、一定金額の1,000,000円では、(1,000,000÷495,000=2)2枚の仕掛けができます。結果は+52,000(=260円×100株×2倍)の損失になります。

  3. 3101「東洋紡」の売買単位は1000株(現在は100株単位になっている)です。仕掛けの株価が168円、決済の株価が158円になっています。これは実際の株価と同じです。

    1. (T)「一定株数」と指定したときの損益は、
      「使わない」は(168-158=)10円×1000株の計算によって、利益は10,000円になります。

      「使う」を採用すると、(168-158=)10円×1000株の計算によって、利益は10,000円になります。

    2. (K)「一定金額」(ここでは1,000,000円とする)と指定したときの損益は、
      「使わない」は仕掛けの代金が168円×1000株=168,000円になるので、5000株(=1,000,000÷168,000)の仕掛けができます。利益は50,000円(=10円×1000株×5倍)になります。

      「使う」を採用したときは、仕掛け代金は168円×1000株=168,000円なので、一定金額の1,000,000円では、(1,000,000÷168,000=5)5枚の仕掛けができます。これは「使わない」ときと同じ数字です。

      株価データが実際の株価であり、売買単位が1000株のときは「使う」「使わない」による成績の違いはありません。

  4. 8301「日銀」の売買単位は100株です。仕掛けの株価が5500円、決済の株価が5450円になっていますが、実際の株価は10倍した55000円と54500円です(株価単位が10倍)。

    1. (T)「一定株数」と指定したときの損益は、
      「使わない」は(5450-5500=)-50円×1000株の計算がされるので、-50,000円の損失になります。

      「使う」を採用するとは(5450-5500=)-50円×100株の計算がされるので、-5,000円の損失になります。

    2. (K)「一定金額」(ここでは1,000,000円とする)と指定したときの損益は、
      「使わない」は仕掛けの代金が5500円×1000株=550,000円になるので、1000株の仕掛けができます。-50,000円(=-50円×1000株)の損失になります。

      「使う」を採用したときの仕掛け代金は(5500×10=)55,000円×100株=5500,000なので、一定金額の1,000,000円を超えてしまい仕掛けはできません。


実際の売買代金について

次図は「新規検証」によってできた検証結果(検証リスト)です。ここには、株価単位や売買単位が違う銘柄の売買が表示されています。

2014年4月から一般銘柄の売買単位は100株か1000株のどちらかになりましたが、ETFやREITは1株単位や10株単位のものが多く有ります。

1株単位の銘柄の株価と100株単位の株価は、1株単位のものが100倍の株価になるのが普通です。100株単位の株価は1000株単位の株価の10倍になるのが普通です。

《カナル24》の株価データは65000円以上のものは記憶できません。65000円を超えるときは、株価を1/10に桁落としし、「株価単位」を10倍ということを「株価・売買単位ファイル」に記憶させています。

しかし一般銘柄については100株単位のものであっても65000円を超える銘柄はほとんどないので、株価データは実際の正しい桁数で記憶されています。やっかいなのがETFやREITです。1株単位・10株単位・100株単位とバラバラです。1株単位や10株単位の多くは、株価データを桁落としされています。これら銘柄の「検証」を行うときに、「損益経過の指示」で、株価単位と売買単位を考慮するか、しないかの指定をする必要があります。

株価データから実際の株価や売買代金は次の式で計算できます。
  1. 実際の株価=株価データ×株価単位(倍)
  2. 実際の売買代金=実際の株価×売買単位(株)
  3. 売買単位が1000株と仮定したときの株価=実際の売買代金÷1000(株)
Bの「売買単位が1000株と仮定したときの株価」はB式からわかるように売買代金を1000で割ったものです。つまりこの株価を使えば、どの銘柄も1000株で売買したときの成績になるわけです。

コード 銘柄名 (A)株価データ 株価単位 実際の株価 売買単位 (B)売買代金 (C)1000株と仮定したときの株価
2035 N日経IV 13990円 10倍 139,900円 1株 139,900円 139.9円
2269 明治H 4950円 1倍 4950円 100株 495,000円 495円
3101 東洋紡 168円 1倍 168円 1000株 168,000円 168円
4042 トクヤマ 316円 1倍 316円 1000株 316,000円 316円
5108 ブリジス 3785円 1倍 3785円 100株 378,500円 378.5円
8301 日銀 5500円 10倍 55000円 100株 5,500,000円 5500円

上表の(A)株価データ、(B)売買代金、(C)1000株と仮定したときの株価、は次のように使い分けられます。
  1. 理論金額(千M)で売買する< → (A)「株価データ」を1000円に換算し、損益率を計算するので実際の株価水準がどうであっても、最も正しい成績を表現する。「使う」「使わない」のどちらでも成績は同じ。

  2. 一定株数(千株)で売買する → 「使う」としたとき、(B)「売買代金」または(C)「1000株と仮定した株価」×1000株を使うので、現実に近い成績になる。

  3. 一定金額(千円)で売買する → 「使う」としたとき、1回の取引額÷(B)売買代金の計算によって仕掛ける枚数が決まるので、現実に近い成績になる。


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