1228《Qエンジン》操作事典
 [1228] ( 225) 損益経過C(初期資金の変更)

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@損益経過の指示

「損益経過」ボタンをクリックすると、図のような「損益経過の表示」の画面が現れます。

「検証リスト」では、@いつも1単位(1株でも同じ)の売買をした結果を表示しています。Aある銘柄を500円で買い、B515円で売却(手仕舞い)したので、C+3.0%の利益が出た。ということを表示しているに過ぎません。

実際の売買では、@いつでも1単元(現在は100株単位がほとんど)を買うということもあるでしょうが、A1回に仕掛ける金額(例えば50万円とか)を決めておいて、この金額で買えるだけの株数を買うこともあるでしょう。

売買には手数料がかかりますから、この分だけ利益額が減少します。また手持ちの資金には限りがありますから、次々に買いマークがでても全部を買うことはできません。資金を目一杯使ったときは、何かを手仕舞いするまでは、買うことができません。
こういう売買のやりかたを「損益経過の表示」の画面で指示します。

A一定金額で「資金限定」

前章の一定金額で「資金無制限」とは違った結果になります。


条件表と売買ルールがよい成績をだすのかどうかを調べるには、損益経過の指示で、
  1. 理論金額で仕掛ける
  2. 決済優先
  3. 資金は無制限
とします。これが標準です。しかし現実には理論金額で仕掛けることはできません。「一定株数」か「一定金額」で仕掛けることになります。ここで理論的な成績との食い違いがでます。また投資家の資金は限定されており、売買マークがでたもののすべてを仕掛けることはできません。そのときの資金残高によって仕掛けられないことがあります。ここでも理論的な成績と違いがでてきます。

上図では、@一定金額で、A「資金限定」を指示しました。「資金限定」というのは、いくら条件表が売買マークを出し、売買ルールが新規の仕掛けを指示したときでも、すでに限度額一杯の建て玉をしている場合には、新規の仕掛けをしない、というものです。 新規の建て玉ができるのは、現在の資金一杯の建て玉の一部が手仕舞いされて、新規建て玉ができる分の資金ができたときです。
  1. 仕掛けの単位は、「一定金額で売買する」。そのときの1回の金額は1000千円を上限とする。
    株価が263円のときは1000÷263=3.80 の計算から3株(3000株)を仕掛け、860円であれが1000÷860=1.16の計算から1株(1000株)を仕掛ける。1000円を超える株価のものは仕掛けることはできない。
    多くの投資家は1回の投資金額を50万円とか100万円とかに決め、この範囲内で株数を調整していることが多いので、「一定金額」は現実的な建て玉のしかたといえます。

  2. 仕掛けと決済は、「決済を優先」とする。
  3. 片道手数料は、「0%」または「0円」とする。

  4. 初期資金は「資金限定(5000千円)」としました。1回の仕掛けの金額は1000千円としているので、5銘柄までの建て玉ができます。(売買によってドンドン利益が積み上がって、例えば総資金が6000千円になれば、その分だけ建て玉をすることができるようになります。)

  5. 仕掛け日の制限は、「制限なし」。
  6. 仕掛ける銘柄数の制限は、「銘柄数の制限なし」。
  7. 株価の呼び値は、「1円」。
  8. 実際の株価と売買単位は、「使わない」
他の指示のしかたについては、以下の章を参照して下さい。

B損益経過のリスト

「開始」ボタンをクリックすると、損益経過リストが表示されます。

損益経過は「売買検証」をした対象銘柄(この例では225銘柄)の中で最も早く仕掛けた日付順に、手仕舞いした日付順に、表示されます。

この例では「損益経過の指示」を「一定金額(1000千円)で売買する」とし、初期資金は5000千円とました。株価の高い安いに関係なく、常に1000千円で建て玉可能な株数の仕掛けをしたとき(資金がないときは仕掛けはしない)の成績がわかります。図の赤枠@を例にして説明します。

[@の売買]

  1. 010119S (2001年1月19日)に、5541「太平金」を売り(Bは買い・Sは売り)仕掛けをした。株価は214円なので、4単位(X4)売った。仕掛けの金額は856千円。累計の仕掛けは856千円(仕掛計T欄)。建て玉中のものは856千円(利益率欄)。 仕掛けで856千円を使ったので「資金残」は4144千円(=5000-856)になる。

  2. 010209S (2001年2月9日)に5541「太平金」の売り仕掛けが「□利食いB」となったので、188円で手仕舞いしたら、1単位当たりの「粗利益」は+26円だった。(214-188=26)

    4単位の売買をしているので、「損益K」欄は粗利益の4倍の+104円になる。 初めての売買なので、「累計K」も+104.0千円。この日までは856千円の仕掛けをしているので、利益率は+12.15%(=104÷856X100)である。

    ここまで同時に建て玉していた金額は856千円なので、必要資金に対する利益率は、同じく+12.15%(=104÷856X100)である。

    5541「太平金」を決済したことによって、仕掛けていた金額856千円と利益額104千円が戻ってくるので「資金残」は5104千円(=4144+104)になる。

[Aの売買]

  1. その後、仕掛け→決済が回転しているので、資金残は
    4177千円→5245千円→4409千円→3787千円→4509千円→5029千円→4093千円→...

    と常に1000千円(一定金額の1000千円で仕掛けるとしている)を割り込むことはありませんでした。ここまでは前章の1227 ( 225) 損益経過B(一定金額)とまったく同じ売買をしています。
ところが売買を繰り返しているうちに「資金残」が1000千円未満になるときが出てきます。次図の上段は資金が無制限のとき売買の経過で、下段は資金が限定されているときの経過です。


[Bの売買]

  1. 011017S (2001年10月17日)に、3103「ユニチカ」が「□利食いB」によって手仕舞いしたので、「資金残」は4531千円になりました。

    この後、9104「商三井」、4004「昭和電工」、7205「日野自」、4043「トクヤマ」、3105「日清紡」を続けて仕掛けたので、3105「日清紡」を仕掛けた後の「資金残」は397千円になりました。

    ここから、「資金無制限」と「資金限定」の売買が違ってきます。

  2. 「資金無制限」(上図)の場合は、次に8058「三菱商事」の仕掛けをします。資金残は-561千円になりますが、問題にしません。

[Cの売買]

  1. 一方「資金限定」(下図)の場合は、資金が397千円しか残っていないので、8058「三菱商事」を仕掛けることはできません。

  2. 011108(2001年10月8日)に4151「協和発酵」が「□利食いB」で利食いしたので、資金残は1233千円になり、次の3105「日清紡」の仕掛けができます。

    「資金限定」の場合は8058「三菱商事」の売買はできていないわけです。

C損益経過のまとめ

損益経過リストの終りに、次図のような「まとめ」が表示されます。

  1. 利益率のまとめ
    @最高累計T
    損益経過のうちで累計の利益額が最大になったのは、20131007(2013年10月7日)で、累計利益は4950千円。そのときの平均利益率(累計の仕掛けにたいする累計の利益の%)は+3.28%。最大必要資金からの利益率は+99.0%。

    A最低累計T
    損益経過のうちで累計の利益額が最小になったのは、20010912(2001年9月12日)で、累計利益は-3千円。そのときの平均利益率(累計の仕掛けにたいする累計の利益の%)は-0.05%。最大必要資金からの利益率は-0.06%。

    B最高利益率
    損益経過のうちで累計の利益率が最大になったのは、20131007(2013年10月7日)で、累計利益は4950千円。そのときの平均利益率(累計の仕掛けにたいする累計の利益の%)は+3.28%。最大必要資金からの利益率は+99.0%。

    C最低利益率
    損益経過のうちで累計の利益率が最小になったのは、20010912(2001年9月12日)で、累計利益は-3千円。そのときの平均利益率(累計の仕掛けにたいする累計の利益の%)は-0.05%。最大必要資金からの利益率は-0.06%。

    D最大必要資金
    損益経過のうちで最も仕掛けの額が大きかったのは、20130604(2013年6月4日)で、累計利益は 4364千円。そのときの平均利益率(累計の仕掛けにたいする累計の利益の%)は 2.91%。最大必要資金からの利益率は46.82%。

    E最終利益
    損益経過の最後の売買は、20131007(2013年10月7日)で、累計利益は4950千円。そのときの平均利益率(累計の仕掛けにたいする累計の利益の%)は+3.28%。最大必要資金からの利益率は+99.0%。

  2. 評価
    1) 182回の売買があって、勝ち(利益がでた)が116回、負け(損失がでた)が66回。
    2) 総利益は+11514千円
    3) 総損失は-6564千円
    4) 総損益は+4950千円
    5)勝率は63.7%、SE勝率は58.7%
    6)プロフィット・ファクターは1.75倍、SEプロフィット・ファクターは1.42倍。
    7)最大の利益がでたのは+205千円、最大に損失になったのは-176千円。
    8)18連勝があるが、8連敗もあった。

  3. 費用とリスク
    1)手数料は0円。
    2) 最大ドローダウンは、-1158千円(一番負けがこんだときの損失)。これは090219(2009年2月19日)から090520(2009年5月20日)にかけて発生した。
    3) 平均ドローダウンは、-345.4千円(負けが込んだとき345千円は覚悟しておかねばならない)。過去に15回のドローダウンがあった。

D資金無制限と「資金限定」の成績の違い

同じ「一定金額(1000千円)で売買する」としたときでも(上段)「資金無制限」のときと(下段 「資金限定」のとき(1227 (225) 損益経過B (一定金額)を参照)とでは、成績に以下の違いがあります。上下を比較すると、以下の違いがあります。


  1. 現金残高が不足している場合は仕掛けられないので、トレード数は少なくなる。資金限定のトレード数は182回に減少している。(資金無制限は200回)。
  2. トレード数が異なるので損益累計金額も異なる。資金限定のほうが金額が小さくなる。
  3. トレード数が異なるので平均利益は異なる。
  4. トレード数が違うので勝率も違う。。
  5. プロフィット・ファクターは、累計損益の数字が異なるので違ってくる。
  6. トレード数が異なるので最大ドローダウンは異なる。
基本(理論金額・資金無制限)に比べて、@「一定金額」の仕掛けは仕掛ける銘柄が限られます。高株価のものは仕掛けられない)Aさらに「資金を限定」すれば仕掛けるチャンスはもっと限られてきます(現金残高が仕掛けに必要なだけあるときしか仕掛けられない)。

「資金限定」の制限をつけたときは、検証をする時期によって成績が大きく変化します。たまたま利食いできる時期から検証を開始したときは、仕掛け→手仕舞いの回転が効いて次に仕掛けるチャンスが増加しますが、損切りが多い時期にスタートしたときは資金が細っていき仕掛けのチャンスを失います。

よって正しい検証はできません。成績を見るには基本(理論金額・資金無制限)の指示をすべきです。



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