1226《Qエンジン》操作事典
 [1226] (225) 損益経過A(一定株数)

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@損益経過の指示

「損益経過」ボタンをクリックすると、図のような「損益経過の表示」の画面が現れます。

「検証リスト」では、@いつも1単位(1株でも同じ)の売買をした結果を表示しています。Aある銘柄を500円で買い、B515円で売却(手仕舞い)したので、C+3.0%の利益が出た。ということを表示しているに過ぎません。

実際の売買では、@いつでも1単元(多くは100株)を買うということもあるでしょうが、A1回に仕掛ける金額(例えば50万円とか)を決めておいて、この金額で買えるだけの株数を買うこともあるでしょう。

売買には手数料がかかりますから、この分だけ利益額が減少します。また手持ちの資金には限りがありますから、次々に買いマークがでても全部を買うことはできません。資金を目一杯使ったときは、何かを手仕舞いするまでは、買うことができません。
こういう売買のやりかたを「損益経過の表示」の画面で指示します。

A一定株数の指示(一定株数・資金無制限)

「一定株数」を指示すると、株価の大小にかかわらず、常に1株(1000株としても同じ)の仕掛けを行います。

売買代金は株価4000円のときは4000円(100株のときは40万円)、200円のときは20万円(1000株なら200万円)ですから、その成績は@株価が高い銘柄で利益がでればよくなり、A株価が高い銘柄で損失がでれば悪くなります。全体の成績は株価の高いものの成績に左右されます。

ただ、条件表に、株価が200円〜500円のものを売買マークの条件にしておけば、この範囲の銘柄しか売買しないので、成績は株価によって大きく左右されることはありません。(株価の制限をしておくことは、現実的なやりかたです。)

  1. 仕掛けの単位は、「一定株数(千株)で売買する」。
  2. 仕掛けと決済は、「決済を優先」としたとき、「売買成績」と同じ数字になります。
  3. 片道手数料は、「0%」または「0円」としたとき、「売買成績」と同じ数字になります。
  4. 初期資金は「無制限」。
  5. 仕掛け日の制限は、「制限なし」。
  6. 仕掛ける銘柄数の制限は、「銘柄数の制限なし」。
  7. 株価の呼び値は、「1円」。
  8. 実際の株価と売買単位は、「使わない」
他の指示のしかたについては、以下の章を参照して下さい。

B損益経過のリスト

「開始」ボタンをクリックすると、損益経過リストが表示されます。損益経過は「売買検証」をした対象銘柄(この例では225銘柄)の中で最も早く仕掛けた日付順に、手仕舞いした日付順に、表示されます。

この例では「損益経過の指示」を「一定株数(千株)で売買する」としました。株価の高い安いに関係なく、常に1000株ずつの仕掛けをしたときの成績がわかります。図の赤枠@と青枠Aを例にして説明します。

[@の売買]

  1. 010119S (2001年1月19日)に、5541「太平金」を売り(Bは買い・Sは売り)仕掛けをした。株価は214円で、1単位(X1)買ったので、累計の仕掛けは1000M(仕掛計M欄)。建て玉中のものは1000M(利益率欄)。

  2. 010209S (2001年2月9日)に5541「太平金」の売り仕掛けが「□利食いB」となったので、188円で手仕舞いしたら、「粗利益」は+26円だった。(214-188=26)
    一定株数で売買しているので、「損益T」欄は粗利益と同じ+26円になる。

    この売買の利益率は12.15%(=26円÷214円X100%)である。

    ここまでは1銘柄しか建て玉していないので、必要資金も214(千円)だった。必要資金に対する利益率は、同じく12.15%(=26円÷214円X100%)である。

[Aの売買]

  1. 010209S (2001年2月9日)に、6796「クラリオ」を売り仕掛けをした(株価は309円)。仕掛けた金額は309千円となる。
    累計の仕掛けは523千円(=214+309)。建て玉中のものは309千円(利益率欄)。

  2. 同じ010209S (2001年2月9日)に、8604「野村」を売り仕掛けをした(株価は2350円)。1単位(X1)売ったので、累計の仕掛けは2873千円(仕掛計T欄)。建て玉中のものは2659千円(利益率欄)。

  3. 010222S (2001年2月22日)に、6796「クラリオ」の売り仕掛けが「◎利食いA」となったので262円で手仕舞いしたら、「粗利益」は+47円だった。(309-262=+47)
    累計利益は73.0千円(=26+47)。累計の利益率は2.54%(=73.0÷2873×100)となる(「仕掛計T」の欄)。

    ここまで最大に建て玉していたのは2銘柄で、必要資金は2659千円だった。必要資金に対する利益率は、2.75%(=73千円÷2659千円X100)である(「利益率」の欄)。

  4. 010305 (2001年3月5日)に、8604「野村」の売り仕掛けが「□利食いB」となったので2114円で手仕舞いしたら、「粗利益」は+236円だった。(2350-2114=236)
    累計利益は309千円(=73+236)。累計の利益率は10.76%(=309÷2873×100)となる(「仕掛計T」の欄)。

    ここまで最大に建て玉していたのは2銘柄で、必要資金は2659千円だった。必要資金に対する利益率は、11.62%(=309千円÷2659千円X100)である(「利益率」の欄)。
(次図)最後の売買のあたりへ飛びます。

[Bの売買]

  1. 130927S (2013年9月27日)に、9501「東電」を売り仕掛けした(株価は590円)。1単位(X1)売ったので、累計仕掛けは400536千円(仕掛計T欄)。建て玉中のものは54364千円(利益率欄)。

  2. 131007S (2013年10月7日)に、9501「東電」の売り仕掛が「◎利食いA」となったので501円で手仕舞いしたら、「粗利益」は+89円だった。(590-501=+89)
    累計利益は2052千円(=1983+89)。累計の利益率は0.51%(=2052÷400536×100)となる(「仕掛計T」の欄)。

    ここまで最大の必要資金は54364千円だった。必要資金に対する利益率は、3.77%(=2052千円÷54364千円X100)である(「利益率」の欄)。

C損益経過のまとめ

損益経過リストの終わりに、次図のような「まとめ」が表示されます。

  1. 利益率のまとめ
    @最高累計T
    損益経過のうちで累計の利益額が最大になったのは、20080317(2008年3月17日)で、累計利益は8148千円。そのときの平均利益率(累計の仕掛けにたいする累計の利益の%)は+4.17%。最大必要資金からの利益率は+34.13%。

    A最低累計T
    損益経過のうちで累計の利益額が最小になったのは、2001119(2001年11月19日)で、累計利益は-3268千円。そのときの平均利益率(累計の仕掛けにたいする累計の利益の%)は-5.38%。最大必要資金からの利益率は-13.693%。

    B最高利益率
    損益経過のうちで累計の利益率が最大になったのは、、20080317(2008年3月17日)で、累計利益は8148千円。そのときの平均利益率(累計の仕掛けにたいする累計の利益の%)は+4.17%。最大必要資金からの利益率は+34.13%。

    C最低利益率
    損益経過のうちで累計の利益率が最小になったのは、20011024(2001年10月24日)で、累計利益は-2305千円。そのときの平均利益率(累計の仕掛けにたいする累計の利益の%)は-5.63%。最大必要資金からの利益率は-16.18%。

    D最大必要資金
    損益経過のうちで最も仕掛けの額が大きかったのは、20130606(2013年6月6日)で、累計利益は 6988千円。そのときの平均利益率(累計の仕掛けにたいする累計の利益の%)は 1.75%。最大必要資金からの利益率は12.85%。

    E最終利益
    損益経過の最後の売買は、20131007(2013年10月7日)で、累計利益は2052千円。ここまでの平均利益率(累計の仕掛けにたいする累計の利益の%)は+0.51%。最大必要資金からの利益率は+3.77%。

  2. 評価
    1) 316回の売買があって、勝ち(利益がでた)が204回、負け(損失がでた)が112回。
    2) 総利益は+25795千円
    3) 総損失は-23743千円
    4) 総損益は+2052千円
    5)勝率は64.6%、SE勝率は60.7%
    6)プロフィット・ファクターは1.09倍、SEプロフィット・ファクターは0.92倍。
    7)最大の利益がでたのは+1130千円、最大に損失になったのは-5093千円。
    8)18連勝があるが、11連敗もあった。

  3. 費用とリスク
    1)手数料は0円。
    2) 最大ドローダウンは、-7233千円(一番負けがこんだときの損失)。これは080317(2008年3月17日)から130621(2013年6月21日)にかけて発生した。

    3) 平均ドローダウンは、-1495.9千円(負けが込んだとき1496千円は覚悟しておかねばならない)。過去に9回のドローダウンがあった。

D理論金額と「一定株数」の成績の違い

次に(上段)「理論金額(千M)で売買する」の成績(1225 (225) 損益経過@ (理論金額)を参照)と(下段)「一定株数(千株)で売買する」としたときの成績を掲げます。上下を比較すると、以下の違いがあります。


  1. トレード数は上下とも同じ。
  2. 損益累計の単位は、理論金額(上)は(M)(千円)、一定株数(下)は(円)と異なる。
  3. 平均利益の単位は、理論金額(上)は(M)(千円)、一定株数(下)は(円)と異なる。
  4. 勝率は上下とも同じ。
  5. プロフィット・ファクターは、累計損益の数字が異なるので違ってくる。理論金額(上)は1.73倍だげ、一定株数(下)は1.09倍とかなり悪い。
  6. 最大ロローの単位は、理論金額(上)は(M)(千円)、一定株数(下)は(円)と異なる。

「一定株数」はできるだけ使わないほうがよい

東証は、2014年4月から売買単位は100株を標準とする、1株とか10株は認めない。1000株のものはしばらくはこれを継続する。という売買単位の指針を決定しました。 これによって売買単位の混乱がもたらす誤発注が防がれます。

また「株数一定」の売買では、全部1000株を買うものとしていますが、1株単位の銘柄の株価は高く、1000株単位の銘柄の株価は低いのが通常です。1株単位の例えば500,000円のものを1000株仕掛けると大変な金額になりますが、2000円の株価を1000株仕掛けても金額はしれれています。

一律に1000株を仕掛けるとき、500000円の銘柄は200円の銘柄の2500倍のウエートを持っているので、「一定株数」の成績は、1株単位の銘柄の成績が色濃く出ることになります。

2014年11月現在の出来高単位の分布は以下のようになっています。
  1. 1株単位・・・・・・・145銘柄
  2. 100株単位・・・・2269銘柄
  3. 1000株単位・・・1181銘柄
1株単位の多くはETFかREITです。一般銘柄では8421「信金中金」の1銘柄だけです。このようにほとんどが100株単位か1000株単位になっているので、「一定株数」の売買の成績は落ち着きますが、それは2014年4月以降のことです。2014年3月以前の検証をすると、やはり当時1株単位であった銘柄の成績の影響が強くでます。

なお、1235 「損益経過」で株価単位・売買単位を考慮する というやり方もありますが、2013年から2014年3月にかけて1株単位から100株単位に変更した銘柄が多く、このやり方をしても「一定株数」の過去の売買はキチンとした数字はでません。

検証で最も理論的な数字がでるのは「理論金額」で売買したときのものです。ほとんどの銘柄が1000株単位であった2000年までは「一定株数」は有効でしたが、@異なる売買単位のものが混在したり、A途中で売買単位を変更する銘柄が出てきた現在では、正しい成績は出ません。


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