1225《Qエンジン》操作事典
 [1225] (225) 損益経過@(理論金額)と資金効率

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損益経過

「検証リスト」の画面からは
  1. 「売買成績」
  2. 「損益経過」
  3. 「売買時期」
  4. 「グラフ」
  5. 「売買グラフ」
の5つの画面に進むことができます。本章は「損益経過」の説明です。

「売買検証」をして、検証リストを見れば、いつ仕掛け、いつ手仕舞ったのか、は数字で知ることができます。(1222 (225)検証リストの見方を参照)

しかし検証リストでは、1回の売買の内容(いつ仕掛けて、いつ手仕舞いし、いくらの損益になったか)はわかりますが、累積ベースのことはわかりません。「損益経過」は時間の経過の順に損益の累計を調べようとするものです。
  1. (リスク) いくら全体で勝率がよくても、ある時期に連敗が続けば、資金が枯渇するかも知れません。売買ルールにもとづいて売買を繰り返したならば、その途中で、@最大でどのくらいの損失や利益が出るのか、A売買を繰り返す過程でどのような利益率になるのか、を知っておくことは大切です。

  2. (取引コスト) また「売買成績」では手数料は考慮していません。手数料を考慮すると、どのような成績になるのかを知っておく必要があります。

  3. (資金限定) あるいは投資家の限りある資金では、売買マークがでたからといって全部の取引ができるわけではありません。資金を限定したときの成績はどうなのかを知ることも必要です。

  4. (仕掛けの単位) 複数の銘柄を対象にして検証したときは、銘柄によって株価水準が大きく異なります。いつも1000株ずつ投資するので、100万円で仕掛けることができる株数を投資するのとでは、成績に違いがでます。

@損益経過の指示

「損益経過」ボタンをクリックすると、図のような「損益経過の表示」の画面が現れます。

「検証リスト」では、@いつも1単位(1株でも同じ)の売買をした結果を表示しています。Aある銘柄を500円で買い、B515円で売却(手仕舞い)したので、C+3.0%の利益が出た。ということを表示しているに過ぎません。

実際の売買では、@いつでも1単元(多くは百株)を買うということもあるでしょうが、A1回に仕掛ける金額(例えば50万円とか)を決めておいて、この金額で買えるだけの株数を買うこともあるでしょう。

売買には手数料がかかりますから、この分だけ利益額が減少します。また手持ちの資金には限りがありますから、次々に買いマークがでても全部を買うことはできません。資金を目一杯使ったときは、何かを手仕舞いするまでは、買うことができません。

こういう売買のやりかたを「損益経過の表示」の画面で指示します。

A理論的な(売買成績と同じ)経過損益の指示

次図のような指示をしました。これは「売買成績」の数字と同じ成績になります。

  1. 仕掛けの単位は、「理論金額で売買する」。
  2. 仕掛けと決済は、「決済を優先」としたとき、「売買成績」と同じ数字になります。
  3. 片道手数料は、「0%」または「0円」としたとき、「売買成績」と同じ数字になります。
  4. 初期資金は「無制限」。
  5. 仕掛け日の制限は、「制限なし」。
  6. 仕掛ける銘柄数の制限は、「銘柄数の制限なし」。
  7. 株価の呼び値は、「1円」。
  8. 実際の株価と売買単位は、「使わない」
他の指示のしかたについては、以下の章を参照して下さい。

B損益経過のリスト

「開始」ボタンをクリックすると、損益経過リストが表示されます。

損益経過は「売買検証」をした対象銘柄(この例では225銘柄)の中で最も早く仕掛けた日付順に、手仕舞いした日付順に、表示されます。

この例では「損益経過の指示」を「理論金額(千M)で売買する」としました。理論金額では、(銘柄によって高い株価・安い株価があるので)すべての損益は1単位当りに換算してあります。1単位は1000という数字です。これを1000円と思ってよいのですが、2000円のソニーであれ、300円の新日鉄であれ、仕掛けの金額はいつでも1000です。図の赤枠@と青枠Aを例にして説明します。

[@の売買]

  1. 010119S (2001年1月19日)に、5541「太平金」を売り(Bは買い・Sは売り)仕掛けをした。株価は214円で、1単位(X1)買ったので、累計の仕掛けは1000M(仕掛計M欄)。建て玉中のものは1000M(利益率欄)。

  2. 010209S (2001年2月9日)に5541「太平金」の売り仕掛けが「□利食いB」となったので、188円で手仕舞いしたら、「粗利益」は+26円だった。(214-188=26)

    214円の仕掛けで+26円の粗利益なので、1000M(理論金額)に換算すると粗利益は+121.5Mとなる。ここでは手数料は0円としているので、純利益(「損益M」の欄)も+121.5Mとなる。

    初めての売買なので、「累計M」も+121.5M。この日までに1銘柄について、1000Mの仕掛けをしているので、利益率は+12.15%(121.5÷1000M×100%)にある。

    ここまでは1銘柄しか建て玉していないので、必要資金は1000Mだった。必要資金に対する利益率は、同じく12.15%(=121.5÷1000MX100%)である。

[Aの売買]

  1. 010209S (2001年2月9日)に、6796「クラリオ」を売り仕掛けをした(株価は309円)。1単位(X1)売ったので、累計の仕掛けは2000M(仕掛計M欄)。建て玉中のものは1000M(利益率欄)。

  2. 同じ010209S (2001年2月9日)に、8604「野村」を売り仕掛けをした(株価は2350円)。1単位(X1)売ったので、累計の仕掛けは3000M(仕掛計M欄)。建て玉中のものは2000M(利益率欄)。

  3. 010222S (2001年2月22日)に、6796「クラリオ」の売り仕掛けが「◎利食いA」となったので262円で手仕舞いしたら、「粗利益」は+47円だった。(309-262=+47)

    309円の仕掛けで+47円の粗利益なので、1000M(理論金額)に換算すると粗利益は+152.1M(「損益M」の欄)。(47÷309×1000=152.1)

    「累計M」は+373.6M(121.5+152.1=373.6)。この日までに延べ3 銘柄について、3000Mの仕掛けをしているので、利益率は+9.12%(3000Mで+273.6Mの利益。273.6M÷3000MX100=9.12)である。

    ここまで最大に建て玉していたのは2銘柄で、必要資金は2000Mだった。必要資金に対する利益率は、13.68%(=273.6M÷2000MX100)である。

  4. 010305 (2001年3月5日)に、8604「野村」の売り仕掛けが「□利食いB」となったので2114円で手仕舞いしたら、「粗利益」は+236円だった。(2350-2114=236)

    2350円の仕掛けで+236円の粗利益なので、1000M(理論金額)に換算すると粗利益は+100.4M(「損益M」の欄)。(236÷2350×1000M=100.4M)

    「累計M」は+374.0M(=273.6+100.4)。この日までに延べ3銘柄について、3000Mの仕掛けをしているので、利益率は+12.47%(3000Mで+374.0Mの利益。374.0M÷3000MX100%=12.47)である。

    ここまで最大に建て玉していたのは2銘柄で、必要資金は2000Mだった。必要資金に対する利益率は、18.70%(=374.0M÷2000MX100%)である。
最後の売買のあたりへ飛びます。

[Bの売買]

  1. 130927S (2013年9月27日)に、9501「東電」を売り仕掛けした(株価は590円)。1単位(X1)売ったので、累計仕掛けは316000M(仕掛計M欄)。建て玉中のものは27000M(利益率欄)。

  2. 131007S (2013年10月7日)に、9501「東電」の売り仕掛が「◎利食いA」となったので501円で手仕舞いしたら、「粗利益」は+89円だった。(590-501=+89)

    590円の仕掛けで+89円の粗利益なので、1000M(理論金額)に換算すると粗利益は+150.84M(「損益M」の欄)。(89÷590×1000=150.8)

    「累計M」は+10028.0(=9877.1+150.8)。この日までに延べ316銘柄について、316000Mの仕掛けをしているので、利益率は+3.17%(=10028.0÷316000X100)である。

    ここまで最大に建て玉していたのは27銘柄で、必要資金は27000Mだった。必要資金に対する利益率は、37.14%(=10028.0÷27000X100)である。

C損益経過のまとめ

損益経過リストの終わりに、次図のような「まとめ」が表示されます。

  1. 利益率のまとめ
    @最高累計T
    損益経過のうちで累計の利益額が最大になったのは、20131007(2013年10月7日)で、累計利益は10028.0M。そのときの平均利益率(累計の仕掛けにたいする累計の利益の%)は+3.17%。最大必要資金からの利益率は+37.14%。

    A最低累計T
    損益経過のうちで累計の利益額が最小になったのは、20010518(2001年5月18日)で、累計利益は-300.4M。そのときの平均利益率(累計の仕掛けにたいする累計の利益の%)は-2.50%。最大必要資金からの利益率は-6.01%。

    B最高利益率
    損益経過のうちで累計の利益率が最大になったのは、20120411(2012年4月11日)で、累計利益は9339.9M。そのときの平均利益率(累計の仕掛けにたいする累計の利益の%)は+3.32%。最大必要資金からの利益率は+62.27%。

    C最低利益率
    損益経過のうちで累計の利益率が最小になったのは、20010518(2001年5月18日)で、累計利益は-300.4M。そのときの平均利益率(累計の仕掛けにたいする累計の利益の%)は-2.50%。最大必要資金からの利益率は-6.01%。

    D最大必要資金
    損益経過のうちで最も仕掛けの額が大きかったのは、20130606(2013年6月6日)で、累計利益は 8898.4M。そのときの平均利益率(累計の仕掛けにたいする累計の利益の%)は 2.28%。最大必要資金からの利益率は32.96%。

    E最終利益
    損益経過の最後の売買は、20131007(2013年10月7日)で、累計利益は10028.0M。ここまでの平均利益率(累計の仕掛けにたいする累計の利益の%)は+3.17%。最大必要資金からの利益率は+37.14%。

  2. 評価
    1) 316回の売買があって、勝ち(利益がでた)が204回、負け(損失がでた)が112回。
    2) 総利益は+23708.4M
    3) 総損失は-13680.4M
    4) 総損益は+10028.0M
    5)勝率は64.6%、SE勝率は60.7%
    6)プロフィット・ファクターは1.73倍、SEプロフィット・ファクターは1.47倍。
    7)最大の利益がでたのは+206M、最大に損失になったのは-246M。
    8)18連勝があるが、11連敗もあった。

  3. 費用とリスク
    1)手数料は0円。
    2) 最大ドローダウンは、-2420.9M(一番負けがこんだときの損失)。これは090219(2009年2月19日)から090522(2009年5月22日)にかけて発生した。

    3) 平均ドローダウンは、-505.9M(負けが込んだとき505.9Mは覚悟しておかねばならない)。過去に21回のドローダウンがあった。
上記の成績は「売買成績」における成績(1223 (225) 売買成績をみるを参照)と同じ数字になります。

(b)の数字が1桁違いますが、「売買成績」はパーセント(100あたり)の数字であり、「売買経過」の理論金額はパーミリ(1000あたり)の数字だからです。中身は同じものです。

D買いだけの損益経過

「損益経過」の画面で、「買い経過(B)」ボタンをクリックすれば、仕掛けが「買い」の売買だけが表示されます。

  1. 取引日に「B」(買い)がついた取引だけになります。
  2. 140回のトレードがあって、勝ちが104回、負けが36回。
  3. 最終利益を見ると、
    @最大資金は27000M円。
    Aこの日までの利益の累計は8758.84Mで、
    B平均利益率(累計の仕掛け額に対する累計の利益額の率)は8.25%。
    C最大必要資金に対する利益率は32.43%。

  4. 勝率は74.3%、プロフィット・ファクターは3.13倍。
    SE勝率は69.1%、SEプロフィット・ファクターは2.42倍。
  5. 最大ドローダウンは、-1111.1M(2011年4月26日〜2013年6月12日にかけて発生した)

E売りだけの損益経過

「損益経過」の画面で、「売り経過(S)」ボタンをクリックすれば、仕掛けが「売り」の売買だけが表示されます。

  1. 取引日に「S」(売り)がついた取引だけになります。
  2. 176回のトレードがあって、勝ちが100回、負けが76回。
  3. 最終利益を見ると、
    @最大資金は15000M。
    Aこの日までの利益の累計は+1271.2Mで、
    B平均利益率(累計の仕掛け額に対する累計の利益額の率)は+0.72%。
    C最大必要資金に対する利益率は8.47%。

  4. 勝率は56.8%、プロフィット・ファクターは1.13倍。
    SE勝率は51.5%、SEプロフィット・ファクターは0.91倍。 16連勝があり、18連敗がある。
  5. 最大ドローダウンは、-2775.4M(2009年2月19日〜2011年1月11日にかけて発生した)

F資金効率

「損益経過の指示」の画面で、仕掛けの単位を「理論金額(M)」と指示したときは、次図のように「資金効率」のボタンが表示されます。

資金効率とは、用意した資金で何倍の累計損益を上げることができたかを表現する指標です。どちらの条件表と売買ルールが優れているのかを比較するのに便利です。

資金効率=累計損益÷(最大に建て玉したときに必要な証拠金+最大ドローダウン×N)で計算されます。上図の取引を完全になそうとしたら、
  1. 最大に建て玉したのは2013年6月6日の27000(M)です。もし信用取引をしているのであれば、だいたいこの1/3の証拠金が要りますから、9000M(=27000M÷3)の証拠金が必要です。

  2. 次に最大ドローダウンが-2420.9Mとあるので、一時的に-2420.9Mの損失がでています。この目減りした分の証拠金を補充せねばなりません。この損益評価では-2420.9Mの損失ですが、今後はもっと大きな損失がでるかも知れません。最大ドローダウンの2倍の予備資金は用意しておくほうがよいでしょう。すると予備資金として4840M(=2420M×2)が必要です。@Aを合計すると13840Mの資金を用意してトレードするわけです。

  3. 累計損益は10028.0Mでした。
8474Mの資金を用意して14573Mの利益を上げたのですから、1.719倍になったわけです。これが資金効率です。

上図の「資金効率」のボタンをクリックすると、右図の画面が現れます。

すでに必要な項目の数値は表示されています。
  1. は27000M(27銘柄を同時に建て玉している)

  2. は27000Mを建て玉するための必要証拠金

  3. 4841.8Mは最大ドローダウン(10028.0M)の2倍の予備資金

  4. 13841.8Mは、必要証拠金+予備資金

  5. 資金効率は0.724倍(全資金の0.724倍の利益が出た)。(=10028.0M÷13841.8M×100%)

  6. (f)と(g)の数字を変えることによって、必要な資金額が変わるので、(h)の資金効率の数字は変わる。


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