1253《Qエンジン》操作事典
 [1203] (日経)売買成績をみる

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売買成績

「売買検証」をすると、一番先に検証リストが表示されます。これは指定した売買ルールにもとづいて、@いつ・いくらで仕掛け、Aいつ・いくらで手仕舞ったのか、Bその原因は何で、いくらの利益率となったのか、を表すものです。

「検証リスト」の画面からは
  1. 「売買成績」
  2. 「損益経過」
  3. 「売買時期」
  4. 「グラフ」
  5. 「売買グラフ」
の5つの画面に進むことができます。本章は「売買成績」の説明です。

@売買共の成績


  1. 上図の画面は「売り成績」と「買い成績」を併せたものを表示しています。

  2. 最も重要なものは「成績の評価」です。ここには次の数値がまとめられています。

    1. トレード数。全体で207件。うち勝ちトレードが111件、負けトレードが96件。
    2. 累計損益率。207件の損益率を累計すると34%の利益になる。
    3. 平均損益率。207件の損益率を平均すると+0.16%の利益率になる。
    4. トレードにかけた日数。平均2.9日。
    5. 勝率は53.6%。(=111件÷207件×100)
    6. プロフィット・ファクター(PF)。勝ちトレードの利益累計÷負けトレードの損失累計で計算する。1.16倍(=238÷204)
    7. SE勝率。勝ちトレードの件数を割引き、負けトレードの件数を割り増しして、将来起こる可能性のある最悪の勝率。
      (勝ちトレードは111件−√111 =111-10.53=100.47件に割り引く)
      (負けトレードは96件+√96 =96+9.80=105.8件に割り増しする)
      SE勝率は48.7% (=100.47÷(100.47+105.8)×100)になる。
    8. SEプロフィット・ファクター。勝ちトレードの件数を割引き、負けトレードの件数を割り増しして、将来起こる可能性のある最悪のプロフィットファクター。
      (勝ちトレードは100.47件に割り引き、これに平均利益率2.14%を掛けた215.0%を累計利益率とする)
      (負けトレードは105.8件に割り増しし、これに平均損失率の-2.13%を掛けた-225.35%を累計利益率とする)
      SEプロフィット・ファクターは0.96倍 (=215.0÷225.35)になる。

  3. 「利益率の分布表」です。上図の分布表は1%のキザミになっています。-6%(以上)〜-5%(未満)の損失になったものが何件あり、-5%(以上)〜-4%(未満)の損失になったものが何件あり、0%(以上)〜+1%(未満)の利益になったものが何件あり、+1%(以上)〜+2%(未満)の利益になったものが何件あったかを示しています。

    利益率は「最高%」「最低%」「最終%」の3つがあります。例えば(イ)の行(+2〜+3)%の利益率の欄には、最高%は73件、最低%は0件、最終%は26件ありました。

    「最高%」「最低%」「最終%」の横には、それぞれに「累積%」の欄があります。累積%とは高い利益率のほうから順々にその件数を累計していき、全体の売買回数の何%が含まれるかを表すものです。例えば(ロ)の行(0〜+1%)の「最終%」には1件ありますが、その上(+1〜+2%)は77件、その上の(+2〜+3%)は26件、(+3%以上)は7件,あります。ここまでで111件がありますが、これは全体の売買回数207件の53.6%)にあたります。これが「累積%」です。

  4. 207回の売買の決済の原因ごとの統計です。

    (ハ)利食いA109件あり、平均利益率は2.17%でした。この109件というのは全体の52.7%(構成%)にあたります。

    (ニ)時間切れは13件あり、平均利益率は-0.52%でした。この13件というのは全体の6.3%(構成%)にあたります。ここまでの累積%は58.9%です。

    (ホ)損切りZは85件あり、平均利益率は-2.31%でした。この85件というのは全体の41.1%(構成%)にあたります。ここまでの累積%は100.0%(=58.9+41.1)です。

    (ヘ)「合計平均」欄には207件、0.16%と、A「成績の評価」の数字と同じものが表示されています。これを金額ベースで平均するならば、(平均単価は11450円。平均利益は23円)であることがわかります。

    売買成績の評価では、「利食い」の件数のほうが「損切り」の件数よりも多いということも重要な視点です。この例では、利食いAは109件あって、累積%は52.7%あります。一方損切りZは85件で構成%は41.1%ですから、利食いは損切りの1.28倍ほど多いことになります。(ただし、利食いの回数は損切りの回数の2倍は欲しい)
成績の評価について
成績の基準は人によってさまざまでしょうが、私は次のように考えています。

  1. プロフィット・ファクターは1.50倍以上あること。(この例では1.16なので見劣りします。)
  2. 勝率は55%以上あること。(この例では53.6%なので不足。)
  3. 平均利益率は、一般株式で3%以上、日経先物で0.5%以上あること。(この例では+0.16%なので不満。)

A買い成績

「買い成績」ボタンをクリックすれば、買い仕掛けによる成績を知ることができます。

買い成績は次のようになっています。
  1. 全部で116件の仕掛けがあり、勝ちトレードは68件。負け(利益が0または損失がでた)トレードは48件。
  2. 累計利益率は、29%。(勝ちの累計は146%、負けの累計は-117%)
  3. 平均利益率は、+0.25%。(勝ちトレードのときは+2.15%、負けトレードのときは-2.45%)
    「利益SD」は「利益率」欄の標準偏差(SD)です。平均利益率のバラツキの程度を見るものですが、気にする数字ではありません。
  4. トレードに要した日数は、3.2日。(勝ちトレードのときは3.3日、負けトレードのときは3.0日)
    「日数SD」は「日数」欄の標準偏差(SD)です。トレード日数のバラツキの程度を見るものですが、気にする数字ではありません。
  5. 勝率は58.6%(勝ち68回÷全体116回×100)
  6. プロフィット・ファクターは1.25倍。 (勝ちの累計146%÷負けの累計-117%=1.25)
  7. SE勝率は52.1%
  8. SEプロフィット・ファクターは0.96倍
勝率は一応58.6%ありますが、堅く見積もったSE勝率は52.1%なので、5分5分よりは少しはよいというだけです。SEプロフィットファクターは0.96倍であるので、下手をすれば利益と損失を通算すると、マイナスになる可能性があります。

B売り成績

「売り成績」ボタンをクリックすれば、売り仕掛けによる成績を知ることができます。

売り成績は次のようになっています。
  1. 全部で91件の仕掛けがあり、勝ちトレードは43件。負け(利益が0または損失がでた)トレードは48件。
  2. 累計利益率は、5%。(勝ちの累計は91%、負けの累計は-87%)
  3. 平均利益率は、+0.05%。(勝ちトレードのときは+2.12%、負けトレードのときは-1.80%)
  4. トレードに要した日数は、2.7日。(勝ちトレードのときは3.5日、負けトレードのときは1.9日)
  5. 勝率は47.3%(勝ち43回÷全体91回×100)
  6. プロフィット・ファクターは1.05倍。 (勝ちの累計91%÷負けの累計-87=1.05)
  7. SE勝率は39.9%
  8. SEプロフィット・ファクターは0.78倍
勝率は47.3%です。よくありません。堅く見積もったSE勝率はなんと39.9%です。またSEプロフィットファクターは0.78倍であるので、毎回0.22分だけ負け続ける可能性があります。

思うに、売りの成績が悪いのは、
  1. 売りは買いに比べて仕掛けるタイミングが限定されていて難しい。ということのほかに

  2. 「9日間で時間切れ」という売買ルールがまずい
ことが原因だろうと思います。

CSE勝率とSEプロフィット・ファクターについて

SE勝率・SEプロフィット・ファクターの「SE」とはSafety Evaluation(これは私が勝手に命名した)の略号です。「安全評価」です。

SE勝率
例えば100回の仕掛けをして60回が勝ちトレードになっていたとしましょう。次の100回の仕掛けでも60回勝てるとは限りません。

統計的(例数が100回以上あるときの簡便法による)には勝ちトレード数は(60+√60)回〜(60−√60)回の範囲であるとしたほうがよいのです。60+√60=60+7.7=67.7回、60−√60=60-7.7=52.3回なので、次の100回の仕掛けで勝つ回数は67.7回〜52.3回であるとします。

一方負けトレード数は40回ですが、次の100回の仕掛けでは(40+√40)回〜(40−√40)回の範囲です。40+√40=46.3回、40−√40=33.7回なので、次の100回で負ける回数は46.3回〜33.7回であるとします。

「安全に評価」するには、SE勝ちトレード数は52.3回、SE負けトレード数は46.3回とすべきです。このときの「SE勝率」は52.3÷(52.3+46.3)×100=53.0%になります。

上図の売り成績の例では91回の仕掛けのうち43回が勝ちトレードになっていますが、次の91回の仕掛けでは運が悪ければ36.4回しか勝てないことが生じる可能性があります(43-√43=36.4)。また負けトレードは48回ですが、次の91回の仕掛けでは運が悪いと54.9回負けることが生じます(48+√48=54.9)。このときの「SE勝率」は、36.4÷(36.4+54.9)×100=39.9%となります。この数字が上図(g)の欄に表示されています。

SEプロフィット・ファクター
「プロフィット・ファクター」は(勝ちトレードによる合計利益÷負けトレードによる合計損失)で計算されます。損失の何倍の利益がでたのかを表します。当然大きな数字(標準は1.50倍以上)であるほうが成績はよいのです。

上図の(f)欄には1.05倍と表示されていますが、これは1.50倍に届いてないので悪い成績です。(買い成績の(f)欄でも1.25倍であり、これも不合格です)。

「SEプロフィット・ファクター」は「SE勝率」で計算したSE勝ちトレード数とSE負けトレード数を使って計算します。上記のSE勝ちトレード数は36.4回で、SE負けトレード数は54.9回でした。

このとき勝ちトレードによる合計利益は、(c)欄を見ると勝ちトレードにおける平均利益は2.12%となっているので、2.12%×36.4回=77.17%になります。
同じく負けトレードによる合計損失は、(c)欄を見ると負けトレードにおける平均損失は-1.80%となっているので、-1.80%×54.9回=-98.82%になります。

「SEプロフィット・ファクター」は77.17÷98.82=0.78倍と計算できます。これは上図の(h)欄に表示されています。

次のような判断をすべきでしょう。
  1. SE勝率が50%未満のものはダメ。(この例では39.9%なので不合格)
  2. SEプロフィット・ファクターが1.00倍未満のものはダメ。(この例では0.78なので不合格)
ただし、不合格だからといって、その条件表が悪いとは限りません。売買ルールを変えることによって合格水準になる例は多くあります。

D分布表のキザミについて

画面の左側には「利益率の分布表」があります。図では0〜1、1〜2、2〜3のように1%キザミになっていますが、このキザミは1%〜5%の範囲で変更することができます。


例えば、5%キザミにするには「5%」をクリックして下さい。

図のように分布表は5%キザミになります。


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