1102《Qエンジン》操作事典
 [1102] 利食いのルール

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利食いのルール

およそ株式売買をするにあたっては、最低限以下の4つのことを決めておかねばなりません。
  1. 仕掛けのルール
  2. 利食いのルール
  3. 損切りのルール
  4. 手仕舞いのルール
1.は「仕掛け」であり、2.3.4.は「手仕舞い」です。 「手仕舞い」とは、仕掛けた(買った・売った)ものを決済することをいいますが、細かくいうと
  1. 利益が出ている場合を「利食い」
  2. 損失が出ている場合を「損切り」
  3. 一定の時間が経過したために決済するのを「時間切れ」
  4. 逆の売買マークがでて手仕舞いするのを「決済K」
と呼びます。本章は2.「利食い」について説明します。

利食いの設定項目


  1. 利食いの方法は図の@ABCの4つの原因があります。
  2. この原因が発生したかどうかを判定するのに、Dの「ザラバ値」または「当日終値」のどちらかを使い、
  3. 原因が成立したなら、Eのどのタイミングで手仕舞うかを設定します。

@利食いの4つの原因

「利食い」は利益が出ているときの手仕舞いですから、仕掛けた後は、いつも評価損益を把握しておかねばなりません。例えば「買い」の仕掛けをしているときの評価損益は、(時価-買値)÷買値X100で損益率が計算できます。
  • 時価が524円。買値が480円のときの評価の損益率は、(524-480)÷480x100=9.1%です。
  • 時価が461円。買値が480円のときの評価の損益率は、(461-480)÷480x100=-4.0%です。

利食いA

図では15%以上の利益が出たときとしています。買値が480円のとき、利益率が+15%になるには、480X1.15=552円になればよいのです。

この552円という値段は、図のDで「ザラバ値」または「当日終値」の指定ができます。ある日の株価が高値555円〜安値541円の間で動き、終値が550円であった場合には
  • 「ザラバ」では、552円以上の値段がついたので(利益率が+15%以上になる)、「利食いA」の原因が発生しますが、

  • 「当日終値」では552円に達していないので「利食いA」の原因は発生していません。

利食いB

図では15日が経過して、10%以上の利益が出たときとしています。買値が480円のとき、利益率が+10%になるには、480X1.10=528円になればよいのです。ただし仕掛けて(買って)から15日以上が経過しているときの制限があります。買った2日後に528円の株価になっても「利食いB」の原因は発生しません。

この528円という値段は、図のDで「ザラバ値」または「当日終値」の指定ができます。仕掛けてから15日経過したある日の株価が高値530円〜安値520円の間で動き、終値が523円であった場合には
  • 「ザラバ」では、528円以上の値段がついたので(利益率が+10%以上になる)、「利食いB」の原因が発生しますが、

  • 「当日終値」では528円に達していないので「利食いB」の原因は発生していません。
「利食いB」は「利食いA」を補完するものです。当初は+15%の利益が出ると見込んでいたものが、時間の経過につれて、その可能性が小さくなり、したがって目標としていた+15%の利益から+10%の利益にダウンさせようというものです。

利食いC

図では、10%以上の利益が出た後、6%以上逆に動いたとき、としています。例えば買値が480円のとき、仕掛けて5日後に株価が535円へ上昇し、仕掛けて14日後に493円へ下落したとしましょう。
  • 仕掛けて5日後の535円のときの利益率は+11.4%です。(利益率が不足なので利食いAとはならない。また経過日数が不足なので利食いBともならない)

  • 仕掛けて14日後に493円の利益率は+2.7%です。(利食いAでも、利食いBでもない)しかし株価は下落の方向にあります。このまま持ち続けていれば、利益はドンドン剥げ落ちていく可能性があります。

  • そこで「利食いC」の出番です。仕掛け後の最高の時価535円から14日後の時価493円までは、-7.8%の下落率です。いったんは535円(+11.4%)の利益が出たが、その後493円へ下落(-7.8%の下落率)したので、図のBの「10%以上の利益が出た後、6%以上逆に動いた」にあてはまります。
この535円とか493円とかの値段は、図のDで「ザラバ値」または「当日終値」の指定ができます。「当日終値」を選んだときは、終値535円→終値493円で「利食いC」となりますが、「ザラバ」を選んだときは、535円から6%下げた502円がザラバでついたときに「利食いC」となります。

利食いD

図では、「8%以上の利益が出た後、学校して利益の50%が失われたとき」、としています。例えば買値が480円のとき、仕掛けて5日後に株価が535円へ上昇し、仕掛けて12日後に507円へ下落したとしましょう。
  • 仕掛けて5日後の535円のときの利益率は+11.4%です。利益幅は55円(535-480)です。(利益率が不足なので利食いAとはならない。また経過日数が不足なので利食いBともならない。利食いCの10%以上の利益が出たは満足している。)

  • 「利食いC」は、仕掛けた後の最高値の535円から-6%下落した502円まで株価が下がれば「利食いB」が成立します。これは買値(仕掛け値)に関係ありません。高値535円から6%下の株価は502円なので、高値が535円である限り、利食いCの株価水準は一定です。

  • 「利食いD」は、利益の額を問題にします。右図では、買値480円からその後の高値の535円に上昇したときの利益の額は55円(535-480)です。この利益額の50%が失われたときに「利食いD」が成立します。55円の50%は27.5円なので、最高値535円から28円ほど株価が下落した507円が「利食いD」の株価水準になります。

    「利食いC」は最高値からの下落率を問題にしています。例えば、
    1. 買値480円→最高値535円のときの利食いCの水準は535円の-6%下の502円です。

    2. 買値470円→最高値535円のときの利食いCの水準も同じく535円の-6%下の502円です。

    いっぽう「利食いD」は最大の利益額を問題にします。例えば、
    1. 買値480円→最高値535円のとき、利益額は55円であるので、利食いDの水準は535円より28円(55円の50%)安い507円です。

    2. 買値470円→最高値535円のとき、利益額は65円であるので、利食いDの水準は535円より33円(65円の50%)安い502円です。
この535円とか507円とかの値段は、図のDで「ザラバ値」または「当日終値」の指定ができます。「当日終値」を選んだときは、終値535円→終値507円以下で「利食いD」となりますが、「ザラバ」を選んだときは、ザラバで507円がついたときに「利食いD」となります。

A利食いのタイミング

5つの利食いの原因が発生したら、いつ手仕舞うのかについては選択の余地があります。「利食い」では右図の5通りを選択できます。(5つのどれかを表示しておいて、クリックして文字を紺色にしてはじめて選択できます。文字が白いままでは選択できていません。)
  1. 「当日のザラバ」で手仕舞いできるのは、
    @利食いA・利食いB・利食いC・利食いDで、
    A「ザラバ」値段を利益率判定の基準にしていた
    ときです。
    ( 「当日終値」を利益率判定の基準にしているときに「当日ザラバ」値で利食いするというのは矛盾しています。)

    通常は利食いA・利食いB・利食いC・利食いDの予定の利益率が出る株価をあらかじめ計算しておいて、指値の手仕舞いの注文を出しておくということになるでしょう。

  2. 「当日の終値」は、「ザラバ」値段を利益率判定の基準にしているときでも、「当日終値」を利益率判定の基準にしているときでも、使えます。

  3. 「翌日の始値」は当日に利食いの原因が発生した銘柄を翌日の朝一番で利食いするわけですから、これは最も現実的な利食いです。

  4. 「翌日の終値」は当日に利食いの原因が発生した銘柄について、翌日の様子を見て終値で利食いすることになります。わざわざ1日の動きを見るという理由もありませんが、当日は株価に勢いがあれば、翌日もその傾向が続くこともありますから、有利に利食いできることもあるでしょう。

  5. 「翌日の高安値」は当日に利食いの原因が発生した銘柄について、翌日の様子を見て、翌日の値段のうちの最高に有利な値段で利食うことを意味します。買いの手仕舞いであれば翌日の高値で売却、売りの手仕舞いであれば翌日の安値で買い戻したとします。

    翌日の株価の値動きを見て、最も有利であると思われたときに利食いするということですが、今の株価は当日の高値なのか、安値なのか、そうでないのか、はそのときにはわかりませんから、最も理想的な利食いができた場合を指示しているということです。
図の7205「日野自」は、a(2002年6月4日)で売りマークが出ています。b(2007年8月9日)で買い戻して手仕舞いしています。 このときの売買ルールは、
  1. 売りマークが出たら、翌日の始値で「カラ売り」し、
  2. ザラバ値で、+15%の利益が出たら
  3. 当日のザラバで「利食いA」とする
というものでした。

次図は売買検証をしたものです。

  1. 070731S は2007年7月31日に売りマークが出た。
    翌日の始値の839円でカラ売りした。

  2. 070809(2007年8月9日に「利食いA]が発生した。
    (この日のザラバ値は高値777円・安値703円。仕掛けた839円から+15%の利益が出るには、713.15円以下にならねばならない)
    713.15円より安い713円で利食いをした。

  3. この結果利益率は15.02%になった。
となっています。


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