1101《Qエンジン》操作事典
 [1101] 仕掛けのルール

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仕掛けのルール

およそ株式売買をするにあたっては、最低限以下の4つのことを決めておかねばなりません。
  1. 仕掛け(新規に買い・売る)のルール
  2. 利食いのルール
  3. 損切りのルール
  4. 時間切れルール
本章は1.「仕掛け」について説明します。

仕掛けの設定項目


「仕掛け」は3つの設定と2つの選択をします。
  1. どういうきっかけで仕掛けるのか?
  2. いつ仕掛けるのか?(当日か翌日か。始値かザラバ値か終値か)

  3. 特殊なものとして「逆指値」の仕掛けがあります。売買マークが出た日の高値(安値)を翌日のザラバで突破したら仕掛ける、ということが指定できます。

  4. まだ決済していないときであっても、売買マークがでたら必ず仕掛ける。(通常はすでに仕掛けをしているときは、重ねて仕掛けることはしない)

  5. 同じ日に、同じ銘柄が売りマークも買いマークも出したとき、@売りも買いも仕掛けない、またはA売りも買いも仕掛ける。
です。通常は1.と2.を使い、3.4.5は使いません。

3.は売買マークが出る→翌日の値動きによって仕掛けたり仕掛けなかったりします。4.はすべての売買マークで仕掛けたらどうなるかを調べるためのものです。

@売買マークのグループ

《カナル24》の条件表は売買マークを出しますから、まずはこの売買マークが出ることが仕掛けのきっかけです。実際には、
  1. 売買マークが出て注目し、
  2. 折りをみて(例えば少し株価が安くなったとか、続伸したとか)仕掛ける
ということをされていると思いますが、その辺りのことを考慮すると煩雑になるので、「仕掛けは売買マークによる」としています。

「右のグループで売買マークが出たら...」として、ABCDE・・・・STのグループをチェックするようになっています。これは《カナル24》の条件表は、ただ1種類の売買マークを出すばかりではなく、最大A〜Tの20グループの売買マークを出すことができるので、仕掛けをするのは何グループの売買マークが出たときである、と指定できるようにしてあるのです。

例えば次の条件表No.9「大底買い・吹き値売り」では、買いマークは1種類、売りマークも1種類です。(Aグループの買いマークとAグループの売りマークだけ)

しかし次の条件表No.32「HP 200線上抜き後押し目」では、買いマークは2種類(AグループとBグループ)が設定されています。図の赤枠はAグループの買いで、青枠はBグループの買い)

このように2つ(以上)の種類の売買マークが設定されている条件表でグラフを描くと、売買マークは色で区別されます。

図のAはAグループの買い(↑は赤色)で、BはBグループの買い(↑は緑色)です。

仕掛けは、Aグループの売買マークだけに限りたいなら、「売買ルール」の仕掛けのグループのAをチェックしておきます。Bグループの売買マークだけに限りたいなら、グループのBをチェックしておきます。ABどちらでもよいなら、A,Bグループを両方をチェックしておきます。

通常はどの売買マークに限るということはないので、A〜Tの全てをチェックしておけばよいのです。

A仕掛けのタイミング

売買マークが出たら、いつ仕掛けるのかについては選択の余地があります。「仕掛け」では右図の5通りを選択できます。(5つのどれかを表示しておいて、クリックして文字を紺色にしてはじめて選択できます。文字が白いままでは選択できていません。)
  1. 「当日の始値」は、多くの条件表は当日の終値が確定してから売買マークを出すことが多いのですが、始値がわかった段階で売買マークを出す条件表もないわけではありません。

    例えば「前日終値よりも、当日の始値が高かったら買い」という条件表があったとき、NY市場やシカゴ日経先物が高く終わっていれば、当日の始値は高くなることが予想できます。このようなときは「当日の始値」で仕掛けるということが可能でしょう。

  2. 「当日の終値」は、もともと売買マークがつくのは、当日の終値がわかってから、これを出しているわけですから、実際上の売買ではありえないことです。

    しかし大引け間近になったとき、この株価で終れば売買マークがつくかどうかは、《カナル24》のグラフの「本日値段」や「売買マーク予想」を使って試してみることができますから、売買マークがつきそうであれば、大引けに向けて注文を出すということは不可能ではありません。

  3. 「翌日の始値」は当日の終値から売買マークがついた銘柄を翌日の朝一番で仕掛けるわけですから、これは最も現実的な仕掛けです。

  4. 「翌日の終値」は当日の終値から売買マークがついた銘柄について、翌日の様子を見て終値で仕掛けることになります。わざわざ1日の動きを見るという理由もありませんが、当日は株価の行き過ぎがあったときは、翌日に落ちつくこともありますから、有利に仕掛けることができることもあるでしょう。

  5. 「翌日の高安値」は当日の終値から売買マークがついた銘柄について、翌日の様子を見て、翌日の値段のうちの最高に有利な値段で仕掛けることを意味します。買いの仕掛けであれば翌日の安値で、売りの仕掛けであれば翌日の高値で仕掛けたとします。

    翌日の株価の値動きを見て、最も有利であると思われたときに仕掛けるということですが、今の株価は当日の高値なのか、安値なのか、そうでないのか、はそのときにはわかりませんから、これは「絵に描いた餅」です。意味があるとすれば、最も理想的な仕掛けができた場合を指示しているということです。
2503「キリン」は2008年4月8日に売りマークを出しています。この日の株価は(始値1970円・高値1995円・安値1964円・終値1985円)で、翌日の株価は(始値1988円・高値1999円・安値1956円・終値1974円)です。

このマークで売りの仕掛けをするなら、指示したタイミングによって売り値は次のように変わります。
  1. 当日の始値=1970円
  2. 当日の終値=1985円
  3. 翌日の始値=1988円
  4. 翌日の終値=1974円
  5. 翌日の高安値=1999円(売りなので翌日高値の1999円を採用)
となります。

B逆指値の指定

図のように「逆指値」を指示することができます。通常「650円で買い」の買い注文を出したときは、650円かそれ以下の649円・648円で買いが成立します。しかし「株価が650円以上になったときに買いたい」という買い注文もあります。この場合は株価が650円かそれ以上の651円・652円になったときに買いが成立します。

例えば、最近の高値が649円である。今日の株価は643円まで上昇してきているが、649円の高値を上抜いた650円になれば買いたい。と思っているとき、「650円で買い」の通常の注文を出すと、現在値の643円近辺で買えてしまします。この場合は「650円の新高値になった」というのが買いを決める大きな要因ですが、650円になっていないのに買えては困ります。そこで「650円以上なら買い」の逆指値の買い注文を出しておくと、株価が新高値の650円になったときに買いが成立します。

売りの場合も同様です。最近の波動のボトムが812円のとき、株価がこの安値を割り込んだらカラ売り(あるいは手仕舞いの売り)をしたいなら、「811以下で売り」の逆指値をしておけば、株価が812円を割った811円で売りが成立します。812円以上では売れません。

「逆指値」を指定しておくと、売買マークがついた日の株価を基準にして、以下のような仕掛けをします。
  1. 「買い」のときは、買いマークがついた日の高値を、翌日のザラバで上回ったときに買い。(翌日上回らなかったときは、買いは見送り。翌々日に上回っても無効)

  2. 「売り」のときは、売りマークがついた日の安値を、翌日のザラバで下回ったときに売り。(翌日下回らなかったときは、売りは見送り。翌々日に下回っても無効)
このように@「逆指値」は売買マークが出れば必ず仕掛けるというのではなく、A売買マークの出た日の高値(安値)を翌日の株価が突破したときにだけ仕掛けます。仕掛けが成立するのは始値またはザラバ値です。図のAで「翌日の始値」とかを指定していてもこれは無視されます。
図は7752「リコー」です。aの日に買いマークがついています。この日の株価は(始値1615円・高値1625円・安値1562円・終値1594円)です。この買いマークを見て「逆指値」をするときは、高値1625円を上回った1626円をもとにして「1625円以上なら買い」の注文を出すことになります。

《Qエンジン》では、@翌日のザラバの株価が1626円以上になっていれば、1626円で買ったとします。ただし図のように、翌日が高く放れて、(1626円以上の)1674円で始まったときは始値の1674円で買ったとします。)

翌日のザラバの株価が1626円にならなかったときは、この買マークは無視されます。
図は3864「三菱紙」です。a,b,cの日に売りいマークがついていますが、実際に成立したのはcの売りマークだけです。 aの売りマークの日の安値は266円ですが、翌日の株価は265円まで下落しませんでした。よってこの売りマークでは売りはできていません。

同じくbの売りマークの日の安値は271円ですが、翌日の株価は270円まで下落しませんでした。よってこの売りマークでは売りはできていません。

cの売りマークの日の安値は273円ですが、翌日の株価は272円を下回りました。 cの日の株価は(始値271円・高値278円・安値270円・終値275円)でした。翌日の始値の271円で前日の安値273円を下っているので、始値の271円で売りが成立します。

C多重仕掛けをする(すべての売買マークで仕掛ける)

次の売買ルールは、
  1. A〜Tグループが売買マークを出したら、「翌日の始値」で仕掛ける。
  2. 売買マークが出て「10日」が経過したら手仕舞う。
  3. 「時間切れ期間内の多重仕掛けをする」 と指定しています。

右図では(a)(b)の2か所で売りマークが出ています。
  1. 「時間切れ期間内の多重仕掛けをする」を指定していないときは、(a)の翌日の始値で売り仕掛けをしますが、(a)が決済できていない限り、売り仕掛けを追加することはありません。

    (b)の売りマークが出たときは、まだ(a)の売り仕掛けが決済できていないので、(b)による売り仕掛けをすることはありません。 (a')の日に時間切れの決済ができるので、新規に売り仕掛けができるのは(a')の翌日以降です。

  2. 「時間切れ期間内の多重仕掛けをする」を指定したときは、(a)の売りマークで売り仕掛けをします。続いて(b)でも売りマークが出ていますが、同じように売り仕掛けをします。MBr>
    (a)の時間切れによる決済は(a')の日です。(b)の時間切れによる決済は(b')の日です。

D同一日に反対の売買マークがでたときの仕掛けかた

右図のような売買マークが出る条件表を使って検証をするとしましょう。
次の売買ルールは、
  1. A〜Tグループが売買マークを出したら、「翌日の始値」で仕掛ける。
  2. 売買マークが出て「20日」が経過したら手仕舞う。
  3. +10%の利益が出たら、ザラバで利食いする。
  4. -10%の損失が出たら、ザラバで利食いする。 としています。


右図では(a)で売り仕掛けをし、(b)で買い仕掛けをすることになります。

(a)の売り仕掛けは(a')の日に+10%の利食いをしています。

(b)の買い仕掛けは(b')の日(a'と同じ日)に-10%の損切りをしています。
次の売買ルールは、
  1. A〜Tグループが売買マークを出したら、「翌日の始値」で仕掛ける。
  2. ただし同じ日に反対の売買マークが出たら、仕掛けない
  3. 売買マークが出て「20日」が経過したら手仕舞う。
  4. +10%の利益が出たら、ザラバで利食いする。
  5. -10%の損失が出たら、ザラバで利食いする。
としています。

右図では(a)に日は売りマークしかでていないので、売り仕掛けをします。

(b)の日は買いマークと売りマークが同時に出ているので、買い仕掛けも売り仕掛けもしません。

(a)の売り仕掛けは(a')の日に、+10%の利食いをしています。


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