最近の日経平均の動き ―― 《カナル24》は語る (最近日の1日分の記事)

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■■  条件表の使い方・設定のしかた の連載に当たって  ■■

《Qエンジン24》Ver.6の仕事がひと区切りついたので、《Qエンジン》で条件表を設定する過程でわかったことを述べていきます。今回のバージョンアップは《Qエンジン》の最後のバージョンアップです。すでに《カナル24》などのソフトのバージョンアップはもうしないと決めているので、今後大規模なプログラムを組むことはありませんが、最後の最後に条件表はこうやって作ればよいのだということが解ったのは、天啓というか僥倖であったとしか思えない。

わかったことを箇条書きにすれば、
  1. 条件表の勝率を高めようとする努力は無駄である。高い勝率は利益を上げることには繋がらない。
  2. 重要なものは「平均利益率」である。平均利益率を高めるための努力をするのが正しい。
  3. 平均利益率を高めるには、ある程度の利益(例えば20日間で+20%の利益)が出るような条件表を目標にすべきである。
  4. 平均利益率を高くするには(2日間で2%の利益)だとか(5日間で3%の利益)だとか(10日で5%の利益)といった小幅な利益を目指してはならない。
  5. よい条件表を作るには、よいトリガーを見つけ、最適化することが重要である(しかしそれには時間がかかる)
  6. トリガーはそれぞれ違う目的をもったものを数多くそろえるのがよい。《Qエンジン24》では31本のトリガー を定め、そのトリガーにオートマが局面を絞るためのチャートを付け加えることで、31本のトレード用の条件表ができた。
  7. 未来に起きることは誰もわからない。AIでも知ることはできない。だから条件表がはずれる時期は必ずでてきます。だが31本のトリガーを選択し、組み合わせることによって、損失の拡大は防げます。いくつかの条件表をまとめることによって全体の成績が安定し、損失を小さく抑えることができる。そのキーはよいトリガーである。
といったことをVer.6にのために作った条件表を題材にして述べていきます。おそらく10回くらの連載になろうかと思います。


(2018.8.17) TOPIX 1697P (+10) 日経平均 22270円 (+78) 11.1億株 (1兆8455億円)


昨日の海外株は、

(1)中国上海 -2.08%
(2)英FT100  -1.49%
(3)独DAX   -1.58%
(4)NYダウ   -0.54%
(5)ナスダック    -1.23%

米中の貿易協議が8月22日・23日に開かれることに決まり、通商問題は一服。NYダウは+396ドル高(+1.58%)の大幅上昇になりましたが、ナスダックはIT株の一部で下げた銘柄があったので+0.42%高で終わる。

したがってナスダックはザラバで9日線まで戻したものの反落し、25日線を割り込んで引ける。ただ下ヒゲを出しているので深い下げはなさそう。

日本は米国株高を受けて高寄りしたが、夏休暇と週末でもあるので、出来高・売買代金ともに小さく、日中の値幅は100円に満たなかった。

■■ 講座の途中経過 ■■


【1-1】《Qエンジン24》Ver.6 に付随しているトレード条件表の検証のしかた ・・・1


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2018年7月28日に《Qエンジン24》Ver.6をリリースしました。今回のバージョンアップの内容はこれまでとはうんと違っています。Ver.5までは《Qエンジン》を使って、ユーザーが自分の希望に沿うようなトレード条件表を設定できるようにすることを目的としていましたしたがってヘルプ゚の説明も多岐にわたる複雑なものになっていた。。

だが、今回はユーザーに、トレード条件表を一から設定してもらうことは諦めました。どうしたかというと
  1. トレードして利益がでるトレード条件表を提供する。日頃はこのトレード条件表を使って、買いがでれば買い。売りがでれば売ればよい。

  2. 明日のことがわからない相場を相手にしているのだから、負けることも多くあるが、半年くらいのトータルでは勝てるトレード条件表を提供したい。

  3. それでも時間が経過するごとに、提供したトレード条件表の成績は悪化していきます。手本にした時期の現象とは違った現象が間違いなく発生します。手本にないことが多発するようになると、提供した成績はしだいに低下していきます。

  4. このとき、ユーザーがその時期に当てはまるようなトレード条件表ができるようにしておく必要があります。だがユーザーが自分でトレード条件表を設定するには、多大な時間が必要となるし、頭がついていかないこともあるし、根気が続かないことがあるでしょう。

  5. 永遠に当たるトレード条件表はありません。熱意をもってトレード条件表を進化させていかねば、持続的に相場で勝つことはできません。しばらく(あと2〜3年くらい)は、私がトレード条件表を設定して、定期的に提供する予定ですが、いつまでもできるものではありません。最終的にはユーザーの頑張りでレード条件表を作らねばなりません。
ということでVer.6は2つの目的を持っています。1つ目はすぐに使えるトレード条件表を提供することです。《Qエンジン》Ver.6には、完成しているトレード条件表が入っています。2つ目はトレード条件表をつくるためのパーツ(トリガー条件表や計算用条件表」)を揃ておくことです。これは(拡張4)に収めています。また今後有用なyトリガー条件表を多くそろえる予定です。

まず、すぐに使えるトレード条件表についていうと、
  1. 一般銘柄のトレード条件表としては、@(20日間で20%の利益)をあげることを目的とした31本の条件表。(拡張4)No.102〜No.132まで

  2. A(10日間で10%の利益をあげることを目的とした31本の条件表。(拡張4)No.142〜No.172まで

  3. B日経先物用として(5日間で2%の利益)をあげることを目的にした28本の条件表。(拡張4)No.182〜No.209まで

    全部で90本のトレード条件表が入っています。

  4. だが90本のトレード条件表のすべてについて、毎日検索し、売買マークがでた銘柄をチェックすることはできません。そこで、@ABのrトリガー別のトレード条件表のなかでよい成績をあげている条件表をまとめました。「まとめ@」「まとめA」と名づけています。1本の「まとめ@」または「まとめA」で毎日検索すれば、翌日仕掛ける銘柄がわかります。

    @(20日間で20%の利益)をあげる条件表にはNo.101「まとめ@」とNo.100「まとめA」が追加されています。同じくA(10日間で10%の利益)をあげる条件表にもNo.141「まとめ@」とNo.140「まとめA」があり、B日経先物用の条件表にもNo.181「まとめ@」とNo.180「まとめA」があります。
右図は(20日間で20%の利益)のトレード条件表の一覧です。図のNo.100は「まとめA」、No.101は「まとめ@」です。No.102〜No.132はトリガー別のトレード条件表です(トリガー+オートマで作った条件表であり、トリガーだけが設定されている条件表ではりません)。

追い追い提供した(20日間で20%の利益) のトレード条件表はどのような成績をあげているのかなどを紹介しますが、その前にトレードのしかたについて重要なことを2つほど述べておきます。

(1) 1日に1トレードしかしない

この場合のトレードとは仕掛けのことです。(1日に1銘柄しか仕掛けない)といっても同じことです。(1日1トレード)は、1日に1回だけ仕掛ける。同じ日に複数の銘柄が同時に売買マークをだしていたときは、株価が最も高い1銘柄をトレードする、という制限です。よく勝率が95%であると 自慢する者があるけれど、同じ日に100銘柄が買いマークを出していても100銘柄全部を買うことはできません。そのうちの1銘柄を買うのが現実的なトレードです。 売買マークが出たら全部を仕掛けるという仮定は「絵に描いた餅」です。例えば
  1. 1年間に売買マークが1000個でた。(全部仕掛けるとトレード数は1000回)

  2. ある日に大震災が発し発生し。200銘柄が一斉に買いマークを出して、全部が利益をだした。(勝数は200回)

  3. また別の日に経済政策が突然に変更され、100銘柄が一斉に買いマークを出して、全部が利益をだした。(勝数は100回)

  4. 1000回のトレードのうち、その他の日(トレード数は700回)に250回は損失がでた。700回のトレードの勝数は450回です。(=1000-100−200−250=450)

  5. このときの勝率は1000回のトレードで750回利益をだしているので75%です。
(1日1トレード)の制限がついているときの勝ち数は452回です。(震災)で1勝、(政策変更)で1勝、(その他の日)に450勝。全部で452勝です。トレード数は(震災)の1回、(政策変更)の1回、(その他の日)の700回、です。勝率は64.3%(=452÷702×100)です。「絵に描いた餅」は勝率75%であったが、現実のトレードの勝率は64%です。勝率は大きく水増しされています。
    ■(1日に1トレード)の制限をつけた成績を知るには、

    1) 検証が終ったら「損益経過」にいき、
    2) 「仕掛ける銘柄数の制限」で、(銘柄数は1銘柄まで)と指示します。
    3) これで@トレード数、A累計利益、B平均利益率、C勝率などの成績は(1日1トレード)をしたときの数字になります。

(2) (建玉を決済するまで次の仕掛けはしない)

例えば「25日順位相関が-80以下のとき買い」という条件表でトレードしたとき、1)初めて-80以下になったので買い、2)翌日も-80以下だったので買い、3)その次も-80以下であったので買い、・・・と、買いマークが連続する場合があります。このとき買いマークが出るたびにトレード(仕掛け)をしていては、何度買わねばならないのかの予想がつきません。買い過ぎて仕掛ける資金が無くなることがあります。こういう仕掛けはしてはならない。

仕掛は1)初めて順位相関が-80以下になった日だけにします。この例では後に出る買いマークほど勝つ確率は高くなりますが、何度続けてマークがでるのかは予想できないので、初回のマークによって仕掛けるだけです。その後、@20日間の時間切れになったり、A20%の利食いをして、建玉がなくなったら次の仕掛けができます。要するに建玉はいつでも1銘柄、1回きりで、2つ3つと建玉を増やすことはしません。これが現実的なトレードです。
    ■(建玉を決済するまで次の仕掛けはしない)を守るには、

    実は《Qエンジン24》や《カナル24》の検証では、はじめから(建玉を決済するまで次の仕掛けはしない) というルールのもとで、トレードしています。だから、特に何かの指示をする必要はありません。

    買いの建玉があるときは買いの仕掛けをしないし、売りの建玉があるときは売りの仕掛けはしません。買いの建玉があって売りマークがでたときは、売りの仕掛けをします。(買いの仕掛けと買いの建玉)と(売りの仕掛けと売りの建玉)はセットで考えます。(買いと売り)の組み合わせでは(1日に1トレード)の制限はありません。

(3)「 ランダム200銘柄」を対象にした

    なおここで対象にした銘柄は「ランダム200銘柄」です。「ランダム200銘柄」を対象にしてトリガーを最適化し、オートマでチャートを追加しているので、「ランダム200銘柄」を対象にして検証するときが一番よい成績になります。

    「ランダム200銘柄」の結果ファイルは《Qエンジン24》の「アップデート」からダウンロードできます。
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【2-1】 No.101 まとめ@ (20日間で20%の利益:利益率5%以上) の検証 ・・・2


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( 1 ) No.101 「まとめ@ (20D20%)」の2007年1月〜2016年12月 (10年間)の成績

No.101 「まとめ@(20D20%)」は、2007年〜2016年の10年間の成績がよかった9本の条件表をNo.101にまとめたものです。

成績のよい条件表とは次図の赤色〇がついているものです。No.102、No.103、No.107、No.109、No.113、No.115、No.117、が買いの条件表。No.128、No.132、が売りの条件表で、合計9本あります。これらは、2007年1月〜2016年12月の10年間の検証をしたときの成績が、@トレード数が50回以上で、A平均利益率が5.0%以上 のものです(1日1トレード)。
    この検証をしている途中で、検証の対象の銘柄「ランダム200銘柄」のうちの一つが上場廃止か合併によってなくなったので、別の銘柄を追加しています。また条件表の最適化のしかたを少し変えたりしているので、現在のNo.102〜No.132の検証をすると、講座No.24を書いた頃の成績の数字が今日載せる数字と少し違うものがあります。しかしよい成績を出している条件表は変更前と変更後でも変わりがありません。同じ条件表がよい条件表であるとして選ばれています。
この時期を手本にして、よい成績がでるように条件表を設定したのだから、成績(@トレード数、A平均利益率、B勝率)はよくて当たり前です。10年間で、@トレード数が30回だとか、A平均利益率が2.0%以下だとか、勝率が50%以下であるような条件表は何の役にも立ちません。

次図は手本にした時期の成績です。注目するのは@トレード数が50回以上あること、A平均利益率が5.0%以上あること、B勝率が50%以上あること(1日1トレード)です。





No.101「まとめ@」の検証をすると、上図(上)のようにどういったトレードをして、どういう結果になったのかが表示されます。図で◎印がついているものは「利食い」です。仕掛けて20日以内に20%の利益がでたトレードです。図には20回のトレードが表示されていますが、うち12回は利食い(◎)で、利食い出来なかった(−印、時間切れ)は8回です。トレードしたうちの60%は利食いができています。これくらい利食いができていないと、平均利益率が5%以上になることは難しい。

上図(下)に手本とした(10年間)の成績がまとめられています。
  1. トレード数は600回あった。平均して1年に60回のトレードをしている。

  2. 累計損益%は4308%(=43.08倍)ある。利益が出たものは再投資していませんが、10年て条件表を作ったのだから、これくらいの利益がでてもおかしくない。

  3. 平均利益率とは、1回のトレードで何%の利益が上がったかを表します。損したときの損失率と利益がでたときの利益率を通算しているので、1回のトレードで何%の利益(損失の場合もある)が出たのか一目瞭然です。この例では平均利益率は+7.18%になっています。とにかくトレードすれば1回につき+7.18%の利益がでるのだから、「打ち出の小槌」状態です。まあこれも手本に合わせた条件表であるので、特別に高い平均利益率になっているわけです。

  4. 勝率は67.7%。3回に2回は利益がでていますが、1回は損失です。それでも通算すると1回のトレードで7.18%の利益がでています。100回のトレードをして、勝率が90%であったとしても、平均利益率が1%ならば、累計利益%は90%です。

    この例では平均利益率が7.18%であるので、100回のトレードをしたときの累計利益%は718%になります。勝率90%のものの累計利益%が90%あることに較べると、累計利益%は8倍も多くなっています。勝率90%は利益の大きさを担保するものではありません。担保するのは平均利益率です。成績の項目のうちで最も重視すべきは、@平均利益率、Aトレード数、B勝率 の順番です。
とにかく(10年間)を手本にして、条件表を作ると、手本の(10年間)の成績は驚くべきものになります。

もし手本にしていない時期(2017年1月以降)に、No.101の条件表でトレードしたならどうなるか? これが最重要な点です。現在は2018年7月末ですが、手本とした時期(2007年1月〜2016年12月)から外れた(2017年)と(2018年7月)までの成績はどうなったのかを検証してみます。


( 2 ) No.101 「まとめ@ (20D20%)」の2017年1月〜2017年12月 (1年間)の成績

(次図)No.101の2017年(1年間)のトレードは17回ありました。ただ6084 アビスト(3960円)と 6753 シャープ(3260円)は、2017年1月11日に同じ買いマークをだしているので、(1日に1トレード)のルールによって株価の高い6084 アビスト をトレードすることになります。


上図は2017年のトレードをまとめたものです。トレード数が16回になっているのは、6753 シャープ のトレードが(1日1トレード)のルールによって外されたからです。
  1. トレード数は16回あった。手本とした期間では10年間で600回(1年に60回)であったので、2017年のトレード数は約27%くらいに減っています。トレード数は時がたつに連れて減ります。あるいは手本とした時期に起きていた現象が2017年にはあまり発生しなかったのも知れません。原因は不明です。

  2. 累計損益%は110.5%です。手本の時期には4308%(1年なら430.8%)の利益でした。2017年の累計利益は約25%(=110.5÷430.8×100)に減っています。これはトレード数の減少率(27%)と同じ減少であり、妥当な数字です。

  3. 平均利益率は+6.91%です。手本の10年間の平均利益率は7.18%でした。ややへっていますが大きな違いではありません。16回のトレードをしたので、累計利益%が110%(つまり倍増)になったのは平均利益率が手本の時期と変わず、高い利益率を維持したためです。2017年の平均利益率が手本の時期とほぼ同じであったことは、No.101条件表はある時期にトレードが集中しておらず、手本の時期と同じようにまんべんなく売買マークを出しているということです。成績が安定していることは、今後もNo.101の条件表を信頼してよいということです。、重要な評価ポイントです。

  4. 勝率は62.5%。手本の時期の67.7%よりも少し低下していますが、勝率はさほど気にする必要はありません。@平均利益率とAトレード数 のほうがはるかに重要です。

( 3 ) No.101 「まとめ@ (20D20%)」の 2018年1月〜2018年6月 (半年間)の成績

(次図)今日は2018年7月末です。7月末までのデータで(20日で時間切れという売買ルールによって)検証すると、7月に入ってから仕掛けたものは、まだ決着がついていないものがほとんどです。6月末までに仕掛けたトレードは全部決済ができています。つまり2018年1月〜6月の半年間の成績だと思ってください。

2018年の前半6か月のトレードは9回ありました。2017年の1年間のトレードは17回だったので、No.101は1年に17〜18回のトレードになるのが普通かもしれません。しかし即断はできません。


  1. トレード数は半年で9回あった。だいたい2017年のトレード数(17回)と同じです。

  2. 累計損益%は46.9%です。2017年に比べて少し悪い。

  3. 平均利益率は+5.21%です。手本の10年間の平均利益率は7.18%でしたから、約2%ほど利平均利益率は低下しています。しかし1回トレードすれば+5.2%の利益がでるというのは魅力的です。いくらでもトレードしたいと思われるでしょうが、トレードを絞っているからこそ、この高い平均利益率になっているのです。

  4. 勝率は77.8%。半年間のトレード数は9回なので、7勝2敗だったわけです。9回のトレードの1勝は勝率を11.1%動かします。もし6勝3敗になっていたら勝率は66.7%であったわけです。トレード数が100回より少ないときの勝率は信頼性がありません。勝率は50%あればよいとしておきます。
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【2-2】 No.100 まとめA (20日間で20%の利益:利益率4%以上) の検証 ・・・3


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( 1 ) 条件表No.101が「まとめ@」で、No.100が「まとめA」とタイトルの@Aの表記と条件表No.がチグハグになっているのは、No.101に「まとめ」を設定して、No.102からトリガー別のトレード用条件表を設定していたからです。「まとめA」を設定するつもりはありませんでした。

しかし「まとめ」の検証をしてみると、2017年のように1年間のトレード数が17回しかない場合がありました1年間のトレード数は50回はほしい。最低でも25回はほしいところです。そうなれば2週間に1回の割合でトレードできます。 そこでトレード数を増やすために、まとめる条件表( No.102〜No.132のうちから選ぶ)を増加したのが「まとめA」です。当初設定した「まとめ」は「まとめ@」になりました。

本章は「まとめ」に集結させる条件表を多くしたとき、成績はどうなるかの検証です。

「まとめ@」ではNo.102〜No.132 の31本の条件表の中から@トレード数が50回以上で、A平均利益率が5.0%以上のもの9本の条件表をNo.101にまとめました。今回は平均利益率は4.0%以上へハードルを下げたので、9本の条件表に2本の条件表が加わり、合計11本の条件表をまとめてNo.100「まとめA」としました。

追加した条件表は次図の青色〇をつけた2つです。No.106、No.118の買いの条件表が追加されています。



( 1 ) No.100 「まとめA (20D20%)」の 2007年1月〜2016年12月 (10年間)の成績

No.100 「まとめA(20D20%)」は、2007年〜2016年の10年間の成績がよかった11本の条件表をNo.100にまとめたものです。


No.100「まとめA」の検証をすると、上図(上)のようにどういったトレードをして、どういう結果になったのかが表示されます。図で◎印がついているものは「利食い」です。仕掛けて20日以内に20%の利益がでたトレードです。図には20回のトレードが表示されていますが、うち7回が利食い(◎)で、利食い出来なかった(−印、時間切れ)は13回です。トレードしたうちの35%しか利食いできていません。

しかし(+20%で利食い)ができたとき、累計利益%は+20%が加算されます。7回利食いができておれば、累計利益%は+140%(= +20%×7回)増える勘定です。ここが(+5%で利食い)とは違うところです。+5%の利益を7回だしても累計利益は+35%(=+5%×7回)しか増えません。(+5%で利食い)としていたときは本来なら+20%以上の利益があったはずのものをみすみす見逃しています。この点でも利食いの利益率を低くすることは不利であることがわかります。

上図(下)に手本とした(10年間 )の成績がまとめられています。
  1. トレード数は660回あった。「まとめ@」に比べてトレード数は10%ほど増えている。

  2. 累計損益%は4451.7%ある。「まとめ4@」の累計利益%は4308%だったが、トレード数が10%増えた割には累計利益%は増えていない(累計利益+4308%の10%増しなら+4738になってもよい)

  3. 平均利益率は6.74%。「まとめ@の平均利益+7.18%より悪いが、利益率が0.4のものを条件表に加えた割りに平均利益率はそう落ちていない。手本した10年間の成績なので成績はよくて当然ですが、質が低いトリガーを少し混ぜ込んでも全体の成績はそう悪くなっていないことがわかったのは収穫です。

  4. 勝率は66.4%。3回に2回は利益がでていますが、1回は損失です。それでも通算すると1回のトレードで6.74%の利益がでています。
とにかく(10年間)を手本にして、基準を緩めて「まとめA」を作りましたが、まずまず合格レベルの条件表になっています。

では手本していない時期(2017年1月以降)に、No.100「まとめA」の条件表でトレードしたならどうなるか? これが最重要な点です。現在は2018年7月末ですが、手本とした時期(2007年1月〜2016年12月)から外れた(2017年)と(2018年7月)までの時期について検証してみます。

( 2 ) No.100 「まとめA (20D20%)」の2017年1月〜2017年12月 (1年間)の成績

(次図)No.101の2017年(1年間)のトレードは17回ありましたが、 6084 アビスト(3960円)と 6753 シャープ(3260円)は、2017年1月11日に同じ買いマークをだしているので、(1日に1トレード)のルールによって株価の高い6084 アビスト をトレードすることになります。


上図は2017年のトレードをまとめたものです。しかしこの成績は「まとめ@」の2017年の成績とまったく同じものでした。「まとめAでトレード数をふやすようにしましたが、2017年についてはその効果(影響)はまったくありませんでした。

( 3 ) No.100 「まとめA (20D20%)」の 2018年1月〜2018年6月 (半年間)の成績

(次図)2018円の前半の半年間の成績も「まとめ@」とまったく同じ成績になっていました。つまり「まとめ@」よりトレード数は10%ほど増えたはずですが、(2017年)と(2018年前半)のトレードは増えていません。



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【2-3】 No.134 まとめB (20日間で20%の利益:利益率3%以上) の検証 ・・・4


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トレード数が10%程度増えてもまったく成績が変わらないことがわかりました。それではトリガー別のトレード用条件表の利益率を3.0%まで落として、さらに条件表を増やしてみたらということになります。

トレード数が50回以上でトリガーの利益を0.3%以上の条件表を「まとめA」に追加してNo.134「まとめB」としました。追加したのはNo.108(トレード数196回・利益率3.10%)の買いの条件表が1本。No.124(トレード数164回・利益率3.96%)、、No.127(トレード数178回・利益率3.14%)、No.131(トレード数99回・利益率3.68%)の 塗りの3本の売りの条件です。(【2-2】(1)No.100 「まとめA」の図を参照)。

「まとめB」は221という大きな条件表になりました。《カナル24》Ver.6と《Qエンジン24》Ver.6からは1本の条件表には300行の条件が設定できます。条件ファイルに格納できる条件表を999本に拡大したことと、1本の条件表に300行の条件行の設定ができるようにしたことは、実によい判断でした。条件表の本数の制限や条件表の行数の制限がほぼなくなったので、ストレスなく条件表が設定できます。No.101「まとめ@」と No.134「まとめB」の時期ごとの成績を対比します。
  1. No.101 まとめ@・・・最初に作った条件表。トレード数50回以上・平均利益率+5.0%以上の条件表をまとめたもの。

  2. No.134 まとめB・・・できるだけ多くの条件表をまとめ、トレード数を増やそうとした条件表。トレード数50回以上・平均利益率+3.0%以上の条件表をまとめたもの。

( 1 ) No.134 「まとめB (20D20%)」の 2007年1月〜2016年12月 (10年間)の成績

上段の「まとめ@」のトレード数は600回あるが、下段の「まとめB」はトレード数は977回へ約1.6倍に増加している。

平均利益率は+7.18%→+5.08%へ低下し、累計損益%は+ 4308%→+4961%になっている。累計損益%が1.15倍になったことは、トレードの増加に比例しており、まあこのような成績になるのかと思う。



( 2 ) No.134 「まとめB (20D20%)」の 2007年1月〜2017 年12月 (1年間)の成績

手本にした10年間の成績が、手本にしていない時期になったときはどうなるかが注目点です。

平均利益率は+7.12%→5.08%へ低下したが、トレード数が16回→33回と倍増したため、累計利益%は115%→170%へ増加しています。これだとまとめる条件表を増やしたことは、まあ成功であったと思われるかも知れません。しかし1年間の成績だけではそうであると断定することはできません、

たまたま2017年だけの成績はよかったのかも知れません。例えば次に検討する2018年前半の成績はよくありません。2年連続で平均利益率が3.0%以上になるならば、「まとめB」は安定した成績が出るとしてもよいが、半年分の成績でははっきりしません。


( 3 ) No.134 「まとめB (20D20%)」の 2018年1月〜2018年6月 (半年間)の成績

「まとめBは2018年前半でも21回のトレードをしています。「まとめ@」の9回の2倍以上のトレード数です。しかし「まとめ@」の累計利益%は+46.9%あります。一方「まとめB」の累計利益%は26.6%でしかありません。2倍以上のトレードをして、その成果は半分です。

本来、トレード数が多くなればそれに連れて成績は安定します。20回のトレードをして5回利食いがでたとしても、それはたまたまのものであるかもしれません。だが100回のトレードをして、25回の利食いができたならば、4回に1回は利食いができる。あるいは利食いができる確率は25%であるといえます。無論確率の数字には幅があるので、ばらつきはあるので、20回〜30回は利食いできるとすべきでしょう。だがトレード数が100回を超えるならば、統計的に意味がある確率であるといえます。

「まとめB」はトレード数が欲しいために、「まとめ@」が5.0%以上の平均利益率と決めていたのに反し、3.0%以上の平均利益率までハードルを低くしました。たからこのように「労多くして益少なし」となったのです。

トレード数を多くするには、+5.0%の平均利益率を安易に低くするのではなく、+5.0%の平均利益がでるようなトリガーを探すことが正しい道筋です。


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【2-4】 トリガー別の条件表を集結するときの復習          ・・・5


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【2-1】【2-2】【2-3】で、すでに完成しているトリガー別のトレード条件表はどういう視点からまとめるのがよいのかの検証をしました。

上図のようにトリガー別のトレード条件表は31本あります。31本のうちで、
  1. トレード数が50回以上で、平均利益率が5.0%以上のトリガー別トレード条件表は赤色〇をつけた9本です。これを1本の条件表に集結してNo.101「まとめ@」とし、その成績について【2-1】で調べました。

  2. トレード数が50回以上で、平均利益率が4 .0%以上のトリガー別トレード条件表は青色〇をつけた2本です。これをNo.101の9本に追加して、11本が集められています。No100「まとめA」です。その成績について【2-2】で調べ、成績を検討しました。

  3. No.134「まとめB」は、これを記述しているときに思いついて作ったものです。その成績について【2-3】で調べ、成績を検討しました。

(次図)No.101「まとめ@」の平均利益率や累計利益%は申し分のないものであったけれど、トレード数をもっと増やせば年ごとの成績はより安定するはずです。

トレード数を増やすために、平均利益率を5.0%から4.0%、3.0%へと下げてみましたが、この試みは見事に失敗しました。平均利益率を下げるということは、利食いの回数が少なくなることを受け入れるということであり、利益がでるトレードを減らすということです。右図に見るように(2007年〜2016年)の10年間の成績は、平均利益率が最も高い5.0%に絞ったNo.101「まとめ@」です。平均利益率を3.0%まで下げたときのトレード数は977回になり、累計利益は「まとめ@」の15〜16%増加しました。

平均利益率が低いトリガー別トレード条件表を混ぜていくと、しだいに成績は悪化していきます。絵具を混ぜれば混ぜるほど、原色の派手やかさは失われ、黒色に近づいていくのと同じです。

ここで学んだことは平均利益率は高いものだけを集結するべきである。ということです。
無理にトレード数を増やしても成績はよくならないともいえます。


トレード数を増やす方法は3つあります。
  1. 条件表を設定するときや検証をするときの銘柄数を多くする。

    この講座では「ランダム200銘柄を対象にしましたが、「ランダム400銘柄」とか、東証1部身銘柄全部(全数)を対象にする。ただし銘柄数を増やすと、イレギュラー(不規則な)データが入り込むので、必ず成績がよくなるということではありません。試してみなければわからない。

  2. 対象期間を長くする。

    この講座では(2007年1月〜2016年12月)の10年間を手本にしましたが、例えば(2000年1月〜2016年12月)を対象期間にすれば、データ数は1.7倍になります。ここには様々なデータが入っているので、たいして役に立たなかったトリガー別のトレード条件表が息を吹き返す可能性があります。ただ新しいデータを対象にするということは。イレギュラー(不規則な)データも取り入れるということでもあるので、必ず成績がよくなるということではありません。

  3. 新しいトリガーを見つける。

    新しいトリガーを見つけることは容易なことではありません。 《Qエンジン24》に用意した31本のトリガー条件表は、私の長年の経験から選んだものです。

    そこそこの成績(@平均利益率、Aトレード数)をだすと思っていましたが、@平均利益率がマイナスのもの(No.126の平均利益率は-0.01% )、またトレード数が少なすぎるもの(No.119は5回、No.125は13回)があり、逆にトレード数が多過ぎるもの(No.126は609回) があります。これらのトリガー別トレード条件表はほとんでお役にたちません。

    おそらくは、@対象銘柄を多くしても、A対象期間を長くしても、よい成績にはならないと思うので、@対象銘柄またはA対象期間で確認したら消すことになるでしょう。ここまでの私の経験には間違っていものがあったわけです。

    経験がなまじにあると、新しい発想がでてきません。固定観念でトリガーを扱ってしまいます。本当はそのトリガーは良いものを持っているのに、それを見つけることができないことが多くあるのではないかと思います。トリガーの発見の妨げになっているのは、自分の凝り固まった考えです。

    >

【3-1】 疑問@ どういう売買ルール(何日間で何%)がよいのか?  ・・・6


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【2】では(20D20%) 20日間で20%の利益 について検証しました。【4】では(10D10%) 10日間で10%の利益について調べますが、実際のところ(何日間で何%の利益)を目的にすればよいのかは、これまで誰も真剣に考えていません。

使う人や資金の性格によって、自分の都合のよいような目的を定めているだけです。例えば、
  1. 自分は長く建玉できない性分だから、短期の売買がしたい。(5日間で時間切れ)にすればよいだろう。となると(利食いは+2%)ですればよいか、と考えて(5日間で2%の利益)を目的にした条件表を作っています。

  2. あるいは20日間(1か月)は粘るつもりなので、(20日間で時間切れ)にすればよいだろう。となると(利食いは+15%)くらいでよいか、と考えて(20日間で15%の利益)を目的にした条件表を作ります。

  3. やや長めの喫期間をかけて大きな利益を出したい人は60日間(3か月)をかけて(利食いは+30%)くらいを目的にした条件表を作ります。
この3例は、自分の性格や資金の性格(長期投資できる資金なのか、10日後に必要になる資金なのか)を考えてのことだから、どのような売買ルールにしてもよいのですが、その売買ルールを使ってその条件表が最も利利益を出すこととは無縁です。自分の都合で「売買ルール」を決めているだけです。

ここでいう条件表の目的とは、最も利益が多くでるような売買ルールのことです。

相場(値幅と時間)は予想できません。できませんが、事実にのっとってするトレードは、事実を無視したトレードの何倍もの利益を上げることができるし、損失をだしているときは、事実無視のトレードの何分の1かの損失で食い止めることができます。

相場とは株価の変動のスケールの変化です。例えば小波動のボトムからピークまでの株価の上昇率が+5%しか上昇しない時期もあるし、+30%上昇する時期もあります。これは(株価のスケール)です。 また小波動のボトムからピークまでの時間はたったの5日間である時期もあるし、30日間も上昇を続ける時期もあります。これは(時間のスケール)です。

いうまでもなく株価の変動幅のスケールが大きくて、時間のスケールが大きければ、誰でも簡単に利益をだすことができます。ただその時期は10年に1回(の上昇相場)と10年に1回の下降相場でおいてです。日頃の相場のスケールは大きいものではありません。

相場のスケールが時期によって変動するので、売買ルールを固定していると、利益が出たり損失が出たりします。そこで相場のスケールを予想して、あるときは短期小幅な売買ルールを採用してみたり、別のときには長期大幅な売買ルールに変えてみたり、と売買ルールをコロコロと変えるのが多くの投資家の手法です。これは「迷い」ですが相場の変化に合わせようとすれば迷うのは当然です。

時期時期に応じて売買ルールを変えないと、本当に利益はでないのだろうか? それぞれの条件表は最も多くの利益がでる売買ルールを内在しているに違いない。それは最適な売買ルールと呼んでよいでしょう。最適な売買ルールは《Qエンジン24》の「最適売買ルール」を使えばわかります。条件表は内在している最適な売買ルールを採用してこそ生きてくる。そう思って最適な売買ルールを調べてみました。

次図はNo.379「小波動(3日)」の条件表です。内容は極めて簡単なもので、@小波動が下降から上昇に転換した日に買い、A小波動が上昇から下降に転換した日に売り、というものです。オートマによってチャートを追加して成績を高めることはしていません。まったくシンプルな条件表です。こんだがシンプルな条件表ではあるが、売買ルールが違えば、成績(特に平均利益率)は大きく異なります。




右図では(A)(B)(C)で買いマークが、(a)(b)(c)で売りマークが出ています。買いマークが出て翌日の始値でしかけたとき、10日間のうちの最大の上昇率は
  1. 買い617円→655円。上昇率+6.1% (利食いしないときは 11日目の始値655円で決済して+6.1%の利益)

  2. 買い638円→676円。上昇率+5.9%(利食いしないときは 11日目の始値591円で決済して-7.3%の損失)

  3. 買い588円→598円。上昇率+1.7%(利食いしないときは 11日目の始値590円で決済して+0.3%の利益)
です。売りの場合は、
  1. 売り710円→689円。下落率-2.9%(利食いしないときは 11日目の始値707円で決済して+0.3%の利益)
  2. 売り617円→540円。下落率-12.4% (+12.4%の利益)
  3. 売り583円→574円。下落率-1.5%(利食いしないときは 11日目の始値594円で決済して-1.8%の損失)
です。この例では(b)の-12.4%(bは売り仕掛けなので、利益は+12.4%になる)が大きな利益になっています。この6回のトレードで確実にトータルで利益をだすには、10%で利食いする売買ルールにすればよい。このときの累計利益は、(A)+6.1%、(B)-7.3%、(C)+0.3%、(a)+0.3%、(b)+10%(利食い) 、(c)-1.8% です。累計利益のうち大きなウエイトを占めるのは買いの(A)+6.1%と(B)-7.3%、売りの(b)+12.4 %の損益です。

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【3-2】 疑問A 最適売買ルールをどうやって知ることができるのか?       ・・・7


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ここでの売買ルールは、(時間切れ)と(利食い%)の要素だけです。このほかに付け加えるなら(損切り%)ですが、まずは(時間切れ)と(利食い%)の2つを売買ルールとして検証します。

条件表No.379はトリガーだけの条件表です。トリガー条件表の役目は@確率の高い売買マークを出すこと、Aトリガー条件表だけでも平均利益率がプラスになる場売買マークをだすこと、の2つです。

トリガー条件表は、どのような売買ルールのときにもっと大きな利益をだすのか調べてみました。右図は次のような指示をしています。
  1. 2007年1月〜2016年年12月の(10年間)を対象にする、

  2. 「買いだけ」を調べる.

  3. (時間切れ)は5日〜50日で5日ごと増加させる。

  4. (利食い%)は5%〜50%で5%ごと増加させる。
どの最適化も売買マークがでたら仕掛ける「全数」仕掛けです。「1日1トレード」の仕掛けはできません。「最適パラメータ」「最適以上以下」「最適条件行」などの最適化をする場合はすべて「全数」のトレードの成績がでます。

売買ルールによってレード数は変わります。変わる原因は、@(利食い)することによって、次の仕掛けができるので、仕掛けが増加する。A(時間切れ)の期間が長くなることによって、仕掛けが減少する(建玉が決済していないと仕掛けはできない)、のどちらかです。

「全数」仕掛けと「1日1トレード」の仕掛けの違いは、仕掛けの数を調整するだけです。仕掛けを調整してトレード数が違ってくれば、@累計利益%、A平均利益%、B勝率に影響しますが、売買マークは同じ日にでています。「全数」の成績よりも「1日1トレード」の成績は少し悪化しますが、最適な(時間切れ)や(利食い)は全数であっても1日1トレードであっても同じです。


@評価得点の順にソートする

30分ほどで売買ルールの最適化ができました。これを「評価得点」でソートしたのが右図です。

図には「評価得点」の高いベスト20が表示されています。その内訳を見ると
  1. (時間切れ)はベスト5に、(35日)が4個入っている。ベスト20には5個がある。

    ついで(30日)が続き、ベスト20に5個。次が(40日)でベスト20には4個。

    (35日)がベストで(30日)と(40日)が(時間切れ)の最適な期間であるらしい。

  2. (利食い)のベスト10は、(50%)が3個、(45%)が2個、(40%)が3個、(35%)が2個なので、(35%)〜(50%)が最適な利食い水準であるらしい。

  3. トレードしたうち利食いできた回数を見ると、(35日・30%)が1264回あり、トレード数(17969回)の7.03%は利食いできています。評価得点がトップの(35日・45%)の利食い回数は496回、トレード数は17369回で、利食い率は2.77%であるから(35日・30%)は特に多くの利食いができているわけです。
以上のことから(時間切れ)は35日程度、(利食い)は50%〜35%くらいが最適です。利食いはバラツキがあるので、絞りきれないが35%以上がよいことがわかります。


A平均利益率の高い順にソートする

次に「平均利益率」でソートしたのが右図です。平均利益率は成績のうちで最も重要なものです。

ベスト20の平均利益率は1.09%〜0.95%であるので、No.379「小波動」のトリガーの平均利益率は+1.0%が限界のようです。(その他のトリガーも似たようなものですが...)

ベスト20の(時間切れ)と(利食い)を見ると
  1. (時間切れ)はベスト20に入っているのは、(50日)が5個。

    (45日)は4個、(40日)は4個、(35日)は5個です。

    これまた(35日)〜(50日)が(時間切れ)の最適な期間であるらしい。

    ただ(50日)というのは、最適売買ルールで指示した(時間切れ)の最長の期間です。時間切れが長くなれば、大幅な利益を出す可能性は高くなります。おそらくいつでも平均利益率がよいものは、(時間切れ)の期間が最長のときでしょう。

    すると、(時間切れ)が(35日)というのは、これ以外(最長期間以外)の要因であるのではないか。(35日)が最適な(時間切れ)ではないのではないかの疑問がでてきます。

  2. (利食い)のベスト10は、(50%)が3個、(45%)が2個、(40%)が3個、(35%)が2個なので、(35%)〜(50%)が最適な利食い水準であるらしい。

  3. トレードしたうちの利食いできた回数を見ると、(50日・30%)が1535回あり、トレード数(14126回)の10.83%は利食いできています。平均利益率トップの(50日・50%)の利食い率は3.63% (=505÷13881×100)なので、利食い率が10%を超える(50日・50%)はすばらしい。

    だがこれは(利食い期間)が最長のときのものです。(時間切れ)の日数が長くなればなるほど、利食いの可能性が大きくなるが、逆に大きな損失を出す可能性も大きくなります。

  4. 利益%と損失%の比率を表すのは「Pファクター」です。これは累計利益%÷累計損失%で計算できます。(損失のマイナス符号は+に変換する)

    (50日・30%)のPファクタ(PFと略す)は1.17倍です。利益は損失の1.17倍あるということです。トップの(50日・50%)のPFは1.19倍で、ざっと見るとPFは1.20倍前後です。あまり大きな差はないが、PFが大きいものは(35日・45%)と(35日・50%)と(35日・40%)、(35日・30%)の4個です。1.21倍は(40日・40%)、(35日・35%)、(35日・30%)の3個。1.20倍が(40日・50%)、 (40日・35%)、(40日・45%)の3個です。
こう見ると(35日)とか(35%)は重要な売買ルールであると思われます。


B平均利益率の低い順にソートする

次に「平均利益率」が小さい順にソートしたのが右図です。平均利益率は成績のうちで最も重要なものです。平均利益率が悪いものは、誤った売買ルールを基準にしているからです。(だからここはベスト20ではなく、ワースト20です)

(時間切れ)と(利食い)を見ると
  1. (10日・5%)、(15日・5%)、(5日・5%)がワースト3です。

    (時間切れ)の5日・10日・15日は、5日〜50日(5キザミ)の10段階の時間切れ日数の下位3個であり、(利食い)の5%は最下位のものです。

    つまり(短期間)で(小幅利食い)のものがワースト3になっています。ワースト3の結果(平均利益率)は0.01%〜-0.06%と小さく、どこで利益をだすのだと思う数字です。

  2. しかし勝率は55.4%〜50.8%あります。勝率が50%を超えるのはこの3つだけではありません。例えば(50日・5%)はトレード数が19920回ありますが、勝率は71.7%、平均利益率は0.09%です。勝率が050%を超えるのは25個ありますが、23個は(平均利益率%)が5%、10%、15% であり、2個20%です。

  3. いくら勝率が高くても、利益はでないことが明瞭です。多くの方は勝率が高いものを有難がっているが、利益の大きさにとっては邪魔なだけです。利益の大きさは勝率が導くのではありません。勝率を重視すればするほど利益は小さくなるのです。
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【3-3】 疑問B 全数トレードと「1日1トレード」の成績の違いは?  ・・・8


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【3-2】疑問A 「最適な売買ルール」で掲げた数字は、全数のトレードをしたとき成績です。これは簡単に最適な売買ルールを教えてくれます。だが現実のトレードに近い「1日1トレード」による最適売買ルールを求めることはできません。敢て「1日1トレード」の成績を知りたいなら、@「検証」を行い、A「損益経過」で1日1トレードの指定をする必要があります。まず「検証」を先に行います。

ところが「検証」は決まった売買ルールに基づいて行われるので、売買ルールが定まっていない条件表の検証はできません。従って例えば10通りの売買ルールを仮に決めておいて、1本の条件表を10通りの売買ルールによって検証します。その中で最もよい売買ルールを最適な売買ルールとするわけです。

「1日1トレード」の検証をするにはやや手間がかかります。手順は3通りあります。
  1. 1つの条件表について、新規検証をし、「損益経過」で1日1トレードを指示して、「1日1トレード」の成績を知る。(11本の条件表があるなら11回これを繰り返す)

  2. 多くの条件表を1本1本検証するのは面倒なので、「連続検証」によって11本をまとめて検証をする。
    検証が終ったら「検証結果」→「損益経過」で1日1トレードを指示して、「1日1トレード」の成績を知る。

  3. あるいは「連続検証」によってまとめて条件表の検証をする。 検証が終ったら、11本の条件表を選択して、「成績対比表」に表示させて「1日1トレード」の成績を知る。
の方法があります。3本以上の条件表を検証するときは「連続検証→「成績対比表」がラクです。


「連続検証」の指示は次のようになります。
  1. 「ランダム200銘柄」を対象にしして、No.380〜No.390までの条件表を検証する。

  2. 検証期間は(2007年〜2016年)までの10年間。

  3. ここでは「買いだけ」の検証をする。

  4. No.380〜No.390の条件表にそれぞれの売買ルールを設定しておく。

    (No.380は(時間切れ50日・利食い50%)、No.381は(時間切れ45日・利食い45%)、No.382は(時間切れ40日・利食い40%)のように売買ルールを設定する)

  5. 「実行」で、11本の条件表の検証ができます。検証が終るまでは、なにもすることはありません。

  6. 11本の条件表の検証が終わったら、「成績対比表」にいき、検証が済んだNo.380〜No.390の11本の条件表を選択します。

  7. 次図のように「損益経過の指示」の画面が現れます。

  8. 「銘柄数の制限なし」を選ぶと「全数」トレードの成績がでます。



  9. 「銘柄数は(1)銘柄まで」を選ぶと「1日1トレード」の成績がでます。

    このとき、複数の銘柄の中からどういう銘柄を選ぶかの基準は、

    @株価が最も高い(安い)銘柄

    A出来高が最も多い(少ない)銘柄

    B前日比%が最も大きい(小さい)銘柄

    などを指定できます。


急ぐ旅でもないので、

@全数トレードの成績、
A1日1トレード(株価が高い銘柄)、
A1日1トレード(前日比が最も大きい銘柄)

の3通りの成績対比表を出してみます。条件表No.がそれぞれどういう売買ルールがついているかは、上図の「条件表の一覧表」を見て下さい。
    No.380は(50日・50%)の売買ルールによる
    No.381は(45日・45%)の売買ルールによる
    No.382は(40日・40%)の売買ルールによる
    No.383は(35日・35%)の売買ルールによる
    No.384は(30日・30%)の売買ルールによる
     :     :      :  
    No.389は(10日・ 5%)の売買ルールによる
    No.390は( 5日・ 5%)の売買ルールによる
などです。条件表の内容はまったく同じであるのに、売買ルールや「1日1トレード」の選択基準が違えば、その成績は天と地、月とスッポン、釣り鐘とチョーチンほどの違いがあります。

@全数の成績

出た売買マークの全てによるトレードです。

(ただし買い建玉中に買いマークがでたときは仕掛けないし、売り建玉中に売りマークがでたときは仕掛けない)

(時間切れ)が短いものがほどトレード数は少なく、長いものほどトレード数は多くなります。同じように(利食い%)が大きいものほどトレード数が少なく、(利食い%)が小さいものほどトレード数は多くなります。 これは(時間切れ)が短ければ時間切れの決済が早く、(利食い%)が小さければ利食いが多くなるので、トレード数が増えるためです。
  1. 平均利益率が一番よいのはNo.380の(50日・50%)の1.03%です。ついでNo.382(40日・40%)とNo.383(35日・35%)の+0.99%。

  2. 平均利益率が一番悪いのはNo.389の(10日・5%)の-0.04%。ついでNo.388(10日・10%)の-0.01%です。間益率がマイナスになったのはこの2つだけです。
利益率が高いのは(時間切れ)が35日以上のとき、(利食い%)が35%以下のときである。利益率が特に悪いのは、(利食い%)が15%以下のときであることがわかります。


A株価最高の成績(1日1トレード)

「1日1トレード」の現実的なトレードをしたときの成績です。同じ日に複数の銘柄が売買マークを出しているとき、株価が最も高い銘柄を仕掛けます。

「1日1トレード」にしたときのトレード数は1736回〜2191回に減り、最少と最の差も小さくなっています。

過去10年間には2500日しかないので、トレード数は2500回に近づくが2500回を超えることはありません。
  1. 平均利益率が一番よいのはNo.380の(50日・50%)の0.42%。ついでNo.3843(30日・30%)の+0.38%です。

  2. 平均利益率が一番悪いのはNo.399の(5日・5%)の-0.27%。ついでNo.388(10日・5%)の-0.18%です。
利益率が高いのは(50日・50%)のときと(30日・30%)の2つです。この2つだけがプラスであとは皆マイナスです。(50日・50%)は最大の(時間切れ)期間であり、最大の(利食い%)です。だいたいにおいて(時間切れ)が長いほど、(利食い%)が大きいほど平均利益率は高くなります。ここでは(30日・30%)の平均利益率が高くなっているのは注目に値します。


B前日比最大の成績(1日1トレード)

「1日1トレード」の現実的なトレードをしたときの成績です。

同じ日に複数の銘柄が売買マークを出しているとき、前日 比(売買マークを出した当日の終値と前日の終値との比較)が最も大きい(+2.5%高などのように)銘柄を仕掛けます。

(株価最高)と(前日比最大)のトレード数はまったく同じです。ただ選ぶ銘柄が異なります。

(前日比)を基準にしたトレードの成績は、私がこうあるべきだと思っていたものと同じになりました。これまで検証では(株価最高)を基準にすることが多く、だいたいはそれで間違ってはいなかったのですが、この検証の結果には驚きました。わたしの理屈と検証結果が同じであったことが第1、成績が(全数)や(株価最高)よりも飛び抜けてよかったのが第2です。

平均利益率の順にみると、
  1. No.380(50日・50%)が1.57%で、飛び抜けて高い利益率です(シンプルな条件表なので、平均利益率の値は1%台で大きくはないが)

  2. No.384(30日・30%)は1.02%で第2位です。No.380(50日・50%)の成績は(時間切れ)が最長の50日間で、(利食い%)が最大の+50%のときの成績です。平均利益率は長く、利食いの%は大きいときに出ることはこの章の前半部分でわかっていることです。No.384(30日・30%)は最長の(時間切れ)でもないし、最大の(利食い%)でもないので、おそらくNo.379「小波動(3日)」というトリガーに内在する最適な売買ルールなのでしょう。

  3. 逆に売買ルールが小さいNo.389 (10日・5%)の平均利益は率は-0.22%ですが、勝率は55.0%です。売買ルールの(時間切れ)が小さな数字のときは、平均利益率は小さい(マイナスになりがち)が、勝率は高くなることもわかっています。

  4. No.390(5日・5%)の平均利益率は-0.202%、勝率は50.3%です。平均利益率はマイナスではあるがNo.389(10日・5%)の-0.22%よりもましな理由は、No.389が5日間で時間切れの決済をすればよいのに、決済を10日まで伸ばしたからです。決済をわずかの期間延ばしても結果は悪くなるだけです。(うんと延ばせば5%の利食いができる時期がくるので、平均利益率は上昇しますが、それでも最大で5%の利益しか出ません)

最も成績がよく、理屈に合っている(前日比)基準の成績を基にして、本章で得た結論は
  1. 長期間をかけて、大きく利益をとるのが平均利益率を高めるための売買ルールである。(本章では(50日・50%)がそれに当てはまる)

  2. トリガーによって固有の最適な(時間切れ)と(利食い%)があるようだ。(本章では(30日・30%)か(35日・35%)がそれである)

  3. ただし長期間の建玉をすると、大きな損失がでる可能性がある(本章の売買ルールでは損切りをしないため)が 短期間・小幅な利食いは平均利益率を最悪にする(本章では(10日・5%)やか(5日・3%)がそれである)。
ということです。
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【3-4】 疑問C 安定した成績とはどういうものか?         ・・・9


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優れたトリガー条件表はどのようなものであるかといえば、いうまでもなく@リターン(累計損益や平均利益率)が大きいものです。【3-3】でNo.379を「1日1トレード」でトレードしたときの成績を掲げましたが、最もリターンが大きかった(50日・50%)のリターンは以下のようになっていました。は、
  1. 全数トレードのとき、トレード数は6846回、累計損益は7073%、平均利益率は+1.03%
  2. 1日1トレード(株価最高基準)のとき、トレード数は1736回、累計損益は723%、平均利益率は+0.42%
  3. 1日1トレード(前日比基準)のとき、トレード数は1736回、累計損益は2727%、平均利益率は+1.57%
でした。リターンからは(c)の(1日1トレード・前日比基準)が最も優れています。

しかし利益を上げた年が過去10年間で6回、損失になった年が4回あるときは、成績は年によってブレており安定性はありません。

10年間で損失になる年はできればないほうがよい。年ごとに利益がでたり損失になるのはリスクです。

年別成績はメニューの「検証」→「新規検証」→「損益経過」で知ることができます(右図)

また「検証」→「検証結果の連続印刷」で知ることもできます。

2007年〜2016年の10年間の年別成績を掲げます。

以下の3つのトレードによる年別成績は同じ傾向をもっています。
  1. 平均利益率のトップ2の年は、@全数が2013年と2012年、A株価基準が2013年と2009年、B前日比基準が2013年と2009年。2013年は3つとも一致。2009年はABは一致し、@も第3位です。

  2. 平均利益率のワースト2の年は、@全数が2008年と2007年、A株価基準が2008年と2007年、B前日比基準が2008年と2007年。どれも3つとも一致しています。

  3. 平均利益率がマイナスになった年は、@全数が2007年・2008年・2011年・2016年の4年、A株価基準が2007年・2008年・2011年・2016年の4年。これは@全数と完全に一致しています。B前日比基準が2007年と2008年の2年。2007年と2008年は3つとも一致しています。
これは最終のトレード用条件表ではなくトリガー条件表です。トリガー条件表をオートマにかけてチャートを追加して平均利益率を高めるような制限をすれば、平均利益率はアップし、マイナスになる年は減ります。

@全数の年別成績



A1日1トレード(株価基準)の年別成績



B1日1トレード(前日比基準)の年別成績


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【3-5】 疑問D オートマにかけるとどのくらい成績が向上するのか? ・・・10


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トリガー条件表をオートマにかければ、平均利益率は必ずアップします。どれくらい成績が上がるのかを大雑把に説明しておきます。

  1. 「ランダム200銘柄」を選択して、右の「オートマ指示書」に行きます。

  2. オートマ指示書で指示するのは図の赤色線の部分です。重要なものは

    @買いの条件表を作る
    A対象期間
    B何日間で何%の上昇

    これは(30日・30%)がよいことがわかっている今なら30日間・30%と指示すればよいのですが、《Qエンジン》の条件表を作るときは(20日・20%)を指示してきたので、これに合わせました。

    C描画用条件表(トリガー)はNo.379
    D計算用条件表はNo.73
    E生成先条件表(トレード条件表)はNo.391
    F最小注目数は50個
    です。

  3. 「新規実行」ボタンで、オートマはトレード用条件表を生成します。この後は手を加えるものは何もありません。

  1. 39分ほどで条件表No.391ができました。

  2. 右図では 「391 180810 BS34 j4379 ・・・20D20%」というタイトルが与えられていますが、あとで解りやすいように「小波動転換 20D20%」に変更します。



No.1行〜No.5行がNo.369「小波動(3日)」のトリガー部分で、No.6行〜No.24行がオートマが追加したチャートです。

このチャートの追加によってNo.391「小波動転換 20D20%」はNo.679のトリガーだけの条件表よりも、うんとよい成績を出すはずです。



@No.391を(時間切れ20日・利食い20%)で検証する

@No.391「小波動転換 20D20%」の売買ルールを(時間切れ20日・利食い20%)にして検証すると次のような成績になりました。

検証リスト(20日・20%)


1日1トレードの成績 (20日・20%)

売買ルールは(20日間・20%利食い)ですが、1日1トレードの基準を(A株価基準)と(B前日比基準)の2 通りで検証してみました。 トレード数はABは同数になります。この例では40回しかありません。50回に不足しているので、最後に「まとめ」の条件表を作るときの対象にはなりません。


しかしその成績は驚くべき内容です。
  1. 平均利益率は14.65%、勝率85.0%
  2. 平均利益率は15.53%、勝率87.5%
トレード数が40回とすくないのは残念です。Bbの(前日比基準)のほうが勝ち数が(35回)あって、Aの(34回)を上回っています。その分だけ平均利益率と勝率がAよりもよくなっています。


ANo.391を(時間切れ30日・利食い30%)で検証する

No.391「小波動転換 20D20%」の売買ルールを(時間切れ30日・利食い20%) にして検証してみます。

(タイトルの(20D20%)はオートマにかけたとき、(20日間で20%)の利益がでるものを注目点としたという意味です。今回の検証の(30日間・30%)の売買ルールを意味するものではありません)

次のような成績になりました。トレード数は56回しかありません。ここから同じ日に複数の銘柄が同じ買いマークを出したものが引かれるのだから、1日1トレードのトレード数は50回を下回ることは確実です、しかしどういう成績になったのかを確かめてみましょう。

検証リスト (30日・30%)


1日1トレードの成績 (30日・30%)

売買ルールは(30日間・30%利食い)ですが、1日1トレードの基準を(A株価基準)と(B前日比基準)の2 通りで検証してみました。 トレード数はABは同数になります。この例では37回しかありません。50回に不足しているので、「まとめ」の条件表の対象にはなりません。


しかしその成績は驚くべき内容です。
  1. 平均利益率は17.20%、勝率75.7%
  2. 平均利益率は18.17%、勝率78.4%
トレード数が37回と少ないのは残念です。Bの(前日比基準)のほうが勝ち数が(29回)あって、Aの(28回)を上回っています。その分だけ平均利益率と勝率がAよりもよくなっています。何にしてもオートマにかけると成績が飛躍的に向上する条件表ができます。また「1日1トレード」の銘柄の選択基準は「株価水準」よりも「前日比基準」のほうが成績はよくなっていることがわかりました。
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【3-6】 疑問E トリガーのトレード数を多くするには?   ・・・11


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【3-5】「オートマ」 でNo.391「小波動転換 20D20%」のトレード条件表を作ったところ、平均利益 率が15%、勝率が85%を超える条件表ができました。ただ残念なことには、この条件表は37回〜40回のトレードしかできなかったことです。統計的に信頼できる成績であるためには、100回のトレードは欲しい。一歩緩めても50回より少ないとタマタマの成績であるとみなさねばなりません。

そこでNo.391のトレード数を増やす方法ですが、簡単に済まそうとするなら2通りの方法があります。
  1. 出来上がったトレード条件表の制限を少し緩める。
  2. 対象銘柄を多くしてオートマにかけなおす。
どちらもトリガーの見直し(最適化)をしないので、時間がかかりません。

( 1 ) トレード条件表を緩める。


右図は、【3-5】「オートマ」 でNo.391「小波動転換 20D20%」のトレード条件表を作った後の「オートマ指示書」の画面です。

No.39には24行の条件行が設定されていますが、この条件行がどういう順で設定されたのかが「ログ」でわかります。
  1. 「ログ」をクリックすると、右図が表示されます。

  2. ログの画面が表示されます(次図)。この画面の「ログ」をまたクリックします。


  1. ログが表示されます。行の右端の数字は「注目点」の個数です。注目点とは、オートマが指示された買い条件を、この条件表がいくつ取り込んだのかの個数です。

  2. No.5行まではトリガーの設定行です。この時点の注目数は1053個になっています。最低1053個は買いマークを出すわけです(ただしそれば正解かどうかは問題にしていない)

  3. No.6行で、(株価の50日変動率が34.3以上なら買い)の条件が加えられて、注目数は379個に減っています。ダマシでできるだけでないように、No.6行にチャートを加えたわけです。

  4. No.7行と・No.8行・No.9行でさらにチャートを追加して注目数は106個に減ります。

  5. jこうして利益がでやすいようにチャートを追加していくのですが、次第にチャートを絞っても成績があがらないようになっていきます。

    No.18行の注目点は52個でしたが、No.19〜No.24行では、チャートを追加しても注目点を1個しか減らすことができません。

  6. 注目点を52個から51個に減らすためにNo.19行〜No.24行を追加するのは無駄なことです、

    また注目点を51個に減らすためには、No.19行〜No.24行のうちのどれか1行を追加すればよく、不要な条件行を追加することでトレード数が減ることになります。
そこで、No.24行まである条件行のNo.19以降の6行を抹消します。(抹消はメニューの「条件」で行う)


No.391の行をカットしたものはNo.392に記憶させました。No.392の2007年〜2016年の(10年間)の検証を行います。

【3-5】「オートマ」で、No.391「小波動転換 20D20%」の売買ルールは(20日間・+20%利食い)と(30日間・+30%利食い)の2通りの検証をしましたが、本章でも売買ルールを(20日間・+20%利食い)として検証してみます。
検証結果は次図のようになりました。上段は条件表をカットしないときのもの、下段は条件表を6行カットしたときの成績です。

条件表をカットしないときのトレード数は40回でしたが、6行カットしたら51回に増加しました。これでトレード数は一応50回をこえますが、平均利益率は14.65%から9.21%へダウンし、勝率も85.0%から70.6%へ低下しています。

トレード数と平均利益率は、リスクとリターンの関係と同じです。リスクを小さくしようとすればリターンは減るし、リーターンを大きくすしようとすればリスクも大きくなります。低リスク・高リターンというものはありません。

どこかでトレード数と平均利益率を天秤計りにかけて、納得できる釣り合いをさがすしかありません。私なら【3-5】のトレード数40回・利益率14.65%よりも【3-6】のトレード数51回・利益率9.21%を選びます。

( 2 ) 対象銘柄を400銘柄に倍増させて、オートマに条件表を作らせる。


多くは対象銘柄を200銘柄(結果ファイルNo.No988「ランダム200銘柄」を使っていますが、ここでは対象銘柄を2倍に増やすために結果ファイルNo.989「ランダム400銘柄」を使います。

右図は、【3-5】「オートマ」で使った「オートマ指示」の画面です。【3-5】でNo.379「小波動(3日)」のトリガーをオートマにかけました。

今回も指示内容はほぼ同じです。違うのは最小注目数です。
  1. 生成性するレード条件表はNo.393に異国する

  2. 最小銘柄数を(50個)から(100個)に変える

  3. 「新規実行」をクリックしてオートマを開始する。
今度は対象銘柄が倍増しています。オートマは400銘柄についてチャートを追加するので、できる条件表は少し違ってくるはずです。


また対象銘柄数が200銘柄から400銘柄になったので、追加できるチャートが見つからず、1本とか2本の追加で終わることも考えられるし、逆にどんどん追加してキツイ条件表になってしまう可能性もあります。

これを防ぐために、最小注目数を(50回)から(100回)に増やしています。(2倍対象銘柄が2倍になったのだから、最小注目数も2倍にしてはどうかという単純な理由からです)
  1. No.393に「小波動転換 400M 20D20%」と名づけたトレード条件表を作りました。


条件表は右図のような過程で作られていました。
  1. No.1〜No.5行はトリガー

  2. No.6〜No.12行が主なチャートの制限で、

  3. No.13〜No.21行は最後の注目数101行を減らすために使われています。
このNo.393トレード条件表は、同じ400銘柄を対象にして、2007年〜2016年の(10年間)の検証をしてみるとどうなるのか?
次図は「成績対比表」です。
    No.391は【3-5】でオートマで作ったもの。売買ルールは(20日・20%)
    No.392は【3-6】(1)でNo.391の下部の6行カットしたもの。売買ルールは(20日・20%)
    No.393は【3-6】(2)で400銘柄を対象にしてオートマで作ったもの、。売買ルールは(20日・20%)
    No.394は、No.393の下部9行をカットしたもの。売買ルールは(20日・20%)
トレード数が40→51→83→105へ増えるにしたがって、平均利益利益率は14.6%→9.2%→7.67%→7.0%へと低下しています。しかしそれでもNo.934の平均利益率は7.06%あります。

【2-1】(1)で《Qエンジン》が用意した31本のトリガー別トレード条件表の成績を掲げています。

これを見るとトレード数が100回を超え、平均利益率が5.0%を超える条件表はNo.117「B ボリンジャー順」の(114回・6.0%)だけです。 No.394は対象銘柄を400銘柄に増やすことによって、トレード数(101回)・平均利益率(7.0%)の成績をだしているのだから、立派なものです。

ただし安定性を見る「年別成績」はあまりよくありません。2007年〜2016年の10年間の年別成績は、@トレードは2007年〜2010年の4年間に偏っている。A2013年・2014年・2015年のトレードはゼロといった具合です。とうてい安定的な成績を出しているとはいえません。



次図はNo.117の年別成績です。
@累計利益は2009年・2010年に高く、リーマンショックの年2008年は多くありません。Aその他にも2012年。・2013年の累計利益・平均利益率もよく、利益がでた年が散らばっています。Bトレード数が少ないのは2011年と2015年ですが、それでも各4回あります。トレード数は適当に散らばり、安定性にかけてはNo.394よりも優れています。


トレード数を増やすには、@勝つ確率の高いトリガーを見つけ、A対象銘柄を多くしてオートマにかけるのがよいようです。
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【3-7】 疑問E 売買ルールに(損切り%)を加えるべきなのか?   ・・・12


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( 1 )「最適売買ルール」によって(時間切れ)と(利食い)の2要素の売買ルールを調べる

【2-1】(1)で《Qエンジン》が用意した31本のトリガー別トレード条件表の成績を掲げています。このうちで、トレード数が100回を超え、平均利益率が5.0%を超える条件表はNo.117「B ボリンジャー順」の(114回・6.0%)だけです。いまのところ最も成績がよいトレード条件表です。

このNo.117の最適な売買ルールはどうであるのかを「最適売買ルール」で調べてみます。No.117は(時間切れ20日間)(利食い20%)を目的につくったものなので、(時間切れ)が20日間が最適で、(利食い%が20%)が最適であるとは限りません。目的と現実は違います。

「最適売買ルール」では以下のように指示しました。
  1. 「ランダム200銘柄」を検証の対象とする

  2. 対象期間は2007年〜2016年の10年間

  3. (買い)のトレードだけを対象にする

  4. (時間切れ)と(利食い%) の2つを要素とする

  5. (時間切れ)は10日〜50日の範囲で5日ずつ変化させる

  6. (利食い%)は10%〜50%の範囲で5%ずつ変化させる


結果は次のようになりました。平均利益率の高いベスト20を掲げています。

右図でベスト20に入っている個数を見ると、
  1. (時間切れ)は50日が3回、45日が3回、40日が3回、35日が3回、30日が1回、25日が4回、20日が3回。

    25日間が4回と最多で、平均利益率のベスト3を占めている。(時間切れ)は25日間で決まりであろう。

  2. (利食い%)は50%が6回、45%日が7回、40%が6回、35%が1回。利益率は40%以上のときが高い平均利益率になっている。50%〜40%はどれも同じような回数であり、(利食い%)は40%以上としかいえない。

  3. PFが3倍以上になっている8個から拾っていくと、(時間切れ)は25日が4回、35日が1回、20日が3回であった。ここから25日と20日が効率の高いトレードをしていることがわかる。
以上のことから、No.117は、(時間切れは25日間)・(利食い%は40%以上)が最適な売買ルールであると思われる。(25日・40%)の成績は、トレード数が132回、平均利益率は10.23%になります。(ただしこの成績は「全数トレード」をしたときのもの)

「1日1トレード」をしたときはトレード数114回、平均利益率は9.18%になります。トレード数の114回は変わらないが、平均利益率は6.0%から9.18%に向上したのは、成績はいかに売買ルールに依存するのかを示しています。

なお(時間切れ)が25日か20日がよい成績になったのは、No.117を作るときに(20日・20%)を目的に作ったためんなのか?の推測ができますが、定かではありません。(この解明には別の目的で作った条件表と比較してみる必要がありますが、この講座ではしません)


( 2 )「最適売買ルール」で、(損切り)の要素を追加してみる

No.117「B ボリンジャー順」は(20日・20%)の売買ルールでトレードしたときは、(トレード数114回・平均利益率6.0%)でした。しかし売買ルールを(25日・40%)に変えることによって、トレード数は114回・平均利益率は9.18%になりました。 では(損切り%)を売買ルールに追加したときの成績はどうなるでしょうか?

「最適売買ルール」では以下のように指示しました。
  1. 「ランダム200銘柄」を検証の対象とする

  2. 対象期間は2007年〜2016年の10年間

  3. (買い)のトレードだけを対象にする

  4. (時間切れ)と(利食い%)(損切り%) の3つを要素とする

  5. (時間切れ)は10日〜50日の範囲で5日ずつ変化させる

  6. (利食い%)は10%〜50%の範囲で5%ずつ変化させる

  7. (損切り%)は-50%〜5%の範囲で5%ずつ変化させる
変化するステップ数は810回と(損切り%)がないときの(81回)の10倍になるので、最適化に所要する時間は10倍になります。(約10除時間かかる)。だから簡単に(安易に)最適化することは難しい。

結果は次のようになりました。平均利益率の高いベスト20を掲げています。

右図の成績は「全数トレード」をしたときの数字です

右図でベスト20に入っている個数を見ると、
  1. (時間切れ)が25日のものが圧倒的に多い。ベスト20に14回もはいっている。
  2. (利食い%)は50%が3回、45%が11回、40%が6回で、45%が多い。
  3. (損切り%)は-50%が4回、-45%が2回、-40%が2回、-35%が2回、-30%が3回、-25%が1回、-20%が6回で、-20%が最多である。
となっています。ベスト20に入っている最多のものを売買ルールに採用すると、(時間切れ25日・利食い%は45%・損切り%は-20%)です。この売買ルールでトレードしたなら、@トレード数は131回、A平均利益率が10.10%、BPFが3.63倍になります。

(2)で検証した2要素の検証では、(時間切れ25日・利食い40%)の売買ルールがよく、成績は、@トレード数は132回、A平均利益率が10.23%、BPFが3.80倍 でした。(損切り-20%)を追加しても成績はほとんど変わらないが、少し低下しています。

しかし-20%の損失で(損切り)するのだから、ほとんどのトレードでは損失が-20%を大きく超えることはありません。どこまで損失が拡大するかわからない(時間切れ25日・利食い40%)の売買ルールよりも(時間切れ25日・利食い45%・損切り-20%)の売買ルールのほうが成績の不確実性(リスク)がなく、優れています。

なお「1日1トレード」のときのNo.117の成績は次のようになります。
  1. (時間切れ25日・利食い40%)の売買ルールのとき    @トレード数は114回、A平均利益率が9.18%、BPFが3.63倍、C最大利益は51.7%、D最大損失が-40%

  2. (時間切れ25日・利食い45%・損切り-20%)の売買ルールのとき   @トレード数は113回、A平均利益率が9.22%、BPFが3.21倍、C最大利益が51.7%、D最大損失が-20.8%
です。平均利益機率が少し低下するのは、これまでの「全数トレード」と「1日1トレード」の関係と同じです。特筆すべきは(損切り-20%)を加えたことで、最大損失は-40%→-20%へ減っていることです。-20%以上の損失はでないという安心感を持ってトレードできます。
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