No.29 チャートの統計処理のしかた


2019年9月に執筆 ・・  HP目次へ.. 講座目次へ.
    [ 目次 ]
    【1】YBメーカーと統計処理について
    【2】YBメーカーはどのようにして条件表を生成するのか?
    【3】YBメーカーの操作手順(トリガーを選択する)
    【4】YBメーカーはトリガーを最適化する
    【5】YBメーカーはトリガーの成績を検証する
    【6】トリガーの年別成績が決め手
    【7】YBメーカーは成績がよいトリガーを統合する
    【8】統合されたYB条件表を検証する
    【9】YB条件表の有効性の持続期間
    【10】工夫 @新しいトリガーに変えてみる
    【11】工夫 A手本とする期間を15年間にしてみる
    【12】工夫 Bトレード手法を考える(トレード停止)
    【13】工夫 Cトレード手法を考える(正逆トレード)
    【14】工夫 D4つのトレード法による成績の対比
    【15】リターンとリスクについて
    【16】最上のリスク回避は損切りすること


【1】YBメーカーと統計処理について

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《YBメーカー》は主として日経先物の寄り引け売買(翌日の始値で仕掛け、その日の終値で決済する)をするためのシステムです。2016年に発売して2018年末で販売を中止しました。だからユーザーは43人と少ない。少ないがユーザーは今年は多くの果実を手にしておられるはずです。

《YBメーカー》は@目的が明瞭である、A条件表は単純なので組み込みやすい、B条件表は《YBメーカー》が自動的に作ってくれる。したがってCユーザーは何ひとつ条件表を考えることはない。といった画期的なシステムです。

2017年のトランプが米国大統領になってから、世界の株式市場はわけのわからない動きをしています。多くの個人投資家は相場の見通しを立てられず、利益をだすことができないのが現在です。だが長い先(将来)を見通せなくても明日1日だけの売買をするならば、勝ち目はあります。寄り引け売買とは翌日が陽線になると思えば買い、陰線になると思えば売るという単純なトレードのしかたです。もし陰線と陽線の出る確率が50%であるなら、勝率は50%です。これに少しの工夫を加えれば勝率を55%に高めることは可能です。あるいは勝率が50%だとしても、勝つときは平均して50円の利益を出し、負けるときは平均して-30円の損失になるような工夫をすればトータルで勝つことができます。その手法は、
  1. 様々なチャートの統計をとる。
  2. 明日が陽線になる、または陰線になる確率の高いチャートを見つける
  3. あるいは勝ちの利益率と負けの損失率の統計をとり、利益率が損失率を上回るチャートを見つける
  4. 過去のリスクの統計をとり、リスクを最小にするようなトレード法を見つける

これだけのことです。労力を注げば寄り引け売買で勝てます。とはいいながら、この4つはとても難しい。簡単に結論がでるようなものではありません。《YBメーカー》はよい条件表を生成してくれます。毎年、年末に6〜12時間をかければ、YB条件表(寄り引け売買をするための条件表)が生成されますが、その成績は10年で2回は損失がでる年があり、、7年間は利益が出る。残り1年は異常な年であり、大勝することもあるが大敗することもある。といった割合でしょうか。

まず7割方は利益が出るような条件表が生成されますが、1年間を通してトレードすると、さまざまなリスクが襲ってきます。このリスクを最小限にとどめることができるかどうかが、使い手の力量です。《YBメーカー》が生成した条件表だからといっても、いつでも使えるわけではありません。リスクの管理をしながら使っていかないと、途中で立ち往生をしてしまう羽目になりかねません。

そのためには、過去に生じたことの統計をとって、よりよいシステムの磨き上げていく必要があります。何の統計をとればいのか? どうやって統計をとるのか? について説明するのがこの講座の目的です。そしてこの講座は私が書く最後の講座になります。

なお寄り引け売買とは明日の陰線・陽線を確率的にとらえようというものなので、基礎的な知識として「陰線・陽線がどのような割合で現れるのか?」を《カナル24》の「統計」で統計をとったので、掲げておきます。1997年1月1日〜2018年12月31日の22年間の陰陽足は5402本あります。次の統計が取れました。
  1. 陽線本数は2557本(全体の47.3%)。始値→終値の平均値幅は111円、中央値は80円。
  2. 陰線本数は2644本(全体の48.9%)。始値→終値の平均値幅は-116円、中央値は-80円。
  3. 寄引同事は201本(全体の3.7%)。始値→終値の平均値幅は0円、中央値は0円。
(図1)


陰線・陽線の割合や値幅には大きな差はありませんが、どちらかといえば陰線を予想するほうが有利です。これは手本にした時期は株価が下落していたこと、また暴騰よりも暴落のほうが多いことなどが原因です。

(図2)
最後の講座として《YBメーカー》を題材にして取り上げたのは
  1. 目的が明らかである(明日が陽線になるか陰線になるかを当てるだけである。10日後のことは考えない。)

  2. 従って簡単な条件表(をある規準によって選別し、複数のよい件表を統合すればよいトリガー条件表ができるのではないか。の思いつきでした。この条件表は10年のうち9年は正しく判断する思っていますが、10年のうち1年の例外があり、この時期には負けます。マイナスになります。

  3. 《YBメーカー》は2019年からは販売していませんが、2018年末に、右のような条件表を提供しました。《YBメーカー》のユーザーは(予備C)という条件ファイルを「アップデート」→「YB条件ファイルをダウンロード」によって入手することができます。

  4. タイトルが(2007年)というのは、1998年〜2007年のデータを手本にして、勝率が高く、利益率が大きいチャートを見つけ、これを条件表に組み込んだものです。(《YBメーカー》が自動的に条件表を作ってくれる)。翌年2008年にはこれを使って寄り引け売買をします。

  5. No.73の(2018年)は2009年〜2018年までのデータを手本にして《YBメーカー》が自動的に設定した条件表です。だから今年2019年はこの条件表が出す売買マークを参考にして、寄り引け売買をしています。

  6. 2019年が終わったら、2010年〜2019年のデータを手本にして(2019年)の条件表を作ることになりますが、これは《YBメーカー》が勝手に作ってくれます。2020年は条件表の(2019年)を使って売買します。
【注意】《カナル24》や《Qエンジン24》は(予備C)という条件ファイルは使えないので、(拡張6)に条件表を複写しています。(予備C)の条件表No.61は(拡張6)のNo.261へ、(予備C)の条件表No.62は(拡張6)のNo.262へ、という具合に条件表No.に200を加えた条件表No.になっています。《カナル24》や《Qエンジン24》を使って説明するときは(拡張6)に複写した条件表を使っています。

(図3)
No.273(2018年)は右図のような日に売買マークを出しています。買い↑マークが出たら翌日の始値で買い、その日の終値で決済します。売り↓マークが出たら翌日の始値で売り、その日の終値で決済します。

仕掛ける銘柄は日経先物や日経ミニに限りません。日経先物に連動する1570「日経レバレッジ」でもよいのです。ただしレバレッジが低いので日経先物より利益率は悪い。

YB条件表No.73の2019年1月から8月14日までの成績は次のようになっています。(累計損益や平均利益は%で表示)。
(図4)


同じものを金額(円)で表示すると次のようになります。
(図5)


  1. 46回のトレードをして、26勝20敗。
  2. 累計損益は1990円(日経先物なら199万円、ミニなら19.9万円の利益)
    勝ったときの利益累計は3620円。負けたときの損失累計-1630円。
  3. 1トレード当たりの平均利益は43.26円。
  4. 勝率は56.6%。
  5. Pファクターは2.26倍(=累計利益÷累計損失)。
もともと目差している勝率は55%、利益率は0.3%なので、特によい成績ではありませんが、利益額は異常に大きい。これはPファクターが2.26倍となっているように、利益額が損失額の2.2倍あったからです。目差しているPファクターは1.5倍なので、これはでき過ぎです。2019年はラッキーな年であったといえます。(まあ年末までにどうなるかはわからないが)


【2】YBメーカーはどのようにして条件表を生成するのか?

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《YBメーカー》はどのような手順でYB条件表を作っているのでしょうか? 
基本は簡単なことの積み重ねです。
(図6)
  1. 明日は陽線になる確率が高いか、陰線になる確率が高いかを判別できる単純なチャートを与える(これはトリガー条件表と呼ぶ。役立つであろうと私が思いついたチャートですが、実際に役立つかどうかはこの時点では不明です)

  2. 2018年当時の買いのトリガー条件表(明日が陽線になるかどうかを判定する)は、右図の買い用として51本のチャートを用意していました。

  3. その下の図は2018年当時の売りのトリガー条件表(明日が陰線になるかどうかを判定する)です。売り用として41本のチャートを用意していました。

  4. これら合計92本のトリガー条件表は(日経A)という条件ファイルに収められており、《YBメーカー》のユーザーはダウンロードすることができます。

    今から思うと92本のトリガー条件表は多すぎます。現在私が使っているのは、買いのトリガー条件表が27本、売りのトリガーが18本の合計45本です。

    (図7)
  5. これらチャート(トリガー)が明日が陽線になるのか、陰線になるのかをどれほど判別することができるのかを調べると、買い(陽線になる)と判断するチャートは多くあるが、売り(陰線になる)と判定できるチャートは少なかった。

  6. 陽線が出ることはある程度予想できますが、陰線になることを予想することは難しいのです。例えば株価にとって最大の要因である企業の業績です。業績の予想は企業の年次の計画や四半期ごとの決算発表からある程度予想できます。業績がよい企業の株価は陽線が出がちだし、悪化している企業の株価は陰線が出がちです。

  7. ところが予想をしていないことが発生する。例えばアスクルの配送センターで火災が発生すると株価は大きな陰線になります。一企業に限らず、地震が起きて工場が稼働できなくなる。米中貿易摩擦で企業の業績が悪化する。これらは突然に起こり、株価は大きな陰線になります。突然に起きたことはだいたいが悪いことです。

  8. 突然にでる陰線は、過去の株価の推移をみていても予測不能です。買いには理屈が通用するが、売りには理屈は通用しません。 こういうことから売り(陰線と判定する)のトリガーは少ないのです。

(図8) チャートには「パラメータ」(例えば5日平均線とか9日順位相関とか)があり、売買条件として「以上以下」の売買条件(例えば株価が5日平均を上回ったら買い(=株価と平均線のクロス日数が1)、とか9日順位相関が-80以下になったら買い)があります。

上図は(日経A)のNo.2「N日前比」というトリガーですが、実に簡単なチャートが設定されています。陰線陽線の判断能力は、(10日前過去比率)のパラメータと(-8以下)という以上以下の数字で決まります。《YBメーカー》はパラメータと以上以下の数字を少しずつ変化させて、どういうパラメータで、どういう以上以下の数字であればよいのかを調べます。

(図9)
《YBメーカー》には《Qエンジン》にある「最適化」の機能が組み込まれていますがブラックボックスになっています。どのような経過で最適化されたのかはわかりません。

そこで《Qエンジン》によって上図のNo.2を最適化したのが右図です。(2007年〜2016年の10年間を手本とした)

成績のよいものは、
  1. 20日前過去比率が-10%以下のとき
  2. 5日前過去比率が-6%以下のとき
  3. 10日前過去比率が-6%以下のとき
などです。最も成績がよいものは(20日前過去比率)で、(-10%以下になった)ときに買うと0.71%の利益を出すことがわかります。0.71%とは日経先物が20000円であるとすれば、1回のトレードで142円の利益がでるということなので、馬鹿にしたものではありません。 何も考えずに一回だけトレードして140円の利益を上げることは普通あり得ないことです。最適化することの重要性がお分かりでしょう。

(図10)
最適化をするには、人が@どういうパラメータを与え、A以上以下の数値の範囲をどうするのかを決めなければなりません。 右図では、

  1. 過去比率のパラメータは5日から25日の範囲で、5日ずつ変化させる(5,10,15,20,25の5通りに変化させる)

  2. 以下欄の数字は-20%から0%の範囲で、2%ずつ変化させる
    (-20,-18,-16,-14
    ・・・-4,-2,0)の11通りに変化させる)

  3. パラメータが5通り、以下が11通りあるので、全部で55通り(=5×11)の組み合わせがあるわけです。もしパラメータを5〜25で1キザミで変化させるならば、パラメータだけでも21通りになるので、最適化の時間がかかります。

  4. またチャートによっては100日〜200日の範囲を指定せねばならないこともあります。チャートによってパラメータや以上以下の数字は異なってくるからです。
このように最適化するには人が決定してやらねばならないことがあります。だが《YBメーカー》は最適化するパラメータや以上以下の数値の範囲を自動的に決定するので、複数の条件表(この例では92本のトリガー条件表)を連続して最適化することができるのです。(連続して最適化する方法を思いついたときは嬉しかった。)


【3】YBメーカーの操作手順(トリガーを選択する)

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《YBメーカー》が処理することはほとんどが自動化されています。まず操作することから述べると、

(図11)
  1. 1009 日経先物を選択し、

  2. メニューの「YB条件表を生成」をクリックすると、次図(図12)の「YB条件表生成」の画面が現われます。
    (図12)
  3. (日経A)条件ファイルはトリガー条件表を集めてあります。

    買いのトリガーであるNo.1〜No.51の51本を選択し、

    続いて売りのトリガーであるNo.101〜141の42本を選択します。売り・買い合計で92本のトリガーを選択しました。

  4. 手本にする時期は、2009年1月から2018年12月までの10年間です。

  5. 「実行」をクリックしたら、あとは《YBメーカー》が全部やってくれます。人が操作するものは何もありません。
《YBメーカー》がする作業は次の順番です。
  1. ひとつのトリガー条件表を最適化する。

  2. 最適化したら10年間の成績を検証する。(成績は、@トレード数、A累計利益%、B平均利益%、C勝率、DPF(倍率)の5項目。

  3. 検証が終わったら、年別成績を調べる。(年別成績はこの例では2009年の成績、2010年の成績、2011年の成績・・・2017年の成績、2018年の成績と年ごとの成績です。10年間を手本にしているので、年別成績は10個あります。

  4. スタートした条件表No.1の年別成績と条件表No.は(1)であることも記憶されます。

  5. 次のトリガー条件表No.2の最適化→検証→年別成績を調べ、No.1の年別成績よりも成績がよい年があれば、No.2の成績を年別成績に書き換え、その年の成績がよい条件表No.は(2)であることを書き添えます。

  6. こうしてNo.1〜No.51の51本の買いの条件表の年別成績が書き換えられていくので、No.51の処理が済んだとき、各年の最高の成績を出した条件表が明らかになります。(2009年)はNo.2、(2010年)はNo.11、(2011年)はNo.19、(2012年)もNo.11 のように各年の成績が最もよいトリガー条件表が決まります。


【4】YBメーカーはトリガーを最適化する

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@トリガー条件表を最適化する。

《YBメーカー》がする最初のことはトリガー条件表を最適化することです。最適化とは2009年から2018年の10年間について寄り引け売買をしたとき、
  1. 最も累計利益が大きくなり
  2. 平均利益率が0.3%以上あって
  3. 勝率が55%以上ある
  4. (PFが1.5倍以上、を合格基準にすることもある)
「最適化」とはこういった合格基準に満たすパラメータや以上以下の数字を見つけることをいいます。
次のトリガー条件表はNo.1の「当日値幅%」をトリガーとした条件表です。この条件表No.1にはパラメータはありません。以上以下欄に1.7以上の数字がありますが、この数字を変化させて、最適化するわけです。この場合は1つの数字を変化させるだけなので、最適化する時間はかかりません。
(図13)


次はNo.2「N日前比」のトリガーです。この条件表はパラメータ(10日前)がひとつ、以上以下(-8%以下)がひとつ。2つの数字を変化することになります。
(図14)

(図15)
先走りますが、トリガー条件表は最適化されるたびに、(サンプル0)条件表ファイルに書き込まれます。

最適化ができなかった(トレード数の不足、累計利益率がマイナス、勝率が55%ない、といった成績)ときは、条件表は書き込まれません。

右図ではNo.1「当日値幅%」、No.6「安値切下げ」、No.7「陰陽本数」などは合格基準に達しなかったので空白になっています。
ついでにいうと、No.2「N日前比」は次のような条件表に変わっていました。
  1. 2行目の(10日前過去比率)→(45日前過去比率)に変わり、
  2. 2行目の(-8%以下)→(-6.1%以下)に変わっています。
(図16)



【5】YBメーカーはトリガーの成績を検証する

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Aトリガー条件表を検証する。

《YBメーカー》は自動的に最適化したトリガー条件表の成績を調べますが、成績を表示することはありません。そこで、前章(【4】トリガーの最適化)でNo.2「N日前比」、No.3「変動率」、No.4「陽線幅割合」、No.5「下落率」 などが最適化されていたので、この4つの条件表の検証をしてみます。

(図17)
使うのは《カナル24》の「連続検証」です。
  1. 検証するトリガー条件表を選択し、

  2. 検証する期間を2009年1月〜2018年12月の10年間として、

  3. 「実行」をクリック

検証は日経先物の10年間をするだけなので、すぐに終わります。(13秒)
4本のトリガー条件表の成績を《カナル24》の「成績対比表」でまとめると、次のようになっていました。

(図18)
  1. トレード数は100個以上あるので合格。
  2. 累計損益は良いものは54.4%、悪いものでも31.2%ある。これは大きいほうがよいが、マイナスでない限り合格です。
  3. 平均利益率は0.3%以上あるので合格。
  4. 勝率は55%以上あるので合格。
  5. PFは1.50倍以上あるので合格。とうまく最適化できたことがわかります。
どのトリガー条件を使えばよいのか迷います。
  1. 利益をできるだけ多くするという観点からは、累計利益が54.4%と最大のNo.3を採用することになりますが、これはトレード数が180回と最高であったためです。トレードが多いほど小口の利益は積み上がります。しかし平均利益率は0.3%で特によいわけではない。逆に勝率は55.0%と最も悪い。

  2. 安定性の観点からは、勝率が59.8%のNo.2がよいが、累計利益は31.2%と最も小さい。

  3. 累計利益が大きく勝率が高いものは、No.5です。トレード数は163回と2番目、累計利益は49.0%と2番目、勝率は57.7%とこれまた2番目に高い。
こういうことを考え出すと、採用するトリガーを決めることは至難の技です。(サンプル0)条件ファイルには、最適化されたトリガー条件表が、買いで21本、売りが21本できていました。この 全部を使ったからといって、よいYB条件表ができるわけではありません。もっと根本的なことをいうと、10年間でよい成績を出していても、毎年毎年よい成績を出しているわけではありません。10年間のうちにはそのトリガー条件表がよく当たる時期やまるで当たらない時期があります。1つの条件表は時期によって浮き沈みがあります。



【6】トリガーの年別成績が決め手

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Bトリガー条件表の年別成績によって判断させる。

人間が判断するのであれば迷うこともありますが、《YBメーカー》は明確な判断基準もってトリガー条件表を決定します。どういう判断基準を与えればよいのか、さまざまに考えた結果、「年別成績」を利用することにしました。
本章で検証をしてみたNo.2〜No.5のトリガー条件表の年別成績は次のようになります。

(図19)
  1. No.2「N日前比」のトリガーが最適化されたら、検証を行い、年別成績を表にします。これはパソコンのメモリ上に記憶しています。
    各年度の成績を見ると
  1. 成績の規準(@トレード数が10回以上、A累計損益がプラス、B平均利益が0.3%以上、C勝率が55%以上)満足したのは(2009年・2015年・2016年)の3年です。
  2. 最初のトリガー(No.2)の解析なので、(2009年)の成績と条件表はNo.2であることを記憶します。
  3. (2015年)も成績が基準を満たしているので、この成績と条件表はNo.2であることを記憶します。
  4. (2016年)も成績が基準を満たしているので、この成績と条件表はNo.2であることを記憶します。

(図20)
  1. No.3「変動率」のトリガーが最適化されたら、同様に年別成績を表にします。
    各年の成績を見ると
  1. 成績の規準を満たしている年は(2013年・2014年・2015年)の3年です。
  2. 2013年は初めて出てきた成績なので、No.3の2013年の成績を記憶します。
  3. 2014年度も成績が基準を満たしているので、2014年の成績と条件表はNo.3であることを記憶します。
  4. 2015年はNo.2が記憶されているので、No.2とNo3の成績を比較し累計損益が13.0%と大きいNo.3の成績に書き換えます。

(図21)
  1. No.4「陽線幅割合」のトリガーが最適化されたら、同様に年別成績を表にします。
    各年度の成績を見ると
  1. 成績の規準を満たしている年は2013年度の1年だけです。

  2. 2013年度はすでにNo.3の成績を記憶していますが、累計損益を比較すると、No.3は18.3%、No.4は12.7%です。No.4はNo.3より劣るので2013年の成績をNo.4に書き換えることはしません。

(図22)
  1. No.5「下落率」のトリガーが最適化されたら、同様に年別成績を表にします。
    各年度の成績を見ると
  1. 成績の規準を満たしている年は(2009年・2010年・2013年・2015年・2016年)の5年です。

  2. 2009年度はNo.2が記憶されていましたが、累計利益は6.1%です。No.5の7.8%の方が大きいので、2009年はNo.5の成績に書き換えられます。

  3. 2010年はNo.5が初めて成績の規準を満足したので、No.5の成績に書き換えられます。
  4. 2013年はNo.3の累計利益は18.3%m、No.5は13.0%なので書き換えられません。
  5. 2015年はNo.3の累計利益は13.0%、No.5は10.9%なので書き換えられません。
  6. 2016年はNo.5が初めて成績の規準を満たしたので、No.5の成績に置き換えられます。

  1. いよいよ《YBメーカー》はどのトリガー条件表を採用すべきかの最終判断に入ります。(日経A)にある92本のトリガー条件表を最適化してみると、(サンプル0)に買いトリガーは51本中21本が最適化されていました。残り30本は最適化できませんでした。

    売りトリガーは41本中21本が最適化されていました。残り20本は最適化できませんでした。いつも最適化されないトリガーはトリガーとしての意味がないので、次第に整理していけばよいでしょう。

(図23)
  1. 右表は買いのトリガーの年別で最もよい成績をまとめたものです。(この表は《YBメーカー》がパソコンのメモリ上に作り、記憶していますが、人は見ることができないブラックボックスです)

    2009年によい成績を出したのは、No.50のトリガーです。この年に28回のトレードをし、累計利益は16.88%です。

    2010年はNo.18のトリガーが最も成績がよく累計利益は7.52%です。日経先物が20000円であるならば、1500円の利益(=20000×0.075)を出している勘定です。

    最も累計損益が小さいのは2012年で、13回のトレードをし、0.93%しか利益を出していません。金額でいうと190円(=20000×0.0093)です。2012年のような相場つきではこの年の買いトリガーでは利益がでません。

    最も累計利益が大きかったのは2013年で、20.25%の利益を出しています。金額でいうと4040円(=20000×0.202)です。証拠金を70万円とすると、証拠金の5.7倍の利益を出したことになります。

    (図24)
  2. 右表は売りのトリガーで、年別で最もよい成績をまとめたものです。(@Aは買いトリガーと売りトリガーが独立しているので「売買別」と呼んでいる)

    2009年度によい成績を出したのは、No.129のトリガーです。この年に18回のトレードをし、累計利益は11.44%です。

    2010年度はNo.129のトリガーが最も成績がよく累計利益は7.78。日経先物が20000円であるならば、1550円の利益(=20000×0.075)を出している勘定です。

    最も累計損益が小さいのは、2017年度で13回のトレードをして0.14%しか利益を出していません。金額でいうと30円(=20000×0.0014)です。2017年度のような相場つきではこの年の買いトリガーでは利益がでません。

    最も累計利益が大きかったのは2013年度で、22.67%の利益を出しています。金額でいうと4500円(=20000×0.226)です。証拠金を70万円とすると、証拠金の6.4倍の利益を出したことになります。

    (図25)
  3. 右表は同じ年で、買いと売りのトリガーのよいほう(累計利益が大きい)ものを採用したときのものです。(Bは買いトリガーと売りトリガーが混在しているので「売買共」と呼ぶ)

    2009年度によい成績を出したのは、買いトリガーのNo.50です。この年に28回のトレードをし、累計利益は16.88%。 2010年度は売りトリガーのNo.129で、14回のトレードをして累計利益は7.78%。

    買いトリガーと売りトリガーのどちらかが採用されているので、その年の成績は年別で優秀な買いトリガー@)(年別で優秀な売りトリガーA)のどちらかを見れば成績がわかります。

    「売買共」は、一番大きな累計損益となった買いまたは売りのトリガーを採用したものだから、成績は安定します。例えば@の買いトリガーは2012年度の累計利益は0.94%でしたが、同じ2012年度に売りトリガーの累計利益は4.63%あります。また2017年度の売りトリガーの累計利益は0.14%ですが、同じ2017年度の買いトリガーは3.54%の利益を出しています。そうすると、「売買共」の2017年度の累計利益は、3.54%になります。

    ただ「売買共」は「売買別」に比べてトレード数が減ります。利益とは累計利益にほかなりませんから、トレード数が減ることは利益額からは不利です。しかし年別の成績は安定します。「売買別」と「売買共」のどちらを使うかは、その人の性格・性分です。


【7】YBメーカーは成績がよいトリガーを統合する

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前章【6】(図25)で、成績のよい買いのトリガーをまとめた表を掲げましたが、この表があれば条件表を統合(複数の条件を1つにまとめる)することは容易なことです。むろん《YBメーカー》はこの表を記憶しているので自動的にYB条件表を作ってくれますが、統合の理解のために、統合のしかたを述べておきます。
(図26)
  1. 優秀なトリガーは2009年度のNo.50、2010年度のNo.18、2011年度のNo.10・・・などですが2014年度と2015年度はどちらもNo.3なので、No.3は1つを統合するだけでよいのです。

  2. 過去10年間を手本にしたときは、最大で10本のトリガーが統合されることもありますが、各年で同じトリガーが優秀であることも多いので、統合されるトリーガーは5本〜7本のことが多い。
(図27)
《カナル24》には「条件」→「条件表を統合する」という便利な機能があります。

「条件表を統合する」に進むと次図の画面が現われます。
(図28)
例として、(サンプル0)の条件表No.14に、(サンプル0)の中にある条件表を次々に統合する手順を述べます。
  1. 条件ファイルを(サンプル0)に切り替えると、
  2. 条件表一覧表に(サンプル0)のタイトルが表示されます。(サンプル0)には《YBメーカー》が最適化したトリガーが保存されています。
  3. 次に統合されたトリガー条件表はどこに統合するのかを決めます。ここではNo.14に統合したいので、一覧表のNo.14の行を選択して、
  4. 「設定」ボタンをクリックすると、
  5. 統合先の条件表の黄色欄は(14)に変わります。

    これで統合先が決まりました。
(図29)
(サンプル0)のNo.50→No.18→No.10を統合してみましょう。
  1. 一覧表からNo.50「変動先行」を選択して、
  2. 「統合する」をクリックすると、

  3. 統合先のNo.14のタイトルが「変動先行」に書き換えられ
    行数は(6)になります。
    (図30)
  4. 一覧表からNo.18「RSI突破逆」を選択して、
  5. 「統合する」をクリックすると、

  6. 統合先のNo.14のタイトルが「RSI突破逆」に書き換えられ
    行数は(14)になります。

  7. なお条件表No.18を選択しているときに「確認」ボタンをクリックすればNo.18の条件表の内容を見ることができます。
    (図31)
  8. 一覧表からNo.10「順位相関最大小日数」を選択して、
  9. 「統合する」をクリックすると、

  10. 統合先のNo.14のタイトルが「順位相関最大小日数」に書き換えられ
    行数は(20)になります。

  11. なお「修正」ボタンをクリックすればNo.14の統合先の条件表の内容を見ることができます。

  12. 「キャンセル」をクリックして統合を終わります。

    (統合先の条件表は「統合する」をクリックした段階で書き込まれています。)

「修正」ボタンをクリックすると、No.14の統合先の条件表の内容が表示されます。次図のようになっています。
  1. 3本の条件表が統合されたので、3つのグループに分けられています。
  2. タイトルを「順位相関最大小日数」から別のタイトルに変更してください。
(図32)


【8】統合されたYB条件表を検証する

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ここまでYBメーカーがしていることについて長々と説明してきましたが、人間のすることはわずかです。【3】章で(トリガー)を選択をしたら、あとは全て《YBメーカー》がしてくれます。

(図33)
最後に《YBメーカー》は2本のYB条件表を作って、役目を終わります。
2本のYB条件表とは、
  1. No.998「統合(2018年)BS共」で、60行ありました。これは【6】章で掲げた「年別で売買トリガーB」を統合したものです。

  2. いまひとつはNo.999「統合(2018年)BS別」で93行ありました。これは【6】章で掲げた「年別で優秀な買いトリガー@」と「年別で優秀な売りトリガーA」を統合したものです。

ここではNo.998とNo.999を使ってそれぞれ2通りの検証をしてみます。
  1. No.998「(2018年)BS共」の2009年〜2018年の10年間の年別成績
  2. No.999「(2018年)BS別」の2009年〜20183年の10年間の年別成績
  3. No.999「(2018年)BS別」の「買いマーク」だけに絞った2009年〜2018年の10年間の年別成績
  4. No.999「(2018年)BS別」の「売りマーク」だけに絞った2009年〜2018年の10年間の年別成績
手本にした時期から作ったYB条件表で、手本にした時期について検証をするのだから、最もよい成績を出すのは当然ですが、最もよいYB条件表を使っても年別成績には大きな違いがでることがあります。なぜ成績が悪い年があるのかと問われれば、その年は売買マークが当たらなかった。つまり手本にした時期全体の相場つきとは異なる相場つきになった年があった、ということです。相場つきが年によって異なることの検証(=統計)を取ってみます。

(図34)
検証をした後に、その期間の成績や年別成績を調べるときは「損益経過の指示」の画面で、右図の「仕掛けの単位」を指定します。
  1. 一般銘柄は、銘柄によって株価水準が大きく異なるので、利益率で評価します。@理論金額を指示します。 このときの累計損益や平均利益は(%)です。

  2. 日経平均を売買するときや、一般銘柄でも特定の1銘柄を売買するときは、A一定株数を指示します。このときの累計損益や平均利益は(円)です。損益額が表示されるのでわかりやすい。

  3. 複数の一般銘柄を売買するときは、B一定金額を指示します。このときの累計損益や平均利益は(円)です。1.の理論金額を金額表示したものに近い。
ここでは日経先物を売買するので、損益額(円)で表示させました。各成績項目の最低基準は次の数字とし、これに満たないものの個数を合計しポイントとします。ポイントが小さものほどよい。
  1. 10年間の成績
    @トレード数は500回、A累計損益は10000円、B平均利益は20円、C勝率は55%、DPFは1.5倍
  2. 年別成績
    @トレード数は50回、A累計損益は500円、B平均利益は10円、C勝率は50%、DPFは1.1倍

(1)条件表No.988(2018年)BS共 の年別成績
    (図35)
  1. 10年間の成績でマイナスポイントはない。(0P)
  2. 2012年度の累計・平均・勝率・PFは基準以下。(4P)
  3. 2016年度の平均・PFは基準以下。(2P)
  4. 2017年度の累計・平均・勝率・PFは基準以下。(4P)
  5. マイナスポイント数は(10P)。

(2)条件表No.989(2018年)BS別 の年別成績
    (図36)
  1. 10年間の成績は、勝率・PFで基準以下。(2P)
  2. 2009年度の平均は基準以下。(1P)
  3. 2012年度の累計・平均・勝率・PFは基準以下。(4P)
  4. 2017年度の累計・平均・勝率・PFは基準以下。(4P)
  5. マイナスポイント数は(11P)。

(3)条件表No.989(2018年)BS別(買いだけ) の年別成績
    (図37)
  1. 10年間の成績は、累計・平均・勝率・PFで基準以下。(4P)
  2. 2009年度の累計・平均・勝率・PFは基準以下。(4P)
  3. 2011年度の平均・勝率は基準以下。(2P)
  4. 2012年度の累計・平均・勝率・PFは基準以下。(4P)
  5. 2016年度の累計・平均・PFは基準以下。(3P)
  6. マイナスポイント数は(17P)。

(4)条件表No.989(2018年)BS別(売りだけ) の年別成績
    (図38)
  1. 10年間の成績でマイナスポイントはない。
  2. 2012年度の累計・平均は基準以下。(2P)
  3. 2015年度の累計・平均・勝率は基準以下。(3P)
  4. 2017年度の累計・平均・勝率・PFは基準以下。(4P)
  5. マイナスポイント数は(9P)。

この4つの表をみてすぐに気づくことは、次のことです。
  1. 10年間の全ての年が利益をだすわけではない。例えば
    (1)(2008年)BS共は、2012年に-60円の累計損失
    (2)(2008年)BS別は、2012年に-120円の累計損失
    (3)(2008年)BS別(買い)は、2009年に-200円、2012年に-420円の累計損失
    (4)(2008年)BS別(売り)は、2017年に-520円の累計損失
    を出しています。
    10年間に1回くらいは大きな損失になる年があります。

  2. 損失を出す年はほぼ共通している。例えば
    (1)(BS共)、(2)(BS別)、(3)(BS別買い)は2012年度に損失を出し、 (4)(BS別売り)だけは、2012年度の累計損益は+300円ですが、利益額は小さい。

  3. 年別の成績で基準に達していない年はほとんど同じである。
    マイナスポイントになった年を掲げると
    (1)(BS共)は、2012年度・2016年度・2017年度の3年
    (2)(BS別)は、2009年度・2012年度・2017年度の3年
    (3)(BS別買い)は、2009年度・2011年度・2012年度・2017年度の4年)
    (4)(BS別売り)は、2012年度・2015年度・2017年度の3年
    損失を出してはいないが利益額が小さい(+500円以下)の年は10年間で2回くらいあります。
以上のことから《YBメーカー》は10年間に1回くらいは損失になる年があり、2回は利益額が小さい年がある。7回は基準を超える利益がでるようなYB条件表を、作り出す能力がある。といってよいでしょう。ただしこれはある時期を手本にして作ったYB条件表がどのような年別の成績を出したのかという結果的な事後的な結論です。今後の10年間で同じような成績になることはありません。(2018年)を今後も使っていけば成績は低下していきます。(それほど大きくハズレることもないが...)


【9】YB条件表の有効性の持続期間

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【8】章で《YBメーカー》が作ったYB条件表は10年間で、@1回は損失がでる、A2回は利益額が小さい年がある、B7回は満足できる成績になる、という割合であろうという推定をしました。実際には、YB条件表(2018年)を今後も使い続けるわけではありません。近い時期を手本にして作ったYB条件表ほど有効です。したがって毎年1度は《YBメーカー》に条件表を作らせる必要があります。

話が逸れますが、この講座の目的は、
  1. 検証は必ずしなければならない。
  2. 検証の結果から工夫すべき点がわかる。
  3. 工夫には、(YB条件表を改良する)ことと
  4. (YB条件表の使い方の工夫をする)の2つがあって、最後の2つは非常に重要なことである。
ことを述べていくことです。

本講座で《YBメーカー》を説明の対象にしているのは、《YBメーカー》が理路整然と、しかも人間の手間をかけることなく簡単にYB条件表を生成するからです。だから様々な条件表ができるので、いろいろな統計(検証)をとることができます。統計をとるたびに新しい発見があります。

《カナル24》や《Qエンジン24》のユーザーは、この講座で述べていることを参考にして、自分自身で条件表を設定してください。例えば条件表をどう組み合わせるのかは「年別成績」を知ることでよりよい条件表ができます。またどれくらいの割合でハズれる年があるのかを知っておれば、条件表が当たらないときはどうすればよいのかの対策も思いつきます。


さて【1】YBメーカーと統計処理についの(図2)で掲げたように、《YBメーカー》にはすでに完成しているYB条件表が付属しています。これは毎年、年末になったら、過去10年間の時期(約2450日分)を手本にして《YBメーカー》に作らせたものです。

No.62「(2007年)BS別」は1998年〜2007年までを手本とし、No.63「(2008年)BS別」は1999年〜2008年までを手本とし・・・No.63「(2008年)BS別」は1999年〜2008年までを手本とし、「(2018年)BS別」は2009年〜2018年までを手本としています。

ただし毎年の年末に《YBメーカー》にYB条件表を作らせ始めたのはNo.70「(2015年)BS別」の条件表からです。(2007年)〜(2014年)は後から作ったものです。(2015年)以降もトリガーを追加したり、トリガーの内容を変更したりしているので、今や同じ年のYB条件表を作ろうとしても再現できなくなっていますが、(2018年)は2018年当時の(日経A)に保存してあるトリガー条件表を使って作ったものです。今後(2019年)(2020年)の条件表を作るときには、2018年当時の(日経A)のトリガー条件表が使われます。

YB条件表の使い方は以下のように考えています。
  1. 2018年までの10年間を手本にして作った(2018年)は翌年2019年に使う。(2007年)から(2017年)のYB条件表は基本的には使わない。
    これは2018年までの10年間に起きたことは、2019年度にも起きやすいだろうという理由からです。ただし前章で検証したように10年のうち1〜2回は損失がでることもあるので、いつもこの方針が正しいわけではありません。だが7回は基準の利益額(1年に+500円)以上の利益が出るのだから、確率的には(2018年)を使うほうがよいのです。

  2. (2018年)を今後使っていくと、成績は次第に低下していきますが、何年先まで有効なのかを知っておくべきでしょう。例えば2019年度の途中で成績が悪い(5連敗をしたとか、途中で累計損益額がマイナスになったりした)ときは(2018年)以外の条件表を使うという工夫も必要です。そのためには条件表の有効期限がわかっていないと手が打てません。そこで本章ではYB条件表の有効期限について調べてみます。
(図39)
最も手本が古いNo.62(2007年)を使って、翌年2008年度〜2019年度の年別成績をまとめると、右図のようになっています。
  1. この例では、YB条件表(2007年)を作ってから3年間(2008年度、2009年度、2010年度)は合格の成績を出しています。(2009年度の平均利益は9.89円であり、年別基準の10円を切っているがわずかな差なので合格とした)

  2. 2011年度〜2018年度の8年間は、2013年は合格しましたが、あとの7年間(2011年、2012年、2014年、2015年、2016年、2017年、2018年)は年別成績の規準を満たしていません。

  3. 2019年は8月16日までの成績ですが、このままいけば合格しそうです。
このことから条件表を作ってから2〜3年はその条件表が合格するが、その後は合格しなくなる。ということが推測できます。この例では有効期限は3年間です。

次図はYB条件表を作った翌年から2019年度(8月27日まで)の年別成績をまとめたものです。表の横欄には(2007年)〜(2018年)まで12個の条件表が並び、縦欄には2008年度〜2019年度の12年の年別成績が縦に並んでいます。累計損益額だけを表示しています。

(図40)
毎年年末に《YBメーカー》にYB条件表を作らせ、翌年はこれを使ってトレードしたときの年別成績は上表の赤色枠の損益額になります。
  1. 作った翌年の累計損益額は、赤色枠で囲っています。翌年に損失がでたのは条件表(2011年)条件表(2015年)条件表(2016年)の3本です。他の9本は年別の累計の基準(500円)に合格しています。

  2. 翌年が損失になった条件表(2011年)の損失額は-70円と軽微であり、それ以前の条件表(2007年)〜(2010年)の2012年度の累計損益額と比較しても軽い損失額です。

  3. 2012年度に利益がでたのは(2007年)の+10円ですが、最低の利益額です。2012年度は条件表が当たらない年でした。

  4. 翌年が損失になった条件表(2015年)の損失額は-380円とやや大きい。それ以前の(2007年)〜(2014年)の2016年度の損益額を見ると、条件表(2007年)(2009年)(2010年)(2013年)は損失となっています。2016年度で使えた9本のYB条件表のうち5本が損失を出しており、基準損益の+500円を超えたのは2本しかなかったことから見ても、2016年度の相場つきはかなり違っていたといえます。

  5. ただし2016年度に、条件表(2008年)は+2130円、条件表(2011年)は+870円の利益を出しているのだから、相場つきが一方的に変化したとはいえませんが、乱高下があった年でした。

  6. 2016年度に条件表(2015年)を使っていて、途中で成績が悪くなったと判断したときは、条件表(2007年)〜(2015年)の検証(2016年1月からその時点までの期間)をすれば、条件表(2008年)や(2011年)が利益を出していたかも知れず、その時点でこの2つの条件表に切り替えることができたかもしれません。

  7. 相場つきがゴロリと変化したのは2017年度です。条件表(2016年)が出した2017年度の損失額は-510円と最悪の損失額になりました。それ以前に生成した条件表(2007年)〜(2016年)のうち累計損益額が損失になったのは10本の条件表のうち9本です。ほぼ全滅です。利益が出たのは条件表(2007年)の+280円だけですが、さすがに合格基準の+500には達していません。2017年度の相場はそれまでに経験したことがない相場つきであり、手の施しようがない年でした。
上の年別成績(累計損益額)を横に見ると、すぐに気づくことがあります。それは各条件表が、だいたい一斉によい成績を上げる年があれば、ほぼ全部が損失になるとき年があるということです。

(図41)
YB条件表が5本以上(5年分)蓄積されてからの各条件表が利益を出した本数と損失を出した本数をまとめると、
  1. 2012年度はYB条件表が当たらない相場つきであった。
  2. 2013年度・2014年度・2015年度・2018年度・2019年度は、YB条件表がよく当たった相場つきであった。
  3. 2016年度は、YB条件表によって当たることもハズレることもあったのは上昇・下落の幅が大きい日が多かったためです。ある条件表は買って大幅利益をあげたが、一方ある条件表は逆に売って大幅損失になることがあったので、その違いは大きかった。

  4. 2017年度は、YB条件表がまったく当たらない相場つきであった。10本のYB条件表のうち9本までが損失を出していました。唯一利益が出たのは(2007年)の+280円ですが、これは1998年〜2007年までの期間を手本にして生成した条件表です。2017年度に最も損失が大きかったのものから順に掲げると条件表(2014年)が-1290円、条件表(2010年)が-920円、条件表(2015年)が-870円、条件表(2013年)が-750円です。
(図42)
条件表を生成した翌年の成績が最も重要です。

条件表を作った翌年の成績を表にまとめると、右図のようになっています。
  1. 2012年度は-70円と僅かな損失額であるし、勝率は50%、PFは0.97倍と1.0倍に近いので、大きな問題ではありません。

  2. 2016年度は-380円の損失ですが、勝率は50.4%、PFは0.96倍と1.0倍に近いので、これも大問題というほどではありません。条件表を取り替えなくても、工夫すれば2012年度と2016年度は利益がでる可能性があります。

  3. 問題は2017年度です。損失額は-510円と大きいし、勝率は42.1%しかなく、PFも0.86倍と随分悪い。


【10】工夫 @新しいトリガーに変えてみる

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2017年度のようにどのYB条件表も軒並み損失になることがあります。これを回避するためには次の4点について工夫する余地があります。
  1. 新しいトリガー条件表からYB条件表を作る。
  2. 手本とする期間を長くする。(例えば10年間を15年間にしてみる)
  3. 成績が不振であると判断したら、トレードを中止し、成績が復活したようだと判断したらトレードを再開する。
  4. 成績が不振であると判断したら、その条件表が出す売買マークとは逆のトレードをする(買いマークが出たら売る)。
私は(3)が一番正当な対処方法であると思いますが、トレードをストップする判断と再開する判断は自分が決定しなければなりません。誰に頼ることも出来ません。いわば「損切り」に当たりますが、投資にとっては最も重要なことです。当たるシステムを探すよりももっと重要なことです。

(1)新しいトリガー条件表を設定してみた

(図43)
ここまでは、2018年年末に使ったトリガー条件表からYB条件表を生成してきました。買いのトリガーは51本、売りのトリガーは41本、合計92本もあるので時間がかかりました(2007年)から(2018年)の12本のYB条件表を生成するのに延べにして約120時間。5日間をかけています。

そこで、92本のトリガーのうち、ほとんどYB条件表に採用されなかったトリガーを省き、買いのトリガーを27本、売りのトリガーを18本、合計45本に削りました。さらに各トリガーに「変動率」の行を追加しました。変動率はなかなか有意義なトリガーの条件であるとわかったからです。

次図が「変動率」を追加した新しいトリガー条件表です。
(図44)

「20日変動率」とは過去20日間のザラバ高値とザラバ安値を見つけ、(高値-安値)の変動幅(値幅) を(高値+安値)÷2(これは20日仲値である)で割って、×100倍したものです。例を掲げると、
  1. 20日間のザラバ最高値=1780円
  2. 20日間のザラバ最高値=1520円
  3. 変動幅=(高値ー安値)=260円
  4. 仲値=(高値+安値)÷2=1650円
  5. 変動率=(260円÷1650円)×100=15.75%
上図の6行目に(20日変動率)が(20%以上)の設定がなされていますが、YB条件表を作るときは(20日)のパラメータと(20以上)以上以下の数字が最適化されます。
次図は(新トリガーB)でYB条件表を生成した後の成績です。その下に前章で掲げた(旧トリガーA)によるYB条件表の成績を併記しました。

(2)新トリガーBによるYB条件表の成績
 (図45)

(3)旧トリガーAによるYB条件表の成績
 (図46)


便宜上、今回作ったトリガーを「新トリガーB」、これまでに使ってきたものを「旧トリガーA」と呼ぶことにします。目についた点を掲げると、
  1. (新トリガーB)によってYB条件表を作った翌年度の成績で、損失になったのは条件表(2015年)の-110円と(2017年)の-450円の2度であった。(旧トリガーA)は(2011年)の-70円、(2015年)の-380円、(2017年)の-510円で3度あったが、(2011年)は-70円と僅かな損失なので新旧のトリガーが翌年度に出した損失の回数は大きな差はない。

    またYB条件表を作った翌年度の損益額(赤色枠の数字)を合計してみると、(新トリガーB)は12年間で+13020円の利益。(旧トリガーA)の翌年度の損益合計は+17440円であり、(旧トリガーA)のほうが利益額が大きい。

  2. YB条件表を作ったものを翌々年度にトレードしたときの成績は、(新トリガーB)は2009年度〜2017年度の11年間で損失になっ年度はなく、すべて利益を出している。その合計損益額は+12980円。一方(旧トリガーA)は11年間で2度の損失(2012年度の-640円と2017年度-870円)を出している。その合計損益額は+13100円だった。新旧の利益額はほぼ同じだが、損失がない分だけ(新トリガーB)のほうがよいといえる。

  3. 2つの成績表には、延べ78個の各年度の損益額が表示されているが、(新トリガーB)よる年度の損失(マイナス数字)は11回ある。だが(旧トリガーA)による年度の損失は21回ある。(新トリガーB)の方が損失は出にくいといえる。

  4. 2012年度以降の各年度の成績に注目すると、(新トリガーB)は2012年度、2013年度、2014年度、2015年度、2019年度の5年度で全て利益をだしている。損失を出したのは2016年度の1度だけである。(旧トリガーA)は2013年度、2014年度、2018年度、2019年度の4年度で利益をだしたが、損失が出た年度は3度ある。この点からも(新トリガーB)のほうが損失が出にくいことがわかる。

  5. (2007年)〜(2018年)が出した成績を見ると、(新トリガーB)は(2013年)以降の成績は悪い。(2007年)〜(2012年)の6年間の利益額を見ると(新トリガーB)が(旧トリガーA)より上回ったのは3度あり、下回ったのも3度である。この6年間の新旧のトリガーの差はない。しかし(2013年)〜(2018年)の6年間の成績は(新トリガーB)は悪い。6年間で(旧トリガーA)を上回る利益をだしたのは(2015年)の合計+2170円(旧は+550円)の1回だけである。特に最近の損益額は(2017年)の-70円、(2018年)の+440で年平均で合格基準の+500円の利益を満たしていない。
この2つの成績から、新旧どちらのトリガーを使えばよいかの判断することは難しい。(新トリガーB)は安定性があり、損失もでにくいようだが、(旧トリガーA)は利益額が大きい。どちらがよいのか迷います。

年度の成績は2013年度、2014年度、2019年度は新旧とも、どのYB条件表も利益を出しているので、過去10年間を手本にして作ったYB条件表は2013年度〜2015年度の3年間と2018年度〜2019年度の2年間に現れた「相場つき」には強いらしい。

逆に2017年度の成績は(新トリガーB)による条件表は10本のうち7本が損失を出し、(旧トリガーA)による条件表は10本のうち9本が損失を出しているので、常の「相場つき」とは異なる年度であり、どの条件表もそういう相場つきには弱かった。 そうであれば、年度の成績は「相場つき」の違いによるものであり、トリガーによる差はそう大きくないといえます。


【11】工夫 A手本とする期間を15年間にしてみる

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前章【10】(1)新しいトリガー条件表からYB条件表を作る、で、(新トリガーB)を設定して、YB条件表を作りました。だが(旧トリガーA)によるYB条件表の成績と大きな違いはありませんでした。2013年度、2014年度、2019年度は新旧ともに成績はよかったし、2017年度は共に悪かった。

これは過去10年間を手本にしていれば、10年度に4度〜7度は手本にした時期と同じ相場つきが現われるし、10年に1度〜2度は手本にした時期とは異なる相場つきが現われるということです。 手本の期間を長くすれば、手本の中に2017年度のような相場つきの時期が含まれる可能性が高くなります。そうすれば2017年のような特異な相場つきで間違った売買マークを出すことを少しは防げるのではないか?

(1)手本にする期間を15年間に長くしてみた。

 (図47)
手本の期間を15年にするには15年分の期間を指示するだけです。

1997年からの日経先物のデータしかないので、一番古い時期でも、1997年1月1日〜2011年12月31日です。

(新トリガーB)と同じものを使い、手本を15年間にして作ったYB条件表を(新トリガーC)によるYB条件表と呼ぶことにすると、各年のYB条件表は

@(C2011年)、A(C2012年)、B(C2013年)、C(C2014年)、D(C2015年)、E(C2016年)、F(C2017年)、G(C2018年) の8本のYB条件表が生成できます。

(2)15年間を手本にしたYB条件表の成績

(図48)
右図は手本の期間を15年間とした(新トリガーC)の成績。

なお比較のために(新トリガーB)と(旧トリガーA)の2012年度〜2019年度の成績を掲げます。

(3)新トリガーB(10年間を手本とする)。【10】章で掲げた成績

 (図49)
(新トリガーC)と(新トリガーB)の成績を対比して気づいたことを掲げると、(新トリガーC15年間)はYB条件表を生成した翌年度の成績がよい。

赤色枠で囲った2012年度〜2019年度の8年間で損失が出た年度は、
  1. (新トリガーC)は1度
  2. (新トリガーB)は2度
  3. (旧トリガーA)は3度
と翌年度の成績は(新トリガーC)が一番よい。(手本を15年間に伸ばしたからよくなったのかどうかは解らない)

(4)旧トリガーA(10年間を手本とする)。【10】章で掲げた成績

 (図50)
YB条件表を生成した翌年度の成績(赤色枠の損益額)を合計 すると、
  1. (新トリガーC)は+10250円(平均1281円)
  2. (新トリガーB)は +6330円(平均791円)
  3. (旧トリガーA)は +10800円(平均1350円)
で、(新トリガーC)と(旧トリガーA)の損益額の合計はほぼ同じである。2017年度の損益を見ると、(新トリガーC)と(旧トリガーA)は6本のYB条件表が全て損失になっており、(新トリガーB)のうちの3本は損失になることを免れたとはいっても、利益額は0円、+70円、+80円と僅かなものです。1回のトレードで全て損失になっていた可能性があった。

つまりトリガーの違いや手本とする時期の長さの違いによって、特異な相場つきの時期の対応はできないことがハッキリしたわけです。


【12】工夫 Bトレード手法を考える(トレード停止)

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【10】工夫 @で、投資成果がでないときや損失が拡大していくときに、これから逃れるためには次の4つの工夫が考えられる、といいました。つまり
    (1)新しいトリガー条件表からYB条件表を作る。
    (2)手本とする期間を長くする。(例えば10年間を15年間にしてみる)
    (3)成績が不振であると判断したら、トレードを中止し、成績が復活したようだと判断したらトレードを再開する。
    (4)成績が不振であると判断したら、その条件表が出す売買マークとは逆のトレードをする(買いマークが出たら売る)。
【10】章で(A)新トリガーを使って、YB条件表を作らせてみたが、2015 年度の平均損益額は-110円、2016年は+80円、2017年(-420円)でした、旧トリガーから作ったYB条件表は2015年は+1520円、2016年は-380円、2017年は-510円でした。2008年〜2019年度の合計ほとんど変わらなかった。

また【11】章で手本とする期間を10年→15年に変更してみたが、2017年の成績は新トリガーCは-120円、新トリガーBは+80円、旧トリガーAは-510円であったが、(2011年)に作った2012年〜2019年の利益合計は、新トリガーCが9230円、新トリガーBが10260円、旧トリガーAが10750円で、旧トリガーのほうが利益額は大きかった。

つまりは、なんとかしようとしても来年は来年の相場になるのだから、これを予見することはできないということです。そうであれば、そんな場に遭遇したとき、我々はひとつの決断をせねばなりません。

《YBメーカー》は@トレード数100回、A平均利益率0.3%、B勝率55%、CPF1.50倍、を満足するように作られています。もしトレード数が極端に減ったり、平均利益額が+10円以下になったり、勝率が40%になったりと目標よりも低い数字になったときは、YB条件表は今年の相場についていけていないのです。こういうときは無理をしないで、我慢をしないで、トレードを一時停止するのが一番です。

さて不運にもYB条件表が当たらない時期に遭遇したとき、どういうトレードをすればよいのかですが、当たらないと判断する基準はいくつか考えられます。
  1. 直近の10回のトレードで4勝(6敗)になったときは次のトレードを停止する。5勝(5敗)に戻ったときはトレードを再開する。
  2. これにはバリュエーションがあって、直近の10回のトレードで2回続けて4勝(6敗)以下になったときは次のトレードを停止する。2回続けて5勝(5敗)以上に戻ったときはトレードを再開する。
  3. 負けたら次回のトレードを停止する。勝ったら次回からトレードを再開する。
といったことが考えられます。この3つのトレード法の成績がどのようになるかを、条件表(2016年)を使って2017年度にトレードしたときの成績を調べました。条件表(2016年)によるトレード(これを正規トレードと呼ぶ)の成績を掲げます。

 (図51)
条件表(2016年)が2017年にどのような成績になったのかを検証しました。期間は161230〜171231です。161230を開始日としたのは161230が大納会であるからです。

大納会の日に売買マークが出ていたなら、翌年(2017年度)の大発会で仕掛け、その日の終値で決済することになりますが、前年度の大納会の売買マークを使わないと、翌年の大発会の仕掛けはできません。

2017年度の正規トレードの成績
 (図52)
2017年の成績は右図のようになります。
  1. 94回のトレードをして、40勝54敗だった。
  2. 累計で-510円の損失になった。
  3. 1トレードするたびに平均して-5.43円の損失であった。
  4. 勝率は42.6%だった。

 (1)直近の10回のトレードで4勝(6敗)になったときは次のトレードを停止する。
  5勝(5敗)に戻ったときはトレードを再開する。

このトレード停止と再開の時期は、次のようになります。

 (図53)
右図は条件表(2016年)による2017年度のトレードの一部です。

「最高%」欄に数字が記入してありますが、これは直近の10回のトレードの勝ち数です。6は6勝(4敗)であり、5は5勝(5敗)です。

1回4勝(6敗)になったら次のトレードを停止します。No.43の日に勝ち数が4になったので、次のNo.44の日はトレードを停止します。

トレードを再開するのは勝ち数が5になった次からなので、No.44〜No.56まではトレードしません。

No.56で勝ち数が5になったのでNo.5 7からトレードを再開したところ、また勝ち数が4になったので、No.58〜61まではトレードしません。 結局トレードを停止した期間は検証リストで選択した紺色の日になります。

(2)連続して2回の4勝(6敗)で次のトレードを停止し、
  連続して2回の5勝(5敗)でトレードを再開する。

このトレード停止と再開の時期は、次のようになります。

 (図54)
右図は条件表(2016年)による2017年度のトレードの一部です。

「最高%」欄に数字が記入してありますが、これは直近の10回のトレードの勝ち数です。4は4勝(6敗)であり、3は3勝(7敗)です。

2回連続して4勝(6敗)以下になったら次のトレードを停止します。No.43行とNo.44行でに勝ち数が4になったので、次のNo.45の日はトレードを停止します。

トレードを再開するのは勝ち数が2回連続して5になった次からなので、No.45〜No.69まではトレードしません。 結局トレードを停止した期間は検証リストで選択した紺色の日になります。

(3)1回負けたら次のトレードを停止し、
  1回勝ったらトレードを再開する。

このトレード停止と再開の時期は、次のようになります。
 (図55)
右図は条件表(2016年)による2017年度のトレードの一部です。

「最終%」欄で、プラスになった翌日はトレードをし、マイナスになった翌日はトレードを停止します。

No.23の最終利益は+0.63%になったので、翌日のNo.24はトレードしません。だがNo.24では+0.32%のプラスになったので、翌日のNo.25からトレードを再開します。

要はマイナスになった次の日はトレードを停止し、プラスになった次の日はトレードするわけです。 結局トレードを停止した期間は検証リストで選択した紺色の日になります。

3通りの手法でトレードしたときの成績を掲げておきます。

 (参考)
(2016年)正規トレード

 (図56)
(1)1回目4勝

 (図57)
(2)連続4勝以下

 (図58)
(3)負けたら停止

3つのトレード法は期せずして41〜42回のトレードをしています。正規トレードは94回あったので、53回のトレード停止をしています。半分以上のトレードを停止したのは、それほど条件表(2016年)が2017年度には合わなかったということですが、累計損益額を見ると、(1)が-480円で、わずかながら損失が減っています。(2)は-150円で、-360円の損失から免れ、(3)は-510円の損失をカバーして+20円の利益が出ています。
これは2017年度だけのことかもわかりませんが、さらに他の年度でも検証してみる価値があります。


【13】工夫 Cトレード手法を考える(正逆トレード)

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【12】章では「不運な時期に遭遇したときのトレードの停止」について述べました。これはトレードを停止して、損失額の増大を防ぎ、運がよければトントンにしようとするものでした。 本章ではもう少し積極的にトレードして、不運な時期でも利益が出る可能性がある方法を説明します。

「トレードの停止」では3通りのトレードの検証をしました(2017年度についてだけだが・・・)このときのトレードの停止基準は
  1. 直近の10回のトレードで4勝(6敗)になったときは次のトレードを停止する。5勝(5敗)に戻ったときはトレードを再開する。
  2. 直近の10回のトレードで2回続けて4勝(6敗)以下になったときは次のトレードを停止する。2回続けて5勝(5敗)以上に戻ったときはトレードを再開する。
  3. 負けたら次回のトレードを停止する。勝ったら次回からトレードを再開する。
の3通りでした。ここでは停止をしないで、その代りに売買マークとは真逆のトレードをします。正規トレードをする日と真逆のトレードをする日があるわけです。併せて「正逆トレード」と呼びます。

例えば【12】(図55)で次の図を掲げています。紺色になっている行は「トレード停止」をした日です。「正逆トレード」では、「最終%」がプラスになった次の日は正規トレードをし、「最終%」がマイナスになった次の日は真逆トレードをします。

 (図59)
No.23で-0.63%になったのでNo.24では真逆のトレードをします。図は正規トレードの数字(最終%は+0.32%)になっていますが、真逆トレードをすると(-0.32%)の損失になります。

紺色の日に真逆トレードをしたなら、以下の最終%になります。

No.24行→-0.32%
No.27行→-0.11%
No.29行→-0.52%
No.32行→-0.36%
No.35行→+0.31%
No.36行→-0.16%
No.41行→+0.27%
No.42行→+0.21%
No.43行→+0.11%
No.44行→+0.48%
No.45行→+0.05%
No.46行→+0.05%
No.47行→-0.38%
No.50行→-0.05%
利益%を合計すると-0.31%です。この時期の真逆トレードは役立ってはいません。
3通りの基準で正逆トレードをしたときの成績を掲げておきます。

 (参考)
(2016年)正規トレード

 (図60)
(1)1回4勝正逆トレード

 (図61)
(2)連続4勝以下正逆トレード

 (図62)
(3)負けたら正逆トレード

3つの基準による正逆トレード法は、正規トレードと同じトレード数になります。正規トレードは94回トレードをして累計損益額は-510円でしたが、(1)の1回4勝による正逆トレードでは-450円で、わずかながら損失が減っています。(2)連続4勝のよる正逆トレードは+210円で、-510円の損失から免れれて利益が出ています、(3)負けたら正逆トレードは+550円で、正規トレードの損失以上の利益を出しています。

YB条件表は12年間でその年の損益額がマイナスになることは1〜2回です。小幅な損失を出した年があっても3回です。実に75〜83%は利益を出してきています。当然にこの成果は軽く見ることはできません。

YB条件表が出す売買マークにしたがってトレードするということが基本中の基本です。正規トレードから真逆トレードを開始する。また真逆トレードから正規トレードに戻す。というルールを決めておきさえすれば、正規トレードと真逆トレードの使い分けができます。
2017年度のトレードで、(1)1回4勝正逆トレード(図60)と(2)連続4勝以下正逆トレード(図61)をしたときの違いは以下のようになります。
  1. トレード数 94回 →(94回)
  2. 累計損益額 -450円 →(+210円)
  3. 平均損益額 -4.79円 →(+2.23円)
  4. 勝率    42.6 % →(47.9 %)
  5. Pファクタ    0.88倍  →(1.06倍)
どの成績項目も1回目の4勝で真逆トレードに変えるよりも、連続2回の4勝で変えるほうがよくなっています。特に累計損益が+210円になったことは素晴らしい。 2017年度だけのことかもしれないので、さらに検証を継続すべきですが、1度の4勝、1度の5勝でトレード法を変更することは目まぐるしい。2度連続を見て変更するほうが着実なのではないかと思います。


【14】工夫 D4つのトレード法による成績の対比

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本章では、
    @正規トレード・・・条件表の売買マークにしたがってトレードする。
    Aトレード停止(1回負け)・・・1回負けたら次回はトレードを停止し、1回勝ったら次回から再開する。
    Bトレード停止(連続4勝)・・・直近の10回のトレードで連続して4勝以下ならトレードを停止し、連続して5勝以上になったら再開する。
    C正逆トレード・・・直近の10回のトレードで連続して4勝以下なら次回から真逆トレードをし、連続して5勝以上になったら正規トレードに戻る。
の4つのトレード法によって、成績がどれほど変わるのかの検証結果を掲げます。

このときの検証のしかたは、例えば条件表(2007年)を使って、2008年度の検証をするときは、
  1. @正規トレードの検証期間は2007年12月28日〜2008年12月31日までとするが、
    Aトレード停止とB正逆トレードは2008年大発会の日までの直近10回の勝敗がわかっている必要があるので、2007年の年末までの10回のトレードも検証しておき、年初からのトレードが@正規トレードなのか、Aトレード停止なのか、B正逆トレードをするのかを決める。
  2. 前年(2007年度)末の10回のトレードの成績は条件表(2007年)で勝敗を決める。
  3. トレードの停止あるいは真逆トレードへの変更は、@2回連続して4勝以下になったときに、停止あるいは真逆トレードに切り替える。A2回連続して5勝以上になったら正規トレードに戻す、としました。

検証(統計)をしたのは次図の赤色枠の年度です。2008年度から2091年度まで12年間あります。(2019年度は2019年8月31日までの8か月間)どれも前年末に《YBメーカー》が生成した条件表を用いています。
 (図40)


(1)2008年度の成績(条件表2007を使う)

 (図63)
@正規トレード

 (図64)
A停止(1回負け)

 (図65)
B停止(連続4勝)

 (図66)
C正逆トレード


(表1)[2008年度のまとめ]
年度 トレード法 トレード数 累計損益 平均利益 勝率 PF ドロー
2008年度 @正規トレード 114回 3500円 30.70円 55.3% 1.48倍 -920円
条件表(2007年) A停止(1回負け) 67回 1550円 23.13円 50.7% 1.35倍 -1820円
B停止(連続4勝) 93回 3540円 38.06円 58.1% 1.61倍 * -760円
C正逆トレード 114回 * 3580円 31.40円 57.9% 1.50倍 * -760円



(2)2009年度の成績(条件表2008年を使う)

 (図67)
@正規トレード

 (図68)
A停止(1回負け)

 (図69)
B停止(連続4勝)

 (図70)
C正逆トレード

(表2)[2009年度のまとめ]
年度 トレード法 トレード数 累計損益 平均利益 勝率 PF ドロー
2009年度 @正規トレード 98回 1740円 17.76円 57.1% 1.55倍 -630円
条件表(2008年) A停止(1回負け) 58回 * 2040円 * 35.17円 * 60.3% * 2.35倍 * -280円
B停止(連続4勝) 70回 660円 9.43円 54.3% 1.23倍 -890円
C正逆トレード 98回 -420円 -4.29円 45.9% 0.90倍 -1660円



(3)2010年度の成績(条件表2009年を使う)

 (図71)
@正規トレード

 (図72)
A停止(1回負け)

 (図73)
B停止(連続4勝)

 (図74)
C正逆トレード


(表3)[2010年度のまとめ]
年度 トレード法 トレード数 累計損益 平均利益 勝率 PF ドロー
2010年度 @正規トレード 96回 880円 9.17円 51.0% 1.37倍 -530円
条件表(2009年) A停止(1回負け) 53回 300円 5.65円 49.1% 1.22倍 -480円
B停止(連続4勝) 55回 890円 * 16.18円 * 58.2% * 1.74倍 * -300円
C正逆トレ-ド 96回 * 900円 9.38円 54.2% 1.38倍 -480円



(4)2011年度の成績(条件表2010年を使う)

 (図75)
@正規トレード

 (図76)
A停止(1回負け)

 (図77)
B停止(連続4勝)

 (図78)
C正逆トレード

(表4)[2011年度のまとめ]
年度 トレード法 トレード数 累計損益 平均利益 勝率 PF ドロー
2011年度 @正規トレード 116回 * 520円 * 4.48円 50.0% * 1.16倍 * -640円
条件表(2010年) A停止(1回負け) 61回 50円 0.82円 * 50.8% 1.03倍 * -640円
B停止(連続4勝) 72回 270円 3.75円 47.2% 1.12倍 * -640円
C正逆トレ-ド 116回 40円 0.34円 47.4% 1.01倍 -810円



(5)2012年度の成績(条件表2011年を使う)

 (図79)
@正規トレード

 (図80)
A停止(1回負け)

 (図81)
B停止(連続4勝)

 (図82)
C正逆トレード

(表5)[2012年度のまとめ]
年度 トレード法 トレード数 累計損益 平均利益 勝率 PF ドロー
2012年度 @正規トレード 96回 -70円 -0.73円 50.0% 0.97倍 * -570円
条件表(2011年) A停止(1回負け) 52回 -490円 -9.42円 42.3% 0.67倍 -730円
B停止(連続4勝) 67回 -40円 -0.60円 * 50.7% 0.98倍 -730円
C正逆トレ-ド 96回 * -10円 *-0.10円 47.9% * 1.00倍 -1010円


(6)2013年度の成績(条件表2012年を使う)

 (図83)
@正規トレード

 (図84)
A停止(1回負け)

 (図85)
B停止(連続4勝)

 (図86)
C正逆トレード

(表6)[2013年度のまとめ]
年度 トレード法 トレード数 累計損益 平均利益 勝率 PF ドロー
2013年度 @正規トレード 109回 * 5430円 * 49.82円 * 56.0% * 2.07倍 * -600円
条件表(2012年) A停止(1回負け) 62回 500円 8.06円 48.4% 1.15倍 -1000円
B停止(連続4勝) 85回 3420円 40.24円 54.1% 1.86倍 -620円
C正逆トレ-ド 109回 1410円 12.94円 50.5% 1.20倍 -1670円


(7)2014年度の成績(条件表2013年を使う)

 (図87)
@正規トレード

 (図88)
A停止(1回負け)

 (図89)
B停止(連続4勝)

 (図90)
C正逆トレード

(表7)[2014年度のまとめ]
年度 トレード法 トレード数 累計損益 平均利益 勝率 PF ドロー
2014年度 @正規トレード 101回 1420円 14.06円 54.5% 1.30倍 -910円
条件表(2013年) A停止(1回負け) 56回 180円 3.21円 51.8% 1.05倍 *-810円
B停止(連続4勝) 69回 1760円 * 25.51円 * 59.4% * 1.54倍 -930円
C正逆トレ-ド 101回 * 2100円 20.79円 57.4% 1.47倍 -1290円



(8)2015年度の成績(条件表2014年を使う)

 (図91)
@正規トレード

 (図92)
A停止(1回負け)

 (図93)
B停止(連続4勝)

 (図94)
C正逆トレード

(表8)[2015年度のまとめ]
年度 トレード法 トレード数 累計損益 平均利益 勝率 PF ドロー
2015年度 @正規トレード 106回 * 1520円 14.34円 * 48.1% * 1.24倍 -1290円
条件表(2014年) A停止(1回負け) 53回 1370円 *25.85円 49.1% 1.49倍 *-1040円
B停止(連続4勝) 73回 -1280円 -17.53円 41.1% 0.77倍 -2340円
C正逆トレード 106回 -4080円 -38.49円 39.6% 0.56倍 -4420円



(9)2016年度の成績(条件表2015年を使う)

 (図95)
@正規トレード

 (図96)
A停止(1回負け)

 (図97)
B停止(連続4勝)

 (図98)
C正逆トレード

(表9)[2016年度のまとめ]
年度 トレード法 トレード数 累計損益 平均利益 勝率 PF ドロー
2016年度 @正規トレード 125回 -380円 -3.04円 50.4% 0.96倍 * -840円
条件表(2015年) A停止(1回負け) 64回 210円 3.28円 54.7% 1.04倍 -2470円
B停止(連続4勝) 93回 1050円 11.29円 *50.5% 1.17倍 *-840円
C正逆トレード 125回 * 2400円 * 19.20円 48.0% * 1.30倍 -1200円



(10)2017年度の成績(条件表2016年を使う)

 (図99)
@正規トレード

 (図100)
A停止(1回負け)

 (図101)
B停止(連続4勝)

 (図102)
C正逆トレード

(表10)[2017年度のまとめ]
年度 トレード法 トレード数 累計損益 平均利益 勝率 PF ドロー
2017年度 @正規トレード 94回 -510円 -5.43円 42.6% 0.86倍 -1630円
条件表(2016年) A停止(1回負け) 52回 * 530円 *10.19円 * 48.1% * 1.43倍 * -300円
B停止(連続4勝) 41回 -150円 -3.66円 43.9% 0.91倍 -1060円
C正逆トレード 94回 210円 2.23円 47.9% 1.06倍 -890円



(11)2018年度の成績(条件表2017年を使う)

 (図103)
@正規トレード

 (図104)
A停止(1回負け)

 (図105)
B停止(連続4勝)

 (図106)
C正逆トレード

(表11)[2018年度のまとめ]
年度 トレード法 トレード数 累計損益 平均利益 勝率 PF ドロー
2018年度 @正規トレード 86回 1010円 11.74円 58.1% 1.16倍 -1310円
条件表(2017年) A停止(1回負け) 50回 400円 8.00円 56.0% 1.09倍 -1900円
B停止(連続4勝) 80回 1300円 16.25円 * 58.8% 1.22倍 *-1180円
C正逆トレード 86回 *1590円 *18.49円 58.1% *1.26倍 *-1180円



(12)2019年度(8月31日まで)の成績(条件表2018年を使う)

 (図107)
@正規トレード

 (図108)
A停止(1回負け)

 (図109)
B停止(連続4勝)

 (図110)
C正逆トレード

(表12)[2019年度のまとめ]
年度 トレード法 トレード数 累計損益 平均利益 勝率 PF ドロー
2019年度 @正規トレード 49回 * 2340円 * 47.76円 61.2% * 2.44倍 * -470円
条件表(2018年) A停止(1回負け) 30回 1000円 33.33円 * 66.7% 1.97倍 -540円
B停止(連続4勝) 40回 1310円 32.75円 52.5% 1.80倍 * -470円
C正逆トレード 49回 -380円 -7.76円 42.9% 0.87倍 -1520円

1年度につき4つのトレードの検証をしたので、(図63)〜(図110)の48図を掲げましたが、どれも各年度の条件表(20XX)を使ってトレードした成績です。
同じ時期(期間)を対象にしているのに、4つのトレード法による成績は大きく異なっています。検証した目的は、@できるだけリターン(累計損益額)が大きく、リスク(最ドローダウンあるいは期間中の最大損失)が小さい、トレード法を見つけることでした。

2008年度〜2019年度の損益額(利益)とリスク(ドローダウン)を以下にまとめました。これを見て検討しましょう。

(表13)2008年〜2019年度の4方法のトレードの成績
  @正規トレード A停止(負け) B停止(連続4勝) C正逆トレード(4勝)

年度
(条件表)
利益 ドロー 利益 ドロー 利益 ドロー 利益 ドロー
2008年度
(2007年)
3500円-920円 1550円-1820円 3540円-760円 3580円-760円
2009年度
(2008年)
1740円-630円 2040円-280円 660円-890円 -420円-1660円
2010年度
(2009年)
880円-530円 300円-480円 890円-300円 900円-480円
2011年度
(2010年)
520円-640円 50円-640円 270円-640円 40円-810円
2012年度
(2011年)
-70円-570円 -490円-730円 -40円-730円 -10円-1010円
2013年度
(2012年)
5430円-600円 500円-1000円 3240円-620円 1410円-1670円
2014年度
(2013年)
1420円-910円 180円-810円 1760円-930円 2100円-1290円
2015年度
(2014年)
1520円-1290円 1370円-1040円 -1280円-2340円 -4080円-4420円
2016年度
(2015年)
-380円-840円 210円-2470円 1050円-840円 2400円-1200円
2017年度
(2016年)
-510円-1630円 530円-300円 -150円-1060円 210円-890円
2018年度
(2017年)
1010円-1310円 400円-1900円 1300円-1180円 1590円-1180円
2019年度
(2018年)
2340円-470円 1000円-540円 1310円-470円 -380円-1520円
合計利益
純利益・合計損失
18360円
17400円
-960円 8130円
7640円
-490円 14020円
12550円
-1470円 12230円
7340円
-4890円


合計利益から見ていくと、(( )内は12年間の勝ち負け年数)
  1. @正規トレードは・・・・・・・・利益合計+18360円(9年)。損失合計-960円(3年)。純利益+17400円。
  2. A停止(負け)は・・・・・・・利益合計+8130円(11年)。損失合計-490円(1年)。純利益+7640円。
  3. B停止(連続4勝)は・・・・利益合計+14020円(9年)。損失合計-1470円(3年)。純利益+12550円。
  4. C正逆トレード(連続4勝)・利益合計+12230円(8年)。損失合計-4890円(4年)。純利益+7340円。
12年間の成績という点からは、純利益が+17400円と最大の@正規トレードが一番。ついで+12550円のB停止(連続4勝)です。
損失額が少ないという点からみると-490円と最小のA停止(負け)です。Aの純利益は+7640円と@の半分にも満たないが、12年間で1年しか損失を出していないという堅実さはあります。利益よりも損失を回避するにはよい投資方法だろうと思います。

12年間の平均値をとると
  1. 平均利益額は、 @の2013年度の利益額+5430円は異常値なのでこれを除いた修正平均利益額は+1314円 (=47310÷36年)。異常値を除かないと+1425円 (=52740÷37年)。
  2. 平均損失額は、 Cの2015年度の損失額-4080円は異常値なのでこれを除いた 修正平均損失額は-373円 (=-3730÷10年)。異常値を除かないと-710円 (=-7810÷11年)
  3. 異常値を除いたPFは、12.68倍 (=47310÷3730)異常値を除かないと、6.7倍 (=52740÷7810)
この数字(修正利益、修正損失を使う)が基準値でしょう。1年間の利益額が+1314円より大きい、損失額-373円より小さい(利益がプラスのものも評価する)かによって、各トレード法の評価ができます。12年間のうちで何年が基準値よりよかったのかを数えてみると、
  1. @正規トレード・・・・・・・・利益額が+1314円より大(6年) 、損失額が-373円より小(10年)、16得点
  2. A停止(負け)・・・・・・・利益額が+1314円より大(3年) 、損失額が-373円より小(11年)、14得点
  3. B停止(連続4勝)・・・・利益額が+1314円より大(3年) 、損失額が-373円より小(11年)、14得点
  4. C正逆トレード(連続4勝)・利益額が+1314円より大(5年) 、損失額が-373円より小(9年)、14得点
得点を見ると、@正規トレードが16得点で最高。これは利益額が大の年が6年あったのが寄与した。ABCはどれも14得点で同じだが、ABは損失面から11得点をしたのが寄与し、Cは利益面の5得点が寄与している。

@は純利益が+17400円と最大だし、利益額12年間で6年間平均以上の利益を出しているので、利益を重視すれば@正規トレードがよい。だが損失を重視すれば12年間中11年は平均損失額よりも少なかったABも安定的であって捨てがたい。

12年間の利益額と損失額を比較して、自分に合ったトレード法を選ぶことは比較的簡単ですが、トレード法を決めることは実はそう簡単にはいかない。1年のうちには大きな損失を出してトレードが続けられなくなるリスクがあります。例えば@正規トレードの2017年度の成績です。この年は-510円の損失を出していますが-510円の損失に耐えることができたなら、トレードを続けることができたのかといえば違います。

 (図110)
@正規トレード


右図は2017年度の@正規トレードの損益経過です。
  1. 年初にトレードを開始しました。このときの損失額は0円。

  2. 4月初旬に利益額は+680円となりましたが、これが年間のピークでした。

  3. 11月初旬に損失額は-950円となりましたが、これが年間のボトムで、
  4. 年末の損失額は-510円で終わりました。
2017年度の途中では-950円の損失がでています。-510円の損失が出たのは結果です。-950円の途中の損失に耐えることができなかったなら、このトレードは破綻しています。

 (図111)
B停止(連続4勝)


同じ2017年度のB停止(連続4勝)の損益経過を見ると、
  1. 年初にトレードを開始しました。このときの損失額は0円。

  2. 4月初旬に利益額は+680円となりましたが、これが年間のピークでした。(ここまでは@と同じです)

    ここからBはトレードを停止することを繰り返します。直近10回のトレードが2回続けて4勝以下になったらトレードを停止し、2回連続して5勝になったらトレードを再開するというトレード法だからです。

  3. @に比べて負けトレードを減らすことによって、11月下旬の損失額は-380円となりましたが、これが年間のボトムで、

  4. 年末の損失額は-150円で終わりました。
2017年度の途中ででた-380円の損失には耐えることができたでしょう。
単純に年末の損益額だけを知るだけでは間違います。途中の損益額の経過を知ることはもっと重大で、かつトレードの存続にかかわることです。@が+680円の利益を出した後、大きく利益を減らし、ついには-950円の損失になった経過は上図の「経過グラフ」を見なければわかりませんが、(表13)にあるドローダウンの数字を見れば、どのくらいの激しさで利益が失われたかがだいたい わかります。

2017年度の@のドローは-1630円となっています。これはピークの+680円から-1680円の損失がでたことを表します。したがって(+680円-1630円)から2017年の最大の損失額は-950円になるのです。(もっともピーク+680円がわからなければ-950円の損失額は計算できないが・・・)

2017年度のBのドローは-1060円となっています。これはピークの+680円から-1060円の損失がでたことを表します。したがって(+680円-1060円)から2017年の最大の損失額は-380円になるのです。ドローダウンの数字からおよその急激な損失が発生したことはわかりますが、@においては-1680円のドローダウンがあったことよりも、途中で最大-950円の損失になっていたことが重要です。これが2017年度の真のリスクです。


【15】リターンとリスクについて

【14】章で、4つのトレード法によって、2008年度〜2019年度(8月31日)までの成績を調べました。リターンに関する成績項目は累計損益額で、リスクを表すのは最大ドローダウンです。ただ最大ドローダウンは必ずしもリスクの大きさを表現していません。

(表14)の「損失」とはその年度の最大の損失額です。2009年度の@正規トレードの損益は0円とありますが、この1年間の最大の損失額は0円、つまり損失になることがなかった。無リスクであったということです。(ドローは【14】(表13)によれば-630円となっているが、途中で-630円の損失額が出たわけではない)

ドローダウンは利益のピークから損失のボトムまでの差です。多くのトレードでは、なにがしかの利益を出したところがピークになるので、年間の最大損失額はドローダウンの数字よりも小さくなります。最大損失額はトレードを続ける上で最も重要な数字なので(表14)にまとめたわけです。

(表14)2008年〜2019年度の4方法による利益と損失
  @正規トレード A停止(負け) B停止(連続4勝) C正逆トレード(4勝)

年度
(条件表)
利益 損失 利益 損失 利益 損失 利益 損失
2008年度
(2007年)
3500円-140円 1550円-630円 3540円-140円 3580円-140円
2009年度
(2008年)
1740円0円 2040円0円 660円0円 -420円-760円
2010年度
(2009年)
880円-150円 300円-80円 890円-80円 900円-80円
2011年度
(2010年)
520円-420円 50円-160円 270円-420円 40円-420円
2012年度
(2011年)
-70円-480円 -490円-630円 -40円-410円 -10円-460円
2013年度
(2012年)
5430円-180円 500円-260円 3240円-180円 1410円-260円
2014年度
(2013年)
1420円-170円 180円-200円 1760円-390円 2100円-750円
2015年度
(2014年)
1520円-1150円 1370円-790円 -1280円-2220円 -4080円-4280円
2016年度
(2015年)
-380円-2570円 210円-1330円 1050円-680円 2400円-680円
2017年度
(2016年)
-510円-950円 530円-250円 -150円-380円 210円-170円
2018年度
(2017年)
1010円-370円 400円-1070円 1300円-80円 1590円0円
2019年度
(2018年)
2340円0円 1000円0円 1310円0円 -380円-670円
純利益・
最大損失
17400円 -2570円 7640円 -1330円 12550円 -2220円 7340円 -4280円


《YBメーカー》が生成するYB条件表は主として日経先物(ラージ)あるいは日経ミニの寄引売買をするためのものです。先物取引は証拠金による取引です。例えば現在の日経先物が21000円だとすると、売買代金は1000倍の21,000,000円(ミニだと100倍の2,100,000円)の丸代金をやり取りするのではなく、損益額をやり取りをします。

例えば21000円で買って21300円で決済したなら+300円の利益(金額にすると30万円。ミニだと3万円)が出ます。つまり30万円のやりとりをするだけなので、取引所としては証拠金を70万円〜80万円にしておけば通常は取引に支障がでることはありません。株価の変動(ボラティリティ)が大きくなったときは証拠金を100万円に上げたり、変動が小さくなったときは60万円に下げたりします。

21000円で買って21300円で転売したときは+300円の利益です。このとき+300円の利益が出たというのが普通であう。多くは金額の+30万円(ラージ)や3万円(ミニ)の利益がでたとは言いません。つまり日経先物1単位は+300円とか-500円とかの損益を生み出すので、証拠金1単位は70万円ではなく700円ということになります。今後の話を続けるに際して次のような数字を基準にしておきます。
  1. 証拠金は700円としておく
  2. 最大損失の限度は-1500円としておく
すると年の途中で-1500円の損失が発生した場合にトレードを続けるためには2200円の証拠金を用意しておかねばならない。
もし@正規トレードの2016年度の最大損失額(-2570円)が出てもトレードを続けようとするならば、3270円の証拠金を用意しておかねばならない。
ということになります。700円の証拠金ギリギリでは初回に負けたらトレードはできなくなります。少なくとも過去に発生した最大損失額+700円の証拠金を用意してないとトレードが破綻する可能性があります。
この12年間で最大の損失額とトレードを続けるための証拠金は、
    @正規トレード・・・・・・・2016年度の-2570円 (3270円)
    A停止(負け)・・・・・・2016年度の-1330円 (2030円)
    B停止(連続4勝)・・・2015年度の-2220円 (2920円)
    C正逆トレード(4勝)・・2015年度の-4280円 (4980円)
となると、@正規トレードは700円の証拠金で+17400円を稼いだのではなく、3270円の証拠金で+17400円を稼いだのだから、証拠金を基にした利益率は、5.32倍です。A停止(負け)は必要な証拠金2030円で7640円を稼いだのだから利益率は3.76倍、B停止(連続4勝)は2920円の証拠金で12550円を稼いだのだから利益率は4.29倍です。(C正逆トレード(4勝)は2015年度の最大損失が-4280円も出しているので論外。トレード法を検討する必要があります)

もっとも例えば@正規トレートが2016年度に-2570円の最大損失を出すことは予想できるものではありません。ただ12年間の平均利益と12年間で出した最大損失を比べると、
    @正規トレード・・・・・・・平均純利益+1450円、最大損失-2570円。平均利益の1.77倍の損失がでた
    A停止(負け)・・・・・・平均純利益+640円、最大損失-1330円。平均利益の2.07倍の損失がでた
    B停止(連続4勝)・・・平均純利益+1050円、最大損失-2220円。平均利益の2.11倍の損失がでた
    C正逆トレード(4勝)・・平均純利益+610円、最大損失-4280円。平均利益の7.01倍の損失がでた
C正逆トレード(4勝)は論外として、だいたい1.77倍〜2.11倍の最大損失が出ています。平均純利益はそれほど変化しないと思われるので、平均純利益の2.5倍の損失がでる可能性がある(1年に1〜2度)と想定しておけばよいのではなかろうか。これを失っても700円の証拠金を残すとしたら、必要証拠金は次のようになります。
    @正規トレード・・・・・・・+1450円×2.5+700=(4325円)
    A停止(負け)・・・・・・+640円×2.5+700=(2300円)
    B停止(連続4勝)・・・+1050円×2.5+700=(3325円)
    C正逆トレード(4勝)・・+610円×2.5+700=(2225円)
@は利益が大きいので大きな必要証拠金となっていますが、これまでに出た最大損失-2570円は平均利益+1450円の1.77倍であるので、余裕をみて×2.2倍としてもよいかもしれない。すると+1450円×2.2+700円=3890円程度になります。

(1)(表14)の各トレード法による2009 年度の損益経過グラフを掲げます。

 (図111)
@正規トレード

2009年度(トレード数98回)
  1. 1月5日、トレード開始。損失は0円。

  2. 2月4日、利益は+900円。ここまでの利益のピーク。
  3. 2月13日、利益は+270円まで低下。(b→c)はここまでの最大ドロー(-630円)です。
  4. 7月2日、利益は+1750円。ここまでの利益のピーク。
  5. 7月31日、利益は+1260円まで低下。(d→e)のドローは-490円なので最大ドローではありません。
  6. 12月30日、最終の純利益は+1740円。
この例はaから開始して途中で一度も損失がマイナスになりませんでした。リスクゼロの年度でしたが、56勝42敗、勝率57.1%です。特に当たった年ではありませんでしたが、勝ちトレードの平均利益は+88円、負けトレ-ドの平均損失は-76円で、その差は+12円だったので、利益が高くなっていったというパターンです。

 (図112)
A停止(負け)

2009年度(トレード数58回)
  1. 1月7日、トレード開始。損失は0円。

  2. 3月3日、利益は+900円。ここまでの利益のピーク。

  3. 3月17日、利益は+640円まで低下。(b→c)のドローは-260円

  4. 7月2日、利益は+1510円。ここまでの利益のピーク。
  5. 7月31日、利益は+1260円まで低下。(d→e)のドローは-280円結果的に最大ドローでした。
  6. 12月18日、利益は+1510円。ここまでの利益のピーク。
  7. 12月29日、最終の純利益は+2040円。
この例もaから開始して途中で一度も損失がマイナスになりませんでした。リスクゼロの年度で、最大ドロー(-260円)も小さかった。58回のトレードの内訳は35勝23敗、勝率60.1%です。

A停止(負け)は負けたら次回のトレードは停止し、買ったら次回からトレードを再開します。だから負けた次は停止、買った次は再開と最低でも1度の勝ちトレードと1度の負けトレードを停止するので、本来なら勝率は上昇することはあまりないのです。勝率が上がるのは●(負け)→■→■→■→■→〇(勝ち)と停止中に連敗をするか、〇(勝ち)→□→□→□→□→●(負け)と連勝するときです。

勝ちトレードの平均利益は+101円、負けトレ-ドの平均損失は-66円で、その差は+35円と大きかったので、トレード数が少ない割には利益が高くなっていったというパターンです。

 (図113)
B停止(連続4勝)

2009年度(トレード数70回)
  1. 1月5日、トレード開始。損失は0円。

  2. 2月4日、利益は+900円。ここまでの利益のピーク。

  3. 3月17日、利益は+90円まで低下。(b→c)のドローは-810円

  4. 7月2日、利益は+1210円。ここまでの利益のピーク。
  5. 12月3日、利益は+320円まで低下。(d→e)のドローは-890円。結果的に最大ドローでした。
  6. 12月30日、最終の純利益は+660円。
この例もaから開始して途中で一度も損失がマイナスになりませんでした。リスクゼロの年度でしたが、最大ドローが(-890円)と大きかった。

B停止(連続4勝)は直近の10回のトレードで4勝以下が2度続いたらトレードを停止し、5勝以上が2度続いたら次回からトレードを再開するので、最低でも2回のトレードを停止する日があります。

一番短期間で再開できるのは、●(4勝)→●(4勝)→□(5勝)→□(5勝)です。この場合は□→□の2回のトレードを停止するだけです。

●(4勝)→●(4勝)→□(5勝)→■(4勝)→■→□→■→□→■→□→□のようになると次回からトレードを再開しますが、この間の、□→■→■→□→■→□→■→□→□は停止中です。 勝率が上昇するのは、停止中に負け数が多かったときか、トレード中に勝ち数が多かったときです。

70回のトレードの内訳は38勝32敗、勝率54.3%でした。 @正規トレードは56勝42敗なので、トレードを停止したため56勝→38勝へ18勝分が減り、42敗→32敗へ10敗分が減りました。合わせて8勝分を取り損ねたことになります。停止が裏目に出ています。

勝ちトレードの平均利益は+93円、負けトレ-ドの平均損失は-90円で、その差は僅か+3円であったので、勝ち数は負け数より6回多かったが利益が積み上がらなかったというパターンです。

 (図114)
C正逆トレード(連続4勝)

2009年度(トレード数98回)
  1. 1月5日、トレード開始。損失は0円。

  2. 2月4日、利益は+900円。ここまでの利益のピーク。

  3. 3月17日、利益は-450円まで低下。(b→c)のドローは-1350円

  4. 7月2日、利益は+670円。
  5. 12月3日、利益ははげ落ち、損失は-760円。(d→e)のドローは-1410円までだが、利益がピークの(b→e)は-1660円になり、これが最大ドロー。
  6. 12月30日、最終の純利益は-420円。
この例は最終利益が-420円のマイナスになりました。正逆トレードはB停止(連続4勝)と同様に●(4勝)→●(4勝)となった次から条件表が出す売買マークとは真逆のトレードをし、〇(5勝)→〇(5勝)になったら正規トレードをします。トレードを停止することはありません。このトレード法の原理は、直近10回で4勝が連続するようでは、売買マークは当たっていない。だから真逆のトレードをする。ということです。

しかし真逆のトレードをしたほうがよく当たるかどうかはわかりません。勝率が上昇するのは、真逆トレードをしたら正規トレードよりも勝ち数が多かったときだけです

当たったときは、2008年度・2010年度・2014年度・2016年度のようにどのトレード法よりもよい成績を出しますが、当たらなかったときは2009年度・2015年・2019年度のようにただ一人マイナスになったり、巨大な損失を出すことがあります。

98回のトレードの内訳は45勝53敗、勝率45.9%でした。 @正規トレードは56勝42敗なので、トレードを停止したため56勝→45勝へ11勝分が減り、42敗→53敗へ11敗分が増えました。22回のトレードで失敗していては利益は出ません。正逆トレードは完全に裏目になっています。

勝ちトレードの平均利益は+86円、負けトレ-ドの平均損失は-81円で、その差は僅か+5円であったし22回のトレードで勝ち数が減り、負け数がふえたので、よいとこなしの年度になりました。

(2)2015年度の損益経過グラフを掲げます。この年の利益は、@正規トレードが+1520円、A停止(負け)が1370円、B停止(連続4勝)が-1280円、C正逆トレードが-4080円と、(連続4勝)を基準にしたBCが負けた年です。

 (図115)
@正規トレード

2015年度(トレード数106回)
  1. 1月9日、トレード開始。損失は0円。

  2. 6月29日、損失は-1070円。(a'→b')はなんと9連続負け。
  3. 8月13日、利益は+40円まで回復したが、
  4. 8月25日、再び低下して損失は-1150円。(a'→d)が最大ドロー。
  5. 10月23日、利益は+1690円まで急上昇。ここまでの利益のピーク。(d'→e)は5連続勝ち。
  6. 11月17日、利益は+730円へ低下。(e→f)bのドローは-960円。(f'→f)は7連続負け。
  7. 12月30日、最終の純利益は+1520円。
106回のトレードをして51勝55敗、勝率48.1%。勝ちトレードの平均利益は+155円、負けトレ-ドの平均損失は-116円で、その差は+39円だったので、勝率が48.1%と低いのに+1520円の利益がでています。

特徴的であったのは9連続負け、5連続勝ち、7連続負けが出たこと、(x)は+620円の利益、(y)は-560円の損失、(z)は+640円の利益と1回の損益が大きい日が3度もあったことです。これが急落・急上昇の原因です。

 (図116)
A停止(負け)

2015年度(トレード数53回)
  1. 1月9日、トレード開始。

  2. 2月9日、損失は-220円。

  3. 4月2日、利益は+250円。ここまでの利益のピーク。

  4. 7月24日、損失は-790円。(c→d)のドローは-1040円。結果的に最大ドローとなった。

  5. 12月21日、利益は+1380円。ここまでの利益のピーク。
  6. 12月30日、最終の純利益は+1370円。
53回のトレードをして26勝27敗、勝率49.1%。勝ちトレードの平均利益は+159円、負けトレ-ドの平均損失は-103円で、その差は+56円と大きかったので、トレード数が少ない割には利益が高くなっていったというパターンです。1回で500円を超える損益はなかった。

 (図117)
B停止(連続4勝)

2015年度(トレード数73回)
  1. 1月9日、トレード開始。(a'→b')は7連敗。


  2. 6月29日、損失は-1280円。

  3. 7月8日、(x)で+620円の利益が出たが-590円の損失までしかカバーできず。

  4. 9月11日、損失は-2200円。(c'→d)は7連敗。また(y)は1回で-560円の損失。
  5. 10月23日、損失は-390円まで回復。(d'→e)は5連勝。しかし(e'→f)は7連敗。
  6. 12月25日、損失は-1420円。(e'→f)は7連敗。
  7. 12月30日、最終の損失は-1280円。
73回のトレードの内訳は30勝43敗、勝率41.1%でした。 @正規トレードは51勝55敗なので、トレードを停止したため51勝→30勝へ21勝分が減り、55敗→43敗へ12敗分が減りました。合わせて9勝分を取り損ねたことになります。負け数を減らすための停止であるのに、逆に停止が裏目ました。

勝ちトレードの平均利益は+142円、負けトレ-ドの平均損失は-129円で、その差は+13円であったが、負け数が勝ち数よりも13回も多くては利益になりません。勝ったときの利益は4250円(≒142円×30回)、負けたときの損失は-5530円(≒-129円×43回)。

(a'→b')の7連敗、(c'→d)の7連敗、(e'→f)の7連敗と3度も7連敗があったし、(y)で1回のトレードで-560円の損失を出したのだから、やることなすことが失敗続きです。何か祟られたかのような不運なトレードをした年度でした。

 (図118)
C正逆トレード(連続4勝)

2015年度(トレード数106回)
  1. 1月9日、トレード開始。(a'→b')は7連敗。

  2. 4月2日、損失は-1610円。

  3. 7月8日、(x)で+620円の利益が出たが-970円の損失までしかカバーできず。

  4. 9月11日、損失は-4280円。(c'→d)は13連敗。また(y)は1回で-640円の損失。
  5. 10月23日、損失は-2470円まで回復。(d'→e)は5連勝。しかし(e'→f')は6連敗。
  6. 12月25日、損失は-4220円。(e'→f)は6連敗。
  7. 12月30日、最終の損失は-4080円。
この例は12年間の4つのトレード法による延べ48年度の成績のうちで断トツの巨額の損失額-4080円をだしました。

106回のトレードの内訳は42勝64敗、勝率39.6%でした。 @正規トレードは51勝55敗、勝率48.1%ですが、正逆トレードをしたことで51勝→42勝へ9勝分が減り、55敗→64敗へ9敗分が増えました。合わせて18回の失敗です。B停止(連続4勝)でさえ9回の失敗であったのに、18回も失敗したとなるとこれほどの損失になります。

勝ちトレードの平均利益は+121円、負けトレ-ドの平均損失は-143円で、その差は-22円です。1回トレードをすれば着実に-22円の損失が出るうえ、勝ち数が42回、負け数が64回と負け数が22回も多くては話になりません。

(a'→b')の7連敗、(c'→d)の13連敗、(e'→f)の6連敗と3度も6連敗以上の連敗があったし、(y)で1回のトレードで-640円の損失を出したのだからどうしようもない。

トレードを継続できるのは、年度の途中で思わぬ損失が出ても、追証を差し入れることができる準備があることです。本章の冒頭で平均利益から次のような証拠金が必要であろうといいました。
    @正規トレード・・・・・・・+1450円×2.2+700=(3890円)
    A停止(負け)・・・・・・+640円×2.5+700=(2300円)
    B停止(連続4勝)・・・+1050円×2.5+700=(3325円)
    C正逆トレード(4勝)・・+610円×2.5+700=(2225円)
だがこの数字は過去12年間の成績(リターンとリスク)から導き出したもので、今後もこの成績に収まるとは決していえません。リーマンショックのように100年に1度の危機が発生することもある(前回の株価大暴落は世界恐慌の入り口の1929年だった)し、東日本大震災のように1000年前に起きた(M8.5と推定される貞観地震は869年のこと)ことが起きる可能性があります。そして確率というものは、100年ごとにリーマンショックが起きるのではなく、来年起きるかもしれないのです。1000年ごとに大震災が起きるのではない。前回発生した2011年の10年後に起きる可能性があるのです。

となると、将来のリスクは予め予定できるものではありません。ではどうするのかというと、一定のリスクの限度を決めておいて、その限度を超えたら、その年度のトレードはストップするほかはないのです。つまり「損切り」こそがトレードを継続できる唯一の対処法です。損切りができない人は破綻します。これまで破綻しなかったのは、
  1. 資金の全部を寄り引け売買につぎ込んでいなかった(つまり証拠金の10倍以上の資金があった)
  2. 損失の限度を決めていて、それ以上の損失がでたら「損切り」してきた。
のどちらかです。(1)は寄り引け売買は余技(遊び)にしかすぎません。真剣な取り組みをしていません。だが(2)は寄り引け売買に集中しています。この違いは利益率の違いにあらわれます。集中しているほうが利益率は何倍も大きくなります。

仮に@正規トレードを12年間続けたとすると、(1)の場合は2016年度の途中に-2570円の損失がでているので最低でも3270円(=2570円+700円) の余裕資金がなければならない。もし翌年度も途中で-1150円(これは2015年度)の損失が出たならば、4420円の余裕資金がなければならない。もし余裕資金4420円を準備して、@正規トレードを12年間続けたとすると。、12年間の純利益は17400円ですから、一応は3.9倍(=17400÷4420)の利益になります。ただしこれは12年間の成績です。1年当たりの利益は1450円(=17400÷12)です。利益率3.9倍は日本の優秀なファンドと比べても相当に優れています。


【16】最上のリスク回避は損切りすること

将来のリスクは予め予定できるものではありません。ではどうすればよいのかというと、一定のリスクの限度を決めておいて、その限度を超えたらその年度のトレードはストップするほかはないのです。つまり「損切り」こそがトレードを継続できる唯一の対処法です。損切りができない人は破綻します。これまで破綻しなかったのは、
  1. 運のよいことに、投資している時期に予想外のリスクが発生しなかった
  2. 資金の全部を寄り引け売買につぎ込んでいなかった(つまり証拠金の10倍以上の資金があった)
  3. 損失の限度を決めていて、それ以上の損失がでたら「損切り」してきた。
のどれかです。(1)は運頼みであり今後もこの幸運が続くとは限りません。(2)は寄り引け売買は余技(遊び)にしかすぎません。真剣な取り組みをしていません。だが(3)は寄り引け売買に集中しています。この違いは利益率の違いにあらわれます。集中しているほうが利益率は何倍も大きくなります。

仮に@正規トレードを12年間続けたとすると、(2 )の場合は2016年度の途中に-2570円の損失がでているので 最低でも3270円(=2570円+700円) の余裕資金がなければならない。翌年度も途中で-1150円(これは2015年度)の損失が出たならば、4420円の余裕資金がなければならない。これは過去12年間に発生した現実です。

だが1年間のトレードの途中でどれくらいの損失が発生するかは予測不能です。そうなら「この損失までなら心理的に持ちこたえられるという損切り水準」を決めておいて、損切り(ストップロス)するしかありません。

例えば、損切り水準を-700円(1枚当たりの証拠金である)としましょう。(表14)を見て下さい。

 (図119)
@正規トレード

2015年度(損切り)

2015年度の最大損失は-1150円です。この年のトレード途中で損失が-700円を超えた時点で2015年度のトレードは終了します。

損切り水準-700円を超えたのは(p)で損失は-720円でした。ここで2015年度のトレードは終了し、2015年度の損益は-720円となります。

もし損切りをしなかったならば、(q)の-1150円の損失を経験することはなかったし、その後の怒涛の利益の積み重ねを見ることもなかった。

実際には損切して-720円の損失がでたが、損切りしなければ+1520円の利益がでたという大きな違いになりましたが、これは最大損失が(q)-1150円で止まったからです。(q)が-3000円まで下落していたなら(r)は-330円のマイナスになっていた。

 (図120)
@正規トレード

2016年度(損切り)

2016年度の最大損失は-2570 円です。この年のトレード途中で損失が-700円を超えた時点で2016年度のトレードは終了します。

損切り水準-700円を超えたのは(p)で損失は-720円でした。ここで2015年度のトレードは終了し、2015年度の損益は-720円となります。

もし損切りをしなかったならば、(q)の-2570円の損失を経験することはなかったし、その後の利益が損失をカバーしていくことを見ることもなかった。

実際には損切して-720円の損失がでたが、損切りしなければ最終的に-380円の損失ですんでいたことになりますが、-720円の損失が一時は-2570円の損失に拡大したとき、このままトレードを続ける気が残っていたかどうか。

 (図121)
@正規トレード

2017年度(損切り)

2017年度の最大損失は-950円です。この年のトレード途中で損失が-700円を超えた時点で2017年度のトレードは終了します。

損切り水準-700円を超えたのは(p)で損失は-790円でした。ここで2017年度のトレードは終了し、2017年度の損益は-790円に確定します。

その後損失は(q)で-950円まで拡大したものの最終的には-510円の損失で終わっています。 もし損切りをしなかったならば、損切りの-790円ではなく-510円の損で収まったのにと口惜しがることはない。

《YBメーカー》が生成したYB条件表は基本的には優れた条件表です。過去10年間の株価の動きを手本にして生成してしているだから、翌年もだいたいは利益がでます。だが
  1. 世界全体の株価の動きが変わりつつあるときは翌年もあたるとは限らない。

  2. 年の途中から相場つきが変わり利益がでなくなることがある。
これらのことはYB条件表が対応できるものではありません。その相場つきに遭遇したのは、巡り合わせとか運・不運によるものです。こういう逆風に合ったときは損切りするほかはありません。次に-700円超で損切りしたときの12年間の成績を掲げます。

(表15)2008年〜2019年度の4方法による損切りしたときの成績。
  @正規トレード A停止(負け) B停止(連続4勝) C正逆トレード(4勝)

年度
(条件表)
利益 損失 利益 損失 利益 損失 利益 損失
2008年度
(2007年)
3500円-140円 1550円-630円 3540円-140円 3580円-140円
2009年度
(2008年)
1740円0円 2040円0円 660円0円 -420円
X-700円
-760円
2010年度
(2009年)
880円-150円 300円-80円 890円-80円 900円-80円
2011年度
(2010年)
520円-420円 50円-160円 270円-420円 40円-420円
2012年度
(2011年)
-70円-480円 -490円-630円 -40円-410円 -10円-460円
2013年度
(2012年)
5430円-180円 500円-260円 3240円-180円 1410円-260円
2014年度
(2013年)
1420円-170円 180円-200円 1760円-390円 2100円
X-750円
-750円
2015年度
(2014年)
1520円
X-720円
-1150円 1370円
X-780円
-790円 -1280円
X-720円
-2220円 -4080円
X-840円
-4280円
2016年度
(2015年)
-380円
X-720円
-2570円 210円
X-740円
-1330円 1050円-680円 2400円-680円
2017年度
(2016年)
-510円
X-790円
-950円 530円-250円 -150円-380円 210円-170円
2018年度
(2017年)
1010円-370円 400円
X-890円
-1070円 1300円-80円 1590円0円
2019年度
(2018年)
2340円0円 1000円0円 1310円0円 -380円-670円
純利益・
最大損失
損切り
利益率
17400円
14540円
-2570円
4.15 倍
7640円
3250円
-1330円
0.92 倍
12550円
13110円
-2220円
3.74倍
7340円
7450円
-4280円
2.12 倍


損切りをする最大のメリットは用意すべき証拠金がだいたい決まることです。1枚のトレードをするときの証拠金が700円とするならば、この5倍の3500円を用意しておけば大抵のリスクに耐えられます。

@正規トレードの2015年・2016年・2017年度で3年連続して損切りをしていますが、これが連続して損切りした最悪の例です。このときの損切り額は-720円-720円-790円なので合計-2230円。3500円の証拠金はこの分減るけれど、まだ1270円残っているので今後の取り返しは可能です。現に2017年に+1010円、2019年に+2340円と取り返しています。損切りをしたときの@の利益率は4.15倍(=14540÷3500)

A停止(負け)は 12年間で3度の損切りをしています。損切りによる損失は-2410円。その後利益がでたのは2017年+530円、2019年+1000円、合計1530円なのでまだ取り戻してはいません。損切りをしたときのAの利益率は0.92倍(=3250÷3500)

B停止(連続4勝)は 12年間で1度だけ(2015年度)損切りをしています。損切りによる損失は-720円。その後2016年に+1050円の利益を出しすぐに損失を取り戻しています。12年間の合計純利益は、損切りをしなかったときの12550円よりも増えて13110円。損切りをしたときのBの利益率は3.74倍(=3250÷3500)

C正逆トレードは12年間で3回の損切りをしています。2009年度に-700円の損切りをしたが2010年度の+900円の利益をだして取り戻し、2014年-750円、2015年-840円と2年続けて損切りしたが2016年度に+2400円の利益をだして取り戻す。12年間の利益は損切りしたいときは+7340円でしたが、損切りをすると+7450円に増えています。損切りをしたときのCの利益率は2.12倍(=7450÷3500)

損切り後のトレード再開について

損切りをした後にトレードを再開することができます。損切り後もYB条件表の検証を続けていて、0円を超える利益がでたときが、その開始のタイミングです。ただし再び損失が出たらトレードは中断すること。@正規トレードの2015年度を例にして説明します。

 (図122)
@正規トレード

2015年度(損切り後再開)

右の損益経過グラフで、
(p)で損切り-720円

(r)で+40円の利益がでたのでトレードを再開したが、-150円の損失がでて、-110円の損失になったのでトレードを停止する。損失は-870円(=-720-150)。

(t)で+70円の利益がでたのでトレードを再開したがすぐに-190円の損失がでて-120円の損失になったのでトレードを停止する。損失は-1060円(=-720-150-190)。

(u)で+290円の利益がでたのでトレードを再開する。最終的に++1520円の利益が出たが+290円の水準から再開したので、再開後の利益は+1230円(=1520-290)。再開したことによって得た利益は+890円(=-150-190+1230)となる。-720円の損切りをしているので、この年度の純利益は+170円。

@正規トレードの損切り後のトレード再開のチャンスはこの1例だけです。

 (図123)
A停止(負け)

2015年度(損切り後再開)

(p)で損切り-780円

(q)で+130円の利益がでたのでトレードを再開したが、-190円の損失がでて、-60円の損失になったのでトレードを停止する。損失は-970円(=-780-190)。

(r)で+120円の利益がでたのでトレードを再開する。最終的に+1370円の利益が出たが+120円の水準から再開したので、再開後の利益は+1250円(=1370-120)。-780円の損切りをしているので、この年度の純利益は+280円。(=-780-190+1250)これは損切りをしても最終的に利益が出た例。

 (図124)
A停止(負け)

2016年度(損切り後再開)

(p)で損切り-740円

(r)で+160円の利益がでたのでトレードを再開する。最終的に++250円の利益が出たが+160円の水準から再開したので、再開後の利益は+90円(=250-160)。-740円の損切りをしているので、この年度の純損失は-650円(=-740+90)。これは損切り額を減らした例。

 (図125)
A停止(負け)

2018年度(損切り後再開)

(p)で損切り-890円

(q)で+450円の利益がでたのでトレードを再開する。最終的に++400円の利益が出たが+450円の水準から再開したので、再開後のの損失は-50円(=400-450)。-890円の損切りをしているので、この年度の純損失は-940円(=-890-50)。

(q)の利益は+530円と大幅であったので、(q)時点ではすでに+450円の利益になっていた。これを見てからトレードを再開したので最終的に-50円の損失を上乗せ」することになった。

A停止(負け)の損切り後トレード再開の例は以上の3つです。(2015年度)は損切りをした後+280円の純利益となり、(2016年度)は損切りの-740円から+90円分カバーしたが、(2018年度)はン損切りの-890円から-50円分損失を追加した結果となりました。

 (図126)
B停止(連続4勝)

2015年度(損切り後再開できなかった例)

(p)で損切り-720円

(q)損切りしていなかったら、-2200円の損失がでるところだった。

以降一度も0円水準を超えることがなかったので、トレード再開のチャンスはなかった。

B停止(連続4勝)のトレード再開の例はありません。

 (図127)
C正逆トレード

2014年度(損切り後再開)

(p)で損切り-750円

(q)で+70円の利益がでたのでトレードを再開する。最終的に++2100円の利益が出たが+70円の水準から再開したので、再開後の利益は+2030円(=2200-70)。

-750円の損切りをしているので、この年度の純利益は+1280円。(=-750+2030) これ以外にC正逆トレードのトレード再開の例はありません。

いったん損切りをしてリスクを回避するが、利益がでるように状況になったらトレードを再開するという手法も悪くありません。1)損切りをしない場合、2)損切りをした場合、3)損切り後トレード再開をした場合の成績をまとめました。

(表16)2008年〜2019年度の4方法による損切りとトレード再開の成績。
  @正規トレード A停止(負け) B停止(連続4勝) C正逆トレード(4勝)

年度
(条件表)
利益 損失 利益 損失 利益 損失 利益 損失
2008年度
(2007年)
3500円-140円 1550円-630円 3540円-140円 3580円-140円
2009年度
(2008年)
再開
1740円0円 2040円0円 660円0円 -420円
X-700円
S -
-760円
2010年度
(2009年)
880円-150円 300円-80円 890円-80円 900円-80円
2011年度
(2010年)
520円-420円 50円-160円 270円-420円 40円-420円
2012年度
(2011年)
-70円-480円 -490円-630円 -40円-410円 -10円-460円
2013年度
(2012年)
5430円-180円 500円-260円 3240円-180円 1410円-260円
2014年度
(2013年)
再開
1420円-170円 180円-200円 1760円-390円 2100円
X-750円
S1280円
-750円
2015年度
(2014年)
再開
1520円
X-720円
S 170円
-1150円 1370円
X-780円
S280円
-790円 -1280円
X-720円
-
-2220円 -4080円
X-840円
-
-4280円
2016年度
(2015年)
再開
-380円
X-720円
-
-2570円 210円
X-740円
S-650円
-1330円 1050円-680円 2400円-680円
2017年度
(2016年)
-510円
X-790円
-
-950円 530円-250円 -150円-380円 210円-170円
2018年度
(2017年)
再開
1010円-370円 400円
X-890円
S-940円
-1070円 1300円-80円 1590円0円
2019年度
(2018年)
2340円0円 1000円0円 1310円0円 -380円-670円
純利益
損切り・率
トレード再開
17400円
14540円
14710円
-2570円
4.15倍
4.20倍
7640円
3250円
3570円
-1330円
0.92倍
1.02倍
12550円
13110円
13110円
-2220円
3.74倍
3.74倍
7340円
7450円
8730円
-4280円
2.12倍
2.49倍


こうして成績を表にまとめて見ると、
  1. 損切りは必ずしたほうがよい。
  2. 損切り後も利益を追跡して、利益が0%以上になったらトレードを再開するのがよい。(単なる損切りよりも利益が増える)

という結論になります。

これでNo.29 チャートの統計処理のしかたの講座は終わります。冒頭でいったように、これが最後のk講座になります。長い間このように退屈な講座を読んでいただきありがとうございました。

私にとっても2017年のトラウマ、それはトレ- ドしてもトレードしても損失が積み上がるという相場つきに遭遇したとき、どうすればよいのかが、分からなかったのですが、何のことはない、損切り すればよいだけのことです。よく利益がでるYB条件表を作るために統計をとり、検証し、工夫することはむろん重要なことですが、その条件表がいつもいつも当たることはありません。誰も先のことはわからないのです。

そうであれば危ない状況に追い込まれたときにできること、せねばならないことは損切りだけなのです。損切りにおいても、どうやればできるだけ少ない損失でとどめられるのか? 早くトトレードを再開するにはどうなればよいのかの統計をとり、検証をすることから出発しなければなりません。統計をとり、検証をする必要があります。これらは《カナル24》でできます。《Qエンジン24》はもっと高度なことができます。ご研鑽ください。


2019年9月に執筆 ・・  HP目次へ.. 講座目次へ.