No.10 サヤ取りのしかたの提案

2010年4月に執筆 ・・・・  講座目次へ.


@「サヤ取り」とは?



(10.4.12)

「サヤ取り」について述べるといったところ、結構なユーザーの反応が ありました。なかには「待ってました」というメールもありました。また、
    サヤ取りは相場で長生きする為に必要な知識であると思います。 売りと買いを同時に手がけるゆえ、利益は薄いが、損失も薄い。 現物を買う事しかできない人よりリスクを抑えたシステムであると思います。 しかし、素人ゆえに思わぬ落とし穴があるのではと思います。 ぜひ知っておいた方が良い知識をホームページで取り上げて下さい。
というメールもありました。どうも、 期待されているようです。だが私は「サヤ取り」はしません。片方で買い、片方で売るという売買に馴染めないからです。よって「サヤ取り」はかつて一度も試したことはありません。 それでも「サヤ取り」 はこうあるべきであるの理屈をいうことはできます。学者は宇宙飛行士になることはできないが、宇宙では「こうなるはずだ。こういう準備が必要だ。この点は注意しなければならない。」その程度のことは言えます。

「サヤ取り」とはABの2銘柄に注目し、片方を売り、片方を買う、という売買のしかたです。

通常はA銘柄とB銘柄の株価の差は300円であるのに、ある日、A銘柄はB銘柄に比べて400円も高くなった。この場合はA銘柄をカラ売りしB銘柄をカラ買いします。その先、A銘柄とB銘柄の価格差がいつもの300円になったとき決済すれば、100円の利益が出る。そういう売買です。 A銘柄とB銘柄の価格差を知るためには、次のような条件表が必要です。




この条件表はNo.4行で「共通銘柄」を利用しています。図では「C8411」(みずほ)を共通銘柄としていますが、通常は「元データ」になる「共通銘柄」は、「C1001 日経平均」と「C1002 東証指数」の2銘柄が初期値として設定してあります。このうちの1つを「C8411 みずほ」に変更しておく必要があります。その変更のしかたは次のようにします。
  1. 条件行No.4の元データを「C8411(みずほ)」に変更するには、まず共通銘柄の設定を変更しておかねばなりません。

  2. 「共通銘柄」ボタンをクリック。


    「条件表の内容」の画面の下部に、@共通銘柄A、A共通銘柄B、B銘柄一覧表、が表示されます。

  3. 共通銘柄A(または共通銘柄B)のコード欄をクリックしておいて、B銘柄一覧表の8411「みずほ」をダブルクリックすると、共通銘柄A(または共通銘柄B)のコード欄が「8411」に変ります。

    または共通銘柄A(または共通銘柄B)のコード欄に直接「8411」と入力しても同じことになります。


  4. 共通銘柄A(または共通銘柄B)のコード欄が「8411」に変ったことを確認して、

  5. 「設定」ボタンをクリック。


  6. 条件行No.4の「元データ」欄を「C8411」に変更したいので、「元データ」欄をクリックすると、

  7. 元データになり得るものが一覧表に表示されます。

  8. ここに先ほど共通銘柄A(または共通銘柄B)として登録しておいた8411「みずほ」があるはずです。これをダブルクリックすると、条件行No.4の「元データ」欄は「C8411」に変ります。


この条件表を使って、1605「国際帝石」と8411「みずほ」のグラフを描いてみました。

(a,b,c)は株価の差が大きい時期です。だいたい
  1. は633円の株価の違いがあります。
  2. は645円の株価の違いがあります。
  3. は615円の株価の違いがあります。
中央値が633円であるので、1605「国際帝石」と8411「みずほ」の株価の差は大きく離れても630円が限度であると思われます。

一方サヤが縮まっているのは(A,B,C)の箇所で、Aは480円、Bは483円、Cは477円のサヤになっています。大雑把にいうと、1605「国際帝石」と8411「みずほ」の株価のサヤが
  1. 480円以下になったときは、1605「国際帝石」をカラ買いし、8411「みずほ」をカラ売りする
  2. 630円以上になったときは、1605「国際帝石」をカラ売りし、8411「みずほ」をカラ買いする
のです。

図の(D)でサヤが480以下の473円になりました。翌日の始値で1605「国際帝石」をカラ買いし、8411「みずほ」をカラ売りします。 (D)の日の翌日(10年2月2日)の始値は、8441「みずほ」は179円、 1605「国際帝石」が661円でした。今日までこの建て玉を維持していたならばどうなったか。今日の終値はみずほが190円、国際帝石が713円です。評価損益は次のようになります。
  1. 国際帝石、661円買い→713円  =+52円
  2. みずほ 、179円売り→190円  =-11円
2銘柄とも1000株ずつ仕掛けていたならば、+41円×1000=41,000円の利益ですが、サヤ取りはだいたい同じ金額になるように仕掛けなければなりません。みずほは179円、国際帝石は661円であるので、国際帝石はみずほの3.7倍の株価です。金額を同じにするには、国際帝石を1000株買い、みずほを3000株(または4000株)売るということをしなければなりません。すると、損益は次のようになります。
  1. 国際帝石、661円買い→713円  =+52円×1000=+52,000円
  2. みずほ 、179円売り→190円  =-11円×3000=-33,000円
通算すると+1,9000円の利益です(みずほを4000株売っていたときは+8,000円の利益)。 ともかく利益はでていますが、このやりかたは不明瞭な点がいくつかあります。それは
  1. サヤが630円は割高・480円は割安というのは、みずほと国際帝石の関係だけである。みずほとその他の銘柄にはまた別の割高・割安の基準がある。

  2. サヤが630円は割高・480円は割安というのは、最近(09年8月〜09年12月)の5か月間の関係でしかない。今後はこの基準は変化する可能性がある。

  3. サヤが630円以上になれば国際帝石売り・みずほ買い、サヤが480円以下になれば国際帝石買い・みずほ売りを仕掛けたとして、いつ決済をすればよいのか。
こういったことがあるので、今日述べたようなサヤ取りは実際には実行困難です。少なくとも@Aについてはどの銘柄とのサヤについても、こういう水準が割高である・割安であるということを一般化しないといけません。


Aサヤの動きはA銘柄とB銘柄の単純な株価の差では掴めない




(10.4.14)

「サヤ取り」は、
@A銘柄とB銘柄の株価の差(サヤ)が開いたときにA銘柄を売り・B銘柄を買う。

AA銘柄とB銘柄の株価のサヤが縮んだときにA銘柄を買い・B銘柄を売る。

Bサヤが元に戻ったときに決済する。これが原則です。 そのためにはサヤの状態を表示する必要があります。図では
  1. 1605「国際帝石」を陰陽足で、

  2. 8411「みずほ」を灰色折れ線で、

  3. A株価(国際帝石)−B株価(みずほ)の差を赤色折れ線で描いています。
赤色折れ線がAB銘柄の「サヤ」です。だがよく見るとこの赤色線は、国際帝石とほとんど同じ動きをしています。サヤのピーク・ボトムに青●を打っていますが、それは国際帝石のの小波動のピーク・ボトムと同じ位置です。

赤色線は(A株価−B株価)の計算によって、A銘柄とB銘柄の株価の差を表現しています。単純に株価の差を計算しただけのものです。例えば今日の「国際帝石」の終値は705円です。「みずほ」の終値は188円です。赤色線のサヤは527円(=705-188)です。この527円のサヤを元にして、サヤが開いた・縮まったと 判断すると間違います。比較するA銘柄とB銘柄の株価水準が違いすぎるからです。705円の「国際帝石」が2%変化すると、株価は14円違ってきます。「みずほ」の株価が変わらなければ、サヤは±14円ほど拡大(または縮小)します。反対に「みずほ」が2%変化しても、株価は±3〜4円違うだけです。よってサヤは±3〜4円しか動きません。

A銘柄とB銘柄のサヤは、株価が高い「国際帝石」が決定しているのであり、株価が安い「みずほ」はサヤについてはあまり影響力を持っていません。A銘柄は705円・B銘柄は188円であるので、A銘柄はB銘柄の3.75倍の影響力を持っています。つまりサヤの変化の80%近く(3.75÷(3.75+1.0)=79.0)は「国際帝石」の株価に依存し、残り20%が「みずほ」の影響がある、ということになります。


もっと極端な例を掲げます。A銘柄は8591「オリックス」で、B銘柄は8411「みずほ」とします。

今日のオリックスの終値は8270円、みずほは188円です。オリックスの株価は、みずほの43.99倍も高い。

つまり43.99/(43.99+1.0)=0.978から、オリックスとみずほのサヤの97.8%の動きは、オリックスの影響下にあるということです。

オリックスとみずほの株数を調整して、オリックスを買い(売り)、みずほを売り(買い)とすることは、さもサヤ取りをしているように見えます。しかし実際のところ、サヤはオリックス株価で決定されています。実態はオリックスをカラ売り(カラ買い)しているに過ぎません。

「サヤ取り」とはA・B2つの銘柄の価格差を利用した売買のしかたであると単純に思うのは間違いです。


Bサヤを一般化する理論的な方法



(10.4.15)

株価の水準が大きく異なる2銘柄のサヤは株価が高いほうの動きに依存します。単純に(A銘柄−B銘柄(みずほ))の計算をして、これをサヤとしてはいけないことを昨日いいました。 では昨日例にした「国際帝石」(700円くらい)と「みずほ」(190円くらい)のサヤ取りはできないのでしょうか? 「オリックス」(8300円くらい)と「みずほ」のサヤが開いている・縮んでいるという判断はどうすればよいのでしょうか? 


《カナル24》の「加工」に「レシオケータ」があります。右のような設定をしてみました。

5行目が「200日前 レシオケータ」の設定です。

レシオケータの基準は100ですが、より判りやすいように6行目で、10倍しています。

レシオケータは、
  1. まず、ある日(この例では200日前)のA銘柄の株価とB銘柄の株価が何倍になっているかを調べます。

    例えば次図の(d)の日(2009年6月22日)はデータの最新日から200日前の日です。この日の1605「国際帝石」の終値は749円で、8411「みずほ」の終値は249円でした。(A株価÷B株価(みずほ))の倍率は3.008倍(=749÷249円)です。

  2. 次に図の(e)の日の株価を見ると、「国際帝石」の終値は710円で、8411「みずほ」の終値は190円でした。(A株価÷B株価(みずほ))の倍率は3.737倍(=710÷190円)です。

  3. 当初(d)の倍率は3.008倍であったのに(e)では3.737倍(になっています。倍率は1.242倍=3.737÷3.008)に拡大したことがわかります。これがレシオケータです(カナル24のレシオケータの単位は、100倍した124.2)
「国際帝石」は749円→710円になりました。(d)の日の94.79%(=710÷749×100)になったのです。一方「みずほ」は249円→190円になりました。(d)の日の76.31%(=190÷249×100)になったのです。どちらの株価も(d)に比べて(e)の日には下落していますが、国際帝石は94.79%、みずほは76.31%になりました。この倍率は1.242倍(=94.79÷76.31)です。つまりレシオケータは124.2になります。

もともと(d)では100であったレシオケータが124.2に上昇したのは、A株価とB株価(みずほ)の倍率が大きくなったこと、言葉を変えていえば、@A銘柄(国際帝石)の値打ちが相対的に上がり、AB銘柄(みずほ)の値打ちが相対的に下がった、ということです。ここからレシオケータが上昇しているときは(A銘柄を買い・B銘柄を売る)というサヤ取りができます。レシオケータが下降しているときは(A銘柄を売り・B銘柄を買う)というサヤ取りができます。

(d)の日に
  1. A銘柄(国際帝石)を749円で1000株買い、
  2. B銘柄(みずほ)を249円で3000株売り((d)での株価倍率は3.008倍なので、3倍の株数を仕掛ける)
の仕掛けをしていたならば、(e)の日には次のような利益になります。
  1. A銘柄(国際帝石)749円→710円= -39円×1000株=-39,000円
  2. B銘柄(みずほ)249円→190円= +59円×3000株=+177,000円
  3. 通算すると+138,000円の利益。
(次図)最近のレシオケータを見てみましょう。レシオケータの主なピーク・ボトムに青色●を、同じ日の国際帝石の株価にも青色●を打っています。レシオケータのピーク・ボトムは国際帝石の株価のピーク・ボトムの日とは異なっていることがわかります。つまりレシオケータは、みずほよりも3倍高い国際帝石の株価に依存していません。ほぼ純粋に国際帝石とみずほの相対価値を表現しているのです。


  1. (a)の日のレシオケータは(101.7)です。(d)の日のレシオケータ(100.0)近くに戻っています。

  2. (b)の日のレシオケータは(149.0)です。

  3. (c)の日のレシオケータは(132.4)です。
レシオケータを基準にして、もっともうまくサヤ取りをしたときは、次のようになります
  1. (a→b)の売買
    A銘柄(国際帝石)買い:719円→771円= +52円×1000株=+52,000円
    B銘柄(みずほ)売り:235円→172円= +63円×3000株=+189,000円
    通算すると+241,000円の利益。

  2. (b→c)の売買
    A銘柄(国際帝石)売り:719円→733円= +12円×1000株=+12,000円
    B銘柄(みずほ)買い:172円→184円= +12円×4000株=+48,000円
    通算すると+60,000円の利益。(みずほを4000株買ったのは、株価倍率が4.18倍(=719÷172)だったから)
レシオケータの動きから「サヤ取り」のタイミングを捉えればよいことが明らかになりました。だがレシオケータの動きを捉えることは、1つの銘柄の株価をとらえるのと同じことです。株価の動きをすべてとらえることはできません。レシオケータも同じです。 国際帝石の株価の動きが捉えられるのであれば、国際帝石の売買をすればよいのであって、サヤ取りをする必要はありません。みずほの株価が捉えられるのであれば、みずほの売買をすればよいのであって、サヤ取りをする必要はありません。

株価の動きがわからないから、サヤ取りをして利益を上げたいと思う方があるようです。だが、結局はレシオケータという一種の株価指数の動きを捉えることができなければ、サヤ取りは成功しないのです。「サヤ取り」は簡単ではありません。一般株式の売買と同じほど難しいことです。


Cレシオケータからサヤの拡大・縮小を捉える



(10.4.16)

サヤ取りをするとき、@単純に(A株価−B株価)のサヤを見るのは間違いである。Aサヤ取りをするには、「レシオケータ」を使うとよい、ことを述べました。 レシオケータはA銘柄とB銘柄の株価水準の違いを考慮して、表面的なサヤ(A株価−B株価)を表現するのではなく、(A株の価値−B株の価値)をサヤとして表現してくれるからです。

では、レシオケータを基準にしてサヤ取りの仕掛けのタイミングをどう計ればよいのか。レシオケータの動きを判断できない限り、サヤ取りは成功しません。

1つの銘柄の株価の動きを判断するのも、レシオケータという1つの銘柄を判断するのも、その難しさは同じです。 1銘柄の売り買いをするのと、2銘柄のサヤ取りをするのとでは、リスクの差はありません。むしろ1銘柄の売買をするほうが、判断に集中できます。サヤ取りは2銘柄の判断をせねばならないので、よけいに難しいのです。私としては「サヤ取り」は特殊な投資家だけでができる売買方法であるので一般投資家がこれを真似てもうまくいくはずはないと思っています。

それでも「サヤ取り」に執着されるユーザーもあるようなので、サヤ取りの原則を述べますが、これは1つの銘柄を判断するのと同じ方法です。わざわざサヤ取りという売買をする必要はない方法です。

昨日掲げた「サヤ(レシオケータ)」の条件表に、No.7〜No.8の条件を追加します。

これによるサヤ(レシオケータ)は図の下部の赤色線になります。ここへ赤色線の50日平均線(紺色線)と75日平均線(緑色線)を描くようにしています。

一般の1銘柄について仕掛けるのは、@上昇トレンドにあるときは、押し目買い。具体的には75日線(または25日線)まで株価が下落したときに買う。

A下降レンドにあるときは、戻り売り。具体的には75日線(または25日線)まで株価戻ったときに売る。のが原則」です。「サヤ」についても同じことが言えます。 つまり、
  1. レシオケータの50日線が上昇していて、75日線も上昇しているとき、一時的に株価(レシオケータ)が50日平均線を割込んで、すぐに50日平均線の上位になったなら買いである(国際帝石を買って、みずほを売る)

  2. レシオケータの50日線が下降していて、75日線も下降しているとき、一時的に株価(レシオケータ)が50日平均線を上回るが、すぐに50日平均線を下抜いたら売りである(国際帝石を売って、みずほを買う)
ということになります。


D仕掛けと利食いのタイミング



(10.4.19)

昨日は「レシオケータ」をサヤとみなして、@レシオケータと、Aその50日平均線と、Bその75日平均線から、仕掛けのタイミングを計ればよいのではないか、といいました。この考えにもとづいて次のような条件表を設定しました。


No.9行で、50日線が上昇していることを明らかにするために「50日線の5日前の過去増減」を設定しています。50日線が5日前に比べて何ポイント上昇しているかあるいは下落しているかを計算します。

No.10行で、75日線が上昇していることを明らかにするために「75日線の5日前の過去増減」を設定しています。75日線が5日前に比べて何ポイント上昇しているかあるいは下落しているかを計算します。

No.11行で、レシオケータが50日線を初めて割込んだ日に売り。
No.12行で、50日線が5日前に比べて-1P以上下落していれば売り
No.13行で、75日線が5日前に比べて-3P以上下落していれば売り

No.14行で、レシオケータが50日線を初めて上回った日に買い。
No.12行で、50日線が5日前に比べて+1P以上上昇していれば買い
No.13行で、75日線が5日前に比べて+3P以上上昇していれば買い

とします。基準のB銘柄は8411「みずほ」です。「買い」になったらA銘柄を買い、B銘柄(みずほ)を売ります。「売り」になったらA銘柄を売り、銘柄B(みずほ)を買います。 。

1605「国際帝石」のグラフを描くと(A)で買い、(b)で売りがでています。(A)の翌日の始値で、国際帝石を買い・みずほを売るのが正しい仕掛けですが、(両銘柄の翌日の始値を調べるのが面倒なので)ここでは(A)の終値で仕掛けることにします。

次に利食いのルールです。ここでは(A)のレシオケータ(@「R1000」の欄の数字の1100P)が1.1倍以上になったら(売りの場合は0.9倍以下になったら)利食いするとしましょう。

(A)の日の「R1000」の数値は1100Pなので、1210Pになったら利食いします。

次に手仕舞い(決済)のルールです。買いの前提は50日線と75日線がともに上昇していることだから、50日線の5日前過去増減の数字(A「50updn」欄にある数字+1)が-1以上に変化した日に手仕舞いすることにします。
  1. (A)の日に仕掛けると、国際帝石を758円で1000株買い、みずほを229円で3000株売りとなります。(株価倍率は3.31倍=758÷229)。当日の「R1000」は1100Pです。

  2. その後、50日線が下落することはなく順調に上昇し、(A')の日に「R1000」が1280Pになりました。当初の1100Pから10%以上上昇したので、この日に利食いします。国際帝石の終値は770円だったので12円(=770-758)のプラスです。1000株買っていたので12000円の利益でした。
    みずほの終値は200円なので29円(=229-200)のプラスです。3000株売っていたので87,000円の利益でした。

  3. 通算すると99,000円(12000+87000)の利益になります。
(b)の売りはどうなるでしょうか。 (b)の日の「R1000」は1298Pです。0.9倍した1168P以下になれば利食い。50日線の過去増減が+1以上に変化したら損切りです。
  1. (b)の日に仕掛けると、国際帝石を687円で1000株売り、みずほを176円で4000株買いとなります。(株価倍率は3.90倍=687÷176)当日のR1000は1298Pです。

  2. その後、50日線が上昇することはなく順調に下落し、(b')の日に「R1000」が1161Pになりました。当初の1298Pから-10%以上下落したので、この日に利食いします。国際帝石の終値は646円だったので41円=687-646)のプラスです。1000株買っていたので41000円の利益でした。
    みずほの終値は185円なので9円(=185-176)のプラスです。4000株売っていたので36000円の利益でした。

  3. 通算すると77,000円(=41000+36000)の利益になります。


8591「オリックス」はどうでしょうか。図の(A)の日は2009年6月22日です。4月15日に掲げた条件表では「200日前 レシオケータ」の設定をしていました。その当時の最新データから200日前は09年6月22日だったのです。

その後データが2日分追加されたので、09年6月22日を基準日とするには「202日前 レシオケータ」と設定しないといけません(上記の条件表のNo.5行は「202日前」と設定しています)。

さて(B)の日に買いマークがでています。
  1. (B)の日のオリックスは5880円、みずほは228円です。株価倍率は25.78倍(=5880÷228)です。単純にはオリックスを100株買い、みずほを2500株の仕掛けとなりますが、みずほの取引は1000株単位です。そこでみずほを3000株仕掛けると、オリックスの株数は1/25だから120株になります。

  2. オリックスを5880円で120株買い、みずほを228円で3000株売り。となります。当日の「R1000」は1024Pなので、利食いするのは「R1000」が1127P以上になったときです(1024P×1.1=1126.4 =1127)。

  3. その後、50日線が下落することはなく順調に上昇し、(B')の日に「R1000」が1129Pになりました。当初の1024Pから10%以上上昇したので、この日に利食いします。オリックスの終値は6000円だったので120円=6000-5880)のプラスです。120株買っていたので14,400円の利益でした。
    みずほの終値は211円でした。17円(=228-211)のプラスです。3 000株売っていたので51,000円の利益でした。

  4. 通算すると64,400円(=14400+51000)の利益になります。


E手仕舞い(決済)のタイミング



(10.4.20)

今日はB手仕舞い(決済)のタイミングの例を示します。手仕舞いするのはサヤの50日平均が反対方向に動いたときです。つまり
  1. A銘柄を買い仕掛け(B銘柄を売り)しているときに、50日平均線が下降したら手仕舞いする。
  2. A銘柄を売り仕掛け(B銘柄を買い)しているときに、50日平均線が上昇したら手仕舞いする。
「手仕舞い」においては、サヤの50日線の向きが重要です。条件表を以下のように変えました。



No.17行で「グループ」にわけました。No.1行〜No.16行までが「仕掛け」の売買マークを出す「Aグループ」で、No.18行〜No.21行が「手仕舞い」の売買マークを出す「Bグループ」です。

No.18行とNo.19行で、「初めて50日線の5日前過去増減が+1以上になったときに買い」と設定しています。Aグループで売りマークが出ていた後にBグループの買いマークがでたならば「手仕舞い(決済)」です。

No.20行とNo.21行で、「初めて50日線の5日前過去増減が-1以下になったときに売り」と設定しています。Aグループで買いマークが出ていた後にBグループの売りマークがでたならば「手仕舞い(決済)」です。

右図で赤色(Aグループ)と緑色(Bグループ)の↑↓が出ていますが、仕掛けるのは赤色(Aグループ)の↑↓のときだけです。緑色(Bグループ)の↑↓は、その前に仕掛けがあったならば「決済」を指示するためのものです。

仕掛けるのは(A)(B)(C)(D)です。(A)(B)(C)のすぐあとには緑色↑↓はでていないので、「決済」することはありません。

しかし(D)の赤色↑のすぐあとに(D')緑色↓がでているので、ここで「決済」になります(利食いできていれば「決済」はしない)。

(d)(e)などの緑色↑↓は、その前に赤色↑↓が出ていないので無効です。この緑色↑↓で仕掛けてはいけません。

(A)(B)(C)(D)で買いがでています。
  1. (A)の終値でハウス999円で1000株買い・みずほ227円で4000株売りを仕掛けます(株価倍率は4.40倍=999÷227)。この日の「R1000」は1084Pなので、1.1倍した1193Pが利食いのポイントです。(A銘柄を買うときは、R1000が10%上昇したときに利食いする)

    その後、50日線が下落することはなく順調に上昇し、(A')の日に「R1000」が1218Pになりました。当初の1084Pから10%以上上昇したので、この日に利食いします。ハウスの終値は1009円だったので10円(=1009-999)のプラスです。1000株買っていたので10000円の利益でした。
    みずほの終値は204円でした。23円(=227-204)のプラスです。4000株売っていたので92,000円の利益になります。 通算すると102,000円(10000+92000)の利益になります。

  2. 同じように(B)でのハウス買い(931円)・みずほ売り(172円)は、(B')の日に利食いとなります。ハウスの終値は961円だったので30円(=961-931)のプラスです。1000株買っていたので30000円の利益でした。
    みずほの終値は161円でした。11円(=172-161)のプラスです。5000株(株価倍率は5.41倍)売っていたので55,000円の利益。通算すると85,000円(30000+55000)の利益になります。

  3. 同じように(C)でのハウス買い(965円)・みずほ売り(175円)は、(C')の日に利食いになります。ハウスは43円(=1008-965)のプラスです。1000株買っていたので43000円の利益でした。
    みずほの終値は162円でした。13円(=175-162)のプラスです。6000株売っていた(株価倍率は5.51倍)ので、78,000円の利益。通算すると121,000円(43000+78000)の利益になります。

  4. (D)の終値でハウス999円で1000株買い・みずほ175円で6000株売り(株価倍率は5.70倍)を仕掛けます。この日の「R1000」は1406Pなので、1.1倍した1547Pが利食いのポイントです。
    ところが(D)の4日後の(D')の日50日線が下落し、「50updn」欄の数字が-1になりました。50日線が下降したので、ハウス買い・みずほ売りの前提が崩れました。手仕舞いです。

    ハウスの終値は958円だったので-41円(=958-999)のマイナスです。1000株買っていたので-41,000円の損失でした。
    みずほの終値は173円でした。2円(=175-173)のプラスです。6000株売っていたので12,000円の利益。通算すると-29,000円(-41000+12000)の損失になります。

仕掛日 銘柄 仕掛 仕掛株価 決済株価 損益 株数 損益額 決済日
(A)
09/08/20
ハウス
みずほ
レシオ
買い
売り
1084P
999円
227円
(1193P)
1009円
204円
1218P
+10円
+23円
利食い
1000株
4000株
+10,000円
+92,000円
+102,000円
(A')
09/09/08
(B)
09/11/16
ハウス
みずほ
レシオ
買い
売り
1333P
931円
172円
(1467P)
961円
161円
1470P
+30円
+11円
利食い
1000株
5000株
+30,000円
+55,000円
+85,000円
(B')
09/09/08
(C)
09/12/21
ハウス
みずほ
レシオ
買い
売り
1358P
965円
175円
(1494)
1008円
162円
1532P
+43円
+13
利食い
1000株
6000株
+43,000円
+78,000円
+121,000円
(C')
10/01/04
(D)
10/02/04
ハウス
みずほ
レシオ
買い
売り
1406P
999円
175円
(1547)
958円
173円
1364P
-41円
+2
決済/td>
1000株
6000株
-41,000円
+12,000円
-29,000円
(D')
10/02/10


F基準銘柄(B銘柄)が替わってもタイミングはずれないか?



(10.4.21)

今日は基準の銘柄(B銘柄)を8411「みずほ」から6502「東芝」に変更して、ここまで試してみたことが、東芝にもあてはまるのかをチェックします。条件表のNo.4行の共通銘柄を「C6502」に変更しました。(共通銘柄の変更のしかたは@章「サヤ取りとは?」を参照)



(a)(b)で売買マークが出ています。 (a)の日の国際帝石の終値は809円、東芝は496円です。値段の倍率は1.63倍(=809÷496)です。

国際帝石の実際の株価は809000円で、売買単位は1株ですが、データは809円としているので、809000円を1株ではなく、809円を1000株とします。

(a)の日には、国際帝石を1000株、東芝を2000株仕掛けることになります。

仕掛日 銘柄 仕掛 仕掛株価 決済株価 損益 株数 損益額 決済日
(a)
09/09/24
国際帝石
東芝
レシオ
売り
買い
799P
809円
496円
(719P)
804円
564円
698P
+5円
+68円
利食い
1000株
2000株
+5,000円
+136,000円
+141,000円
(a')
09/10/22
(b)
09/11/06
国際帝石
東芝
レシオ
売り
買い
767P
792円
506円
(690)
734円
461円
698P
+58円
-45円
決済
1000株
2000株
+58,000円
-90,000円
-32,000円
(b')
09/11/19


(a)と(B)で売買マークがでています。

(a)の日のハウスの終値は895円、東芝は465円です。株価倍率は1.92倍(=895÷465)です。

どちらの銘柄も1000株単位の売買しかできないので、ハウスを1000株、東芝を2000株仕掛けることになります。

(B)の日のハウスの終値は1055円、東芝は483円です。株価倍率は2.182倍(=1055÷483)です。 ハウスを1000株、東芝を2000株仕掛けることになります。

仕掛日 銘柄 仕掛 仕掛株価 決済株価 損益 株数 損益額 決済日
(a)
09/11/18
ハウス
東芝
レシオ
売り
買い
699P
895円
465円
(629P)
989円
518円
693P
-94円
+53円
決済
1000株
2000株
-94,000円
+106,000円
+12,000円
(a')
09/12/25
(B)
10/03/31
ハウス
東芝
レシオ
買い
売り
767P
1055円
483円
(844)
1014円
505円
729P
-41円
-22円
決済
1000株
2000株
-41,000円
-44,000円
-85,000円
(B')
10/04/19


(a)と(b)で売買マークがでています。

(a)の日のオリックスの終値は7040円、東芝は480円です。値段の倍率は14.66倍(=7040÷480)なので、オリックスを1000株、東芝を15000株としたいところですが、これではオリックスの代金が7,040,000円、東芝の代金が7,200,000円と巨額になります。

オリックスは10株単位の売買ができます。すると、オリックスを100株、東芝を1500株とすることもできますが、東芝は1000株単位なので、1500株の仕掛けは出来ません。東芝を2000株仕掛けることにします。

東芝の代金は482円×2000株=964,000円になります。東芝2000株に対してオリックスは何株が釣り合うかを計算すると、964000÷7040=136.93となります。オリックスは10株単位なので、140株を仕掛ければよいのです。

仕掛日 銘柄 仕掛 仕掛株価 決済株価 損益 株数 損益額 決済日
(a)
09/09/07
オリックス
東芝
レシオ
売り
買い
855P
7040円
482円
(769P)
6000円
482円
729P
+1040円
+0円
利食い
140株
2000株
+145,600円
0円
+145,600円
(a')
09/09/17
(b)
09/09/07
オリックス
東芝
レシオ
売り
買い
742P
6540円
516円
(667)
6330円
509円
728P
+210円
-7円
決済
160株
2000株
+33,600円
-14,000円
+19,600円
(b')
09/12/08

以上、(国際帝石と東芝)(ハウスと東芝)(オリックスと東芝)のサヤ取りの成績を調べました。合計で6回の仕掛けをしましたが、うち利食いは2回だけで、「決済」が4回もありました。だが決済したときのうち2回は利益がでていました。手仕舞い(決済)をしたときでも利益が出ることがあるわけです。この結果6回の仕掛けで4回の利益を出し、6回の通算損益は+201,200円になっています。B銘柄を東芝に変更しても仕掛け・利食い・決済のタイミングは「みずほ」のときと同じだろうと思われます。


G売買ルール(利食い%)を決める



(10.4.22)
ここまでは、次の条件表を使ってレシオケータの「拡大の始まり」や「縮小の始まり」を捉えようとしてきました。だがこの条件表のパラメータや「以上以下」の数値は「検証」によって決めたものではありません。条件表の赤枠・青枠の数字はもっとよいものがあるはずです。



右図は2914「JT」と8411「みずほ」のレシオケータ(赤色線)です。レシオケータは(a)1017P→(b)1492P→(c)1269Pへ変化しています。

レシオケータが上昇し始めたときは「サヤが拡大しだした」ということです。レシオケータが下落し始めたときは「サヤが縮小しだした」ということです。つまりレシオケータが上るか下がるかを判断すればよいのです。

レシオケータは一般銘柄の株価と同じように判断すればよい。ということをC章「レシオケータからサヤの拡大・縮小を捉える」で述べました。

そうであるなら、一般銘柄の株価を上記条件表に当てはめて、《Qエンジン24》を使って、最適なパラメータや「以上以下」を決めることができます。一般銘柄の株価の動きとレシオケータの動きがソックリ同じであるとはいえませんが、近似的な数字はわかるのではないか。

そこで一般銘柄について検証したり、最適化したりするために次のような条件表を設定しました。



  1. No.4行が「株価」の50日平均、No.5行が「株価」の75日平均、としています(ここまでは「レシオケータ」の平均だった)。

  2. No.6行が5日前「過去比率」、No.7行が5日前「過去比率」としています(ここまでは「過去増減」だった)。銘柄によって株価水準が異なるので「過去比率」を使って一般化しました。

  3. 「過去比率」の単位は「%」であるので「以上以下」欄の数字を「%」の桁に変更しています。


《Qエンジン24》の「新規検証」をしてみます。

対象としたのは、結果ファイルNo.976「TOPIX100」に登録されている100銘柄です。(《カナル24》の「アップデート」→「条件ファイルをダウンロード」のHPから結果ファイルNo.976をダウンロードすることができます)
  1. 条件表No.133を指定して、

  2. 検証期間を2000年1月1日〜209年12月31日と指定。

  3. 売買とも

  4. 売買ルールは次図


売買ルールは、
  1. 条件表のAグループが売買マークを出したら、翌日の始値で仕掛ける

  2. 時間切れはなし。(9999日とする)

  3. 条件表のBグループが売買マークを出したら、翌日の始値で決済する

  4. 終値で10%の利益がでたら、翌日の始値で利食いする。

  5. 損切りはしない。

@「理論金額(M)」で売買する。A片道手数料は「0.1%」。の前提で「損益経過」を調べると、次のような成績でした。(変化させたのは利食い%)

No. 条件 トレード数
(勝ち)
(負け)
累計損益M
(勝ち)
(負け)
平均利益M
(勝ち)
(負け)
(利食い)
( 決済)
(時間切)
勝率 Pファクタ PD倍率
1 50日平均/75日平均
利食い+10%
2572回
1072回
1500回
1249M
+98693M
-97446M
0.5M
92.1M
-65.0M
804回
1768回
-
41.7%
1.01倍 0.18倍
2 50日平均/75日平均
利食い+8%
2670回
1204回
1466回
103M
+96877M
-96773M
0.0M
80.5M
-66.0M
980回
1690回
-
45.1%
1.00倍 0.02倍
3 50日平均/75日平均
利食い+12%
2504回
999回
1505回
4277M
+101617M
-97339M
1.7M
101.7M
-64.7M
687回
1817回
-
39.9%
1.04倍 0.62倍
4 50日平均/75日平均
利食い+15%
2410回
897回
1513回
1879M
+99039M
-97159M
0.8M
110.4M
-64.2M
522回
1888回
-
37.2%
1.02倍 0.28倍

累計利益はプラスになっていますが、平均利益はわずかに0.5M、PFは1.01倍のトントンです。これでは条件表は売買のタイミングを捉えていません。 最も重要な項目は平均利益(M)です。利食い%を、10、8、12、15%に変えて検証すると、+12%で利食いするのがもっともよいようです。それでもPFは1.04倍であるので、この条件表ではダメです。


H-1 条件表の最適化をする(パラメータ)



(10.4.23)

《Qエンジン24》の「最適パラメータ」を使って、何日平均がよいのかを調べると次表のNo.5,No.6のようになりました。

No. 条件 トレード数
(勝ち)
(負け)
累計損益M
(勝ち)
(負け)
平均利益M
(勝ち)
(負け)
(利食い)
( 決済)
(時間切)
勝率 Pファクタ PD倍率
1 50日平均/75日平均
利食い+10%
2572回
1072回
1500回
1249M
+98693M
-97446M
0.5M
92.1M
-65.0M
804回
1768回
-
41.7%
1.01倍 0.18倍
3 50日平均/75日平均
利食い+12%
2504回
999回
1505回
4277M
+101617M
-97339M
1.7M
101.7M
-64.7M
687回
1817回
-
39.9%
1.04倍 0.62倍
5 40日平均/55日平均
利食い+10%
3103回
1324回
1779回
11325M
+117258M
-105933M
3.6M
88.6M
-59.5M
942回
2161回
-
42.7%
1.11倍 2.00倍
6 45日平均/55日平均
利食い+12%
2965回
1216回
1749回
11709M
+120231M
-108522M
3.9M
98.9M
-62.0M
816回
2149回
-
41.0%
1.11倍 2.16倍

No.5「40日平均と55日平均/利食い+10%」とNo.6「45 日平均と55日平均/利食い+12%」の平均利益Mはほぼ同じです。PFも1.11倍で同じです。No.5「40日平均と55日平均/利食い+10%」を基準にして調べてみます。


H-2 条件表の最適化をする(以上以下)



前章で、40日平均と55日平均を採用することにしました。今日は次の条件表のNo.9行とNo.12行の「以上以下」の数値を調べます。



次表のNo.7〜No.9が「40日平均の以上・以下」の数値を変更した成績です。No.8の「40日平均が-1.0%以下で売り・+1.0以上で買い」を基準としましょう。(No.9は平均利益Mが6.6Mになって最高だが、トレード数が急減しているので採用しない)

No. 条件 トレード数
(勝ち)
(負け)
累計損益M
(勝ち)
(負け)
平均利益M
(勝ち)
(負け)
(利食い)
( 決済)
(時間切)
勝率 Pファクタ PD倍率
1 50日平均/75日平均
利食い+10%
2572回
1072回
1500回
1249M
+98693M
-97446M
0.5M
92.1M
-65.0M
804回
1768回
-
41.7%
1.01倍 0.18倍
5 40日平均/55日平均
利食い+10%
3103回
1324回
1779回
11325M
+117258M
-105933M
3.6M
88.6M
-59.5M
942回
2161回
-
42.7%
1.11倍 2.00倍
7 40日平均
-0.5以下売り
+0.5以上買い
2309回
1018回
1291回
9848M
+93574M
-83726M
4.3M
91.9M
-64.9M
758回
1551回
-
44.1%
1.12倍 1.94倍
8 40日平均
-1.0以下売り
+1.0以上買い
1306回
595回
711回
7933M
+57893M
-49960M
6.1M
97.3M
-70.3M
465回
841回
-
45.6%
1.16倍 1.95倍
9 40日平均
-1.5以下売り
+1.5以上買い
668回
326回
342回
4420M
+33258M
-28837M
6.6M
102.0M
-84.3M
265回
403回
-
48.8%
1.15倍 1.83倍

(次表)「40日平均の角度が-1.0%以下のときに売り、+1.0%以上のときに買い」を固定して、今度は55日平均の角度がどれほどあればよいかを調べました。No.10,No.11,No.12に成績があります。これによると、「55日平均も-1.0%以下で買い、+1.0%以上で売り」とするのがよいことがわかります。

No. 条件 トレード数
(勝ち)
(負け)
累計損益M
(勝ち)
(負け)
平均利益M
(勝ち)
(負け)
(利食い)
( 決済)
(時間切)
勝率 Pファクタ PD倍率
5 40日平均/55日平均
利食い+10%
3103回
1324回
1779回
11325M
+117258M
-105933M
3.6M
88.6M
-59.5M
942回
2161回
-
42.7%
1.11倍 2.00倍
8 40日平均
-1.0以下売り
+1.0以上買い
1306回
595回
711回
7933M
+57893M
-49960M
6.1M
97.3M
-70.3M
465回
841回
-
45.6%
1.16倍 1.95倍
10 55日平均
-0.5以下売り
+0.5以上買い
1156回
527回
629回
7033M
+51791M
-44758M
6.1M
98.3M
-71.2M
417回
739回
-
45.6%
1.16倍 1.89倍
11 55日平均
-1.0以下売り
+1.0以上買い
883回
419回
464回
7090M
+41890M
-34800M
8.0M
100.0M
-75.0M
336回
547回
-
47.5%
1.20倍 2.21倍
12 55日平均
-1.5以下売り
+1.5以上買い
551回
267回
284回
3922M
+27400M
-23478M
7.1M
102.6M
-82.7M
220回
331回
-
48.5%
1.17倍 1.61倍


H-3 条件表の最適化をする(決済の以上以下)



(次表)「40日平均と55日平均の角度が-1.0%以下のときに売り、+1.0%以上のときに買い」を固定して、今度は条件表のBグループ(No.14行〜No.18行)の「40日平均の角度が以上以下」がどうなったときに「決済(手仕舞い)」するのがよいのかを調べました。次表のNo.13〜No.18に成績があります。

No. 条件 トレード数
(勝ち)
(負け)
累計損益M
(勝ち)
(負け)
平均利益M
(勝ち)
(負け)
(利食い)
( 決済)
(時間切)
勝率 Pファクタ PD倍率
5 40日平均/55日平均
利食い+10%
3103回
1324回
1779回
11325M
+117258M
-105933M
3.6M
88.6M
-59.5M
942回
2161回
-
42.7%
1.11倍 2.00倍
8 40日平均
-1.0以下売り
+1.0以上買い
1306回
595回
711回
7933M
+57893M
-49960M
6.1M
97.3M
-70.3M
465回
841回
-
45.6%
1.16倍 1.95倍
11 55日平均
-1.0以下売り
+1.0以上買い
883回
419回
464回
7090M
+41890M
-34800M
8.0M
100.0M
-75.0M
336回
547回
-
47.5%
1.20倍 2.21倍
13 40日平均角度
+0.5以上売り決済
-0.5以下買い決済
882回
429回
453回
7719M
+46485M
-38765M
8.8M
108.4M
-85.6M
383回
499回
-
48.6%
1.20倍 2.21倍
14 40日平均角度
+1.0以上売り決済
-1.0以下買い決済
878回
460回
418回
9248M
+53622M
-44374M
10.5M
116.6M
-106.2M
449回
429回
-
52.4%
1.21倍 2.05倍
15 40日平均角度
+1.5以上売り決済
-1.5以下買い決済
873回
517回
356回
11858M
+60728M
-48870M
13.6M
117.5M
-137.3M
513回
360回
-
59.2%
1.24倍 2.16倍
16 40日平均角度
+2.0以上売り決済
-2.0以下買い決済
864回
577回
287回
16858M
+68063M
-51205M
19.5M
118.0M
-178.4M
577回
287回
-
66.8%
1.33倍 2.87倍
17 40日平均角度
+2.5以上売り決済
-2.5以下買い決済
854回
622回
232回
18081M
+72942M
-54860M
21.2M
117.3M
-236.5M
622回
232回
-
72.8%
1.33倍 2.92倍
18 40日平均角度
+3.0以上売り決済
-3.0以下買い決済
838回
651回
187回
18906M
+76227M
-57320M
22.6M
117.1M
-306.5M
652回
186回
-
77.7%
1.33倍 2.76倍

上表のNo.13からNo.18の成績を見ると、どんどんよくなっているかに見えます。例えば平均利益MはNo.13では8.8Mでしたが、No.18では22.6Mになっています。勝率は48.6%から77.2%へ向上し、PFは1.20倍から1.33倍に向上しています。

これは40日平均の角度の変化によって「決済」のタイミングを決めていますが、No.13では±0.5%の変化で決済します。No.14で±1.0%→No.15で±1.5→No.16で±2.0%と角度の「以上以下」を大きくすればするほど、成績はよくなっていきます。「決済」を遅らせれば遅らせるほど、+10.%の利食いの可能性が高くなります。その分損失の可能性は低下しますが、いったん損切りをしたときは非常に大きな損失になります。

平均利益(M)の(勝ち)の平均利益と(負け)の平均利益を比べてみて下さい。No.13では(勝ち)は108.4Mで(負け)は-85.6Mです。No.14は(勝ち)は116.6Mで(負け)は-106.2M)で、まだ(勝ち)のほうが大きいのですが、No.15は(勝ち)は117.5Mで(負け)は-137.3Mと、(負け)のほうが大きくなっています。

上表からはNo.16,No.17,No.18のPFは1.33倍で頭打ちになっています。No.15の平均利益は(勝ち)が117.5M(負け)が-137.3Mであるので、負けたときの精神的なダメージはそう強くありませんが、No.17では(勝ち)が117.3M(負け)が-236.5Mと、負けたときは、勝ったときの2倍の損失がでます。これはダメージがあるでしょう。No.15かNo.16あたりが「ほどよい」決済のしかたでしょう。

(次表)平均利益の(勝ち)(負け)を同じ水準にしたいなら、利食い%を調整することです。例えばNo.15は「+10.0%で利食い」の売買ルールなので、(勝ち)の平均利益Mは、+100.0Mを大きく超えることはありません。そこで「+12.0%で利食い」とすると、No.19のように(勝ち)の平均利益Mは+137.3Mになり、(負け)の-136.2Mと釣り合うようになります(ただし勝率は59.2%から55.8%)へ低下する)。

No.20は「+20.0%で利食い」としたときの成績です。(勝ち)の平均利益は+166.5Mへと大きくなりますが、勝率は50.6%に低下します。

No. 条件 トレード数
(勝ち)
(負け)
累計損益M
(勝ち)
(負け)
平均利益M
(勝ち)
(負け)
(利食い)
( 決済)
(時間切)
勝率 Pファクタ PD倍率
15 40日平均角度
+1.5以上売り決済
-1.5以下買い決済
+10%利食い
873回
517回
356回
11858M
+60728M
-48870M
13.6M
117.5M
-137.3M
513回
360回
-
59.2%
1.24倍 2.16倍
19 40日平均角度
+1.5以上売り決済
-1.5以下買い決済
+12%利食い
862回
481回
381回
14137M
+66042M
-51905M
16.4M
137.3M
-136.2M
476回
386回
-
55.8%
1.27倍 2.22倍
20 40日平均角度
+1.5以上売り決済
-1.5以下買い決済
+15%利食い
844回
427回
16079M
+71107M
-55028M
19.1M
166.5M
-132.0M
417回
427回
-
50.6%
1.29倍 2.31倍
16 40日平均角度
+2.0以上売り決済
-2.0以下買い決済
+10%利食い
864回
577回
287回
16858M
+68063M
-51205M
19.5M
118.0M
-178.4M
577回
287回
-
66.8%
1.33倍 2.87倍
21 40日平均角度
+2.0以上売り決済
-2.0以下買い決済
+10%利食い
40日で時間切れ
878回
528回
352回
11326M
+54521M
-43195M
12.9M
103.7M
-122.7M
429回
195回
254回
59.9%
1.26倍 2.00倍
22 40日平均角度
+2.0以上売り決済
-2.0以下買い決済
+15%利食い
827回
480回
347回
21321M
+80813M
-59491M
25.8M
168.4M
-171.4M
477回
350回
-
58.0%
1.36倍 2.99倍
23 40日平均角度
+2.0以上売り決済
-2.0以下買い決済
+15%利食い
40日で時間切れ
855回
465回
390回
15334M
+60209M
-44874M
17.9M
129.5M
-115.1M
285回
199回
371回
54.4%
1.34倍 2.36倍

No.21はNo.16に「40日で時間切れ」の売買ルールを追加したものです。勝率は66.8%→59.9%へと低下しますが、平均利益Mの(勝ち)と(負け)の差が小さくなっています。No.16では(勝ち)+118.0M(負け)-178.4mとその差が-60Mほどありますが、No.21では(勝ち)+103.7M(負け)-122.7mとその差が-19Mと小さいので、負けたときのダメージは少ないといえます。

No.22はNo.16の「+10.0%で利食い」を「+15.0%で利食い」に変更した成績です。(勝ち)が168.4M、(負け)が-171.4Mと釣り合っています。勝率は66.8%から58.0%へ低下します。

No.23はNo.22に「40日で時間切れ」の売買ルールを追加したものです。No.21の「+10%利食い・時間切れ40日」に比べて、@平均利益が17.9M(12.9M)と大きい、APFは1.34倍(1.26倍)と大きいが、B勝率が54.4%(59.9%)と悪い。という違いがあります。

以上のことを検討して、「決済の以上以下」は「+2.0以上売り決済・-2.0以下買い決済」とすることにしました。また売買ルールは@+10%で利食い、A40日で時間切れ、とします。


I条件表No.131「一般/みずほレシオケータ」のパラメータなどを設定する。



(10.4.26)

条件表No.131に、これまで検討してきた数字(検証の表No.21を手本とした)を設定しました。変更したところは赤枠部分です。


このときの売買ルールは、
  1. 条件表No.131が(Aグループ・赤色の)売りマークを出したら、A銘柄を売り、B銘柄(みずほ)を買う。

  2. 条件表No.131が(Aグループ・赤色の)買いマークを出したら、A銘柄を買い、B銘柄(みずほ)を売る。

  3. A銘柄とB銘柄の株数は、売買マークが出た当日の株価の倍率によって決める。

  4. 売買マークが出た日のレシオケータ(「R1000」のポイント)が+10%の利益になったら利食いする。(買いの場合は1.1倍、売りの場合は0.9倍になってときに利食い)

  5. (Bグループ・緑色の)反対売買のマークが出たら決済する。
となります。はたして個別銘柄の株価を手本にして設定した条件表No.131が「サヤ取り」において役立つのかどうか? いくつかの例を見てみます。


1605「国際帝石」は(a)の日(2009.11.4)に買いマークがでました。
  1. 当日の株価終値は、国際帝石(756円)・みずほ(180円)であるので、倍率は4.200倍。

  2. 国際帝石を756円で1000株買い

  3. みずほを180円で4000株売ります。

  4. この日のレシオケータ「R1000」は1396Pであるので、10%上昇した1536P(=1396×1.1)になれば、利食いをする予定。

  5. また(Bグループが出す)「決済」の売買マーク(緑色)が出れば、決済する予定。

  6. その後、「R1000」が(b)で1574Pへ上昇したので、この日の終値で利食いします。

  7. 国際帝石は、756円買い→734円→-22円×1000株=-22,000円
  8. みずほは、180円売り→155円→+25円×4000株=100,000円
  9. 通算して+78,000円の利益です。

  10. (c)で「決済」の売りマークがでていますが、すでに利食いをしているので、効力はありません。

仕掛日 銘柄 仕掛 仕掛株価 決済株価 損益 株数 損益額 決済日
(a)
09/11/04
国際帝石
みずほ
レシオ
買い
売り
1396P
756円
180円
(1536P)
734円
155円
1574P
-22円
+25円
+12.75%
1000株
4000株
-22,000円
+100,000円
+78,000円
(b)
09/11/19
利食い


1925「ハウス」は(a)の日(2009.11.9)に買いマークがでました。
  1. 当日の株価終値は、ハウス(938円)・みずほ(176円)であるので、倍率は5.211倍。

  2. ハウスを938円で1000株買い

  3. みずほを176円で5000株売ります。

  4. この日のレシオケータ「R1000」は1313Pであるので、10%上昇した1444P(=1313×1.1)になれば、利食いをする予定。

  5. また(Bグループが出す)「決済」の売買マーク(緑色)が出れば、決済する予定。

  6. その後、「R1000」(b)で1470Pへ上昇したので利食いします。
  7. ハウスは、938円買い→961円→+23円×1000株=+23,000円

  8. みずほは、176円売り→161円→+15円×5000株=+75,000円
  9. 通算して+98,000円の利益です。

仕掛日 銘柄 仕掛 仕掛株価 決済株価 損益 株数 損益額 決済日
(a)
09/11/09
ハウス
みずほ
レシオ
買い
売り
1313P
938円
176円
(1444P)
961円
161円
1470P
+23円
+15円
+11.95%
1000株
5000株
+23,000円
+75,000円
+98,000円
(b)
09/12/09
利食い


J汎用性のある条件表No.132を設定した



(10.4.27)

ここまでは「レシオケータ」を使ってサヤの拡大・縮小を見てきました。レシオケータはA・B2銘柄の株価水準の違いがあっても、理論的なサヤを表現してくれます。ただ1つ欠点があります。それはデータが追加されるたびに「レシオケータ」のパラメータを変更せねばならないことです。

レシオケータは、ある日のA・B2銘柄の株価の倍率を基本にしています。例えば2009年6月22日のA銘柄の株価が800円でB銘柄の株価が360円であったとき、この倍率は2.222倍(=800÷360)です。その後6月30日に、A銘柄の株価が810円でB銘柄の株価が400円になったとすると、倍率は2.025倍(=810÷400)になります。6月22日の倍率2.222倍から2.025倍になったわけですが、その変化は0.9113(=2.025÷2.220)です。100倍すると91.13、1000倍すると911.3。1000倍したほうを使うと、6月22日にA銘柄とB銘柄を同じ1000円とするならば、6月30日にはA銘柄は911.3円、B銘柄は1000円になったと見做せます。A銘柄のB銘柄に対する価値は1000→911へ低下した(サヤが縮小した)わけです。

このようにレシオケータは、特定の日(この例では6月22日)のA銘柄とB銘柄の株価の倍率を基準にして、その後のサヤを表現するので、サヤ取りが完結するまでは、基準日の6月22日を変更してはなりません。



ところが、「レシオケータ」のパラメータは「XX日前」です。最新の株価データから何日前の株価を基準にするのかという指定をします。 株価データは毎日1つずつ増えていきますから、ある日の「200日前」が6月22日だったとしても、翌日になると6月22日は「201日前」になります。その翌日は「202日前」になります。

従って、上の条件表No.131のNo.5行のパラメータは、6月22日が何日前かを確かめておいて、「204日前」であるとかの変更をしなくてはなりません。いつも「200日前」とパラメータを変更しないならば、毎日基準日が変わっていくので、正しいサヤの変化はつかめません。
  1. サヤ取りを仕掛けていないときは、基準日はいつにしても構いませんが、

  2. 一度仕掛けたなら、そのときの基準日を覚えておいて、毎日グラフを見るときは、その基準日になるように「XX日前」のパラメータを変更する必要があります。

  3. また検証するとき、その日に検証を終わるのであれば、基準日はいつにしても構いませんが、別の日に検証の続きをするときは、やはり基準日をそろえておかねばなりません。
そういったことから「レシオケータ」の「X日前」のパラメータの指定のしかたは、サヤ取りにおいてはやや不便です。そこで、「いつも同じ年月日を基準日とする」という条件表No.132「一般/みずほ1000レシオ」を設定しました。




ここでは「レシオケータ」を使っていませんが、No.10行で計算した値が条件表No.131「一般/みずほレシオケータ」のNo.6行で計算した値と同じになります。この条件表のミソは加工の「基準日」を使っていることです。
  1. 行で、090622(2009年6月22日)の株価(A銘柄)の終値を取り出し、
  2. 行で、090622(2009年6月22日)のC8411(B銘柄)の終値を取り出しています。

  3. 行で、090622のA銘柄とB銘柄の倍率を計算し、
  4. 行で、当日のA銘柄とB銘柄の倍率を計算し、

  5. 行で、当日の倍率÷09年6月22日の倍率の計算(これを100倍したものがレシオケータ)をし、
  6. 行で、これを1000倍して「R1000」としています。

  7. 行〜No.25行は条件表No.131のNo.7行以下と同じです。


この条件表No.132を使って1605「国際帝石」のグラフを描かせ、2009年6月22日の日にカーソルを移動すると、右図のような数値表示がされています。次図の原寸図と合わせてみて下さい。
  1. (A基準)090622(09年6月22日)の日の国際帝石の終値は749円である。

  2. (B基準)090622(09年6月22日)の日のみずほの終値は249円である。

  3. (AB倍率)は3.01倍(=749÷249)である。

  4. (R1000)この日のサヤは1000Pである。(基準日のサヤはいつでも1000になっている)

  5. (av40)サヤの40日平均線は、40日分のサヤデータがないので、0Pである。

  6. (av55)サヤの55日平均線は、55日分のサヤデータがないので、0Pである。
  7. (40updn)サヤの40日平均が計算できていないので、その5日前の過去比率(40日線の角度)は計算できない


2009年11月4日に買いマークが出ています。(国際帝石を買い・みずほを売る)という仕掛けをします。この日の数値表示を次図の原寸図と合わせてみて下さい。
  1. 当日(09年11月4日)の国際帝石の終値は756円。

  2. 当日の「みずほ」の終値は180円。

  3. (AB倍率)は4.20倍(=756÷180)。

  4. (R1000)この日のサヤは1396Pなので、1.1倍した1506Pになったら利食い。

  5. (40updn)サヤの40日平均の角度は+2.76%(5日前に比べて+2.76%上昇している)。
  6. (50updn)サヤの50日平均の角度は+2.59%(5日前に比べて+2.59%上昇している)。
  7. (Dcross)サヤが50日平均とGクロスした。

条件表No.131とNo.132を(標準3)に設定してアップしました。(標準3)にユーザー独自の条件表を設定していないのであれば、「アップデート」→「条件ファイルをダウンロード」で「(標準3)日足」をダウンロードして下さい。(標準3)が書き換えられては困るユーザーは(拡張8)の条件表No.69と条件表No.70に設定してアップしたので、(拡張8)をダウンロードして下さい。


K条件表No.132「一般/みずほ1000レシオ」によるサヤ取りの検証



(10.4.28)

条件表No.132「一般/みずほ1000レシオ」を使って、TOPIX100の100銘柄とみずほのサヤ取りがどのようであったかをグラフで調べました。グラフを見ながらの検証なので「当日の終値」で売買するとしました。
  1. (仕掛け)条件表No.132のAグループが売買マークを出したら、当日の終値で仕掛ける
  2. (時間切れ)仕掛けて40日が経過したら当日の終値で手仕舞いする。
  3. (決済)条件表No.132のBグループが反対の売買マークを出したら、当日の終値で決済する
  4. (利食い)終値で+10%の利益がでたら、当日の終値で利食いする。
  5. 損切りはしない。

  6. A銘柄の株数は、売買代金が40万円〜200万円の範囲で収まる(できるだけ50万円に近くする)ようにする。例えば積水ハウス(798円)なら1000株、第一三共(1796円)なら300株とする。

  7. B銘柄はA銘柄の売買代金に見合うような株数にする。積水ハウスの売買代金(798円×1000株)は798000円なので、みずほは798000÷180=4433株=4000株とする。第一三共(1796円×300株)の売買代金は538800円なので、みずほは538800÷180=2993株=3000株とする。

  8. 手数料や税は無視する。
次の表のようになりました。

No.1 仕掛日 銘柄 仕掛 仕掛株価 決済株価 損益 株数 損益額 決済日
1 09/11/04 国際帝石
みずほ
レシオ
買い
売り
1396P
756円
180円
(1536P)
734円
155円
1574P
-22円
+25円
+12.75%
1000株
4000株
-22,000円
+100,000円
+78,000円
09/11/19
利食い
2 09/11/09 ハウス
みずほ
レシオ
買い
売り
1313P
938円
176円
(1444P)
961円
161円
1470P
+23円
+15円
+11.95%
1000株
5000株
+23,000円
+75,000円
+98,000円
09/12/09
利食い
3 09/11/04 積ハウス
みずほ
レシオ
買い
売り
1136P
798円
180円
(1250P)
777円
158円
1261P
-21円
+22円
+11.00%
1000株
4000株
-21,000円
+88,000円
+67,000円
09/11/20
利食い
4 09/11/04 東レ
みずほ
レシオ
買い
売り
1488P
523円
180円
(1638P)
512円
164円
1599P
-11円
+16円
+4.45%
1000株
3000株
-11,000円
+48,000円
+37,000円
10/01/05
時間切れ
5 09/11/16 旭化成
みずほ
レシオ
買い
売り
1352P
439円
172円
(1487P)
452円
161円
1487P
+13円
+11円
+9.98%
1000株
3000株
+13,000円
+33,000円
+46,000円
10/12/09
利食い
6 09/10/30 武田
みずほ
レシオ
買い
売り
1317P
3650円
183円
(1449P)
3550円
155円
1512P
-100円
+28円
+14.80%
200株
4000株
-20,000円
+112,000円
+92,000円
09/11/19
利食い
7 09/11/04 エーザイ
みずほ
レシオ
買い
売り
1334P
3270円
180円
(1467P)
3200円
155円
1516P
-70円
+25円
+13.64%
200株
4000株
-34,000円
+100,000円
+66,000円
09/11/19
利食い
8 09/11/04 第一三共
みずほ
レシオ
買い
売り
1441P
1796円
180円
(1586P)
1719円
155円
1601P
-77円
+25円
+11.10%
300株
3000株
-23,100円
+75,000円
+51,900円
09/11/19
利食い
9 09/11/09 富士写
みずほ
レシオ
買い
売り
1254P
2535円
176円
(1379P)
2460円
155円
1381P
-75円
+21円
+10.12%
200株
3000株
-15,000円
+63,000円
+48,000円
09/11/19
利食い
10 09/12/18 資生堂
みずほ
レシオ
買い
売り
1651P
1871円
179円
(1816P)
1920円
171円
1774P
+49円
+8円
+7.45%
300株
3000株
+14,700円
+24,000円
+38,700円
10/02/19
時間切れ
11 09/11/06 新日鉄
みずほ
レシオ
買い
売り
1307P
343円
179円
(1437P)
351円
161円
1487P
+8円
+17円
+13.77%
2000株
4000株
+16,000円
+68,000円
+80,000円
09/12/09
利食い
12 09/11/16 神戸鋼
みずほ
レシオ
買い
売り
1279P
160円
172円
(1408P)
163円
157円
1428P
+3円
+15円
+11.64%
3000株
3000株
+9,000円
+45,000円
+54,000円
09/12/10
利食い
13 09/11/16 JFE
みずほ
レシオ
買い
売り
1375P
3060円
172円
(1513P)
3300円
166円
1537P
+240円
+6円
+11.78%
200株
4000株
+48,000円
+24,000円
+72,000円
09/12/08
利食い
14 09/11/04 住友鉱
みずほ
レシオ
買い
売り
1445P
1476円
180円
(1589P)
1426円
155円
1621P
-50円
+25円
+12.17%
1000株
8000株
-50,000円
+200,000円
+150,000円
09/11/19
利食い
15 10/01/08 コマツ
みずほ
レシオ
買い
売り
1827P
1989円
180円
(2009P)
1893円
185円
1691P
+4円
-5円
-7.44%
300株
3000株
+1,200円
-15,000円
-13,800円
10/03/09
時間切れ
16 09/11/09 クボタ
みずほ
レシオ
買い
売り
1458P
766円
176円
(1604P)
763円
155円
1649P
-3円
+21円
+13.10%
1000株
4000株
-3,000円
+84,000円
+81,000円
09/11/19
利食い
17 09/12/18 クボタ
みずほ
レシオ
買い
売り
1555P
831円
179円
(1711P)
861円
168円
1717P
+30円
+11円
+10.41%
1000株
5000株
+30,000円
+55,000円
+85,000円
09/12/28
利食い
18 09/11/09 ダイキン
みずほ
レシオ
買い
売り
1428P
3130円
176円
(1571P)
3210円
155円
1663P
+80円
+21円
+16.45%
200株
4000株
+16,000円
+84,000円
+100,000円
09/11/19
利食い
19 09/12/18 ダイキン
みずほ
レシオ
買い
売り
1602P
3570円
179円
(1762P)
3710円
168円
1773P
+140円
+11円
+10.67%
200株
4000株
+28,000円
+44,000円
+72,000円
09/12/28
利食い
20 09/11/04 日立
みずほ
レシオ
買い
売り
1320P
294円
180円
(1452P)
281円
164円
1385P
-13円
+16円
+4.92%
2000株
3000株
-26,000円
+48,000円
+22,000円
10/01/05
時間切れ
21 09/11/18 東芝
みずほ
レシオ
買い
売り
1900P
465円
166円
(2090P)
504円
159円
2150P
+39円
+7円
+13.15%
1000株
3000株
+39,000円
+21,000円
+60,000円
09/12/11
利食い
22 09/12/18 日電産
みずほ
レシオ
買い
売り
1920P
8130円
179円
(2112P)
8500円
168円
2138P
+270円
+11円
+11.35%
100株
5000株
+27,000円
+55,000円
+82,000円
09/12/28
利食い
23 09/12/16 NEC
みずほ
レシオ
売り
買い
783P
224円
182円
(705P)
244円
176円
882P
-20円
-6円
-12.64%
2000株
2000株
-40,000円
-12,000円
-56,000円
10/02/17
時間切れ
24 09/10/07 富士通
みずほ
レシオ
買い
売り
1462P
558円
187円
(1608P)
587円
177円
1625P
+29円
+10円
+11.14%
1000株
3000株
+29,000円
+30,000円
+59,000円
09/10/14
利食い
25 09/11/06 シャープ
みずほ
レシオ
買い
売り
1352P
992円
179円
(1488P)
1023円
166円
1504P
+31円
+13円
+11.24%
1000株
6000株
+31,000円
+78,000円
+109,000円
09/11/18
利食い
26 09/12/18 シャープ
みずほ
レシオ
買い
売り
1489P
1092円
179円
(1638P)
1151円
171円
1643P
+59円
+8円
+10.34%
1000株
6000株
+59,000円
+48,000円
+107,000円
09/12/25
利食い
27 09/11/16 ソニー
みずほ
レシオ
買い
売り
1459P
2530円
172円
(1605P)
2575円
159円
1606P
+45円
+13円
+10.07%
200株
3000株
+9,000円
+39,000円
+48,000円
09/12/11
利食い

TOPIX100の100銘柄のうち41銘柄まで検証しましたが、大変に疲れるので、ここで「一般銘柄/みずほのサヤ取り」検証を終わります。

上表では27件の売買をしていますが、@利食い22件、A損切り(決済)0件、B時間切れ5件、でした。 また利益となったのが25件、損失になったのが2件でした。これはH-1〜H-3章の「(個別銘柄についての)条件表の最適化」で行った検証結果に比べて異常によい成績です(個別銘柄の勝率は59.9%でしかなかった)。まだ41銘柄しか確かめていないので、残り59銘柄の検証をすると、マイナスになるものが出てきて最終的に勝率は60%近くになるのかも知れません。

だがそれにしても、27回の売買で25勝2敗というのは常軌を逸しています。27回の取引の詳細をよくよく見ると次のようなことがいえます。
  1. 27回中でA銘柄を売った(みずほを買った)のは、No.23のNECの例があるだけである。
  2. 仕掛けるときのレシオケータは1300〜1400くらいのものが多い。1000以下のものは、No.23のNECの例があるだけである。
レシオケータが1000以上(1300とか1400)であるということは、2009年6月22日の一般銘柄/みずほのレシオケータは1000であるので、その後一般銘柄の価値はみずほの価値よりも大きくなった( 1300とか1400になった)。みずほは一般銘柄に比べて価値が落ちた、ということです。27回中26回のレシオケータが1000以上であったということは「みずほ」の一人負けであったということです。

検証した時期は「みずほ」が特に下落した時期であったので、一般銘柄を買って「みずほ」を売っていれば、たいていは勝てた」ことになります。 つまりB銘柄として「みずほ」を選んだことが、よい成績を出した最大の原因です。B銘柄として、ほかの銘柄を選んでいたならば、これほどの成績は出ていないのではないか? の疑問が出てきます。そこでB銘柄を6502「東芝」に変更して検証してみます。


LB銘柄を6502「東芝」に変更したサヤ取りの検証



(10.4.30)

条件表No.132「一般/みずほ1000レシオ」のB銘柄を8411「みずほ」から6502「東芝」に変更して、TOPIX100の100銘柄と東芝のサヤ取りがどのようであったかをグラフで調べました。売買ルールはK章と同じです。

No.1 仕掛日 銘柄 仕掛 仕掛株価 決済株価 損益 株数 損益額 決済日
1 09/09/29 キリン
東芝
レシオ
売り
買い
794P
1342円
468円
(714P)
1402円
564円
688P
-60円
+96円
+13.35%
1000株
3000株
-60,000円
+288,000円
+228,000円
09/10/22
利食い
2 09/12/11 7&iH
東芝
レシオ
売り
買い
610P
1940円
504円
(549P)
1975円
431円
726P
-35円
-73円
-19.01%
300株
1000株
-10,500円
-73,000円
-83,500円
10/02/12
決済
3 09/11/20 東レ
東芝
レシオ
売り
買い
766P
457円
450円
(690P)
514円
516円
752P
-57円
+66円
+1.82%
1000株
1000株
-57,000円
+66,000円
+9,000円
10/01/25
時間切れ
4 09/10/06 旭化成
東芝
レシオ
売り
買い
757P
430円
443円
(682P)
445円
511円
680P
-15円
+68円
+10.17%
1000株
1000株
-15,000円
+68,000円
+53,000円
09/10/15
利食い
5 09/11/19 住友化
東芝
レシオ
売り
買い
647P
345円
461円
(583P)
427円
530円
697P
-82円
+69円
-7.72%
2000株
1000株
-164,000円
+69,000円
-95,000円
10/01/21
時間切れ
6 09/12/01 信越化
東芝
レシオ
売り
買い
811P
4780円
473円
(730P)
4675円
467円
803P
+105円
-6円
+0.98%
100株
1000株
+10,500円
-6,000円
+4,500円
10/02/01
時間切れ
7 09/11/30 三菱ケミ
東芝
レシオ
売り
買い
624P
314円
458円
(561P)
400円
519円
701P
-86円
+61円
-12.33%
2000株
1000株
-172,000円
+61,000円
-101,000円
09/01/06
決済
8 09/09/17 武田
東芝
レシオ
売り
買い
783P
3880円
482円
(705P)
3690円
529円
679P
+190円
+47円
+13.28%
200株
2000株
+38,000円
+94,000円
+132,000円
09/10/19
利食い
9 09/09/29 アステラ
東芝
レシオ
売り
買い
818P
3600円
468円
(736P)
3680円
546円
717P
-80円
+78円
+12.3%
200株
2000株
-16,000円
+156,000円
+140,000円
09/10/21
利食い
10 09/11/18 アステラ
東芝
レシオ
売り
買い
745P
3260円
465円
(671P)
3565円
521円
727P
-305円
+56円
-10.82%
200株
1000株
-121,000円
+56,000円
-65,000円
10/01/20
時間切れ
11 09/10/06 ヤフー
東芝
レシオ
売り
買い
748P
2718円
443円
(673P)
2903円
529円
660P
-185円
+86円
+11.76%
200株
1000株
-37,000円
+86,000円
+51,000円
09/10/19
利食い
12 09/09/29 ヤフー
東芝
レシオ
売り
買い
656P
2580円
473
(590P)
3460円
467円
727P
-880円
-6円
-10.82%
200株
1000株
-176,000円
-6,000円
-182,000円
10/02/01
決済
13 09/09/17 資生堂
東芝
レシオ
売り
買い
792P
1640円
482円
(713P)
1497円
492円
708P
+143円
+10円
+10.60%
300株
1000株
+42,900円
+10,000円
+52,600円
09/10/13
利食い
14 10/01/13 資生堂
東芝
レシオ
買い
売り
847P
1932円
531円
(932P)
1888円
467円
941P
-44円
+64円
+10.60%
300株
1000株
-13,200円
+64,000円
+50,800円
10/02/01
利食い
15 09/12/24 JX
東芝
レシオ
売り
買い
515P
414円
524円
(463P)
468円
450円
677P
-54円
-74円
-31.45%
1000株
1000株
-54,000円
-74,000円
-128,800円
10/02/24
時間切れ
16 09/11/24 ブリジス
東芝
レシオ
売り
買い
777P
1384円
450円
(699)
1494円
516円
731P
-110円
+66円
+5.92%
400株
1000株
-44,000円
+66,000円
+22,000円
10/01/25
時間切れ
17 10/03/03 旭硝子
東芝
レシオ
買い
売り
1025P
920円
451円
(1128P)
1007円
440円
1150P
+87円
+11円
+12.19%
1000株
2000株
-87,000円
+22,000円
+109,000円
10/03/12
利食い
18 09/11/19 JFEH
東芝
レシオ
売り
買い
713P
2885円
461円
(641P)
3660円
524円
796P
-775円
+63円
-11.64%
200株
1000株
-155,000円
+63,000円
-92,000円
09/12/24
決済
19 09/09/24 住友鉱
東芝
レシオ
売り
買い
821P
1569円
496円
(739P)
1566円
564円
721P
+3円
+68円
+12.19%
1000株
3000株
+3,000円
+204,000円
+207,000円
09/10/22
利食い
20 09/11/18 住友電
東芝
レシオ
売り
買い
846P
1058円
465円
(761P)
1205円
521円
860P
-147円
+56円
-1.65%
1000株
2000株
-147,000円
+112,000円
-35,000円
10/01/20
時間切れ
21 09/11/10 クボタ
東芝
レシオ
売り
買い
728P
759円
515円
(655P)
855円
499円
846P
-96円
-16円
-16.28%
1000株
1000株
-96,000円
-16,000円
-112,000円
09/12/16
決済
22 09/11/18 富士通
東芝
レシオ
売り
買い
792P
510円
465円
(713P)
592円
521円
820P
-82円
+56円
-3.53%
1000株
1000株
-82,000円
+56,000円
-26,000円
10/01/20
時間切れ
23 09/11/18 パナソニ
東芝
レシオ
売り
買い
711P
1176円
465円
(640P)
1468円
521円
798P
-292円
+56円
-12.23%
400株
1000株
-116,800円
+56,000円
-60,800円
10/01/20
時間切れ
24 09/10/08 ソニー
東芝
レシオ
売り
買い
766P
2490円
475円
(689P)
2650円
564円
687P
-160円
+89円
+10.31%
200株
1000株
-32,000円
+89,000円
+57,000円
09/10/22
利食い
25 09/11/19 TDK
東芝
レシオ
売り
買い
839P
4690円
461円
(755P)
6120円
530円
952P
-1430円
+69円
-13.46%
100株
1000株
-143,000円
+69,000円
-74,000円
10/01/21
時間切れ
26 09/09/29 ローム
東芝
レシオ
売り
買い
761P
6300円
468円
(685P)
6100円
506円
681P
+200円
+38円
+10.51%
100株
1000株
+20,000円
+38,000円
+58,000円
09/10/16
利食い
27 09/10/06 村田製
東芝
レシオ
売り
買い
847P
4050円
443円
(762P)
4190円
511円
759P
-140円
+68円
+10.51%
100株
1000株
-14,000円
+68,000円
+54,000円
09/10/15
利食い

27件の売買をしました。内訳は、@利食い12件、A損切り(決済)5件、B時間切れ10件、でした。 また利益となったのが15件、損失になったのが12件でした。勝率は55.5%です。これはH-1〜H-3章の「(個別銘柄についての)条件表の最適化」で行った検証結果の勝率59.9%より少し悪い数字です。東芝をB銘柄にしたときは、だいたい個別銘柄の勝率に近くなりましたが、たいした成績ではありません。27回の取引の詳細をよくよく見ると次のようなことがいえます。
  1. 27回中でA銘柄を買った(東芝を売った)のは、No.13の資生堂とNo.17の旭硝子の2例があるだけである。
  2. 仕掛けるときのレシオケータは700〜800くらいのものが多い。1000以上のものは、No.17の旭硝子の例があるだけである。
レシオケータが700以下(650とか600)であるということは、2009年6月22日の一般銘柄/東芝のレシオケータは1000であるので、その後一般銘柄の価値は東芝の価値よりも小さくなった。東芝は一般銘柄に比べて価値が上昇した、ということです。27回中26回のレシオケータが1000以下であったということは「東芝」の一人勝ちであったということです。

検証した時期は「東芝」が特に上昇した時期であったので、一般銘柄を売って「東芝」を買っていれば、たいていは勝てた」はずですが、そうはなっていません。25回の一般銘柄の売り(東芝の買い)の仕掛けでは@利食い10件、A損切り(決済)5件、B時間切れ10件、C勝ち13件・負け12件(勝率52.0%)でしかありません。( 東芝買い)をして、負けがどうして12件もあるのでしょうか?


Mレシオケータの水準による仕掛けの制限が必要



(10.5.1)
前章で、一般銘柄に比べて相対的に価値が上昇している「東芝」を買い、相対的に価値が下落している一般銘柄を売るというサヤ取りをしたのに、その成績はたいしたことがありませんでした。なぜでしょうか?

その答えは、「東芝が一般銘柄に比べて十分に上昇しているときは、それ以上に(相対的に)上昇するには限度がある」ということでしょう。例えば昨日の成績表のNo.2の(「7&iH」売り・東芝買い)の仕掛けです。この日のレシオケータは610Pです。東芝を1000としたとき、「7&iH」は610の価値である。逆に「7&iH」を1000としたとき、東芝は1639(=1000÷610)あるということです。2009年6月22日を基準にして、東芝は「7&iH」に比べて1.639倍も上昇したといえます。(「7&iH」売り・東芝買い)で勝つには、@これから一層「7&iH」が下落するか、A一層東芝が上昇するかのどちらかです。だが東芝の相対的な価値が次第に限界に近づいているならば、@Aは起きにくくなるでしょう。

そこで昨日の成績表から、仕掛ける日のレシオケータが700P以下のものをピックアップしてみました。
  1. No.2(7&iH・売り)610P→■決済、-83,500円
  2. No.5(住友化・売り)647P→▲時間切れ、-95,000円
  3. No.7(三菱ケミ・売り)624P→■決済、-101,000円
  4. No.12(ヤフー・売り)656P→■決済、-182,000円
  5. No.15(JX・売り)515P→▲時間切れ、-128,800円
レシオケータが750P未満のものを追加すると
  1. No.10(アステラス・売り)745P→▲時間切れ、-65,000円
  2. No.11(ヤフー・売り)748P→○利食い、+51,000円
  3. No.18(JFEH・売り)713P→■決済、-92,000円
  4. No.21(クボタ・売り)728P→■決済、-112,000円
  5. No.23(パナソニ・売り)711P→▲時間切れ、-60,800円

となります。なんと1勝9敗です。レシオケータの水準があまりにも小さい(大きい)ときは、サヤがさらに縮小(拡大)する余地は小さいといってよいのではないか。そこで、 仕掛けるときの「レシオケータ」の水準に制限を加えると、次のような表になります。

No. レシオケータ トレード数 利食い 時間切れ
勝ち
時間切れ
負け
決済 勝率
0 東芝
制限なし
27件
100.0%
12件
44.4%
3件
11.1%
7件
25.9%
5件
18.5%
55.5%
1 700P以上
1430P未満
22件
100.0%
12件
54.5%
3件
13.6%
5件
22.7%
2件
9.1%
68.1%
2 750P以上
1330P未満
16件
100.0%
10件
62.5%
3件
18.7%
3件
18.7%
0件
0.0%
81.2%

表のNo.1で「レシオケータの水準」を700P以上・1430P未満としているのは、1000:700=1430:1000 の関係であるからです。 09年6月22日に比べて、一般銘柄の東芝に対する相対価値が0.70倍以下になっていたり、1.43倍以上になっていたときは仕掛けない、という仕掛けの売買ルールによる成績を調べています。

No.2は0.75倍以下または1.33倍以上のときは仕掛けないというルールでの売買です。No.1あるいはNo.2の成績を見るように、レシオケータの制限をつけたときは飛躍的に成績が向上しています。

K章で「みずほ」の売買27例を掲げましたが、同じようにレシオケータの制限をつけると、次表のようになります。

No. レシオケータ トレード数 利食い 時間切れ
勝ち
時間切れ
負け
決済 勝率
0 みずほ
制限なし
27件
100.0%
22件
74.0%
3件
11.1%
2件
7.4%
0件
0.0%
92.6%
1 700P以上
1430P未満
14件
100.0%
12件
85.7%
1件
7.1%
1件
7.1%
0件
0.0%
92.8%
2 750P以上
1330P未満
8件
100.0%
6件
75.0%
1件
12.5%
1件
12.5%
0件
0.0%
75.0%

上記の「一般銘柄/東芝」の成績と合わせてみると、「レシオケータが700P以上・1430P未満のときだけ仕掛ける」とすればよいのではないか。(もっとキツク(750P以上・1330P未満)としてもよい)

ただ検証例が少ないので断定はできないが。


N条件表No.133「一般/みずほ・サヤ取り」が完成した



(10.5.2)
条件表No.132「一般/みずほ1000レシオ」に、
  1. 「レシオケータが700P以上・1430P未満のときだけ仕掛ける」という条件と、

  2. 買い仕掛けのときは、仕掛けた日のレシオケータが1.1倍になったときに「利食い」。
    売り仕掛けのときは、仕掛けた日のレシオケータが0.9倍になったときに「利食い」のレシオケータの水準を画面に表示させる。
以上の2つを追加したのが、条件表133「一般/みずほ・サヤ取り」です。これが、現状では最も扱いやすい「サヤ取りの条件表」です。



  1. No.18行とNo.22行に、「仕掛けるときのレシオケータの水準は、700P以上で1430P以下であること」を設定しました。 No.1〜No.22行までが「仕掛け」の条件です。

  2. No.23行〜No.30行で、仕掛けた日のレシオケータの1.1倍の水準をピンク色で、0.9倍の水準を空色で描かせるようにしました。これを見れば、レシオケータがいつ利食い水準になったのかがわかります。

  3. No.31〜No.35行は、手仕舞い(決済)のための条件です。緑色の(仕掛けと反対の)売買マークが出たならば、「手仕舞い(決済)」する日であることがわかります。
この(標準3)条件表No.133は「アップデート」→「条件ファイルをダウンロード」からダウンロードできます。(標準3)をダウンロードしたくないユーザーは(拡張8)の条件表No.71にあるので、(拡張8)をダウンロードして下さい。


条件表No.133でグラフを描くと、右のものが描画されます。
  1. 買いマークが出た。

  2. この日の情報が表示されています(次図の原寸大を参照)。

    この日の株価倍率は1.92倍(AB倍率欄)なので、A銘柄を1000株・B銘柄を2000株仕掛けるのがよいことがわかります。

  3. 買いマークが出た日のレシオケータは1307.2P(R1000欄)で、この1.1倍の1437.9P(BRR欄)になれば「利食い」できます。

  4. ただ(d)で2度目の買いマーク(レシオは1324.7にアップ)がでたので、利食い水準が少し上方(1457.2P)に描かれますが、初めの(c)1437.9が利食いの水準です。

  5. でレシオケータが利食い水準の1437.9Pを上回ったので、「利食い」となります。

  6. その後に出た緑色の「手仕舞い(決済)売り」の売買マークは、すでに利食いが終わっているので無効です。


O条件表No.133による検索のしかた




(10.5.3)

条件表No.133「一般/みずほ・サヤ取り」を使ってサヤ取りの検索をしてみましょう。
  1. 「結果ファイル」のNo.976「TOPIX100」から、サヤ取りの対象とする100銘柄を選択し、

  2. 「計算」→「単独検索」をクリック。


    「検索のしかた」の画面が現れるので、

  3. (標準3)の条件表No.133 を選択し、

  4. 検索期間を適当に(普通は毎日、999999までの1日間)指定します。

  5. 「売買共」を指定し、

  6. 検索するグループは「A」だけをチェックして、他は空白にして下さい。(さもないとBグループの手仕舞いの売買マークも検索されるので)

  7. 「開始」をクリック。

    すぐに検索は終わります。

  8. グラフを見たい銘柄の行をクリックして、

  9. 「グラフ」をクリックすると、グラフ画面で売買マークの位置を確かめることができます。


7974「任天堂」は(a)で買いマークが出ています。

(a)の日のレシオケータは1391P、その1.1倍の1531P以上になったら利食いです。1531Pの水準はピンク色の水平線が表示しています。

(a)の日の任天堂の終値は2548円(実際の株価は25480円)、みずほの終値は178円。株価倍率は16.78倍です。これに応じた株数を仕掛けます。任天堂を100株とすると買い代金は2,548,000円になるので、みずほは14314株(=2548000÷178)=14,000株の売りで釣り合います。

(a')の日にレシオケータは1539Pになり、利食い水準を超えたので利食いです。この日の任天堂の終値は3025円(実際の株価は30250円) 、みずほは191円です。この結果、任天堂は+4770円×100株=477,000円の利益。みずほは-13円×14000株=-182,000円の損失。通算して295,000円の利益となります。

何度もいいますが、条件表No.133を使ったサヤ取りの検証はまだまだ不十分です。サヤ取りをしてみたいユーザーは、
  1. 対象とする一般銘柄(今はTOPIX100 の100銘柄に限定している)を変更してみる。
  2. 条件表No.133の基準日(今は090622に設定されている)を変更してみる。
  3. 条件表No.133のB銘柄(今は8411「みずほ」が設定されている)を変更してみる。
  4. 売買ルールで仕掛けるときのレシオケータの許容範囲(今は700P〜1430Pとしている)を変更してみる。
  5. 時間切れ(今は40日としている)の期間を変更してみる。
といったことを変えて、「検証」して下さい。これで「サヤ取りのしかたの提案」の講座を終わります。


講座目次へ.

株式会社 東研ソフト

執筆:坂本 正治