No.7 続・「日経先物1日売買」のメンテナンスのしかた

2010年2月に執筆 ・・・・  講座目次へ.


@「日経先物1日売買」システムを作成した当時の成績はどうだったのか?



2007年3月に 先物講座No.1 日経先物1日売買システムを作るを執筆しました。これは《Qエンジン24》(当時はVer.1)を使って、日経先物をどのような条件表と売買ルールによってトレードすればよいのかを解説したものでした。そこでは、
  1. 売買ルールは、売買マークが出た翌日の寄り付きで仕掛け、その日の大引けで決済する。
  2. 利食いや損切りは行わない。という売買ルールをまず決めておいて、

  3. 明日が陽線になるのか陰線になるのかを当てる条件表を作る。そのためには《Qエンジン24》の「オートマ」の機能を使って、役立ちそうなチャートを見つける。

  4. ひとつのチャートが見つかったなら、「検証」をして、@平均利益率が0.15%以上(10000円のときなら15円の利益)、A勝率が55%以上、BPF(プロフィット・ファクター)が1.50倍以上、CPD倍率が3.0倍以上 であれば役立つチャートである。

  5. 「買い」に役立つチャート3つと「売り」に役立つチャートを1つの条件表にまとめ、これを「日経先物1日売買」システムとしました。
その条件表(拡張8)No.64「日経先物1日売買(2006)」は「先物講座No.1」としてHPで公開しているし、《カナル24》のユーザーはHPからダウンロードすることができます。内容は以下のものです。(条件表No.173として(標準3)に複写した)



この条件表は1996年12月18日〜2007年3月11日までの10年2か月の日経先物データをターゲットにして設定したものです(ほぼ2006年までのデータを使ったので「日経先物1日売買(2006)」というタイトルにします)。よって、この期間の成績はそう悪いはずはありません。設定した2007年3月時点での成績は次の表のようになっていました。

(表1)
No. オートマが生成した トレード数 平均利益 勝率 Pファクタ 連敗 ドローダウン 純利益額 PD倍率
17章 陰線買い+上位3つ 375件 0.21% 57.9% 1.48倍 6連敗 -2570千 10080千 3.92倍
23章 陽線売り+上位3つ 639件 0.21% 56.2% 1.74倍 6連敗 -1270千 19780千 15.57倍
24章 1日売買 1014件 0.21% 56.8% 1.62倍 6連敗 -2470千 29860千 12.08倍


1997年1月〜2007年2月の122か月を調べると、日経平均の月足(終値)が25月線より上位にあったのが60か月、下位にあったのが62か月です。わずかに下落した月のほうが多かった。

株価は20940円〜7600円の大きな違いがあるので、利益額で評価するのではなく、利益率で評価しました。上表では売りと買いの成績は、
  1. トレード数 1014件(101件/年)
  2. 平均利益率は0.21%(10000円のとき21円)
  3. 勝率 56.8%
  4. Pファクタ 1.62倍
  5. PD倍率12.08倍
どの成績項目も合格です。金額でいうと、@10年間で2986万円の利益(298万円/年)の利益を出し、A最大ドローダウンが-247.0万円でした。用意する資金は、日経先物を1枚仕掛けるのに必要な70万円(とする)と、最大ドローダウンの2倍の予備資金494万円の合計564万円です。このときの資金効率は、5.29倍(529%)です(=2986÷564)。10年間で529%の利益率、1年平均では52.9%の利益率です。

2007年3月11日までの10年間全体の成績は合格です。だがこれをもって直ちにトレードするのは慌て者です。このシステムが今後も同じような成績を出すだろうか?という検証をしておかねばなりません。

株式講座No.9  「検証なしでは売買ルールは決められない」で述べたように、「年別成績」によって、安定した成績がでるかどうかを調べることが必須です。


1996年12月〜2007年3月11日までの検証を今一度してみましょう。
  1. 条件表は、No.173「日経先物1日売買(2006)」

  2. 検証する時期は2007年3月11日までの3000日分

  3. 「売買共」を指定(買いと売りを一度に検証する)

  4. 「売買ルール」は次図。

  5. 「実行」ボタンをクリックすれば、30秒かそこらで成績がでます。


売買ルールはシンプルです。
  1. 買いマークが出たら、翌日の始値で買い仕掛ける。

    売りマークが出たら、翌日の始値で売り仕掛ける。

  2. 仕掛けた日(売買マークが出た1日後)の

  3. 終値で手仕舞う。

  4. 利食いはしない

  5. 損切りはしない


  1. 買いで375件、売りで639件のトレードをしています。

  2. 「年別成績」を調べるには「損益経過」の機能を使います。


「損益経過の指示」では次のように指示しました。
  1. 一定株数(千株)で売買する。この場合は日経先物を1枚ずつ売買することになります。

  2. 片道手数料は0.525円(1000倍されるので片道525円になる。往復1050円)

  3. 呼び値は10円(日経先物の株価が10円キザミなので、特に指示しなくてもよい)

全体の成績は次のようになります。基本的には(表1)と同じ数字ですが、今回は@損益額の成績であること、A手数料を考慮していることから、少し数字が違っています。

  1. トレード数は1014回(表1も同じ。以下( )内は表1の数字)
  2. 累計損益額は 28795千円 (29860千円。手数料なしなので)
  3. 平均利益額は 28.4千円 (0.21%)
  4. 勝率は 56.8% (56.8%。同じ)
  5. Pファクタは 1.61倍 (1.62倍。金額ベースと手数料の差)
  6. PD倍率は11.51倍 (12.08倍。金額ベースと手数料の差)
  7. 最大ドローダウンは-2501.5千円 (-2470千円。金額ベースと手数料の差)
次に「年別成績」をチェックして成績が安定しているかどうかを調べましょう。株式講座No.9「検証なしでは売買ルールは決められない」では成績が安定しているといえるためには、次のチェックをしなければならないと述べました。
  1. 利益額が、ある1年に集中していないか?

    集中しているかどうかの目安は、最高の利益額を出した1年の利益額が、平均の利益額の5倍以上であったときは「利益が集中している」とします。
    例えば、@10年間の累計損益額が5000円なら→A1年の平均損益額は500円。→Bある年の損益額がこの5倍の2500円以上あったときは「集中している」とする。

  2. 極端に大きな損失を出した年がないか?

    極端に大きな損失かどうかの目安は、最大の損失を出した1年の損失額が、平均の利益額の5倍以上であったときは「極端に大きな損失」とします。
    例えば、@10年間の累計損益額が5000円なら→A1年の平均損益額は500円。→Bある年の損失額がこの5倍の-2500円以上あったときは「極端に大きな損失」とする。

  3. 10年間の年別勝率が67%以上か?

    1年の損益額がプラスのとき1勝、マイナスのとき1敗とするならば、売買した年数のうちの2/3は勝っていなければなりません。(10年では7勝3敗)

年別成績は次のようになっていました。

(表2) No.173の(設定時の)年別成績

トレード数 累計損益額 平均利益 勝率 Pファクタ
1997年 88回
6217円 70.7円 63.6% 2.02倍
1998年 96回
7249円 75.5円 62.5% 2.72倍
1999年 94回
3981円 42.4円 61.7% 1.91倍
2000年 110回
-915円 -8.3円 49.1% 0.89倍
2001年 116回
4478円 38.6円 56.9% 1.84倍
2002年 100回
945円 9.5円 59.0% 1.19倍
2003年 101回
2204円 21.8円 60.4% 1.70倍
2004年 89回
469円 5.6円 51.7% 1.17倍
2005年 102回
-417円 -4.1円 48.0% 0.89倍
2006年 96回
3389円 35.3円 57.3% 1.93倍
2007年 22回
1166円 53.0円 54.5% 2.71倍
合計 1014回
28795円
平均 2880円
28.4円 56.8% 1.61倍
安定性をチェックすると次のようになります(2007年は3月11日までなのでチェックしない)。
  1. 利益の集中はない
    1998年の利益(7249円)は平均利益の2.51倍

  2. 極端な損失はない
    2000年の損失(-915円)は平均利益の0.31倍

  3. 8勝2敗(勝率80%)

  4. PD 11.51倍
    累計利益 28795円
    最大ドローダウン-2501円
以上、すべて合格です。2年は小幅なマイナスになっていますが、その勝率は49.1%(2000年)と48.0%(2005年)であり、その年に大間違いをしたわけではありません。10年のうちで2〜3年マイナスになる年があることを頭に入れておけば、十分に使えるトレードシステムであるといえます。


A《カナル24》Ver.2を使って日経先物のトレードをするには?



このシステムに従って日経先物をトレードするには次のようにします。
  1. その日の日経先物のデータを手入力するか、HPから「国内株をダウンロード」して、最新の日経先物のデータを得る。
  2. 《カナル24》で、(標準3)の条件表No.173「日経先物1日売買(2006)」を使って、日経先物のグラフを描かせる。
  3. 売買マークが出ていたら、明日の寄り付きで「成行注文」で仕掛ける。
  4. 当然に約定するので、「大引けで決済」の注文を出しておく。この日はもう何もすることはない。結果を待つだけ。

2007年3月末のグラフは右のようになっています。

条件表は同じ日に最大で3個の売買マークを出すことがありますが、1つでも出たら翌日に仕掛けるというルールです。
  1. (2007年3月2日)に買いマークが1つ出ています。翌日の寄り付き(16840円)で買い、その日の大引け(16630円)で決済すると-210円の損失でした。

  2. (2007年3月5日)に買いマークが2つ出ています。翌日の寄り付き(16660円)で買い、その日の大引け(16820円)で決済すると+160円の利益になります。
  1. (2007年3月26日)に売りマークが1つ出ています。翌日の寄り付き(17390円)で売り、その日の大引け(17430円)で決済すると-40円の損失でした。

  2. (2007年3月27日)に売りマークが1つ出ています。翌日の寄り付き(17390円)で売り、その日の大引け(17250円)で決済すると+140円の利益でした。

  3. (2007年3月29日)に売りマークが2つ出ています。翌日の寄り付き(17330円)で売り、その日の大引け(17310円)で決済すると+20円の利益でした。

  4. (2007年3月30日)には売買マークが出ていません。よって明日のトレードはしません。
なんと簡単明瞭なトレードシステムではないですか。
  1. 前日に、明日は「売り」か「買い」か「見送り」かがわかる。
  2. 寄り付き前に成行注文を出せば、必ず約定でき、しかもスリッページは発生しない。

  3. 寄り付いた後の約定の連絡が入ったら、大引けで決済の注文を出す。その日はもう何もすることはない。株価の値動きを見守ることはない。

  4. 少し不安定要因であるのは「大引け」での決済ができないこともあることですが、後場が始まる前に決済の注文を出しておけば、まず約定します。もし約定しなかったとしても「夕場」の寄り付きでは必ず約定できます。

さてシステム(条件表No.173と売買ルール)を提示したのは2007年3月のことでした。HPで公開しているので、ユーザーでなくともそのシステムは知ることができます。

実はHPで公開したことについては少し後悔がありました。誰でも簡単に実行できるシステムです。もし多数の投資家がいっせいにこのシステムを使い始めたならば、システムの成績が日ごとに低下していくのではないか?という懸念です。例えば、このシステムによって、明日は「買い」だと行動する投資家が急増すると、従来であれば10500円で寄り付いていたものが、10530円と高く寄り付くようになるかも知れない。それまでだと平均して40円の利益がでていたのに寄り付き値が30円高くなることによって10円の利益しか出なくなるかもしれない。多くの投資家がこのシステムを使えば、成績はそれまでの検証による成績よりも低下していくのではないか?

だがそれは杞憂でした。このシステムの価値をわかる人はほとんどなかった。もし発表当時にこのシステムを《Qエンジン24》を使って「検証」した人がいたならば、「1日売買システム」は「すごい!」ということがわかったはずです。多くのHPの読者は「1日売買システム」を知識としてしか受け取らなかった。自分で「検証」をしていないので「知恵」に昇華することはなかった。

「知る」ことと「行動する」こととの間には果てしないほどの大きな溝(ギャップ)があります。「知識」は単なる「物知り」でしかありません。知ったことを自身の中で咀嚼して、自分の言葉で表現でき、行動できるようになってはじめて「知恵」になります。株式投資において「咀嚼」するとは、自ら「検証」をするということです。面倒だからと「検証」する作業を省略しては「知恵」にはなりません。書物やHPの記事を読んで、繰り返し読んで、暗記するほど読んでも、それはまだ「知識」のレベルです。

2007年3月に発表したシステムを、「おっこれは」と思い、検証をして確かめて「そうか、そうだったのか!」と実感して「知恵」のレベルに近づいた人が2007年、2008円、2009年とトレードしていたら、どうなっていたのでしょうか? 


B「最近1〜2か月はそう好成績とは思われないが...」というメールがあった



昨日(2010年2月2日)第A章を掲げましたが、今朝(2月3日)メールを見ると次のような質問が来ていました。一部分を掲げると
    本日のコメントにあります先物1日システムこの1〜2ヶ月をざっと見る限りそう好成績には窺えません。これを数値的に検証するのがQエンジンということでしょうか。
質問者は「検証」をしておらず、印象(感じ)で成績がよくないと判断されている。「検証」の重要さについて述べている最中です。「検証」を軽んじたまま連載を読んでいては、講座から得るものは少ないでしょう。そこで急遽、今日の1章を割り込ませます。


まず「この1〜2か月」のグラフを掲げます。2009年12月と2010年1月のトレードについて「検証」してみましょう。

「ざっと見る限り」ということだが、売買マークが出た翌日はどうなっていたかを調べないことには「見た」ことにはなりません。「眺めた」だけです。

@売りマークが出たら、翌日の始値で売り仕掛け、その日の終値で買い戻して決済する。

A買いマークが出たら、翌日の始値で買い仕掛け、その日の終値で転売して決済する。

というのが「1日売買システム」の売買ルールです。《Qエンジン24》をお持ちでない方は、売買マークが出た翌日の始値と終値を紙に書いて、利益がいくらだったかを計算することで初めて、「この1〜2か月の成績」がわかります。

この作業をしておられないようだから、私が代わって株価を抜き出すと、次のようになります。((s)は2月1日にトレードするから、ここでは入れない)

No. 日付 マーク 翌日始値 終値 粗利益
a 091203 売り 10010円 10000円 +10円
b 091208 売り 10040円 10000円 +40円
c 091211 売り 10110円 10100円 +10円
d 091215 売り 10220円 10180円 +40円
e 091218 売り 10200円 10190円 +10円
f 091222 売り 10470円 10510円 ▲40円
g 091224 売り 10510円 10510円 0円
h 091228 売り 10600円 10650円 ▲50円
i 091229 売り 10710円 10540円 +170円
j 100104 売り 10780円 10690円 +90円
k 100108 売り 10760円 10890円 ▲130円
l 100112 売り 10780円 10720円 +60円
m 100114 売り 10910円 10970円 ▲60円
n 100115 売り 10850円 10840円 +10円
o 100121 売り 10630円 10590円 +40円
p 100125 売り 10500円 10340円 +160円
q 100126 買い 10350円 10270円 ▲80円
r 100127 買い 10320円 10420円 +100円
手数料を考慮しなければ、次のような成績でした。
  1. 12勝6敗です。勝率は66.7%。(トントンのときは負けと勘定している)

  2. 総利益は740円で、総損失は-360円。差し引き+380円の利益。

  3. 平均利益は1トレード当たり21.1円。

  4. Pファクターは2.06倍。

  5. 最大ドローダウンは -130円。
現在のところ日経先物1枚の証拠金は39.6万円(楽天証券)です。先物1枚だけのトレードをして、2か月で38.0万円の粗利益を上げています。おそらくデイトレードをしている投資家10人に聞いてみると、この2か月で「1日売買システム」以上に利益を出したトレーダーは2人か3人でしょう。

@質問者は「検証」という作業をしなかったために、この1〜2か月の成績はよくないと判断しましたが、実は堂々たる成績をだしているのです。

Aさらにいえば、たったの1〜2か月の成績で判断しようとしているのもよくありません。システムとは何年も使えるものでなくてはなりません。1年間を通じて利益が出ればよいのです。最低でも1年間を調べないことには、成績の判断はできません。

Bあるいは、質問者は勝率の高いことが大切だと思っているのかも知れません。66.7%の勝率では不満なのでしょうか。システムの成績とは「限られた資金で、いくら利益を得たのか」です。100万円を資金にして、1)勝率は90%だが1年間で得た利益が10万円であるシステムと、2)勝率は55%だが1年間で50万円の利益を上げるシステムとでは、利益額が大きいシステムのほうが優れています。このことをわかっていないのかも知れない。

質問者は以上の3つについて手抜かりがあり、また成績を判断する基準が私の基準とは異なっています。


《Qエンジン24》を使えば、質問者がしなかった「検証」が簡単にできます。
  1. 条件表No.173「日経先物1日売買(2006)」を選び、

  2. 検証期間を(091201〜100131)とし、

  3. 「実行」をクリックすれば、


  4. 20秒も待つことなく「検証」の計算が終わります。

  5. 手数料を考慮したより現実に近い「検証」をするために、あるいは金額ベースでの損益を見るために、「損益経過」ボタンをクリック。

  6. 1回のトレードごとに、@仕掛けた株価と決済した株価、A手数料を考慮した損益額が表示されているし、

  7. この2か月間の成績がまとめられています。
「検証」を開始して1分もたたぬうちに、2009年12月〜2010年1月の成績は実によいものであったことがわかります。

次に手数料(往復1.05円)を考慮したときの成績を掲げます。(たかだか2か月の成績なので、この数字にはさほどの価値はないが、最近の成績を知れば自信がつくでしょう。)

1回検証すれば、1回分の知恵が身につきます。検証をしないで、HPを読んでいるだけでは知識はついたとしても「知恵」はつきません。「知恵」がつかないから同じこと(この先相場はどうなるでしょうか? 何円で買った銘柄の処置をどうすればよいでしょうか?)を私に質問するということを繰り返します。自身が身を持って動く(作業する。検証する)という労を省いて「知恵」が身につくはずはありません。




C「日経先物1日売買」システムの決定後の成績はどうなっているのか?



「日経先物1日売買(2006)」システムは2007年3月11日までの約10年間のデータを使って作ったものです。いくらターゲットにした10年間の成績がよくとも、その後の成績が悪くてはどうにもなりません。


今日は2010年2月1日です。2007年1月1日〜2010年1月31日の間の成績を調べてみましょう。

「検証のしかた」の画面では、@章で検証したのと同様の指示をしますが、検証期間は(070101〜100131)とします。
「損益経過」も@章と同じ指示をすると、次のような成績になっています。



@章でした10年間の成績と比べてみます。( )内は10年間の数字。
  1. トレード数は328回。105回/年。(1014回。101回/年)
  2. 累計損益額は5115.6千円。1650千円/年。(29795.3千円。2979千円/年)
  3. 平均利益額は15.6千円。(28.4千円)
  4. 勝率は55.2% (56.8%)
  5. Pファクタは1.36倍 (1.61倍)
  6. PD倍率は3.45倍 (11.51倍)
  7. 最大ドローダウンは-1483千円 (-2501千円)

年別成績は次のようになっていました。

(表3) 2007年〜2010年1月までの年別成績

トレード数 累計損益額 平均利益 勝率 Pファクタ
2007年 100回
1635円 16.4円 52.0% 1.37倍
2008年 118回
2606円 22.1円 57.6% 1.42倍
2009年 101回
694円 6.9円 54.5% 1.21倍
2010年1月 9回
180円 20.1円 66.7% 1.66倍
@2007〜2010年1月合計 328回
5115円
平均 1650円
15.6円 55.2% 1.36倍
A1999〜2006年までの8年間の合計 806回
14393円
平均 1799円
17.9円 55.5% 1.40倍
B1997〜2007年3月までの10年間の合計 1014回
28795円
平均 2880円
28.4円 56.8% 1.61倍

(表3)には、@最近3年1か月間の成績、A1999年〜2006年の8年間の成績、B1997年〜2007年3月11日までの成績 の3種類の合計値を表示させています。この3年間の成績はB10年間の成績より劣るように見えますが、B10年間の成績のうち1997年と1998年は10年間で1位2位の成績でした。(例えばこの2年で10年間の累計利益28795円のうちの13466円を上げています。46.7%がこの2年間であげた利益です。10年間のうちには、そのシステムが「受けに受ける時期」があります。この2年がそうだったわけです。

よってこの2年を除いてA1999年〜2006年の8年間の成績と@最近3年間の成績を比較すると、そう大きな違いはありません。@とAを比較すると次のようになります( )内はAの8年間の数字。
  1. トレード数は328回。105回/年。 (806回。100回/年)
  2. 1年当たり累計損益額は1650千円。 (1799千円)
  3. 1トレード当たり平均利益額は15.6千円。 (17.9千円)
  4. 勝率は55.2%。 (55.5%)
  5. Pファクターは1.36倍。 (1.40倍)
この3年間の成績は、システムを決定した当時の10年間の成績から大きく悪化することはありませんでした。1997年、1998年のような相場環境がこの3年間には出現しなかっただけのことです。この3年間はすべて利益を出していることや、勝率が低下していないことから、この3年間はシステムの性能は劣化していません。

金額でいうと、@3年間で511.5万円の利益(165万円/年)の利益を出していますが、A過去10年間の最大ドローダウンが-247.0万円であったので、用意する資金は、日経先物を1枚仕掛けるのに必要な70万円(とする)と、最大ドローダウンの2倍の予備資金494万円の合計564万円です。このときの資金効率は、0.90倍(90%)です(=511.5÷564)。3年間で90%の利益率、1年平均では30.0%の利益率です。 システムは期待を裏切ることはなかったのです。


D「日経先物1日売買」システムはメンテナンスなしでは次第に劣化していく



ここまでの ことを読んで、「日経先物1日売買(2006)」によるトレードをしてみよう。と思われるかたが何人かはあるでしょう。だが「日経先物1日売買(2006)」システムは2007年3月に設定したときが最高であり、時間が経過するにつれて成績は劣化していきます。劣化の程度がゆるやかだと長く使うことができます。

実際にこの3年間では大きな劣化はしていないが、ターゲットにした10年間の成績とその後の3年間の成績を比較すると、@平均利益額が17.9千円→15.6千円へと少し低下していること、A最長の連敗が6連敗→7連敗と1つ増えたこと、など気になる点も出ています。システムの劣化については、だいたい次のような目安を持っています。
  1. 10年間のデータをターゲット(サンプル)として作ったシステムは、その半分の5年くらは成績を維持できるだろう。 (2年くらいの短期間をターゲットにして作ったシステムは1年も維持できない。)


  2. 劣化するのは、ターゲットとした10年の相場環境とは異なる相場環境が現れてくるためです。

    右図の青色線の期間がターゲットにした10年間ですが、@出来高を見ると。前半の6年間は少なかった。2003年に相場が底打ちしてから出来高は次第に増加しています。2006年6月の出来高は、少なかった1998年2月の出来高の6.4倍になっています。これは大きな相場環境の変化です。

    Aまたターゲット期間から外れた2008年10月の大暴落は30年に一度の大変化でした。こういった具合にシステムをメンテナンスせずに、いつまでも同じシステムを使い続けるなら、そのときの相場環境に合わないトレードをしてしまい、成績は悪化していくし、最後には2年連続して損失を出すという事態に追い込まれます。

  3. 以上のことから、@2年続けて損失がでるようにあったりったり、Aシステムを作って5年が経過したときには、システムの改良をする必要があります。システムとは、@条件表とA売買ルール の2つですが、「1日売買」の売買ルールは変える必要はありません。条件表を組みなおせばよいだけです。

    右図の赤色線の10年間をターゲットにして、「オートマ」を使って@買いの条件表とA売りの条件表を生成させ、@Aそれぞれの上位3つのチャートを条件表に設定すればよのです。

    条件表の生成のしかたは、先物講座No.1「日経先物1日売買システムを作る」に述べているので参照してください。

10年間をターゲットにして条件表を設定する根拠は、「相場は10年で一回りする」からです。2年や3年をターゲットにすると、相場のあるべき姿の一部分しか条件表に設定できません。10年のうち2年か3年は適合しても、残りの7年8年では負けてしまうことになります。

次図は「日経平均」の月足です。1980年〜2010年1月までの30年間の相場の姿です。ここに青色線が重ねてありますが、これは120か月(10年)ほど右にずらした(120月先行した)ものです。

青色のA'は10年前の赤色のAです。大まかな波動のピークに(A,B,C,D)を、ボトムに(a,b,c,d)を赤色で振っています。面白いことがわかります。
  1. ピークのAから10年たったA'から3か月後に、ピークCを出している。
  2. ボトムのaから10年たったa'から9か月後に、ボトムcを出している。
  3. ピークのBから10年たったB'から8か月後に、ピークDを出している。
  4. ボトムのbから10年たったb'から5か月後に、ボトムdを出している。
  5. ピークのCから10年たつC'は2010年3月である。
こういったように、だいたい10年で相場はひと回りします。よって10年間くらいをターゲットにして条件表を設定すればよいのです。


E「日経先物1日売買」のメンテナンスのしかた



前章で述べたように条件表No.173「日経先物1日売買(2006)」は永遠に使えるものではありません。必ず成績が落ちていきます。時代(相場環境)が変化するからです。また同じ条件表を使う投資家が増えれば増えるほど利益は上がらなくなります。

定期的に、「日経先物1日売買(2008)」(2008年末までをターゲットにした条件表)とか「日経先物1日売買(2010)」(2010年末までをターゲットにした条件表)とかの条件表を設定して、現在使っている条件表が劣化したときには、これらに切り替えていく必要があります。

この条件表の設定は《Qエンジン24》の「オートマ」の機能を使ってします。その手順は、2007年3月に掲載した 先物講座No.1 日経先物1日売買システムを作るのL章〜P章で「買い」の条件の設定のしかたを述べましたが、Q章〜(22)章は手順の説明を離れて、設定の工夫とか、オートマの仕組みとかの余計なことを述べています。そして(23)章で簡単に「売り」の条件の設定のしかたを説明し、(24)章で「買い」と「売り」の条件を1つの条件表にまとめて条件表No.173「日経先物1日売買」が完成しています。

「オートマ」を使って誰もが「日経先物1日売買」システムのメンテナンスをできるとは決していいませんが、先物講座No.1は、メンテナンスの手順が順々と説明していないので、わかりにくいところが多くあります。そこで、2008年年末までのデータをターゲットにして、「この通りにすればメンテナンスができる」という手順を述べます。

この講座を手引き書として、随時参照しながらメンテナンスすることを経験してください。


B-@2008年12月31日までのデータをターゲットにして「買い」の条件表を作成する



1996年12月18日〜2008年12月30日までの約12年間(2959日)の日経先物の日足データをターゲットにして、「日経先物1日売買(2008)」という条件表を設定します。使うソフトは《Qエンジン24》Ver.2です。そのうちほとんどは「オートマ」の機能を使います。


1996年12月18日〜2008年12月30日のデータは、
DTKB08
DTKB06
DTKB04
DTKB02
DTKB00
DTKB98
のデータディレクトリに格納されているので、メニューの「ドライブ」から図のようなデータの連結の設定をしておきます。



  1. 「日経先物」を選択しておいて、

  2. メニューの「オートマ」をクリック。

  3. オートマ指示書のNo.40「日経先物1日売買(買い)」を選択します。

「オートマの指示」の画面が現れます。以下のことを指示します。


  1. 「買い」の条件表を作る。

  2. 2008年12月31日までの3000日間のデータをターゲットにする。

  3. 注目点の設定のルールは「C」タイプとする。これは注目点はCの「描画用条件表」が出す買いマークを元にして設定するということです。

    「その後の株価が「1日間」に「-99%以上」上昇し、「-99%以上」上昇していないとき注目点とする。

  4. 描画用の条件表は(描画1)のNo.70「陰線で買い陽線で売り」を使う。

  5. 注雑ファイルはNo.100を使う(注目点・雑音点を記憶するファイル)。図ではNo.100はすでに使われているが、オートマを実行するとこのファイルはいったん抹消されるので、新しい注目点・雑音点が記憶されます。

  6. 計算用の条件表は(計算2)のNo.1「日経平均@(計算用)」を使う。ここには35行のチャートが設定されており、オートマはこのうちどれを採用すれば最適かを判定します。

  7. 生成先の条件表は(拡張6)のNo.100とする。図では条件表No.100は20行の条件業が設定されているようだが、オートマを実行するとこの条件表はいったん抹消されるので、新しい条件表が生成されます。

  8. 注目点の位置は「前日だけ」とする。
  9. 雑音点の位置は、「注目点の1日前」とする(これは意味を持っていない)。

  10. 生成基準は「χ2最大」とする。
  11. 生成ルールは「重層条件」とする。


B-A注目点と雑音点を決定して、注雑ファイルNo.100に記憶させる



「日経先物1日売買」システムは、@条件表が買いマークを出したら、A翌日の始値で買い仕掛けをし、Bその日の大引けで転売して決済するというのが売買ルールです。要するに買いマークがでた翌日が陽線になれば利益が出、陰線になれば損失になります。条件表は明日が陽線になる確率が高いときに買いマークを出すようなものでなければなりません。その条件表をこれから生成するのですが、それには手本が必要です。

「日経先物1日売買」では、「陰線が出たら買い、陽線がでたら売り」という簡単な条件を基本にしています。

右図で陰線が出た日は多くありますが、陰線で買いとしたとき、翌日が陽線になっていれば正しく、翌日も陰線になったときは誤りです。正しい日にはピンク色の縦線がつけられており、誤りの日には緑色の縦線がつけられています。

ピンク色線(c,e,fなど)の日は「注目点」と呼びます。「オートマ」はこの注目点を知って、この日に買いマークを出すにはどうすればよいかを考えます。

緑色線(a,b,dなど)の日は「雑音点」と呼びます。「オートマ」はこの雑音点を知って、この日に買いマークを出さないためにはどうすればよいかを考えます。

注目点(ピンク色)の日には買いマークを出し、雑音点(緑色)の日には買いマークを出さないような条件表ができるのかどうか。オートマはこの困難な問題をできるだけ解決するような条件表を生成します。 そのためには右図のように、この日が注目点・この日は雑音点という手本を注雑ファイルに記憶させる必要があります。注目点と雑音点を設定するには、
  1. メニューの「手動」→「注雑個別設定」で、
  2. 注雑ファイルNo.100を指定し、
  3. グラフ画面上で、この日は注目点・雑音点と指定する

という方法がありますが、何しろ過去2959日のデータがあるのです。ここから@陰線を見つけ、A翌日が陽線なら注目点と設定し、B翌日も陰線なら雑音点と設定する、という作業を根気よくせねばなりません。ここでは「裏ワザ」を使って注雑ファイルを作ります。

  1. オートマ指示書No.40の「描画用条件表」を(描画1)のNo.68「日経先物1日売買(注目点設定)」に切り替えます。


  2. (計算1)のNo.68には以下の条件行が設定されています。







    この条件表No.68を使ってグラフを描画すると、図のような日に買いマークが出ます。

    (a)の日は陽線で、その前日の(a')は陰線です。(a')の日を注目点とすればよいのです。同じように、(b)の日は陽線で、その前日の(b')は陰線なので、(b')日を注目点とすればよいのです。

    これによって条件表No.68を使えば、注目点が自動的に設定できることになります。だが指示書のH「雑音点の位置」には、雑音点は「注目点の1日前」と指示しているので、ここで設定される雑音点は真の雑音点ではありません。



  3. 「新規実行」ボタンをクリック。

    「注目点の設定のルール」は「C」(描画用条件表No.68が買いマークを出した日を注目点とする)としてあるので、オートマはまず注目点を、注雑ファイルNo.100(正しくは注目ファイルNo.100)に設定していきます。

    このとき「注目点の位置」は「前日だけ」と指示しているので、条件表No.68が買いマークを出した日を注目点とするのではなく、その前日を注目点とします。上図のグラフで、買いマークは(a)で出ているが、注目点はその前日の(a')の日と設定するわけです。



  4. 39秒後に(拡張6)の条件表No.100に条件表が生成されました。

    しかしこの条件表は正しい条件表ではありません。ここで設定した注目点(728個)は正しい位置に設定してありますが、雑音点は間違った位置(単純に注目点の1日前の日としている)に設定されているからです。

    「オートマ」をいったん終了して、メニューの「手動」→「注雑個別設定」にいき、注雑ファイルNo.100にはどのような注目点と雑音点が設定されているのかを見てみましょう。

    ((a,b,c)は翌日が陽線になっている陰線の日が注目点(ピンク色線)になっているので、これは正しい。

    (d)の日は翌日が陰線になっている陰線の日に雑音点(緑色線)が設定してあるので、これは正しい(たまたまそうなった)

    しかし(e,f,g,hは陽線の日を雑音点と設定しているので、間違いです。正しい雑音点は、陰線→翌日も陰線の日でなくてはなりません。

    「新規実行」で設定した雑音点は正しいものではありません。どうすればよいのか?


  5. オートマ指示書No.40の「描画用条件表」を(描画1)のNo.69「日経先物1日売買(雑音点設定)」に切り替えます。

  6. また「記憶する注雑ファイル」をNo.101(前回はNo.100とした)に切り替えます。

  7. (計算1)のNo.69には以下の条件行が設定されています。



    この条件表No.69を使ってグラフを描画すると、図のような日に買いマークが出ます。

    (a)の日は陰線で、その前日の(a')は陰線です。(a')の日を雑音点とすればよいのです。同じように、(b)の日は陰線で、その前日の(b')は陰線なので、(b')日を雑音点とすればよいのです。

    これによって条件表No.69を使えば、雑音点が自動的に設定できることになります。だが描画用条件表No.69を使って正しく設定できるのは注目点であって雑音点ではありません。

    そこで正しい注目点を記憶している注雑ファイルNo.100ではなく、No.101に注目点と雑音点を記憶させておいて、その後は裏ワザを使います。

  8. オートマ指示書の「新規実行」ボタンをクリック。


  9. 36秒後に(拡張6)の条件表No.100に条件表が生成されました。

    しかしこの条件表も正しい条件表ではありません。ここで設定した注目点(733個)は実は「買いマークを出したくない日」です。また雑音点も間違った位置(単純に注目点の1日前の日としている)に設定されているからです。


    「オートマ」をいったん終了して、メニューの「手動」→「注雑個別設定」にいき、注雑ファイルNo.101にはどのような注目点と雑音点が設定されているのかを見てみましょう。


    (a,b,c)は当日が陰線で翌日も陰線の日を注目点(ピンク色線)としています。また(d)は当日が陰線で翌日は「十字足」の日を注目点としています。

    この(a,b,c,d)は買いマークを出したくない日です。本当は雑音点にすべき位置です。


ここまでで、描画用条件表No.68を使って、No.100の注雑ファイルに(A)注目点と(B)雑音点を記憶させました。

また描画用条件表No.69を使って、No.101の注雑ファイルに(C)注目点と(D)雑音点を記憶させました。

注雑ファイルは tokenQE というフォルダに記憶されています。エクスプローラを起動して、tokenQEフォルダを開くと図のようなファイルができています。

  1. m3nC100D.ind
    m3nC100D.dat
    は注目ファイルNo.100

  2. m3nZ100D.in
    m3nZ100D.dat
    は雑音ファイルNo.100

  3. m3nC101D.ind
    m3nC101D.dat
    は注目ファイルNo.101

  4. m3nZ101D.ind
    m3nZ101D.dat
    は雑音ファイルNo.101
注目ファイルの名前はm3nC100Dのように「C」(注目)が含まれ、雑音ファイルの名前はm3nZ100Dのように「Z」(雑音)が含まれています。「C」がついていれば注目点を記憶する注目ファイルで、「Z」がついていれば雑音ファイルです。

いまここで買いマークを出したい注目点は(A)のm3nC100D.ind とm3nC100D.dat が記憶しています。また買いマークを出したくない雑音点は、便宜的に(C)の m3nC101D.ind とm3nC101D.dat が記憶しています。(B)のm3nZ100D.ind とm3nZ100D.datは雑音ファイルですが、正しい雑音点を記憶してはいません。同じく(D)の3nZ101D.ind とm3nZ101D.datは雑音ファイルですが、正しい雑音点を記憶してはいません。(B)と(D)は不必要です。


  1. 「Z」がついている次の4つのファイルを削除してください。

    1. m3nZ100D.ind
    2. m3nZ100D.dat
    3. m3nZ101D.ind
    4. m3nZ101D.dat




  2. 削除しなかった次の2つのファイルの名前を変更してください。

    m3nC101D.ind→m3nZ100D.ind

    m3nC101D.dat→m3nZ100D.dat

    (C101 を Z100 に変更する)

  3. 図のような4つのファイル名になります。

    m3nC100D.ind (No.100 の注目ファイル)
    m3nC100D.dat (No.100 の注目ファイル)
    m3nZ100D.ind (No.100 の雑音ファイル)
    m3nZ100D.dat (No.100 の雑音ファイル)

    これによってNo.100の注雑ファイルに注目点と雑音点が記憶されていることになります。

    「オートマ」をいったん終了して、メニューの「手動」→「注雑個別設定」にいき、注雑ファイルNo.100にはどのような注目点と雑音点が設定されているのかを見てみましょう。


    (a,b,c)は当日が陰線で翌日が陽線です。これらの日がまさしく買いマークを出したい日です。正しい注目点(ピンク色線)が設定されています。

    (d,e,f)は当日が陰線で翌日も陰線(または同事線)です。これらの日は買いマークを出したくない日です。正しい雑音点(緑色線)が設定されています。

    注雑ファイルNo.100 は正しい注目点と雑音点が設定されていることがわかります。


B-B「引継ぎ実行」をする




「オートマ」に戻り、右図のような指示をしてください。
  1. 描画用条件表は(描画1)No.70「陰線で買い陽線で売り」に変更する。

  2. 記憶する注雑ファイルはNo.100とする。(注目点が728個、雑音点が733個ある)

  3. 計算用条件表は(計算2)No.1「日経平均@(計算用)」とする。

  4. 生成先条件表は(拡張6)No.100とする。

  5. 以上のことを確認したら「引継実行」ボタンをクリック。(「新規実行」ボタンを押すと、注雑ファイルNo.100が書き換えられるので注意すること。)

  6. 「注雑計算から開始」を指示します。(「雑音設定」からを選ぶと、新たな雑音点が注雑ファイルNo.100に追加されるので、注意すること。)

  7. 「OK」ボタンをクリックすると、あっというまに条件表が生成されます。


  8. 30秒ほどで(拡張6)のNo.100に条件表が生成されました。

  9. 30行が設定されているようです。


(拡張6)条件表No.100 を見ると、(a〜x)の24個の買い条件が設定されています。(2行目は「陰線なら買い」なのでどの条件とも抱き合わせになる)



「陰線なら買い」と(a〜x)の条件の1つひとつをセットにして、過去12年間の「買い」の成績を調べるために、以下の用意をします。
  1. 1行目と2行目を選択し、

  2. 「行コピー」をクリック。

  3. ついで「別の条件」をクリック。


  4. (拡張6)条件表No.100を記憶しますか?

    と聞いてきます。No.100の条件表は特に変更していないので「いいえ」(「はい」でもよい)



  5. (拡張6)条件表No.101を選択し、

  6. 「OK」をクリック


    条件表No.101 の内容(ここでは白紙)が表示されるので、

  7. 行No.1の欄の「1」をクリックして選択し、

  8. 「行貼り付け」をクリックすると、行No.1〜No.2に「陰線なら買い」の設定ができます。

  9. 条件表のタイトルを「1日売買(買い検証用)」と入力して、

  10. 「記憶」をクリックして、この条件表の内容を記憶させます。

    (No.3行以下に、条件表No.100の(a)の買い条件(5日平均線と9日平均線のカイリが-0.6以下で買い)とか(b)の買い条件(5日順位相関が-4以下で買い)などの条件を追加して(a〜x)の買い条件の1つ1つの検証をするわけです)


B-Cオートマが見つけたチャートの成績を調べる



  1. まずは条件表No.101「1日売買(買い検証用)」に、

  2. 最もシンプルな「陰線なら買い」の条件だけが設定されているので、このシンプルな条件表は

  3. 1997年1月1日〜2008年12月31日までの12年間でどのような成績をになっているのかを調べます。

  4. 売買ルールは次図のようにします。


  1. 買いマークがでたら、翌日の始値で買い

  2. その日の

  3. 終値で転売する

  1. 検証リストが表示されたならば「損益経過」をクリック。

  2. 「損益経過の指示」の画面が現れるので、次のような指示をします。

    (a)一定株数(千株)で売買する
    (b)手数料は固定一株あたり 0.525円
    (c)株価の呼び値は 10円さざみ

  3. 「開始」ボタンをクリック。

  4. すぐに総合成績が表示されるので、次の数字を書きとめておきます。


  1. 買い仕掛けのトレードは1460回あって、725勝735敗。

  2. 累計利益は+4007千円
  3. 平均利益は+2.7千円

  4. 勝率は49.7%。
  5. プロフィットファクターは1.04倍。(利益総額は損失総額の1.07倍である)

  6. 最大ドローダウンは-7732千円
  7. PD倍率は 0.52倍
  8. 9連敗があった。

No. 追加したチャート トレード数 累計利益 平均利益 勝率 Pファクタ ドローダウン PD倍率 連敗
0 陰線なら買い 1460件 4007円 2.7円 49.7% 1.04倍 -7732円 0.52倍 9連敗

オートマが採用した(a〜x)のチャートの一つひとつについて「検証」します。まずは(a)のチャートの検証のしかたから。

  1. オートマが生成した条件表No.100の条件表を開き、

  2. (a)の買い条件の行No.3〜No.5までを選択します。

  3. 「行コピー」ボタンをクリックして、

  4. 「別の条件」をクリック。
  5. 先ほど作った条件表No.101「1日売買(買い検証用)」を開き、

  6. No.3行目のNo.欄をクリックして行No.3を選択し、

  7. 「行貼付け」ボタンをクリックすると、

  8. 行No.3〜No.5に「行コピー」していた3行が嵌め込まれます。

  9. 「記憶」→「終了」をクリック。


これでNo.101は、(a)のチャートの検証をするための条件表になりました。

(a)の「株価の5日線と9日線のカイリが-0.6以下なら買い」の検証をします。


成績は次のようになりました。


  1. 買い仕掛けのトレードは 444回あって、252勝192敗。

  2. 累計利益は+11003千円
  3. 平均利益は+24.8千円

  4. 勝率は56.8%
  5. プロフィットファクターは1.41倍

  6. 最大ドローダウンは-2035千円
  7. PD倍率は 5.41倍
  8. 6連敗があった。

No. 追加したチャート トレード数 累計利益 平均利益 勝率 Pファクタ ドローダウン PD倍率 連敗
a 株価の5日線と9日線のカイリが-0.6以下 444件 11003円 24.8円 56.8% 1.41倍 -2035円 5.41倍 6連敗

次にオートマが採用した(b)のチャートの検証をしましょう。


  1. オートマが生成した条件表No.100の条件表を開き、

  2. (b)の買い条件の行No.6を選択します。

  3. 「行コピー」ボタンをクリックして、

  4. 「別の条件」をクリック。

  5. 先ほど作った条件表No.101「1日売買(買い検証用)」を開くと、行No.3〜No.5まで先ほど嵌め込んだ(a)のチャートの条件行が残っているので、先にこの3行を消します。

  6. No.3行目のNo.欄をクリックして行No.3を選択し、

  7. 「行抹消」ボタンをクリックすると、

    行No.3が消えて、行が繰り上がります。


  8. No.3行目は紺色になって選択された状態にあるので、

  9. 「行貼付け」ボタンをクリックすると、

  10. 行No.3に「行コピー」ていた3行が嵌め込まれます。

  11. 「記憶」→「終了」をクリック。
これでNo.101は、(b)のチャートの検証をするための条件表になりました。


オートマが採用した(b)「株価の5日順位相関が-4以下で買い」を検証してみましょう。

成績は次のようになりました。


  1. 買い仕掛けのトレードは 836回あって、449勝387敗。

  2. 累計利益は+10272千円
  3. 平均利益は+12.3千円

  4. 勝率は 53.7%
  5. プロフィットファクターは1.21倍

  6. 最大ドローダウンは-4632千円
  7. PD倍率は 2.22倍
  8. 8連敗があった。

表にまとめると次のようになります。

No. 追加したチャート トレード数 累計利益 平均利益 勝率 Pファクタ ドローダウン PD倍率 連敗
b 株価の5日順位相関が-4以下 836件 10272円 12.3円 53.7% 1.21倍 -4632円 2.22倍 8連敗

このようにして、オートマが採用した(a〜x)の条件について検証をすると次のようになります。

(表4)オートマが採用したチャートの成績
No. 追加したチャート トレード数 累計利益 平均利益 勝率 Pファクタ ドローダウン PD倍率 連敗
0 陰線なら買い> 1460件 4007円 2.7円 49.7% 1.04倍 -7732円 0.52倍 9連敗
a 株価の5日線と9日線のカイリが-0.6以下 444件 11003円 24.8円 56.8% 1.41倍 -2035円 5.41倍 6連敗
b 株価の5日順位相関が -4以下 836件 10272円 12.3円 53.7% 1.21倍 -4632円 2.22倍 8連敗
c 株価と9日線のカイリが 0%以下 905件 10159円 11.2円 53.3% 1.19倍 -5564円 1.83倍 8連敗
d 株価の10日オシレータが 68以下 1013件 9476円 9.4円 52.6% 1.15倍 -5639円 1.68倍 8連敗
e 株価の10日下落率が -3.2%以下 721件 12073円 16.7円 54.1% 1.27倍 -2500円 4.83倍 8連敗
f 株価の9日順位相関が -68以下 353件 8159円 23.1円 57.5% 1.40倍 -2208円 3.69倍 6連敗
g 5日ストキャスが 17以下 528件 10535円 20.0円 55.1% 1.37倍 -2582円 4.08倍 5連敗
h 10日ストキャスが 57以下 932件 10321円 11.1円 52.6% 1.18倍 -5228円 1.97倍 8連敗
i 9日線と25日線のカイリが -4.1以下 85件 7900円 93.0円 64.7% 3.06倍 -1067円 7.40倍 6連敗
j 株価の5日前過去比率が 0.4以下 940件 6013円 6.4円 52.4% 1.10倍 -5364円 1.12倍 7連敗
k 40日オシレータが 92以下 1259件 6408円 5.1円 51.2% 1.08倍 -6334円 1.01倍 9連敗
l 9日順位相関の最小日数が 2以下 549件 5493円 10.0円 54.1% 1.17倍 -3531円 1.56倍 6連敗
m 株価の5日オシレータが 48以下 944件 6228円 6.6円 52.4% 1.11倍 -7489円 0.83倍 6連敗
n 17日ストキャスが 83以下 1238件 8840円 7.1円 51.3% 1.12倍 -6473円 1.37倍 9連敗
o 株価と75日線のカイリが -1以下 723件 8330円 11.5円 53.1% 1.18倍 -3781円 2.20倍 9連敗
p 25日ストキャスが 85以下 1251件 7556円 6.0円 51.2% 1.10倍 -6035円 1.25倍 9連敗
q 株価の10日前過去比率が -6以下 168件 5393円 32.1円 58.3% 1.48倍 -2233円 2.41倍 5連敗
r 株価と75日線のクロス日数が 2以下 822件 6876円 8.4円 52.4% 1.13倍 -3781円 1.13倍 9連敗
s 株価の25日オシレータが 50以下 805件 8854円 11.0円 52.8% 1.18倍 -3752円 2.36倍 9連敗
t 株価と25日線のカイリが -0.3%以下 787件 8653円 11.0円 53.0% 1.18倍 -4815円 1.80倍 9連敗
u 株価の20日前過去比率が 14%以下 1445件 5482円 3.8円 50.0% 1.06倍 -7384円 0.74倍 9連敗
v 株価の17日順位相関が -87以下 112件 5022円 44.8円 58.0% 1.88倍 -1147円 4.38倍 5連敗
w 17日順位相関の向き日数が 15.5以下 1442件 5275円 3.7円 50.0% 1.06倍 -7237円 0.73倍 9連敗
x 25日線と75日線のカイリが 2.4%以下 1003件 8706円 8.7円 51.4% 1.14倍 -5278円 1.65倍 9連敗

以上の成績のうち、次のことをチェックして使えるチャートかどうかを判定します。
  1. トレード数は 300件以上(12年間(約3000日)の10%。最低でも200件以上)
  2. 平均利益は 20円以上(先物1枚当たり20千円の利益)
  3. 勝率は 55.0%以上
  4. Pファクタは 1.40倍以上(最低でも1.30倍以上)
  5. PD倍率は 3.0倍以上
上表の(a,f)が該当します。(a)のトレード数444件、(f)のトレード数353件の合計は797件だから、(a,f)の2つのチャートが出す売買マークは最大でも3000日間で797件です。(a)と(f)が同じ日に売買マークを出すことが300件ほどあれば、実際にトレードできる機会は500件程度(=799-300)でしょう。

(g)はPファクターが1.37倍と基準に満ちていませんが、トレード数を増やしたいなら(g)も採用してもよいでしょう。 ここでは(a,f,g)の3つのチャートを採用します。


B-D「1日売買(買い)2008」の条件表を設定する



(a,f,g)の3つのチャートを買いの条件表に設定しましょう。
  1. (次図)オートマで生成した(拡張6)No.100「C100 B2H 8% 1D99%(40)X.重」をNo.102に複写して、「1日売買(買い)2008」とタイトルをつけました。

    残すチャートは次図の(a,f,g)です。これ以外のチャートを設定した行を条件表から抹消します。





  2. 行を抹消するときは下位にある条件行から順に抹消します。この例では行No.11が(g)で残す行です。

    行No.11より下にある条件行は不要なので、行No.12をクリックして、No.12行を選択し、

  3. 「行抹消」ボタンをクリック。

  4. 「行抹消」ボタンをクリックするごとに行No.12が抹消されて、条件行は1行ずつ減っていきます。

  5. 行No.11まで残したら、(b,c,d,e)の行を抹消します。

    このとき、No.10の(f)やNo.11の(g)の行が、ほかの行No.を利用しているかどうかを確認してください。この例では(f)の元データは「株価」、(g)の元データも「株価」であるので、(f)(g)はほかの行No.を使ってはいません。

  6. 行No.6〜No.9は不要です。行No.6をクリックして、No.6行を選択し、

  7. 「行抹消」ボタンをクリックし、またクリックしてNo.6〜No.9の4行を抹消します。


  8. (a,f,g)の行が残ったので、「記憶」ボタンをクリックして条件表No.102を保存しておきます。

次の条件表になりますが、これではまだ未完成です。次の条件表だと、「買い」の条件が(A,a,f,g)の4行に設定されているので、この4つが同時に条件を満足した日に買いマークを出すことになります。 そうではなく、
  1. (A)+(a)で買いマーク
  2. (A)+(f)で買いマーク
  3. (A)+(g)で買いマーク
を出したいのです。そのためには、この3つの買い条件を「グループ化」して、それぞれ独立した買い条件にする必要があります。





「グループ化」は次のようにします。

  1. No.5行の(a)と他のチャートを分離するために、No.5行の次の行No.欄の「6」をクリックして、No.6行を選択し、

  2. 「行追加」ボタンをクリック。



  3. もとのNo.6行以下の行は1行ずつ繰り下げられて、No.6行が空白行になります。

  4. No.6行の「加工欄」をクリックして、

  5. 下に表示された「加工」の中から「グループ」をダブルクリック。


  6. No.6行には「---------」線が入り、「グループ(A)」の表示がされます。No.1行〜No.5行は独立した買いの条件であることを表しています。

  7. No.7行の(f)と他のチャートを分離するために、No.7行の次の行No.欄の「8」をクリックして、No.8行を選択し、

  8. 「行追加」ボタンをクリック。


  9. もとのNo.8行以下の行は1行ずつ繰り下げられて、No.8行が空白行になるので、「加工欄」をクリックして、下に表示された「加工」の中から「グループ」をダブルクリック。

    このようにして、3つのチャートが独立して買いマークを出すことができるように「グループ」で分離しました。それぞれA,B,Cのグループになります。

  10. 条件表の最下行には「グループ」は設定しませんが、No.8行に「グループ(B)」で仕切られているので、No.9行以下は「グループ(C)」になります。

次のように3つのチャートはグループ化されました。だがまだ完成ではありません。設定するのは
@(A)+(a)で買いマーク
A(A)+(f)で買いマーク
B(A)+(g)で買いマーク
が出るようにしたいのです。次図の(A)グループは(A)+(a)の買い条件によって、(A)陰線で、(a)5日線と9線のカイリが-0.6%以下のとき「買い」となるので、(A)グループは問題ありません。

(B)グループは同じ(B)グループ内の買い条件は、(f)9日順位相関が-68以下のとき「買い」しかないので、陰線でなくても買いマークがでることになります。(B)グループに(x)陰線なら「買い」の条件を入れておかねばなりません。(C)グループも同じで(x)陰線なら「買い」の条件を入れる必要があります。




そこで、(B)(C)の各グループにNo.2行の(x)「陰線なら買い」という行を追加します。


  1. 行No.2を選択して、

  2. 「行コピー」をクリックすると、(A)「陰線なら買い」の条件行がメモリにコピーされます。


  3. 行No.6行の次の行に(A)「陰線なら買い」の条件行を追加したいので、No.6行の次の行No.欄の「7」をクリックして、No.7行を選択し、

  4. 「行追加」ボタンをクリック。


  5. もとのNo.7行以下の行は1行ずつ繰り下げられて、No.7行が空白行になるので、

  6. 「行貼付け」をクリックすると、

  7. 行No.7に(A)「陰線なら買い」の条件行が嵌め込まれます。


  8. 同様にしてCグループにも(A)「陰線なら買い」の条件行を追加します。

次図の各グループには(A)「陰線なら買い」の条件が入っています。No.102「1日売買(買い)2008」が完成しました。

(図1)



B-E「1日売買(買い)2008」の過去の成績を調べる



3つのチャートを使った買いの条件表ができましたが、これがターゲットとした過去12年間にどれだけ当てはまっているのかを「検証」します。

  1. まずは条件表No.102「1日売買(買い)2008」を選択して、

  2. 1997年1月1日〜2008年12月31日までの12年間の成績を調べます。

  3. 売買ルールは次図のようになっているかを確認して下さい。

    1. 買いマークがでたら、翌日の始値で買い

    2. その日の

    3. 終値で転売する


  4. 売買ルールを確認したら、「実行」ボタンをクリック。


  5. 検証リストが表示されます。「損益経過」をクリック。


  6. 「損益経過の指示」の画面が現れるので、次のような指示をします。

    (a)一定株数(千株)で売買する

    (b)手数料は固定一株あたり 0.525円

    (c)株価の呼び値は 10円さざみ

  7. 「開始」ボタンをクリック。



  8. すぐに総合成績が表示されます。
  1. 買い仕掛けのトレードは737回あって、413勝324敗。

  2. 累計利益は+15536千円
  3. 平均利益は+21.1千円

  4. 勝率は56.0%
  5. プロフィットファクターは1.37倍

  6. 最大ドローダウンは-3372千円
  7. PD倍率は 4.61倍
  8. 最長で6連敗があった。

(表5)
No. オートマが生成した トレード数 累計損益 平均利益 勝率 Pファクタ 連敗 ドローダウン PD倍率
17章 (標準3)No.173
1日売買(2006)
462件 11654円 25.2円 57.4% 1.42倍 6連敗 -2628千 4.43倍
B-6章 (拡張6)No.102
1日売買(買い)2008
737件 15536円 21.1円 56.0% 1.37倍 6連敗 -3372千 4.61倍

(表5)に12年間の成績を掲げました。上段は2007年3月に設定した条件表No.173の「買い」だけの成績(1997年〜2008年の検証、一定株数で売買、手数料0.525円の金額ベースでの成績)です。 上段と下段を比較すると、
  1. 「1日売買(買い)2008」はトレード件数が60%ほど増加したので累計損益額も33%ほど大きくなっている。
  2. ただし効率を表す勝率・Pファクタは「1日売買(買い)2008」のほうがやや劣っている。
  3. リスクの大きさを表すBドローダウンも大きくなり、PD倍率はややよくなっている。
どちらが優れているのかは「資金効率」で判断します。資金効率=累計損益額÷(1枚当たり証拠金額+最大ドローダウン額×2 倍)×100÷年数で計算します。1枚当たり証拠金を700千円とすると、
  1. 上段のNo.173の資金効率は 16.3%(=11654÷(700+2628×2)×100÷12)です。
  2. 下段のNo.102の資金効率は 17.3%(=15536÷(700+3372×2)×100÷12)です。
今回設定した(拡張6)No.102「1日売買(買い)2008」のほうが資金効率はよいことがわかります。だが条件表は設定した時点で最高の成績を出すものです。資金効率が16.3%→17.3%へとわずかに向上したものの、@平均利益、A勝率、BPファクタの数値は低下しているしCドローダウンも大きくなっているのでは、メンテナンスをしたとはいえません。

これはトレード数を増やすために(g)「5日ストキャスが17以下で買い」を追加したのが原因でしょう。(g)のPファクタは1.37倍であり基準の1.40倍に達していませんでした。そこで条件表No.102をNo.103に複写して、(g)の買いを削除すると、次の条件表になります。(a,fだけの条件表)

(図2)





この条件表を検証すると、

  1. 売り仕掛けのトレードは471回あって、267勝204敗。

  2. 累計利益は+11755千円
  3. 平均利益は+25.0千円

  4. 勝率は 56.7%
  5. プロフィットファクターは1.41倍
  6. 最大ドローダウンは-2397千円

  7. PD倍率は 4.90倍
  8. 最長で6連敗があった。

(表6)
No. オートマが生成した トレード数 累計損益 平均利益 勝率 Pファクタ 連敗 ドローダウン PD倍率
17章 (標準3)No.173
1日売買(2006)
462件 11654円 25.2円 57.4% 1.42倍 6連敗 -2628千 4.43倍
B-6章 (拡張6)No.103
1日売買(買い)2008A
471件 11755円 25.0円 56.7% 1.41倍 6連敗 -2397千 4.90倍

上段と下段を比較すると、
  1. 「1日売買(買い)2008A」のトレード件数はNo.173とほぼ同じである。累計損益額もほぼ同じ。
  2. 効率を表す平均利益額・勝率・Pファクタもほぼ同じだが、No.103のほうがわずかずつ低い。
  3. リスクの大きさを表すBドローダウンは小さくなり、PD倍率はややよくなっているのは、No.103のほうがよい。
「資金効率」を計算すると、
  1. 上段のNo.173の資金効率は 16.3%(=11654÷(700+2628×2)×100÷12)です。
  2. 下段のNo.103の資金効率は 17.8%(=11755÷(700+2397×2)×100÷12)です。
今回設定した(拡張6)No.103「1日売買(買い)2008A」のほうが資金効率は少しよいことがわかりますが、メンテナンスをした効果はあまり出ていません。

(表7)No.103「1日売買(買い)2008A」の1997年〜2008年の年別成績

トレード数 累計損益 平均利益 勝率 Pファクタ 2006の累計損益
1997年 44回
3623円 82.4円 65.9% 1.97倍 3200円
1998年 44回
1673円 38.0円 61.4% 1.51倍 2255円
1999年 30回
808円 27.0円 53.3% 1.60倍 1401円
2000年 53回
-1885円 -35.6円 41.5% 0.65倍 -2116円
2001年 57回
3200円 56.1円 52.6% 2.42倍 2949円
2002年 53回
-575円 -10.9円 56.6% 0.80倍 -528円
2003年 33回
485円 14.7円 66.7% 1.40倍 608円
2004年 29回
39円 1.4円 51.7% 1.04倍 -68円
2005年 10回
189円 19.0円 70.0% 1.65倍 110円
2006年 31回
1557円 50.2円 64.5% 2.00倍 1557円
2007年 27回
191円 7.1円 51.9% 1.09倍 310円
2008年 60回
2447円 40.8円 58.3% 1.73倍 1974円
合計 471回
11755円 25.0円 56.7% 1.41倍 11654円
(表7)の年別成績を見ると、2000年,2002年の2年がマイナスになっています。一方No.173の「買い」の年別成績は2000年・2002年・2004年の3年がマイナスだったので、この点はわずかによくなったといえます。

No.102「1日売買(買い)2008」とNo.103「1日売買(買い)2008A」の2つの条件表を設定しましたが、No.103のほうが安定感があるので、No.103「1日売買(買い)2008A」を採用します。


S-@2008年12月31日までのデータをターゲットにして「売り」の条件表を作成する



B-@章〜B-F章で、 1996年12月18日〜2008年12月30日までの約12年間(2959日)の日経先物の日足データをターゲットにして、(拡張6)No.102に「1日売買(買い)2008」という条件表を設定しました。本章からは「売り」の条件表を設定する手順を述べます。

  1. 「日経先物」を選択しておいて、

  2. メニューの「オートマ」をクリック。

  3. オートマ指示書のNo.41「日経先物1日売買(売り)」を選択します。


「オートマの指示」の画面が現れます。以下のことを指示します。


  1. 「売り」の条件表を作る。

  2. 2008年12月31日までの3000日間のデータをターゲットにする。

  3. 注目点の設定のルールは「C」タイプとする。これは注目点はCの「描画用条件表」が出す買いマークを元にして設定するということです。

    「その後の株価が「1日間」に「99%以上」下落し、「99%以上」上昇していないとき注目点とする。

  4. 描画用の条件表は(描画1)のNo.70「陰線で買い陽線で売り」を使う。

  5. 注雑ファイルはNo.110を使う(注目点・雑音点を記憶するファイル)。図ではNo.110はすでに使われているが、オートマを実行するとこのファイルはいったん抹消されるので、新しい注目点・雑音点が記憶されます。

  6. 計算用の条件表は(計算2)のNo.1「日経平均@(計算用)」を使う。ここには35行のチャートが設定されており、オートマはこのうちどれを採用すれば最適かを判定します。

  7. 生成先の条件表は(拡張6)のNo.110とする。図では条件表No.110は3行の条件業が設定されているようだが、オートマを実行するとこの条件表はいったん抹消されるので、新しい条件表が生成されます。

  8. 注目点の位置は「前日だけ」とする。
  9. 雑音点の位置は、「注目点の1日前」とする(これは意味を持っていない)。
  10. 生成基準は「χ2最大」とする。
  11. 生成ルールは「重層条件」とする。


S-A注目点と雑音点を決定して、注雑ファイルNo.110に記憶させる



「日経先物1日売買」システムは、@条件表が売りマークを出したら、A翌日の始値で売り仕掛けをし、Bその日の大引けで買戻して決済するというのが売買ルールです。要するに売りマークがでた翌日が陰線になれば利益が出、陽線になれば損失になります。条件表は明日が陰線になる確率が高いときに買いマークを出すようなものでなければなりません。その条件表をこれから生成するのですが、それには手本が必要です。


「日経先物1日売買」では、「陰線が出たら買い、陽線がでたら売り」という簡単な条件を基本にしています。

右図で陽線が出た日は多くありますが、陽線で売りとしたとき、翌日が陰線になっていれば正しく、翌日も陽線になったときは誤りです。正しい日にはピンク色の縦線がつけられており、誤りの日には緑色の縦線がつけられています。

ピンク色線(d,e,fなど)の日は「注目点」と呼びます。 緑色線(a,b,cなど)の日は「雑音点」と呼びます。

注目点(ピンク色)の日には売りマークを出し、雑音点(緑色)の日には売りマークを出さないような条件表ができるのかどうか? オートマはこの困難な問題をできるだけ解決するような条件表を生成します。 そのためには右図のように、この日が注目点・この日は雑音点という手本を注雑ファイルに記憶させる必要があります。注目点と雑音点を設定するには、
  1. メニューの「手動」→「注雑個別設定」で、
  2. 注雑ファイルNo.110を指定し、
  3. グラフ画面上で、この日は注目点・雑音点と指定する

という方法がありますが、何しろ過去2959日のデータがあるのです。ここから@陽線を見つけ、A翌日が陰線なら注目点と設定し、B翌日も陽線なら雑音点と設定する、という作業を根気よくせねばなりません。ここでは「裏ワザ」を使って注雑ファイルを作ります。

  1. オートマ指示書No.41の「描画用条件表」を(描画1)のNo.68「日経先物1日売買(注目点設定)」に切り替えます。

  2. (計算1)のNo.68には以下の条件行が設定されています。






  3. 「新規実行」ボタンをクリック。

    オートマはまず注目点を、注雑ファイルNo.110(正しくは注目ファイルNo.110)に設定していきます。


  4. 33秒後に(拡張6)の条件表No.110に条件表が生成されました。

    しかしこの条件表は正しい条件表ではありません。ここで設定した注目点(733個)は正しい位置に設定してありますが、雑音点は間違った位置(単純に注目点の1日前の日としている)に設定されているからです。


  5. オートマ指示書No.41の「描画用条件表」を(描画1)のNo.69「日経先物1日売買(雑音点設定)」に切り替えます。

  6. また「記憶する注雑ファイル」をNo.111(前回はNo.110とした)に切り替えます。


  7. (計算1)のNo.69には以下の条件行が設定されています。



  8. オートマ指示書の「新規実行」ボタンをクリック。


  9. 35秒後に(拡張6)の条件表No.110に条件表が生成されました。

    しかしこの条件表も正しい条件表ではありません。ここで設定した注目点(655個)は実は「売りマークを出したくない日」です。また雑音点も間違った位置(単純に注目点の1日前の日としている)に設定されているからです。


ここまでで、描画用条件表No.68を使って、No.110の注雑ファイルに(A)注目点と(B)雑音点を記憶させました。

また描画用条件表No.69を使って、No.111の注雑ファイルに(C)注目点と(D)雑音点を記憶させました。

注雑ファイルは tokenQE というフォルダに記憶されています。エクスプローラを起動して、tokenQEフォルダを開くと図のようなファイルができています。

  1. m3nC110D.ind
    m3nC110D.dat
    は注目ファイルNo.110

  2. m3nZ110D.in
    m3nZ110D.dat
    は雑音ファイルNo.110

  3. m3nC111D.ind
    m3nC111D.dat
    は注目ファイルNo.111

  4. m3nZ111D.ind
    m3nZ111D.dat
    は雑音ファイルNo.111
注目ファイルの名前はm3nC110Dのように「C」(注目)が含まれ、雑音ファイルの名前はm3nZ110Dのように「Z」(雑音)が含まれています。「C」がついていれば注目点を記憶する注目ファイルで、「Z」がついていれば雑音ファイルです。

  1. 「Z」がついている次の4つのファイルを削除してください。

    1. m3nZ110D.ind
    2. m3nZ110D.dat
    3. m3nZ111D.ind
    4. m3nZ111D.dat

  1. 削除しなかった次の2つのファイルの名前を変更してください。

    m3nC111D.ind→m3nZ110D.ind

    m3nC111D.dat→m3nZ110D.dat

    (C111 を Z110 に変更する)


  2. 図のような4つのファイル名になります。

    m3nC110D.ind (No.110 の注目ファイル)
    m3nC110D.dat (No.110 の注目ファイル)
    m3nZ110D.ind (No.110 の雑音ファイル)
    m3nZ110D.dat (No.110 の雑音ファイル)

    これによってNo.110の注雑ファイルに注目点と雑音点が記憶されていることになります。


    「オートマ」をいったん終了して、メニューの「手動」→「注雑個別設定」にいき、注雑ファイルNo.110にはどのような注目点と雑音点が設定されているのかを見てみましょう。


    (a,b,c)は当日が陽線で翌日が陰線です。これらの日がまさしく売りマークを出したい日です。正しい注目点(ピンク色線)が設定されています。

    (d,e,f)は当日が陽線で翌日も陽線(または同事線)です。これらの日は売りマークを出したくない日です。正しい雑音点(緑色線)が設定されています。

    注雑ファイルNo.110 は正しい注目点と雑音点が設定されていることがわかります。


S-B「引継ぎ実行」をする



「オートマ」に戻り、右図のような指示をしてください。
  1. 描画用条件表は(描画1)No.70「陰線で買い陽線で売り」に変更する。

  2. 記憶する注雑ファイルはNo.110とする。(注目点が732個、雑音点が655個ある)

  3. 計算用条件表は(計算2)No.1「日経平均@(計算用)」とする。

  4. 生成先条件表は(拡張6)No.110とする。

  5. 以上のことを確認したら「引継実行」ボタンをクリック。(「新規実行」ボタンを押すと、注雑ファイルNo.110が書き換えられるので注意すること。)

  6. 「注雑計算から開始」を指示します。(「雑音設定」からを選ぶと、新たな雑音点が注雑ファイルNo.110に追加されるので、注意すること。)

  7. 「OK」ボタンをクリックすると、あっというまに条件表が生成されます。


  8. 30秒ほどで(拡張6)のNo.110に条件表が生成されました。

  9. 13行が設定されているようです。

(拡張6)条件表No.110 を見ると、(a〜i)の9個の条件が設定されています。(2行目は「陽線なら売り」なのでどの条件とも抱き合わせになる)




「陽線なら売り」と(a〜i)の条件の1つひとつをセットにして、過去12年間の「売り」の成績を調べるために、以下の用意をします。
  1. 1行目と2行目を選択し、

  2. 「行コピー」をクリック。

  3. ついで「別の条件」をクリック。


  4. 別の条件表No.111 を選び、

  5. 1行目を選択して、

  6. 「行貼り付け」をクリックすると、行No.1〜No.2に「陽線なら売り」の設定ができます。

  7. No.3行以下に、上図の(a)の条件(17日順位相関が79以上なら売り)を「行コピー」→「行貼り付け」して、a〜iについてどの「ような成績になったのかを調べます。


S-Cオートマが見つけたチャートの成績を調べる



「オートマ」が売りの役に立つと採用したチャートは、本当に役立つのでしょうか?

  1. まずは条件表No.111に、

  2. 最もシンプルな「陽線なら売り」の条件だけを設定したものを

  3. 1997年1月1日〜2008年12月31日までの12年間の成績を調べます。

  4. 売買ルールは次図のようにします。

    1. 売りマークがでたら、翌日の始値で売り

    2. その日の

    3. 終値で買い戻して決済する



  5. 検証リストが表示されたならば「損益経過」をクリック。


  6. 「損益経過の指示」の画面が現れるので、次のような指示をします。

    (a)一定株数(千株)で売買する

    (b)手数料は固定一株あたり 0.525円

    (c)株価の呼び値は 10円さざみ

  7. 「開始」ボタンをクリック。

  8. すぐに総合成績が表示されるので、次の数字を書きとめておきます。

  1. 売り仕掛けのトレードは1386回あって、730勝656敗。
  2. 累計利益は+22104千円
  3. 平均利益率は+15.9千円
  4. 勝率は52.7%
  5. プロフィットファクターは1.32倍
  6. 最大ドローダウンは-1798千円
  7. PD倍率は 12.29倍
  8. 9連敗があった。

No. 追加したチャート トレード数 累計利益 平均利益 勝率 Pファクタ ドローダウン PD倍率 連敗
0 陽線なら売り 1386件 22104円 15.9円 52.7% 1.32倍 -1798円 12.29倍 9連敗

オートマが採用した(a〜i)のチャートの一つひとつについて「検証」します。まずは(a)のチャートの検証のしかたから。


  1. オートマが生成した条件表No.110の条件表を開き、

  2. (a)「17日順位相関が79以上なら売り」の行No.3を選択します。(行No.欄の「3」をクリックする)

  3. 「行コピー」ボタンをクリックして、

  4. 「別の条件」をクリック。

  5. 先ほど作った条件表No.111「1日売買(売り検証用)」を開き、

  6. No.3行目のNo.欄をクリックして行No.3を選択し、

  7. 「行貼付け」ボタンをクリックすると、

  8. 行No.3に「行コピー」していた3行が嵌め込まれます。

  9. 「記憶」→「終了」をクリック。


これでNo.111は、(a)のチャートの検証をするための条件表になりました。

No.111に設定してある(a)「17日順位相関が79以上なら売り」の「検証」をしてみましょう。


成績は次のようになりました。


  1. 売り仕掛けのトレードは222回あって、133勝89敗。

  2. 累計利益は+7936千円
  3. 平均利益は+35.8千円

  4. 勝率は59.9%
  5. プロフィットファクターは2.18倍
  6. 最大ドローダウンは-1136千円

  7. PD倍率は 6.99倍
  8. 6連敗があった。

No. 追加したチャート トレード数 累計利益 平均利益 勝率 Pファクタ ドローダウン PD倍率 連敗
a 17日順位相関が79以上 222件 7936円 35.8円 59.9% 2.18倍 -1136円 6.99倍 3連敗

オートマが採用した(b)「17日順位相関の最大日数が6以下で売り」を検証してみましょう。


  1. オートマが生成した条件表No.110の条件表を開き、

  2. (b)「17日順位相関の最大日数が6以下で売り」の行No.4を見ると、「元データ」欄が「No.03線」となっています。

    No.03線を使わないことには行No.4は計算できないので、行No.3〜No.4を選択します。(行No.欄の「3」から「4」へドラッグする)

  3. 「行コピー」ボタンをクリックして、

  4. 「別の条件」をクリック。

  5. 先ほど作った条件表No.111「1日売買(売り検証用)」を開き、

  6. No.3行目のNo.欄をクリックして行No.3を選択し、

  7. 「行貼付け」ボタンをクリックすると、

  8. 行No.3以下に「行コピー」していた2行が嵌め込まれます。


    しかし行No.3は(a)の売り条件です。(b)の売り条件だけにしたいのだから、No.3行の「条件欄」の「売り」は消しておかねばなりません。

  9. 行No.3の条件欄の「売り」をクリックし、

  10. 下の欄の「なし」をダブルクリック。


    行No.3の(a)の「売り」条件がなくなるので、

  11. 「記憶」→「終了」をクリック。
これでNo.111は、(b)のチャートの検証をするための条件表になりました。


No.111に設定した(b)「17日順位相関の最大日数が6以下で売り」を検証してみましょう。


成績は次のようになりました。


  1. 売り仕掛けのトレードは528回あって、309勝219敗。

  2. 累計利益は+15625千円
  3. 平均利益は+29.6千円

  4. 勝率は 58.5%
  5. プロフィットファクターは 1.75倍
  6. 最大ドローダウンは-997千円

  7. PD倍率は 15.67倍
  8. 6連敗があった。

表にまとめると次のようになります。

No. 追加したチャート トレード数 累計利益 平均利益 勝率 Pファクタ ドローダウン PD倍率 連敗
b 17日順位相関の最大日数が6以下 528件 15625円 29.6円 58.5% 1.75倍 -997円 15.67倍 5連敗

このようにして、オートマが採用した(a〜i)の条件について検証をすると次のようになります。

(表8)オートマが「売り」として採用したチャートの成績
No. 追加したチャート トレード数 累計利益 平均利益 勝率 Pファクタ ドローダウン PD倍率 連敗
0 陽線なら売り 1386件 22104円 15.9円 52.7% 1.32倍 -1798円 12.29倍 9連敗
a 17日順位相関が79以上 222件 7936円 35.8円 59.9% 2.18倍 -1136円 6.99倍 3連敗
b 17日順位相関の最大日数が6以下 528件 15625円 29.6円 58.5% 1.75倍 -997円 15.67倍 5連敗
c 17日順位相関の向き日数が-6.8以上 1183件 21367円 18.1円 54.1% 1.52倍 -1941円 11.01倍 9連敗
d 17日ストキャスが98以上 77件 3109円 40.4円 64.9% 2.66倍 -751円 4.14倍 2連敗
e 25日線と75日線のカイリが5.1%以下 1222件 19346円 15.8円 53.4% 1.32倍 -1798円 10.76倍 9連敗
f 25日線と75日線のカイリの向きが9以下 979件 14352円 14.7円 54.2% 1.27倍 -2500円 5.74倍 9連敗
g 17日順位相関の最小日数が2.1以上 1010 20479円 20.3円 54.5% 1.42倍 -1817円 11.27倍 9連敗
h 25日ストキャスが98以上 87件 3468円 39.9円 64.4% 2.55倍 -701円 4.94倍 3連敗
i 株価の5日前過去比率が5.1%以上 102件 3702円 36.3円 62.7% 1.90倍 -525円 7.05倍 3連敗

以上の成績のうち、次のことをチェックして使えるチャートかどうかを判定します。
  1. トレード数は 300件以上(12年間(約3000日)の10%。最低でも200件以上)
  2. 平均利益は 20円以上(先物1枚当たり20千円の利益)
  3. 勝率は 55.0%以上
  4. Pファクタは 1.40倍以上(最低でも1.30倍以上)
  5. PD倍率は 3.0倍以上
上表の(b)が該当しています。ただトレード数は528件と少ないので、トレード数がやや不足しているが成績がよい(b)と、勝率が54.5%とわずかに不足している(g)も採用することにします。


S-D「1日売買(売り)2008」の条件表を設定する



有効であった(a,b,g)の3つのチャートを売りの条件表に設定しましょう。


  1. (次図)オートマで生成した(拡張6)「No.110「C100 S2H 8% 1D99%(41)X.重」をNo.112に複写して、「1日売買(売り)2008」とタイトルをつけました。





    残すチャートは上図の(a,b,g)です。これ以外のチャートを設定した行を条件表から抹消します。


  2. 行No.12以下は不要です。行No.欄の「12」をクリックして、行No.12を選択し、

  3. 「行抹消」ボタンをクリックすると、行No.12が消えて行No.13行が繰り上がってくるので、もう一度「行抹消」ボタンをクリック。

    次に、行No.5〜No.10を抹消します。このとき残す行No.11の「元データ」が「No.03線」を使っていることに注意してください。行No.3は抹消してはなりません。 (ここでは行No.5〜No.10を抹消するので問題はな いが)


  4. 行No.5を選択して

  5. 「行抹消」をクリック。これを6回繰り返します。

    (No.5 ,No.6, No.7, No.8, No.9, No.10の6行を消す)

(次図)これではまだ未完成です。次の条件表だと、「売り」の条件が(x,a,b,g)の4行に設定されているので、この4つが同時に条件を満足した日に売りマークを出すことになります。




そうではなく、@(x)+(a)で売りマーク、A(x)+(b)で売りマーク、B(x)+(g)で売りマーク、 を出したいのです。そのためには、この3つの売り条件を「グループ化」して、それぞれ独立した売り条件にする必要があります。


「グループ化」は次のようにします。
  1. No.3行の(a)と他のチャートを分離するために、No.3行の次の行No.欄の「4」をクリックして、No.4行を選択し、

  2. 「行追加」ボタンをクリック。


  3. もとのNo.4行以下の行は1行ずつ繰り下げられて、No.4行が空白行になります。

  4. No.4行の「加工欄」をクリックして、

  5. 下に表示された「加工」の中から「グループ」をダブルクリック。


  6. No.4行には「---------」線が入り、「グループ(A)」の表示がされます。No.1行〜No.3行は独立した買いの条件であることを表しています。

  7. No.5行の(b)と他のチャートを分離するために、No.5行の次の行No.欄の「6」をクリックして、No.6行を選択し、

  8. 「行追加」ボタンをクリック。


  9. もとのNo.6行以下の行は1行ずつ繰り下げられて、No.6行が空白行になるので、「加工欄」をクリックして、下に表示された「加工」の中から「グループ」をダブルクリック。


    このようにして、3つのチャートが独立して売りマークを出すことができるように「グループ」で分離しました。それぞれA,B,Cのグループになります。

  10. 条件表の最下行には「グループ」は設定しません。
3つのチャートはグループ化されました。だがまだ完成ではありません。設定するのは@(x)+(a)で売りマーク、A(x)+(b)で売りマーク、B(x)+(g)で売りマーク、が出るようにしたいのです。
次図の(A)グループは(x)+(a)の買い条件によって、(x)陽線で、(a)17日順位相関が79日以上のとき「売り」となるので、(A)グループは問題ありません。

(B)グループは同じ(B)グループ内の買い条件は、(b)「17日順位相関の最大日数が6以下のときに売り」、しかないので、陽線でなくても売りマークがでることになります。(B)グループに(x)陽線なら「売り」の条件を入れておかねばなりません。(C)グループも同じです。


  1. 行No.2を選択して、

  2. 「行コピー」をクリックすると、No.2行の(x)「陽線なら売り」の条件行が記憶されます。


  3. No.4行とNo.5行の間に(x)を嵌め込みたいので、行No.5を選択して、

  4. 「行追加」をクリック。


  5. もとのNo.5行以下の行は繰り下げられて、No.5行が空白になるので、

  6. 「行貼付け」をクリック。


  7. No.2行の(x)がNo.5行に入りました。

    同じようにしてNo.7行とNo.8行の間にNo.2行の(x)を嵌め込みます。

  8. No.7行とNo.8行の間に(x)を嵌め込みたいので、行No.8を選択して、

  9. 「行追加」をクリック。

  10. もとのNo.8行以下の行は繰り下げられて、No.8行が空白になるので、「行貼付け」をクリック。

次の「1日売買(売り)2008」の条件表が完成しました。

(図3)



S-E「1日売買(売り)2008」の過去の成績を調べる



3つのチャートを使った売りの条件表ができましたが、これがターゲットとした過去12年間にどれだけ当てはまっているのかを「検証」します。

  1. 条件表No.112「1日売買(売り)2008」を選択して、

  2. 1997年1月1日〜2008年12月31日までの12年間の成績を調べます。

  3. 売買ルールは次図のようになっているかを確認して下さい。


    1. 売りマークがでたら、翌日の始値で売り

    2. その日の

    3. 終値で決済する


  4. 売買ルールを確認したら、「実行」ボタンをクリック。


  5. 検証リストが表示されます。「損益経過」をクリック。


  6. 「損益経過の指示」の画面が現れるので、次のような指示をします。

    (a)一定株数(千株)で売買する

    (b)手数料は固定一株あたり 0.525円

    (c)株価の呼び値は 10円さざみ


  7. 「開始」ボタンをクリック。


  8. すぐに総合成績が表示されます。
  1. 売り仕掛けのトレードは1027回あって、558勝469敗。

  2. 累計利益は+20511千円
  3. 平均利益は+20.0千円

  4. 勝率は54.3%
  5. プロフィットファクターは1.42倍
  6. 最大ドローダウンは-1817千円

  7. PD倍率は 11.28倍
  8. 最長で9連敗があった。

(表9)
No. オートマが生成した トレード数 累計損益 平均利益 勝率 Pファクタ 連敗 ドローダウン PD倍率
17章 (標準3)No.173
2006 陽線売り+上位3つ
748件 20214円 27.0円 56.0% 1.68倍 7連敗 -1327千 15.23倍
S-6章 (拡張6)No.112
1日売買(売り)2008
1027件 20511円 20.0円 54.3% 1.42倍 9連敗 -1817千 11.28倍

12年間の成績を掲げました。上段は2007年3月に設定した条件表No.173の「売り」だけの成績(1997年〜2008年の検証、一定株数で売買、手数料0.525円の金額ベースでの成績)です。 上段と下段を比較すると、
  1. 「1日売買(売り)2008」はトレード件数が37%増えたが累計損益額はほとんど増加していません。
  2. また効率を表す平均利益・勝率・Pファクタは「1日売買(売り)2008」のほうが劣っています。
  3. リスクの大きさを表すBドローダウンも大きくなり、PD倍率も低下。
No.112「1日売買(売り)2008」はNo.173よりも劣っているようですが、どちらが優れているのかは「資金効率」で判断します。資金効率=累計損益額÷(1枚当たり証拠金額+最大ドローダウン額×2 倍)×100÷年数で計算します。1枚当たり証拠金を700千円とすると、
  1. 上段のNo.173の資金効率は 52.7%(=20214÷(700+1327×2)×100÷12)です。
  2. 下段のNo.112の資金効率は 39.4%(=20511÷(700+1817×2)×100÷12)です。
今回設定した(拡張6)No.112「1日売買(売り)2008」はNo.173に比べてよい成績ではありません。No.112は1日売買システムをしたことになっていません。 これはトレード数を増やすために)g)「9日順位相関の最小日数が2.1以上」を追加したのが原因でしょう。(g)の勝率は54.5%であり基準の55%に達していませんでした。また9連敗をするといった成績にムラがありました。

そこで条件表No.112をNo.113に複写して、(g)の売り条件を削除すると、次の条件表になります。(a,bだけの条件表)

(図4)




この条件表を検証すると、
  1. 売り仕掛けのトレードは564回あって、331勝233敗。

  2. 累計利益は+17027千円
  3. 平均利益は+30.2千円

  4. 勝率は58.7%
  5. プロフィットファクターは1.78倍
  6. 最大ドローダウンは-1068千円

  7. PD倍率は 15.94倍
  8. 最長で5連敗があった。

(表10)
No. オートマが生成した トレード数 累計損益 平均利益 勝率 Pファクタ 連敗 ドローダウン PD倍率
17章 (標準3)No.173
1日売買2006
748件 20214円 27.0円 56.0% 1.68倍 7連敗 -1327千 15.23倍
S-6章 (拡張6)No.113
1日売買(売り)2008A
564件 17027円 30.2円 58.7% 1.78倍 5連敗 -1068千 15.94倍

12年間の成績を掲げました。上段は2007年3月に設定した条件表No.173の「売り」だけの成績(1997年〜2008年の検証、一定株数で売買、手数料0.525円の金額ベースでの成績)です。 上段と下段を比較すると、
  1. 「1日売買(売り)2008A」はトレード件数が25%減ったが累計損益額は16%しか減少していません。
  2. また効率を表す平均利益・勝率・Pファクタは「1日売買(売り)2008A」のほうが優れています。
  3. リスクの大きさを表すBドローダウンも小さくなり、PD倍率も向上しています。
No.113「1日売買(売り)2008A」は累計損益額を除くすべての項目で、No.173よりも優れているようですが、どちらが優れているのかは「資金効率」で判断します。資金効率=累計損益額÷(1枚当たり証拠金額+最大ドローダウン額×2 倍)×100÷年数で計算します。1枚当たり証拠金を700千円とすると、
  1. 上段のNo.173の資金効率は 52.7%(=20214÷(700+1327×2)×100÷12)です。
  2. 下段のNo.113の資金効率は 50.0%(=17027÷(700+1068×2)×100÷12)です。
資金効率はNo.113がやや悪くなっていますが、@ドローダウンが小さい、A5連敗しかしていないことを考えると、No.113は今後のトレードに役立つでしょう。

トレード数 累計損益 平均利益 勝率 Pファクタ 2006の累計損益
1997年 41回
2467円 60.2円 63.4% 1.98倍 3017円
1998年 50回
4097円 82.0円 60.0% 4.28倍 4993円
1999年 41回
3087円 75.3円 70.7% 3.22倍 2579円
2000年 42回
505円 12.0円 59.5% 1.23倍 1201円
2001年 46回
1231円 26.8円 63.0% 1.51倍 1529円
2002年 38回
1320円 34.7円 63.2% 1.79倍 1473円
2003年 50回
1117円 22.4円 60.0% 1.97倍 1595円
2004年 44回
383円 8.7円 59.1% 1.28倍 564円
2005年 67回
-70円 -1.0円 50.7% 0.97倍 -527円
2006年 53回
1214円 22.9円 52.8% 1.66倍 1831円
2007年 48回
1349円 28.1円 56.3% 1.83倍 1324円
2008年 44回
323円 7.4円 52.3% 1.14倍 631円
合計 564回
17027円 30.2円 58.7% 1.78倍 20214円
(表11)
No.113「1日売買(売り)2008A」
の1997年〜2008年の年別成績


(表11)の年別成績を見ると、12年間マイナスがありません。この点だけはNo.173よりも勝っています。(No.173の「売り」の年別成績も2005年は-527円のマイナスだった)

No.112「1日売買(売り)2008」とNo.113「1日売買(売り)2008A」の2つの条件表を設定しましたが、No.113のほうが安定感があるので、No.113「1日売買(売り)2008A」を採用します。


T-@ No.103(買い)とNo.113(売り)を1つの条件表にまとめる



B-E章で、(拡張6)No.103に「1日売買(買い)2008A」を設定しました。またS-E章で、(拡張6)No.113に「1日売買(売り)2008A」を設定しました。買いと売りの条件を一つの条件表にまとめましょう。
  1. (拡張6)No.103「1日売買(買い)2008A」の条件表を表示させ、

  2. 「表を複写」をクリック。

    「条件表の複写」の画面が現れます。

  3. 送り側で(拡張6)No.103「1日売買(買い)2008A」を選択し、

  4. 受け側で(拡張6)No.105(空白でなくてもよい。上書きされる)を選択し、

  5. 「複写」ボタンをクリック。

  6. 受け側のNo.105が「1日売買(買い)2008A」となったら、No.103の条件表がNo.105に複写されています。

  7. 「終了」ボタンをクリック。


  8. (拡張6)No.113の条件表を表示させ、

  9. 売り条件の(A)グループのNo.2行〜No.3行を選択します。(No.欄の「2」をクリックして「3」までドラッグする)

  10. 「行コピー」をクリック。

  11. 「別の条件表」をクリック。

  12. No.113を「記憶しますか?」と聞いてきます。「いいえ」をクリック。(「はい」でも「いいえ」でもどちらでもよい)


  13. 条件表の一覧表が現れるので、先ほど「買い」条件を複写していた(拡張6)No.105を指定します。


  14. (拡張6)No.105条件表の一覧表が現れるので、ここへ「売り」の条件を嵌め込みます。

    まずは(A)グループに「売り」の条件を嵌め込むために、行No.5 の「Aグループ」の行をクリック(NO.欄の「5」をクリックする)。

  15. 先ほど「行コピー」したのは2行分(「NO.113の行No.2〜行No.3の2行)であったので、「行追加」を2回クリックして、2行分の空白行を作ります。


  16. No.5行目は選択されている(紺色になっている)ので、そのまま、

  17. 「行貼付け」をクリックすると、


  18. No.5行、No.6行に「売り」の条件が嵌め込まれます。

  19. 「記憶」ボタンをクリックして、この画面の設定を保存します。

  20. 「売り」の(B)グループの条件を「行コピー」するために「別の条件」をクリック。

  1. 条件表の一覧表が現れるので、「売り」の条件を設定している(拡張6)No.113を指定し、

  2. 「OK」をクリック


  3. (拡張6)No.113の条件表が表示されるので、売り条件の(B)グループのNo.5行〜No.6行を選択します。(No.欄の「5」をクリックして「6」までドラッグする)

  4. 「行コピー」をクリック。

  5. 「別の条件表」をクリック。

  6. 条件表の一覧表が現れるので、「買い・売り」をまとめようとしている(拡張6)No.105を指定し、

  7. 「OK」をクリック


  8. (拡張6)No.105条件表の一覧表が現れるので、ここへ「売り」の条件を嵌め込みます。

    (B)グループに「売り」の条件を嵌め込むために、行No.9 の「Bグループ」の行をクリック(No.欄の「9」をクリックする)。

  9. 先ほど「行コピー」したのは2行分(「No.113の行No.5〜行No.6の2行)であったので、「行追加」を2回クリックして、2行分の空白行を作ります。


  10. No.9行目は選択されている(紺色になっている)ので、そのまま、

  11. 「行貼付け」をクリックすると、


  12. No.9行、No.10行に「売り」の条件が嵌め込まれます。

  13. 条件表のタイトルを「日経先物1日売買(2008)」として、

  14. 「記憶」ボタン→「終了」ボタンをクリックして、売り・買いの条件がNo.105にまとめられました。

完成した条件表No.105は次のようになります。

(図5)



T-A「日経先物1日売買(2008)」の過去の成績を調べる



No.105「日経先物1日売買(2008)」ができました。買いが2つのチャート、売りも2つのチャートが設定されています。これがターゲットとした過去12年間にどれだけ当てはまっているのかを「検証」します。


  1. 条件表No.105「日経先物1日売買(2008)」を選択して、

  2. 1997年1月1日〜2008年12月31日までの12年間の成績を調べます。

  3. 売買ルールは次図のようになっているかを確認して下さい。

    1. 買いマークがでたら、翌日の始値で買い

    2. その日の

    3. 終値で転売する


  4. 売買ルールを確認したら、「実行」ボタンをクリック。

  5. 検証リストが表示されます。「損益経過」をクリック。


  6. 「損益経過の指示」の画面が現れるので、次のような指示をします。

    (a)一定株数(千株)で売買する

    (b)手数料は固定一株あたり 0.525円

    (c)株価の呼び値は 10円さざみ

  7. 「開始」ボタンをクリック。

  8. すぐに総合成績が表示されます。
  1. トレードは1035回あって、598勝437敗。

  2. 累計利益は+28783千円
  3. 平均利益は+27.8千円

  4. 勝率は 57.8%
  5. プロフィットファクターは 1.57倍

  6. 最大ドローダウンは-2479千円
  7. PD倍率は 11.61倍
  8. 最長で6連敗があった。

(表12)
No. オートマが生成した トレード数 累計損益 平均利益 勝率 Pファクタ 連敗 ドローダウン PD倍率
17章 (標準3)No.173
1日売買(2006)
1210件 31869円 26.3円 56.5% 1.55倍 7連敗 -2501千 12.74倍
T-1章 (拡張6)No.105
日経先物1日売買(2008)
1035件 28783円 27.8円 57.8% 1.57倍 6連敗 -2479千 11.61倍

(表12)に12年間の成績を掲げました。上段は2007年3月に設定した条件表No.173の「売買とも」の成績(1997年〜2008年の検証、一定株数で売買、手数料0.525円の金額ベースでの成績)です。 上段と下段を比較すると、
  1. No.105「1日売買(2008)」はトレード件数が15%減ったが累計損益額は10%ほどしか減っていません。
  2. また効率を表す平均利益・勝率・Pファクタは「1日売買(2008)」のほうがわずかずつ勝っています。
  3. リスクの大きさを表すBドローダウンはそう変わっていません。
どちらが優れているのかは「資金効率」で判断します。資金効率=累計損益額÷(1枚当たり証拠金額+最大ドローダウン額×2 倍)×100÷年数で計算します。1枚当たり証拠金を700千円とすると、
  1. 上段のNo.173の資金効率は 46.5%(=31869÷(700+2501×2)×100÷12)です。
  2. 下段のNo.105の資金効率は 42.3%(=28783÷(700+2479×2)×100÷12)です。
今回設定した(拡張6)No.105「1日売買(2008)」の資金効率はNo.173にやや劣っています。これはNo.173が現在でもなお有効であるという証拠です。

(表13) No.105「日経先物1日売買(2008)」の1997年〜2008年の年別成績

トレード数 累計損益 平均利益 勝率 Pファクタ 2006の累計損益
1997年 85回
6090円 71.7円 64.7% 1.97倍 6217円
1998年 94回
5771円 61.4円 60.6% 2.27倍 7249円
1999年 71回
3895円 54.9円 63.4% 2.42倍 3981円
2000年 95回
-1379円 -14.5円 49.5% 0.82倍 -915円
2001年 103回
4431円 43.0円 57.3% 1.95倍 4478円
2002年 91回
744円 8.2円 59.3% 1.16倍 945円
2003年 83回
1602円 19.3円 62.7% 1.68倍 2204円
2004年 73回
423円 5.8円 56.2% 1.18倍 496円
2005年 77回
119円 1.5円 53.2% 1.05倍 -417円
2006年 84回
2771円 33.0円 57.1% 1.82倍 3389円
2007年 75回
1541円 20.6円 54.7% 1.42倍 1635円
2008年 104回
2770円 26.6円 55.8% 1.49倍 2606円
合計 1035回
28783円 27.8円 57.8% 1.57倍 31869円
(表13)の年別成績を見ると、2000年にマイナスになり、2002年、2004年、2005年は小幅プラスで終わっています。

(No.173の「売買とも」の年別成績は2000年が-915円、2005年が-417円のマイナスだった)


作った条件表(拡張6)No.105をいつも使う(標準3)No.174へ複写しました。

No.173に「日経先物1日売買(2006)」が、No.174に「日経先物1日売買(2008)」が並びます。

(表14)2009年1月1日〜12月31日の1年間の成績

No. オートマが生成した トレード数 累計損益 平均利益 勝率 Pファクタ 連敗 ドローダウン PD倍率
17章 (標準3)No.173
1日売買(2006)
101件 694円 6.9円 54.5% 1.21倍 5連敗 -798千 0.87倍
T-1章 (標準3)No.174
1日売買(2008)
90件 685円 7.6円 52.2% 1.22倍 5連敗 -710千 0.96倍

2008年までのデータを使って(標準3)No.174に「日経先物1日売買(2008)」を設定しました。翌年の2009年の成績は上表のようになっていました。No.173「日経先物1日売買(2006)」とほとんど同じ成績であったので、@No.173はなお有効である。A「日経先物1日売買(2008)」をすぐに使う必要はない。(No.173のほうが2007年〜2009年の実績がある)ということになります。

これで「日経先物1日売買」システムのメンテナンスのしかたの講座を終わります。


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株式会社 東研ソフト

執筆:坂本 正治